| エッセイAでもお話したように僕には仲間がたくさんいる。 30歳を回って減るどころか逆に増えている。
こんなにうれしい事はない。
しかし今年は思いっきりへこんでしまう出来事が起こった。
2月の初旬僕は一人の女の子とスキーをすることになった。
掲示板でもカキコした通称”””接待スキー”””である。
彼女は取引先の子で仕事の話のついでにスキーのことを色々話していた。
彼女は私もやってみたいなと言う。
数年前に一度滑ったとき楽しかったようだ。
何度か行きたいと思っていたけれど、タイミングの合う仲間がいなかった。
そんなところに僕の登場。
””いいよ,教えてあげるから今度一緒に滑ろう!””と約束した。
さぞかしうれしかったようで、早く上手くなりたいなという彼女の決心に感動し、応援しようと思った。
しかし彼女は初心者。道具の選び方もわからない。
僕は12月のある日会社を早退していろいろなスポーツショップを彼女と一緒に回った。
完璧なマテリアルを僕が選んだ。
あとは滑りに行くだけである。
彼女も早く滑りたいと満面の笑顔で僕に言った。
ここまではよかった。ここまでは.......
僕と彼女の間になかなか超えられないハードルがある。
それは休みが合わないことだ。
彼女の仕事は販売業、僕は某メーカーの営業マン。
休みが合う訳がない。
結局1月は一度も一緒に滑れなかった。
僕はスケジュールを調整してなんとか2月の初旬に都合がついた。
彼女は1月に2回ほど連れてってくれる人がいたそうでそこで雪上の感覚をつかんだと言う。
(ほんとかいな?)とにかく雪上に立ったということだ。なんとかなるだろう。
そして当日彼女とスキー場へ、今回はスペシャルゲストをお招きしている。
僕の師匠だ。
師匠はSAJ指導員でスキー学校に所属しながらイントラの卵を育成している大先生である。
遠くからわざわざ来てくれたのだから最高の環境で...と思ったからだ。
レッスンの始まり..彼女は後傾、内倒、ローテーションで滑っている。
師匠と僕はできるだけやさしく基礎を忠実に教えた。
午後にはプルークボーゲン、夕方には基礎パラレルまでできてしまった。
運動神経がいいようだ。
僕はうれしかった。
もちろん彼女も楽しんでいたように見えた..........
がそのあと僕の自信がぐらつくことになるなんて....
数日後僕は彼女に電話を入れた。
”今度はいつ滑るの?”
”””はい、木曜日に会社の人たちに連れてってもらうんです”””
”じゃあこの間やったことを反復してね”
”””はい○○君と滑りますからその時に見てもらいます”””
とここまでは普通の会話だったのだが.....
”このままいったら来年はバッジテスト受けれるね。頑張って2級取ろうね。”
”””私は3級から始めます”””
”うん、だけども仲間と行くだけでなくて一人でも滑りに行かないとね。”
”””だって一人だとつまんないもん”””
ここで僕のスキー上達へのマニュアルを押し付けてしまった。
今思えば後悔している。
”僕だって、チームの女の子だって練習するときは一人で行くよ。
ましてこの間教えたことは反復をしないと確実に元に戻る!!
バッジ取りたいんじゃないの?たしなむ程度ならこのまま回数稼げはなんとかなると思うけど、上達にはつながらないことの方が多いよ!!”
彼女は沈黙のあと
”””私...門下生やめます。”””
また僕は余計な一言を...エッセイAでお話したように僕は弟子とか師匠という関係は持たない。
あくまでスキーの仲間なんだと...彼女にもそれは伝えたつもりなんだが....こう言ってしまった。
”門下生って??いつ僕はあなたを弟子にしたっけ?僕はあなたのことを仲間だと思っている。勘違いしないで...スキーは個人スポーツなのだから個人の努力なしでは上達はないんだよ”......と........
そのあとは会話にならなかった...
というより彼女はぼくの話に耳を傾けようとしなかった。
相槌もないし、どうして欲しいかも言わなくなった。
その時僕は受話器のむこうで彼女が何を考えているのか全くわからなかった。
後日だが彼女と話す機会があった。
...と言うより理由が知りたかったので僕から電話をした。
彼女はこう僕に話してくれた。
”””私は確かにスキーが上手くなりたいと思った。だからなかさんにも教えてもらった。実際上手くなったと思うし、バッジも欲しいなと思うようになった。でもひとりで行ってまで反復しようとは思わない。逆にそういうことをしない私になかさんや師匠はスキーを教えてくれる。だから悪いと思った。先生の言うことを聞かない生徒なんて教えてもらう資格などないと....”””
やはり僕の言い方が間違っていたのだろうか....
と思っていたところにとどめの一言が....
”””なかさんと滑っているより1月に連れてってくれた人と滑っていたほうがより楽しかった。あの時は斜面を一度もコケずに滑れたとか、リフトに一人で乗れたとかで発見がいっぱいあった。でもなかさんは................”””
彼女は話すのをやめてしまった。
言っていることがよくわかった。
本来楽しいはずのスキーが指導というものを入れたがために楽しくなくなっていたのだ。
僕は単に自分の指導に酔っていただけなのだ。
そういえばここ数年チームの人と滑るだけで、当然レッスンじみたことが多くなる。
僕の周りは資格取得に燃えている人ばかりだ。
みんな結果を出している。
それが僕らのスキーになってしまっている。
レジャースキーというのはここ何年も経験していない。
僕は彼女に技術面だけばかり押し付けて本来スキーの持つ楽しさなどを何一つ教えられなかったのだろう。
自分の未熟な部分が情けなく思えた。
人にはそれぞれ考え方がある。
スキーの楽しみ方も人それぞれだ。
個人スポーツである以上どういう楽しみ方をするのかを決めるのも個人の考え方一つである。
それに口出しをしてしまったのだ。
指導員失格である。
これから暖かくなってくる。
最後の1ヶ月は違う観点でレジャースキーでもやってみようかな?............
しかしレジャースキーがどんなものかわからなくなってしまっている。
誰か教えてください...........
・・・なか・・・
このエッセイを読んだ方のご意見を聞かせていただきたいと思います。
これからもスキー業界に携わる者としてより勉強をしたいと思っています。
どんなことでもかまいません。よろしくおねがいいたします。
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注・ご意見を掲示板にお気軽にカキコしてね。なかさんに直接メールされてもかまいません。れんちち。
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