突発
あと一週間で9ヶ月と言うところで,次郎が熱を出しました。
どんな健康な子供も必ず通る(でも,ないのかな?)「突発性発疹」です。
夜中,寝ぼけ眼で授乳する私。
次郎の頭,なんか熱いなあ。熱かなあ?
今まで,超健康優良児。
病気はもちろん、予防注射の後でさえ発熱なんかしなかった次郎です。
風邪かなあ、でもすやすや寝てるし
次郎のことだから、明日の朝には何ともないかも。
ぐうたら子育てがモットーの(もっと言えば,がんばらない)
たろじろママは添い寝おっぱいなのです。
夜中口寂しくて、「ふみゃ〜」と鳴く、じゃない、泣く次郎の
赤ちゃん声に何とか目を覚ますものの、
かなり細長さが増してきたおっぱいを、カポッと口に含ませてやると、
そのまままた夢の中。
そんな感じだから、次郎の頭が熱いなあと感じたのも
半分夢の中の出来事のような気分だったのでした。
朝、いつも通り目覚ましがなる5分前に目を覚ます私。
(目覚ましをかけていないと、しっかり寝過ごすのですが目覚ましがあると
その少し前に目が覚め
ほとんどベルを鳴らしたことがないたろじろママです。
私の母もそうだったので,普通のことだと思っていたのですが…変かも?)
隣に寝ている次郎に目をやると、すでに口で息をしておりました。
あ〜、風邪、かなあ。
耳ピ!をすると、39.5度。
あわてて解熱剤を飲ませました。
太郎の時はすぐ気がついたんですよね。
「あ、突発かも」って。
だって、毎日育児書三冊と首っ引きで生活しておりましたもの。
育児には不慣れでありましたが、
その分ありとあらゆる情報が
頭の中にインプットされておりました。
でも、太郎次郎と二人そろってからは、毎日生活するので精一杯。
何はともあれ、よく食べ、よく寝て、機嫌よく、
清潔な生活をしていればそれでよし!と、
育児書なんか、すっかり埃をかぶっておりましたのです。
そんなわけで、「突発」のとの字もすっかり忘れていた私は、
疑うことなく、次郎を風邪と決め付け
次郎隔離生活に突入したのでありました。
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とはいえ、日中は太郎、次郎、ママの三人です。
ついでに次郎はまだまだ母乳も必要な時期。
必然的に…隔離されているようなのは、どちらかと言うと
太郎のほうなのでありました。
だって、いやなんです!
他の人というより、「太郎」に病気が移るのは。
次郎は、もともといやしいからか、物珍しいのか、
はたまた熱のせいでただ単にのどが乾くのか、
すんなり薬を飲み、
そして、おっぱいしゃぶれば、寝るんです。
が!がが!!
性格的にひ弱なせいか、太郎は熱を出すと、
薬のまず(無理やり流し込むと、げぽげぽ言って、吐いてしまいます)、
物食べず(重湯が喉を通れば万万歳)、
水飲まず。
おっぱいしゃぶっても、タオル触っても、
プーさん抱っこしても寝付かれず、
落ち着けるのはただただママの腕の中。
ってな感じで、大変なんです、大きい坊ちゃんの熱は。
次郎が生まれて、二週間後、太郎は風邪を引き、この状態でした。
40度の熱が三日も続き、ママは、次郎の移るのを覚悟で、
片手に太郎を抱き、片手で次郎に授乳しました。
ちなみに母乳のせいか、はたまた生来の健康体なのか、
次郎には風邪は移らなかったんですけど。
だから、何が何でも、太郎には風邪を移したくなかったんです。
「ママ、一緒に遊んで〜」
「ママ、こっちおいで〜」
「ママ、ワンワンいるよ〜」
「ママ、パン食べる?」(パン好きのママ。えさで釣るか!!)
入っては行けないと教えた、次郎が寝ているおもちゃ部屋に、
何かと理由をつけては顔を出しにくる太郎。
「あっちに行ってなさいって言ったでしょ!」
思いきり大声で、ママは怒ります。
涙に顔をぬらして、眠りこけている太郎を見て、
かわいそうだとは思ったけれど
…それより病気のほうが、心配だもの。
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太郎から見れば、虐待か?!とも思われる家庭内隔離から三日。
いじけることで自分を主張しているのか、
弟ばかりを世話する母に見切りをつけたのか、
太郎は、すっかり私と口をきかなくなってしまいました。
行けなかったのか?
後悔先に立たず。
まだまだ、「突発」とは思いもつかないおろかな母は、
ここまで来たのだからと、心を鬼にして、次郎の完治に努めます。
そんな太郎をかわいそうに思ったパパ。
珍しく、太郎を夜のコンビニだらだらショッピングに連れ出してくれました。
パパはママと違って、用事もないのにコンビニに行き、
だらだらと時間をつぶしてくだらない買い物をするのが大嫌いなのです。
申し訳なさと、疎ましさが入り混じった気分で、
太郎から開放されて、ホッとするママ。
次郎も寝てるし、ちょっとゆっくり出来るかな?
とあったかいミルクティーを淹れ…終わる前に太郎が帰ってきました。
何でこんなに早いの?!
太郎にというよりパパに「だらだら」じゃ、ないじゃん!
と怒りの気持ちでドアを開けると、
そこには、息を切らして、手にソフトクリームを持った太郎がいました。
後ろではパパが「外でゆっくり食べるつもりだったんだけど…」と苦笑い。
アイスを買ったとたん、
「アイスはママとなの!」
と 太郎は家まで猛ダッシュだったそうです。
そういえば、買い物がてらアイスを買っては、
公園のベンチで二人仲良く食べてるのよね。
太郎、あんなに叱ったのに、それでもアイスはママとなの?
うれしくって、かわいくって、愛しくって、
しばらくは次郎をパパに預けて、
二人でゆっくりアイスを食べました。
おいしかった。
こんなに暖かくなれるアイスは生まれて始めてでした。
ママを愛してくれてありがとう。
ママも太郎を愛してる。
…次の日から次郎は発疹が出来始め、やっと突発だと気がついたママ。
まだ微熱は続いていましたが、風邪ではないとわかり、
めでたく三人仲良く一緒にいました。
それにしても、きっかり41度の熱を四日間出しつづけてくれた次郎。
熱が高かっただけ、発疹も半端じゃなく、
体中まるでごま団子(*^^*)
思わず記念写真撮っちゃいました。
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