ナスカの地上絵2019/10/12 2019年8月23日(金)はいよいよ最後の観光となるナスカの地上絵です。朝のホテル出発はこの旅で最も早い5時8分発でした。 ナスカには遊覧飛行専用の空港があって、そこから飛行機に乗ることもできるのですが、 まずナスカの空港まで行くこと自体が大変です。リマからだとバスで7時間もかかります。 到底日帰りは不可能です。 それよりは、ナスカまでの半分の時間で行かれるピスコにある空港からの飛行(今回はAerodiana社のツアー)を利用した方がリマから日帰りが可能ということで、 ピスコ空港を使うのが現在殆どのツアーで定番となっているようです。 それでもピスコまでバスで3時間半かかるので、朝は早い訳です。それに実際はピスコに行っても天候によってなかなか 飛べないことが多いらしく、何時間も待つことがあるようです。今日は帰国のためにペルーを出発しないといけません。 万が一にも遅れることはできないのです。 それにしても現地ガイドさんが散々不安にさせてくれました。とにかくちょっとでも天候が悪いと飛ばないとか、最高で5時間も待ったとか。 何だかとても不安でしたが、ここまで順調に観光をしてこれたので、一つくらいだめなものがあったも仕方ないと半分開き直っていました。 そして元々この観光で不安だったのが懸念事項にも書いた飛行機酔いと墜落です。他の懸念事項は何とか全て無事クリアしてきましたが、最後ここではどうなるでしょうか。 ナスカの地上絵はご存知のように世界文化遺産に登録されていますが、「ナスカとパルパの地上絵」というのが正式名称です。以前は「ナスカとフマナ平原の地上絵」と言ったそうですが、改名されたとのこと。パルパについて後述します。 ピスコ空港途中一回休憩しただけですが、丁度リマから3時間半、8時半にピスコ空港に着きました。空港はがらんとしており、我々しかいませんでした。 空港について最初に行ったのは体重測定です。下の写真はそのために並んでいるところです。これによって飛行機に乗る人の配分を調整するようです。
パイロットの他に副操縦士も乗っていて、女性でしたが、一応片言の日本語で案内をしてくれました。
地上絵(ナスカ)ナスカに近づくと更に視界が良くなってきました。ピスコを立って40分くらいのフライトでいよいよ地上絵の遊覧飛行が始まります。尚、絵のモチーフはだれが見てもそう見えるものと説が分かれるものとあります。基本的にAerodiana社のパンフレット地図の日本語表現で説明します。 しかし実は私は見つけるのが非常に下手で、いくつか見逃したか、見つけてもそこを離れる直前に分かったのが多いです。以下の写真は殆どをすぐに見つけた息子が撮った動画からキャプチャしたものです。 最初に見えてきたのはクジラです。 まあ確かにこれはクジラに見えます。しかし私はとうとう見つけることができませんでした。
私は最後の方で何とか見つけました。後述する動画では、この地上絵の最後の方で「本当だ」と私が言っています。あれが私が見つけた瞬間です。結構遅いのが分かります。
小さい方がマリア・ライヘのミラドールです。マリア・ライヘは、ナスカの地上絵の調査と保存にその生涯を捧げたドイツ人女性で地上絵を守るために自費で建設したのです。 大きい方は2018年12月に完成した新ミラドールです。マリア・ライヘのミラドールが老朽化で危険なため、様々な機関が協力して建設しました。
地上絵(パルパ)パルパはナスカとはちょっと離れていて、地上絵の発見もずっと後だったようです。昔は遊覧飛行もしなかったようですが、最近(今年の6月頃?)加わりました。ただパルパまで飛ぶかはパイロットの気分次第らしいです。今回は飛んでくれたので気分が良かったのでしょうか。まあラッキーですね。 見えてきたのは、ロイヤルファミリーです。デフォルメした面白い絵です。
尚、パルパまで来たときは息子はもう飛行機酔いが激しくてとても撮影する気力がなかったようで動画はありません。それでも懸念していた嘔吐をすることはなく(息子はぎりぎりだったようですが)、何とか事故もなく無事ピスコまで戻ってきました。最後の懸念事項もクリアです。 地上絵の正確な位置今回見た地上絵をグーグルマップで探して、正確な位置を特定してみました。これを参考にご自分でも探してみて下さい。パフレットの地図はデフォルメされているので、ある程度の位置関係は分かりますが、距離感はかなり適当でした。ミラドールの周辺にかなり集中していることが分かります。だからこそここにミラドールを作ったのでしょうが。 それぞれ「・」点の部分に絵はあります。ミラドールのすぐ傍にある手、木、トカゲは省略しました。ハチドリとサルが少し離れてますね。 尚、2019年10月現在、グーグルマップに手、螺旋(うずまき)、クモ(Spider)、コンドル(Condor)、オウム(Parrot)、ハチドリ(Nazca)、サル、宇宙飛行士(Astronaut)、ロイヤルファミリー(パラカスファミリー)は明示(()内はグーグルマップ上の表現)されてましたので探す手間が省けました。 しかしどうしてもイヌが見つけられませんでした。パンフレットの地図ではサルとハチドリに間にあり、実際見た順序的もサルの次でハチドリの前でしたが、どうしてもそのあたりには見つけられません。写真や動画のタイムスタンプなどからサルを撮った後30秒程度の時間だったので、サルに近いはずと考えて、方向にとらわれずその周辺を隈なく探しましたが見当たりません。 更にもう少し拡大した地図です。上記以外の少し離れた地上絵も含めてみました。これで見物したものは全てです。 ミラドール周辺はサルだけ、前述の地図との縮尺差が分かるよう示してみました。ナスカはナスカ空港のあたりを示しています。パルパは中心街のあたりです。宇宙飛行士、そしてクジラがずっと離れているのが分かるでしょう。因みにクジラを探すのが一番大変でした。 またロイヤルファミリーなどパルパの地上絵とされている絵が案外近いことも分かります。ミラドールを地上絵の中心と捉えるとクジラより近い訳ですね。 見た順番を検証すると一番遠いクジラにまず行って、戻りながら見学したことが分かります。以下にピスコなどの関係都市の位置関係を示しました。 パルパの地上絵は遊覧飛行しないことがあると話をしました。従ってナスカより遠いのかと思っていたのですが、逆にピスコから見るとナスカ地上絵よりも手前にあります。 見比べやすいように最初の方に挙げたリマを含めた位置関係も再び掲載しておきます。 さてこれで今回の旅行の観光は全て無事終了です。5点の懸念事項も全てクリア。往路のトラブルを考えると涙が出そうで、神に感謝です。まだ帰国、帰宅まで気は抜けませんが、この後は最悪欠航とかしても、帰宅が遅れるだけなので、もう殆ど不安はなくなりました。 パラカス午前中に地上絵遊覧を終えることができたので、昼食をとる時間まで余裕がありパラカスの海岸に寄って、ゆっくりすることができました。ここは海沿いのちょっとしたリゾート地のようです。
そしてここではペリカンに餌をやって大きな口を開けている瞬間に、それと一緒に記念写真を撮るのが乙なようです。あまりうまく撮れませんでしたが息子だけ挑戦してみました。
何かとっても雰囲気がいいですね。 のんびりとした時の流れを感じます。
この後昼食をとって、帰路、帰国の途につきます。
■2018年8月23日(金) 晴れ(ナスカ地上絵観光、機内泊) |