| 今シーズンの滑り始めです。 サイオトは17日オープン。18日には大佐もオープンしましたね。
第2土曜の振替で18日がお休みになったので、迷うことなくサイオト計画。
こんなに早く行くのは2年前の琴引以来。このときはさすがに人の多さに嫌気が差して一時間滑っただけで帰りました。今回もそれが気にはなっていましたが、ダメモト気分で出かけます。
二日前おろしたての新しい真っ赤な板(サロモンの型落ち)と真っ黒いノルディカブーツがまばゆい。
去年まで乗っていたフィッシャーを買ったときも、嬉しくてキャリアに乗せるのがもったいなくて彼女の様に助手席に座らせたものでしたなあ。
新しい彼女が出来るとまったく見向きもしなくなる。いつの世も男って身勝手なんですねえ。
朝はさして早く起きるでもなく、普段と変わらぬ時間に簡単な朝食。燃え上がるものがないのはなぜだろう。
やっぱり人口雪の状態と人の多さが想像できて、背水の陣ではないからでしょう。
ウエアとグローブOK。夏にスノーヴァ行ったまんまだからタンスじゃない。ゴーグル必要かな?日差しはたいしたことないぞ。ニット帽も要るかな?ストックどこにしまったかな。忘れちゃならないチケットホルダー。おっとサイオトはただだったっけ。
子供たちのスキー道具一式は屋根裏部屋にしまってありますが、私のものだけは春ぎりぎりまで滑ってたのでその辺の棚に放り投げてありました。
一通り準備が出来ると出発。ここからが本題です。(去年より前置きが長いぞ)
今日は一人です。とは言っても現地で他校の会長と落ち合う事になっています。==知らない人のための登場人物説明その一、”他校の会長”=私と同じように年食ってからはまった同級生。同じ町の別の小学校のPTA会長です。
と言うのも19日に豊平で広島県PTA大会とやらのイベントがあり、役員である他校の会長は前日、つまり今日の夕方会議に出席しなければなりません。で、それまでの時間滑ると言うのです。
そうこうして8時、新妻のサロモンをシートに寝かせ、荷物を積みこんで出発。
人口雪で板を傷つけたくなかったので、前妻のフィッシャーも仕方なく車に投げ込みました。錆は取らないまま。
高速を使わず2時間強で到着。途中ボードを積んで帰る車に何台か出会い、不安に駆られるのでした。
10時過ぎ到着。他校の会長はまだ出たばっかりだとか。遅いんですいつも。
駐車案内のお兄さんに、”どお?”って聞いてみる。
お兄さんは正直で”いやあ多いっすね”
”フリークスは?”
”滑れますけど多いっす”と言って駐車半額券をくれました。
やっぱり思った通りだ。人が多いんだ。と思いながら駐車場を見ると下の方は車がない。結局一番上の駐車場に止めます。ここに止められるのなら多いほうじゃない。
しかし雪のないアスファルトをおニューのブーツで歩くのは気持ち悪い。
なるべく擦らない様にそおっとそおっとあること。
目の前にゲレンデが広がる。うーんいいながめ.。思ったより人は少ないじゃん。
ただしゲレンデは広くても雪は別。リフト付近は広いけどその上のほうを見上げると巾10mくらいの片道一車線の白い田舎道。そしてその道いっぱいにボーダーボーダーボーダースキーヤーボーダーボーダー・・・・・・・
う・・・・す・すごい。草の上じゃ滑らないわなあ。
でもリフト待ちはほとんどない様だ。まあなんとかなるさ。
久しぶりに踏む雪の感触はなんとも青春をくすぐる。急いでチケット売り場まで行き8時間券買いました。5時までなら7時間ですが7時間券がないのです。234568910時間券になっています。7だけがない。何か意図があるのだろうか。
1000円割引券を頂いていよいよ板を履く。
もちろんピッカピカの真っ赤なサロモン。人が多いから前妻でとは一瞬考えましたが、とにかくおニューを履きたくてしょうがない。手でそおっと雪の上に並べてしばらく見物。”履きますよー”とささやいて踏みこむ。
その瞬間、上級者になった気がして回りの誰もに優越感さえ感じます。
とにかくそーっとそーっとすり足でリフト乗り場に向い、初乗。まったく待ちませんでした。例の動くゲレンデですね。ちょっと緊張します。
リフトに乗って右手の白い天の川を見ると、朝のラッシュアワーの様です。
”こりゃあ練習なんか出来んぞ。あの隙間を滑れるのか?”と不安。
リフトを降りるとやはり大混雑。ボーダーがビンディングをセットする場所もないくらいです。
見下ろせばさらに狭い一本道。両サイドには無数のボーダー達が立ちすくんでいる。すでに11時近かったのでバーンは荒れ、人口雪独特の砂場状態になっています。
”どこを滑ればいいんだあ?”
小回りが自由に出来る人しか滑られる状況ではない。
そこで思い付いた。
”バーンの端ぎりぎりなら人がいない。ここをすり抜けよう”
やっぱり初滑りである。去年までの反省も教訓も忘れ、身のほど知らずな考えが浮かぶものである。サロモンを履いて上級者と勘違いしている自分にまだ気がついていない。
”よし!初滑りだあ!”
中央からスタートし2回ターンしたところでボーダーが行く手をさえぎる。
”うむ。予期した通りだ。左端をすり抜けるぞ”
左端には3人ボーダーが立ち止まっている。その左の土との間に一メートルの隙間がある。先ほどのボーダーはうまくかわし、その隙間に滑りこむ。
”よし、うまく行きそうだ”
ところが隙間から中央へターンしようとしたその瞬間、右から別のボーダーが進路に侵入。停止した。
”やばい!このままだと新妻が危険だ!まだ一本目、20メートルしか滑っていないのに”
瞬間、ターンを中止して直進に切り替えようとしたとき、自分が素人である事にはじめて気がついた。
要するにとっさのとき進路なんかコントロールできる訳がなかった。
板をかばうのに必死な私は、板の接触を恐れてさらに左に進路を取ってしまった。
そこは草である。
と言うより草混じりの泥であった。
まず左のスキーが草の上を滑る。”おや?行けるかも”と思わせる。しかし右も草の上に乗った瞬間、あわれ全てがおしまい。私は右前方に投げ出され、世間の注目の的と相成り果てた。
右新妻は土に突っ込んで無残にも雪の上にはない。いきなりビンディングのかかとが開放されたのだ。右のブーツも長靴の様に泥だらけ。
”そりゃないよ、おニューだぜ。この板赤だった筈だぞ”
泥で真っ黒になった新妻を求めて登る。恥ずかしい。情けない。
新婚旅行で強盗にあい新妻を手篭めにされたようなもんだ。
いとおしい新妻を拾い上げ雪のあるところまでやさしく連れて行き、雪で泥を落とす。かわいそうに。自分がふがいないばっかりに・・・・
それにしてもいきなりビンディングのテストをするとは思いませんでした。
新妻は幸い泥に突っ込んだだけで傷らしい傷はありませんでした。
それにしても恐るべきサイオト。一本目からおニューの板とブーツを泥だらけにするとは(てめえが下手なんだろ)
完全後傾になってプルークでソロリソロリフリークスのリフト乗り場までたどりつきましたが、ここからフリークスを見上げてもやっぱり狭い。
ただセンターよりは空いてそう。そこでこれからはフリークスだけで滑ることにしました。
リフトを降りると予想通りセンターよりは空いていてこれならなんとかなりそうだと自身が沸いてきます。
ところがぼさーっと突っ立っていたらボーダーのカップルがこんがらかってこちらに迫って来るではありませんか。
端っこに立ってはいたんですが下ばかり見ていましたので気がついたときにはもう遅い。再び新妻ご災難。
この後も何度も何度もスライディングタックルを受け、3度目の時長さ3センチ巾一センチにわたって表面が削られてしまいました。
私は作り笑顔で”いいよいいよ、気をつけてね”と言いますが、腹の中では”てめーこのやろー今日おろしたてだぞーどーしてくれるー!”
やっぱり前妻にしときゃよかった。ナイフの中を滑るようなものだ。
それからこの新妻。163センチで良く回る。前妻とくらべると横滑りが少なくおんなじすべりだと引っかかってしょうがない。
カーブの度合いも大きい。無理に板を回すと急ブレーキがかかってしまう。
お昼ごろまでは新妻の性格をつかむのに一苦労。
あらためて前妻のよさが身にしみる。前妻なら振りまわしてずらしまくって行けたのに、切れてしまうので極端なターンになり暴走する。
でも後でなんとなくわかったが素直に圧雪していけば勝手に曲がってくれそうだ。
もしかしたら自分の欠点のローリングと後傾が直りやすいかもしれない。
しばらくは新妻のご機嫌伺いをしながらだな。
さてまだフリークスを滑っていない。(早くしろー)
始めにある急斜面ではコブが出来始めています。でもボーダーがならしてくれるのでひどくはありません。
しかし底の土が出て新妻を誘惑します。
右手の端はモーグラー好みの程よいコブ。軽快に小回りできる人なら難なく滑り降りる。
先ほどのアクシデントが頭をよぎって私はとても真似が出来ません。
仕方ないので中回りでボーダーの後を追いかけて行きます。
途中5,6メートル程度の巾のところもあり何度も立ち止まって前後を確認しながら、人が切れるのを待ちます。そうしないとすぐに接触する状況でした。
スキーの動きは比較的予想できるんですが、ボードは予測できない動きをすることが多いので注意しながら100メートル滑っては休み、混み合ってくれば休み、なるべく追い抜かない様に心がけます。
フリークスの後半は若干広く、(それでも大回りは困難)比較的空いているので結構楽しめましたね。コースアウトしかけて何度も肝を冷やしましたが。
お昼過ぎごろ、そろそろ休もうかと思ってリフト待ちをしていると、他校の会長が現れます。
人の多さにまいっている様で、”こりゃあ滑られん”と嘆いています。
上なら空いているとフリークスに誘います。
わたしはかれこれ2時間以上滑っていますから慣れてきたところですが、他校の会長はもちろん今年一本目。おまけにブーツもオークションで買った初物。すでに足が痛いと言っています。
滑り始めたはいいけど空いているとは言っても雪質や斜面、人ごみでまったくスキーにならない様子。
なんとかセンターまで降りて顔色が悪いので、休むことにしました。
私も今日はじめてセンターを滑る事になりますが、こちらは快適です。
日陰の所は良くしまってパウダーの様。巾も上よりは広い。皆あまりエッジを立てないのでそれほど荒れてもいない。ただし人ははるかに多いです。
レストランは込み合ってはいましたが二人ならなんとか座れる程度。一時ごろです。
私はビールを飲みながら他校の会長に話しかけますが、彼はどうも浮かない顔。面白くない様です。
そのうちカツカレーを食べ始めましたが1250円とのこと。たっけー。
これを聞いて県森は半額だぞーと思い、食事しませんでした。
レストランからゲレンデを見ていると妙な光景に出くわしました。
家族連れがいるのです。別にどうってことはないんですが、そり遊びに来たらしいのです。
レストラン正面のリフト乗り場付近からそりを引いて登るお父さん。その後を幼稚園らしいおんなの子がついて行きます。
普段ならなんでもない光景ですが、大混雑のリフト前です。
”おい、そりしようとしてるぞ””なにい?””どこで滑る気だ?””お母さんもいるぞ、もう一人男の子もいる””危ないだろう”
私達はじっと見守っていましたが、やがて一度も滑らず降りてきました。そしてそのまま帰った様です。
楽しみにして来たんだろうに。子供がオープンを知って連れていけといったんだろうか?
午後から基礎練習に切り替えます。ファミリーゲレンデまで歩いて5〜6本。
初心者がほとんどなのでバーンは荒れていません。巾は10mないぐらいでしょうか。
私は直滑降でジャンプとか、片足すべりとかストックなしで練習練習。これはこれで快適でした。
やがて他校の会長が時間となり、帰ります。私はしばらくそこで練習した後再び休憩。今度はラーメン屋さん。
そこにはカスタードドックなるメニューがあったので、おばちゃんに”これってホットドックみたいなもの?”と聞いたところ、”さあー”と生返事。他のおばちゃんに聞いているんですが皆知らない。後から来たおばちゃんが”これです”と言って現物を見せてくれました。
細長いワッフルみたいなものでしたが、”この中にウインナーが入ってるの?”と聞くと”さあー”
結局おでんにしました。これならおばちゃん知らないはずはないだろう。
3時過ぎになって又ゲレンデヘ。だいぶ人が少なくなりました。これからが楽しくなる。
フリークスは五時までなので最後までそこで滑ります。だいぶ荒れてきてはいますが人が少ない分滑りやすい。
調子が出てきて、板にも慣れて来たので中回りばかり思いきり滑ります。
7時まで滑る予定でしたが五時半ごろには足の押さえが利かなくなってふわふわ状態になり始めたので、危険だと判断。
名誉ある撤退をします。車に戻って帰り支度。
新妻の哀れな姿を見て、”ごめんよおお”と男泣きしたものでした。(オーバーな)
ただ、ソールにダメージがなかったのでまあ良しとしましょう。
車で着替えた後、おなじみのオークガーデン。6時ごろでした。
やっぱりシーズン真っ盛りのころと比べるとスキー客は少ないですね。
そのまま来た道を帰って8時半帰宅。
オークガーデンでゆっくりストレッチをしたせいか、筋肉痛もまったくなし。胴回りが次ぎの日こっていた程度でした。(うまくなったのかな?)
今シーズン最初のスキーレポート。長くなっちゃいました。
これじゃ続かないので、次回からは去年並に戻しましょう。
次回につづく
|