居酒屋卑弥呼 第二話

 

さてと、すんなり仕事も済んだし、どおやきゅうさん、ビヤガーデンでも。

うーん季節だねえ。ちょっとご無沙汰だったしね。

そごうの屋上行って見るか。

そごうにビヤガーデンなんてあったっけ?

国破れて山河あり。落城寸前の天守から眺める広島の夜景もおつなもんよ。

はあ?

そごうの屋上で雪印牛乳を飲む。これ、格言じゃ。

まあどこでも良いから、早くいこ。

 

生中に串かつが定番。えだまめも忘れては行けない。ピザやらウインナーは邪道じゃ。

こだわるねえ。さすがにビヤガーデン歴25年だ。

はまぐりやあわび、どうやって食ってたんじゃろうか。ぜいたくな。

だれが?

マツロ国のやつらよ。

弥生の話か。そりゃあ煮るなり焼くなり、生でも食べたんじゃないの?

酒は米かの。

焼酎みたいだったかもね。米か蕎麦かイモか。

唐津の辺で皆の米が取れたんじゃろうか。田園地帯じゃあないど。

どこか他の国と物々交換してたんじゃないの。海産物と引き換えに。

倭人伝がねえ、この後風俗の話になるんじゃ。ちょっとまて、何も言うなよ。

わかったわかった。じゃあ話してよ。

それじゃ行きます。まず男子は大小関係なく皆髭面、刺青をしている。昔から中国に来る使者たちは自分の事を大夫と言う。

髭面で刺青かあ。大小って大人も子供もって意味かね。でも子供は髭はやせないなあ。

夏后少康の子、会稽に封ぜられ断髪、刺青で鮫などの害から避けた。今倭の漁民が海に潜って魚や貝を取り、刺青をして身を守るおまじないをしている。あとで飾りとなるがクニによって刺青が異なる。右だったり左だったり、大きかったり小さかったり身分の違いもある。

刺青は鮫よけだったんだね。ところで夏后少康ってなに?

中国の夏王朝の6代目目の帝王じゃと。中国4000年の歴史よ。その子供と風体が似ていると言う事らしい。

なんとなく南方の原住民みたいだね。

そうそう、それから続いて前にも言ったけど、その道里を計ると当に会稽の東治の東にあるべしとなっとる。

倭は中国の東南海上の南方系民族の国だといいたいわけだね。

そう、当時呉と争っておったときじゃけ魏の味方が呉を包囲しとったことにしたかったかもしれんね。

じゃあ距離も方角もでたらめだったわけだ。

続けるよ.その風俗、淫らではなく、男子は皆もとどりのままで冠の代わりに木綿を頭にかけて、服は幅の広い布を巻きつけるだけで縫ってはいない。女子は髪を結い一枚の布の真中に穴をあけて頭を通して着ている。

南方系民族で夏だから裸同然かと思ってた。

稲やカラムシを植え、蚕を飼い糸を紡ぎ、カラムシの布や絹木綿を作っている。カラムシってわしゃ知らん。

ところでこれはどこの風景なんだろう。

そのほかには牛、馬、虎、豹、羊、カササギ等はいない。カササギは鶏みたいなもんかね。

虎や豹はいなかっただろうけど、牛や馬がいないというのは不思議な感じだねえ。

兵には矛、盾、木弓を用いる。木弓は下が短く上が長い。竹の矢のやじりは鉄か骨である。

刀は珍しかったのかもしれない。王様だけのシンボルだったのかな。

有無するところ、タンジ、シュガイと同じである。これはどちらも海南島の事らしい。

海南島の文化風俗に近いと言う事かな。やっぱり南方系だよ。

倭地温暖。冬でも夏でも生野菜を食べ、はだしである。家はあり父母と兄弟は寝るところが違う。朱丹を体に塗っているが中国人がおしろいを塗っているようなものだ。食事は高盃に盛って手で食べている。

手で食べるのも東南アジアの雰囲気があるね。インドでは今でも手でカレーを食べている。

人が死んだときは棺はあるがカク?はなく、土を盛って塚を作る。死んでから十日間喪に服し、その間肉を食べない。喪主は哭泣し人は歌や踊りで慰め、酒を飲む。葬った後家族が水に入って禊をする。練沐のようである。

これだけ詳しく書いてるところを見ると、ちょうど葬式に出くわしたんだろうね。葬式も今と良く似ているね。

倭の使者が中国に出向くときは、生贄のように一人の男子をもって、頭を梳かず、シラミを付けたまま、服は垢汚れ、肉を食べず、女子を近づけず、喪中の人のようにしている。名付けてジサイと言う。もしも何事も無く中国まで往復できた時は皆と伴に奴隷や財物を分け与え、もしも病気や災難に見舞われたら、このものを殺してしまう。このジサイが謹まなかったと言う事である。

自分から買って出たのか、むりやり連れて行かれたのか、どっちにしてもすごい。

でも、どうでもいいけど詳しい報告じゃね。それまでの道程なんかさらりと通りすぎるのに、葬式だけでもこんなに詳しい。一番肝心な戦略上地理的条件を正確に報告する筈じゃろう。

うーん、確かに道里の記述と比べて極端に詳しくなってる。僕が中国の使者の上司なら、この報告では納得いかないね。こりゃあきんさんの言う通り、故意に日本の位置を変えているような気がしてきたよ。

まだまだあるよ。こんどは自然観察。産物調べじゃ。倭は真珠、青玉、丹を産出する。木は、ユズリハ、ナラ、クス、ボケ、クヌギ、スギ、カシ、ヤマグワ、カエデがある。竹は、シノ、ヤダケ、カズラダケがある。ショウガ、タチバナ、サンショ、ミョウガがあるが食べられる事を知らない。

おみごと。

動物は、オオザル、サル、キジなどがいる。

犬がいれば桃太郎だ。犬や猫はいたのかなあ。

それはわからん。書いてない。続いて物事を行ったり、旅に出かけるときは骨を焼いて吉凶を占う。亀の甲羅で占うように骨の裂け目で占っている。

専門の占い師がいたんだろうね。卑弥呼もこの類の人だったのかもしれない。

集会などの会合の席順は父子男女の別は無い。皆良く酒を飲む。(魏略に言うところの、倭は正月と四季を知らない、春に耕し秋に刈り取る事でその間を1年とする)。身分の高い人を敬うときには拍手をし、これが最敬礼になっている。

たまたま使者を歓迎する為に飲んだんじゃないの?皆普段から大酒飲みだったわけ?それから魏略では半年で一年だった事になるのかな。

わしもよくわからん。ただわしらの先祖が酒飲みだったために、今こうして飲んでしまうんじゃ。とにかく何かにかこつけて飲むのは昔も今もぜんぜん変わっとらん。

つぎは?

倭人は長寿で、100歳から8、90歳まで生きる。そして身分の高い人は妻を4,5人持ち、庶民でも二,三人は居る。婦人は淫らではなく、嫉妬もしない。

ひぇ〜〜〜〜〜。

盗みなども無く、訴訟も少ない。法を犯した者は、軽い者は妻子を没収。重い者はその御家断絶。親族にも及ぶ。

ほお。

身分の格差があり臣下が服している。税を納める倉庫がある。国々に市があり、御互い足らない物を交換し、大倭がこれを監督している。

大倭?倭の国王?卑弥呼?それぞれの国王?貿易監督庁の御役人?

女王国から北には特に一大率を置き、諸国を検察させている。諸国はこれを恐れている。常に伊都国に治する。国の中では中国の州の長官のようである。王が使者を洛陽や、帯方郡、諸韓国に出向かせたり、帯方郡から倭に使いをやる時は、皆海に臨んで点検し、文書や賜り物を検閲して女王に差し出すので間違いは無い。

一大率と言う検閲官が各国に居て検閲する。本部は伊都国で、重要な物は伊都国に入って検閲されてから女王国に到着する。と言う事だね。そうすると伊都国から邪馬台国まではそんなに遠くない事になるねえ。

別にそうとは限らん。

でもせっかく北九州で検閲しても、奈良まで行く間にどうなる事やら。伊都国から韓国までより邪馬台国のほうが遠いんでしょ。

いや、各国に一大率がおるんじゃけリレーで運ぶんよ。

駅伝か。

それから、身分の低い人が高い人と道で出会ったときには、後ズサリして草の中に入り、何かを伝えたいときにはうずくまったりひざまづいたりして、両手を地に付けて物を言う。返答は”アイ”と言う。承諾した事のようだ。

アイ。

・・・・・・・・・

ところで今年の梅雨はあんまり雨が降らんなあ。夏に水不足になるかもしれんで。

おかげでこうやってビヤガーデンで飲める。

のんきな事ゆうとるのお。

そう言えばそろそろ夏休みだね。どこかいくの?

子供も中学校ぐらいになったら親とあんまり行きたがらんようになるよ。まあ御盆に奈良まで帰るじゃろう。

そりゃあいい。船で十日、歩いて一ヶ月かけてみたらどう?

ばかばかしい。続き行くよ。ここから歴史書みたいになる。

今までは見聞禄だったなあ。

その国、まあよく”その国”と言う言い方が出る。邪馬台国とは言わない。倭国全体のことじゃろうと思う。で、その国、もとは男子の王であった。住まるところ7,80年、倭国乱れ、互いに責め合って年が経った。それで一人の女子を共立して王とした。その名は卑弥呼。鬼道を使い、人を操る。すでに年よりではあるが夫はいない。弟がいて補佐している。

卑弥呼の名前はこれが始めてだろう。核心に迫った感じだね。

王となってから見た者は少ない。下女1000人を仕えさせ、たった一人の男子のみが給仕したり伝令したりして出入りしている。

下女1000人はすごいね。たった一人の男子ってさっきの弟のことかな。

宮室、楼観、城柵、厳かに設け、常に人がいて、武器を持って守衛している。

この楼観がみそだねえ。

これが邪馬台国じゃ。女王の都するところじゃ。

ただね、弥生時代の遺跡があちこちで発掘されているけど、必ず二重三重の環濠があるよね。でも卑弥呼のお城は環濠の記述が無い。あれば書いただろうからなかったんだよ。

そうじゃね、厳重な警備がされていたのに堀は無いみたいじゃ。土塁らしい物も書いてない。

だからここは卑弥呼が住んでいるところで、お城でもクニでもない。宮殿と、見張り台と柵があるだけのお屋敷なんだよ。

東京が邪馬台国なら、皇居の記述ちゅうところか。

他に宮殿の記述は無いの?

うん、これだけ。次ぎはね、女王国の東、海を渡ること1000里。また国がある。皆倭種である。

おお、ここで出るか。女王国の東には海があるんだ。それともこれも魏が呉に対してのうそっぱちかね。

多分そうじゃ。この後は前にも話したんで流そう。また、シュジュ国あり。その南。身の丈3,4尺。女王を去ること4000里。また、裸国、黒歯国あり。またその東南。船行一年で至る。

それから、参問倭地、海中州島の上に絶在する。途切れたり繋がったり、周旋5000里。となるわけだね。

わしはおそらくシュジュ国から先は、日本じゃあないと思うとる。中国人が誰も行った事が無い幻の国よ。

裸とか黒歯とか、それまで現地の発音を漢字に置き換えていたのが、漢字そのものに意味があるようになってるから、当時の倭人も知らない国だろうね。もしかしたら架空の国かもね。

景初3年6月、倭の女王、大夫難升米(ナシメ、ナショメ)を帯方郡に送り、天子(魏王)に謁見を求めた。太守劉夏、使いを送って洛陽に案内した。

景初3年ていつ?

西暦239年じゃそうな。魏の年号じゃ。景初2年の間違いじゃと言う人もおる。この頃は中国のほうが激動期じゃった。また後で話すよ。

倭には年号は無かったんだ。

その年の12月、詔書で倭の女王に伝えた。「親魏倭王卑弥呼に命令する。あなたは帯方郡の劉夏が使いを送って、あなたの大夫難升米、次官都市牛利(トシゴリ)を上京させ、あなたが献じた男子奴隷4人、女子奴隷6人、布2匹2丈を持ってこさせた。あなたがいるところは遥かに遠いが、こうやってわざわざ貢献してくれた。このあなたの忠孝に対して、わたしはとてもあなたに感謝している。

長いね、まだ続くの?

私はとてもあなたに感謝している。今、あなたを親魏倭王として認め、金印紫綬を与え、装封して帯方郡太守に預けて授けさせる。あなたは国民をいたわり、一生懸命私に考順しなさい。あなたの使いの難升米と牛利は遠くから良く来てくれた。今、難升米を、率善中郎将に、牛利を、率善校尉に任じ、銀印青綬を与え、合って話を交わし、労をねぎらって返す。

率善中郎将って、近衛隊長みたいなもんだね。率善校尉とは上級軍人だ。

今、錦5匹、毛織物10張、茜染織物50匹、紺青織物50匹であなたの貢物にお返しする。

貢いだのは奴隷十人と、安物の布2匹だけだったよねえ。

また、特にあなたに紺地句文錦3匹、細斑華ケイ(毛織物)5張、白絹50匹、金8両、5尺刀2口、銅鏡100枚、真珠、鉛丹各50斤をさずけ、皆装封して難升米、牛利に預ける。帰ったら受け取り、しばらく取って置き、あなたの国民に見せて、国があなたを大切にするように仕向けなさい。だからあなたにこの品々を送るのです。」

す、すっげ〜。

・・・・・・・・・・・

きゅうさん、わしもね、この賜り物を知る前は半信半疑じゃったが、これで謎が解けた。

ほほう、何の謎が解けたの。

倭が貢いだ物は奴隷ぐらいで皇帝が喜ぶ筈がない。それなのにお返しがすごい。

そうだよね、これじゃ倭は大もうけだ。

そう、それほど魏は倭を配下に置きたかった。倭を利用したかったんじゃないか。奴隷十人と布2匹しか献上出来ん最果てのど田舎を、強大な国に仕立て上げて、そこを支配する。増々魏の国力を鼓舞できる。

東の大国を支配下に入れたと思わせる訳か。

おそらく魏は、倭より東には海しかない事を知っておった。そして、倭の献上品を見てレベルの低さを知った。これくらいお返しをすればころっとなびく筈じゃ。それで、西の大月氏国に見たて、親魏倭王の金印を与えるくらい簡単な事よ。

なるほど。

そうして魏は、倭が朝鮮半島から南に赤道付近まである大国にでっち上げたんじゃ。

じゃあ日本が東西に長い事を知っていたって事?

おそらく魏の使者は何回も倭に出向いている。記述があっちこっち飛びまわるのもそのせいじゃ。じゃけ、現実の位置と距離方角ぐらい大体のところは知っておった。

となると、魏志倭人伝をいろいろ研究して合理的に解読しようとしても、まったく無駄だったわけかい。

いや、まったく無駄とは思わない。虚像の中にも真実の面影はありそうじゃ。

そうだ、この中の銅鏡100枚で考古学で解決を目指している人もいるよね。

そうそう、この鏡と、金印が出土したところが邪馬台国じゃとね。それが大和に沢山あるわけよ。

やっぱり奈良かいな。それで続きはどうなの?

じゃあ続いて、正始元年(240年)帯方郡太守弓遵、建中校尉テイシュンを遣わし、詔書印綬を預かって倭国に出向き、倭王に拝し詔を伝え、金、錦、ケイ、刀、鏡、采物を賜う。倭王、この賜い者に対して答謝する。

すると、景初3年の6月に上京して、12月に詔書を頂いて、明けて正始元年に帰ってきたわけだ。

その4年(正始4年243年)倭王、また使者大夫イサガ、ヤヤコなど8人を遣わし、奴隷、倭錦、コウセイケケン、綿衣、布、丹、木附短弓矢を献上した。ヤヤコ等率善中郎将の印綬を頂いた。

こんどは少し品物が良くなったね。

その6年、詔して倭の難升米に軍旗を賜い、帯方郡に託して授けた。

いよいよ同盟国になっていくね。

その8年、太守王キ官に到る。倭の女王卑弥呼、狗奴国の男王卑弥弓呼と昔から中が悪い。倭の載斯烏越等を遣わして帯方郡に詣り、互いに攻撃し合う様子を説いた。

助けを求めたんだろうか。それとも告げ口かな。チクッたと言うことかな。

守衛官張政等を遣わし、詔書、軍旗を託して難升米に檄をとばした。

うーん。

卑弥呼以って死す。この”以って”(もって)が良くわからん。

戦死か、生贄か、たまたま病死か。でも狗奴国に関係ありそうな書き方ではあるよね。

卑弥呼以って死す。大いに塚を作る。径100余歩。殉葬者奴隷100余人。

この大きな塚が箸墓古墳だろうと言われているんだね。じゃあ発掘すれば100人の人骨が出てくるじゃない。

そうじゃね。鏡や太刀は誰かにあげたかもしれんけど、殉葬者100人はそのままおるじゃろう。

径100余歩ということは円墳だ。

そうかもしれない。そして、さらに男王を立てたが、国中服さず、さらに互いに殺し合い、当時1000余人を殺す。

ふー。

また、卑弥呼の同族の女子、台与13歳を立てて王とし、ついに国中定まる。張政等檄を台与に告げる。

卑弥呼2世誕生だ。

台与、倭の大夫率善中郎将ヤヤコ等20人を遣わし、張政等が帰るのを送らせた。そのまま洛陽に詣いり、男女奴隷30人を献上し、白珠5000孔、勾玉2枚、錦20匹を貢ぐ。

段々豪勢になってる。次ぎは?

おしまい。

へ?

おわり。

これで?

そ。

な〜〜んだ。つまんない。

魏志倭人伝ちゅう物は、こんな感じじゃ。まあビールでも飲んで。

だけど、もうちょっと書いててくれたらなあ。誰が書いたんだっけ。いつごろ。

晋朝の陳寿と言う人。280年代晋の時代じゃ。

じゃあ景初3年って大昔じゃないねえ。40年ぐらい前だから、当時の事を知っている使者も生きていたかもしれないしさ。

そうなるねえ。あの建具屋の社長が生まれた頃じゃけ、じいさんばあさんにとっちゃついこの前よ。

まったくでたらめは書けないよね。

うん。

たしか魏書の中の一部分だったよね。呉書とか蜀書なんかもあったんでしょ?

詳しくは知らんけど、呉書の中には倭人が朝貢した記録があるらしい。それから秦代の徐福伝説に関する事も書かれているみたいじゃ。

始皇帝にうそをついて不老不死の薬を探しに日本に渡ったって言う話だね。

そう、その集団が倭で栄えていると言うような話。中国じゃあ伝説じゃなくて史実と言われとるらしいど。

それが邪馬台国なの?

いや、呉書には邪馬台国は出てこんそうな。

陳寿はまったく何もないところから倭人伝を書いたのかな。

その前に魏略と言うのがあって、これを手本にしたそうな。史記、漢書なんちゅうもんもある。

魏書って原本残ってないんでしょ。

そうらしいね。今残ってるのは宋の時代に書き写された印刷版とか。12世紀ごろじゃと。

と言う事は、800年近く経ってるって事?そのあいだ何回も書き写されて?じゃあ間違うわなあ。

特に大事なのが邪馬台国が邪馬壹国と書かれとる事。ヤマイ国になっとる。他の歴史書は邪馬臺国じゃ。

宋時代の倭人伝だけが邪馬壹か。しかし良く似た漢字だ。

まあこれについても両方に支持者がおる。

漢倭奴国王だって、かんのわのなのこくおうと社会で習ったよ。でも印鑑の文字は、漢委奴国王なんだよね。

そうそう、漢のイナ国王じゃないかとも言われとる。倭じゃあない。印鑑の文字を間違えるわけはなかろう。

まだまだわかってない事が多すぎるんだよね。

じゃあしばらく倭人伝から離れて他の話をしようか。

そうだね。ちょっと休憩。おつまみもなくなったし。

もう閉店の時間じゃ。

さあ帰って寝よ。

夏休みじゃのお。

夏休みか。

うん。世の中。全部。

第二話終わり

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