お昼ご飯
太郎,もうすぐ三歳。
只今なんでも「自分でやってみたい」、時期でありまして。
っちゅうか、子供っていつだって「僕がやる!」ですからね。
それがなんとか、かんとか形になってきたってとこで。
次郎、かなりきかない9ヶ月。
只今なんでも「手に届くものは全てつかむ、かじる」。
でもって、次郎サイズのあかちゃんって
昨日できなかったことを今日は平気でやってのけたりする、
発達の目覚しい、ママにとってはうれし恐ろしい時期なのであります。
最近、テーブルの上のお皿を取りたくて仕方のない次郎だけど、
ベビーチェアにも座ってるいし、
大丈夫かなとちょっとスプーンをとりにキッチンへ。
…その間の出来事でした。
楽しいランチタイムの始まりの筈だったのに、
(と言っても昨日の残り)
テーブル及び、その周辺は、まるで嵐が過ぎ去ったよう。
だって、次郎の手と頭は、
野菜炒めの皿の中に。
太郎はまるで 「それって新しい美容法?」
って言うくらい、味噌汁にまみれている。
まあまあ見事にベビーチェアの端に足を掛けて、
からだごと乗り出した次郎君は
チェアについているテーブルにお腹をついて
何とも上手に這い上がってきてる。
私の顔を見たとたん、
ひるむどころか「すごいでしょ!」って感じで笑いかける。
おいおい。
太郎は、これから怒られるであろう自分を
頭の中でシュミレーションし今から固まっているし、
次郎は嬉々としてキャベツの端っこを髪にからめてる。
あ〜あ、手も顔も髪の毛も油だらけ。
炒め物って,もちろん油でいためるんだから
油っぽいのよぉ!
味噌汁は、太郎だけじゃなくソファーも、テーブルも
床も…。
おまえは,こぼしたんじゃなくて、かぶったんか!!
ついでに昨日の味噌汁の具は、おあげだぞ!
一気に怒り怒り浸透、
ママが鬼になる瞬間。
「おまえらいいかげんにしろぉ。誰が掃除すると思ってんだぁ!」
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あっちもこっちも、びちゃびちゃじゃないか!
あ〜もう,油でぬるぬるぅ…。
「おまえらいいかげんにしろぉ。誰が掃除すると思ってんだぁ!」
そう思いっきり叫ぶ筈だったのに。
…なのに、今日はなんだか、笑ってしまいました。
(脱力してしまったとも言えるかな)
そうだね、そうじするのはママです。
久しぶりにソファ周りの大掃除になりそう。
いすといすの間にたまっていた埃やスナックの食べこぼしも気になってたし、
ちょうどいい機会と思うことにしましょう。
ほうきやちりとり、キッチン洗剤にスポンジ。
ママのお掃除には楽しそうなものがたくさんで、
お手伝いしたくてうずうずしている二人に、
わざと「いいだろう」という顔をして見せる。
へへん,おまえ達にはやらせないよ。 (被害が大きくなるだけだからね。)
「子供のためを思って」
しかるママって世の中に何人くらいいるんだろう?
少なくとも私はその中には入らないなぁ。
ママのご機嫌によるところ100%。
今日はなんだか笑っちゃったけど、明日はさて、どうなることやら。
そんなママを見て「儲けた!」とばかりにニカっとする太郎。
わかってないなあ、雷は落ちなかったけど、
後で君の大嫌いなシャワーお風呂が待っているのだよ。
心でそうつぶやいて、にんまり。
(太郎はシャワーの水飛沫が苦手で、いつもかけ湯なのさ)
そして風邪を引く時期でもないので、
裸にさせて、そのまま食事続行。
残りのそのまた残りの、野菜炒めに、
のり佃煮や、納豆を補充して。
汚しても気にならない(当たり前だ)格好での食事って楽だわぁ。
食後、戻ってくるまでそこを動いちゃだめよと太郎に言い聞かせて、
とりあえず次郎をお風呂へ置きに行ったママだったのだけれど、
(本当、置きに行っただけ。次郎を空の浴槽に置いたら
太郎を迎えに行くんだから)
人3倍さびしんぼうの太郎は
ついご機嫌うかがいにお風呂場まで来てしまい、
その1分と一人でいられないひ弱な性格と、
お味噌汁の被害をひろげた罰で、やっぱりこっぴどく怒られちゃったのでした。
「だから!!味噌汁も,油っぽいんだってば!! このバカ!」
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