プロローグ

2017/10/14


次のパソコンの方向性

2016年、その時使っていた自宅のデスクトップ・パソコンは自作を行ってから既に8年半経っていました。幸い大きな不具合もなく、ハードディスクやグラフィックボードなどはちょろちょろ増設、アップグレードなどもしてきていたので、それほど不満もなかったのがここまで使ってこれた理由です。パーツ毎にアップグレードができるのがデスクトップの良さですが、より自由に柔軟に拡張できる自作パソコンの良さを生かせてきたとも言えます。

[現在のデスクトップパソコン]

しかし不具合が全くない訳でもなく、OSはWindows Vistaで既に3世代も前のもの。以前は新しいOSが出たら、すぐに試したものですが、最近はそこまで貪欲さがなくなってきてました。それでもサポートの終了も迫っていて、さすがにもう古いかなとも思い始めていました。

しかし8年半も使うと、もう少し頑張って一区切りの10年使ってしまいたいと思うようになりました。こういう変なことに拘る性格なので仕方ありません。ところがそう思った頃から不具合が増えてきました。休止状態はできなくなる、IEは起動不能になるなどなど。それでも10年使ってやるぞと意気込み、だましだまし使ってきました。

頑張って10年持たすことができるとすると、その10年がたつ2017年10月に新調することになる訳ですが、どのような新調の仕方をするか。これまでのようにまた自作をするか、もうそろそろ自作は卒業して、BTOパソコンあたりにするか。BTOパソコンとは所謂受注生産のパソコンという意味で、主にパソコンショップが提供していることが多かったので、昔はショップブランドなんて呼んだりもしました。ある程度パーツも選択できるので好みに合わせたパソコンを手に入れることができます(完全できあいのメーカー製パソコンは全く眼中にありません)。また実際自作するより安くあがることもあり、初期不良や自作失敗などのリスクを考えると悪くない選択なのです。ただこれについては当初はそれほど考えず、これが最後と思って、やはり自作にするかなと漠然と思っていました。

その一番の理由は現在のパソコンの部品が多く流用できそうだと思ったからです。比較的最近増設したハードディスクやBlu-rayドライブは勿論、グラフィックボードも7年経ってますがまだまだ使えます。PCケースはデザインがとても気に入っており、規格的にも今でも使えます。電源もSATA対応に既になっていたので流用可能と考えていました。

そうなると変えないといけないのは、マザーボードCPUメモリOSだけということになります。これだけ多く流用すれば、さすがに自作の方がずっと安上がりですし、まだ使えるものは勿体ないので使いたいという気持ちです。

しかし実は16年末に息子の初めてのパソコンとして、FRONTIERでBTOパソコンを買いました。7万5千円程度で結構なスペックのものが買えたので、BTOパソコンも悪くないなと思って揺れていました。

[FRONTIERで買った息子のBTOパソコン]

ただ動画を沢山扱う私はハードディスクを沢山増設したいのですが、その点なかなか私の要望に合致するもの(大きなミドルタワーケースのもの)がBTOパソコンにはありませんでした。あってもその場合は他のパーツもグレードアップしてしまって、ぐっと高くなるのです。またケースデザインも私の好きな青を基調にしたデザインのものはBTOパソコンでは皆無でした。選択肢があるようで、これだという所で自由になりません。

そんな訳で一度は揺れたのですが、現在パソコンの部品の多くを流用しつつ、マザーボード、CPU、メモリ、OSを最新化する自作という方向にほぼ固まりました。


SSDの浮上

自作予定日まで半年をきった2017年4月。会社のノートパソコンを老朽化のためリプレースしました。新パソコンは会社標準ですが、私が初めて使うSSD(Solid State Drive)内蔵です。SSDは謂わばメモリーのようなものなので、ハードディスクより速いのは勿論知ってましたが、実際に体感するとその速さに感動しました。

これまでも今回SSDにしたいと全く思わなかった訳ではないのですが、ハードディスクに比べてバイト単価が遥かに高いと思っていたので検討の土俵にもあげていませんでした。しかしここでまじめに調べたところ、バイト単価は5、6倍の差。確かに決して小さな差ではないですが、思ったよりも小さいことを知りました。システムドライブは手持ちの1TBのHDDを使うつもりでいましたが、実際は500GB程でも十分なので、それなら15,000円くらいから購入できます。何だそんなに高い訳ではないのだということが分かったのです。

[SSD]

折角のパソコン新調。しかも10年も経っているので、それなりに以前よりいいものにしたいというのが人情です。そのため殆ど迷うことなく、SSDにすることを決定しました。

その結果この時点で、今回の自作は、マザーボード、CPU、メモリ、システムドライブ、OSのリプレースということになった訳です。


アップグレードポリシー

「当然以前よりはいいもの」という話をしましたが、もう少し具体的にアップグレードはどの程度のものとするか、おぼろげに考えていたポリシーのお話をしましょう。

以前よりも格段に速く、快適にしたいというのはありますが、現在の中堅システムの速さは特に不満のあるものではありません。1997年の初回自作の時は、その頃の最高グレードのパーツを選びましたが、その後は比較的安価に抑え、中堅クラスのパーツで自作をしてきました。それでもパソコン部品の劇的な進化で速度的にも私の利用用途であれば十分だったからです。

今回も現在の中堅クラスのパーツ選びで行こうと決めていました。ただ最近はすでにムーアの法則も終焉を迎え、CPUの動作周波数(クロック)などは殆ど上がってきていませんでした。5年ほど前に会社のデスクトップパソコンを新調していますが、CPUはCore-i5の4コア、クロック3.3GHz、メモリーは4GB、OSはWindows 7。これよりはいいもにしたいですが、CPUクロックなどは、中堅クラスだと微増です。昔なら5年も経てば、CPUクロックは数倍になっていたものですが、もはやそのような時代ではないので仕方ありません。

それに前述のようにシステムドライブをSSDにするので、その効果が圧倒的に高いと思っていたので、CPUその他はそこそこでもいいだろうと考えました。とは言っても5年前のパソコンより低いのは残念なので、会社のデスクトップパソコンより少しいい程度。メモリーは昨年息子用に買ったパソコンが8GBだったので、これと同じ程度。OSは当然最新のWindows10で64bit。ゲームはしないのでグラフィックはオンボードか現在のものの流用でOK。

このようなアップグレードポリシーで固まりました。


変更パーツが増えていく

さて新調予定の2017年10月まで一か月をきった9月中旬。上記のアップグレードポリシーに従って具体的なパーツ選びをまじめに始めました。詳細は別のページに書きますが、概要は以下のような感じ。

  1. CPU
    一応現在の最新アーキテクチャのKaby LakeのCore-i5の3.5GHz程度

  2. メモリ
    DDR4の4GB二枚セット

  3. マザーボード
    上記CPUの最新アーキテクチャに対応したもの

  4. システムドライブ
    SATA SSD 500GB程度

  5. OS
    Windows 10 Pro 64bit

後はすべて現行パーツの流用。具体的には光学ドライブ(3台)、増設ハードディスク(2台)、電源、PCケース、グラフィックボード、拡張カード(IEEE1394カード)などです。ディスプレイ、キーボード、マウスは周辺機器扱いなので、厳密には流用ですが、あえて流用とはいいません。

変更パーツの具体的選定は、主に価格.comのランキングや口コミ情報を参考にしました。価格については合わせてヨドバシカメラやビックカメラなどの家電量販店でも調査しています。この点については後で詳しく言及します。

そんな中、流用パーツで若干不安なものがありました。それは電源です。電源容量は450Wあったので、ゲームやバリバリの動画編集などをしない私の用途としては十分。また10年経ってもドライブ類のインターフェースはSATAだったので、まだ規格的にもクリアしていました。しかし規格の違いは私が知らないだけで、微妙に変わっていて最新のマザーボード、CPUだともしかしたら不都合があるかもしれないと思いました。

[現在の電源 サイズ GOURIKI-P-450A]

そこで価格.comの口コミで相談してみたのです。9月17日(日)夕方くらいです。現行の具体的な製品名をあげ、流用して問題なさそうか尋ねました。1時間もしないでどんどん回答がきました。しかしすべての方からリプレースを勧められました。明らかに規格的な問題はないようなのですが、そもそも電源なんて消耗品で10年も使うものではないようです。また10年も使っていると450Wとは言え、実質350W以下だろうというご意見もありました。

確かにこのところのパソコンの不具合は電源がへたってきたことが原因なのかもしれません。それにたかだか5,6千円のパーツです。ここでけちって自作のリスクを高める必要もないと思い、殆ど迷うことなく電源もリプレースすることに決定しました。相談を始めてから2時間も経ってませんでした。


結局完全リプレースへ

電源もリプレースすることになると、ここで大きな方向転換の可能性が出てきました。それは後PCケースをリプレースすれば、旧パソコンをほぼ一式完全に温存することができるのです。

流用パーツはまだ沢山あるのですが、前述のように光学ドライブは3台も持ってます。DVDドライブ1台とBlu-rayドライブ2台ですが、これだけあるので例えばDVDドライブを旧パソコンに残せます。ハードディスクはシステムドライブをSSDにすることにしたので、現在システムドライブにしているハードディスクは当然そのまま残せます。グラフィックボードも実は旧パソコンもオンボードグラフィックがあり、予定している新パソコンにもあります。必ずしもグラフィックボードは必要ない、少なくともどちらかのパソコンにあれば十分です。

[現在のパソコンの内部]

因みに昔はよくパソコン複数台体制にしていたので、パソコン切り替え器は持っていて、ディスプレイ、マウス、キーボードを簡単に切り替えられるため、2台体制にする環境は既に整っています。

ということでここにきて、俄かにPCケース購入の可能性が浮上してきました。

更に他にも事情があります。実は10年ぶりの自作なので不安がありました。このところいろいろ調べてみるとさすがに10年がたち、様々なことが変わっていることが明らかになってきました。うまく自作ができるのか不安が募ってきたのです。これまでの自作も必ずしも全て順調にいった訳ではありません。多くが単なる私のミスが原因ですが、なかにはパーツの初期不良に遭遇したこともあります。今回もこれだけのパーツをリプレースするとそのリスクは否定できません。そんな時、旧パソコンを温存できれば、ゆっくり問題解決にあたれます。

またパソコン移行にあたっては旧パソコンからデータ移行各種設定移行をしたい訳です。データ移行は予めバックアップをとっておくとか、旧パソコンのハードディスクから後からでももってこれますが、各種OSの設定やアプリケーションの設定などはOSとして起動できる状態になっていると非常に助かると思います。

一方PCケースはデザインは気にいっていると書きましたが、その他仕様については不満がなかった訳ではありません。現在のPCケースはミドルタワーですが、電源ボタンの位置やフロントのUSB端子やオーディオ端子などが下の方にあって使いにくいのです。

[現在のパソコンケースのフロント部分]

ミドルタワー以上の場合、机の下床の上に直に置くことが多いと思いますが、写真のように私もそうしています。最近のPCケースはミドルタワー以上の場合、机下の置くことを想定して、電源ボタン、リセットボタン、フロントのUSB端子、オーディオ端子などが上の方にあるのが普通です。中には天板に配置されているものもあります。

またもっと困っていたのが、シャドウベイにある3.5インチHDDの出し入れです。普通はそれほど頻繁に出し入れするものではないですが、何気に私は結構やるんです。その際すこぶるやりにくいのです。

[パソコン内部下部]

写真はパソコン内部の下の方ですが、右の方にHDDが3つあるのが見えるでしょうか。これを取り出すには写真向かって左方向にHDDを出さないといけません。写真では分かりにくいと思いますが、その先には拡張カードSATAのコネクター他、パワースイッチのコネクターなどが密集していて非常に邪魔なのです。パワースイッチなどは外れやすく、外れると致命的なので、細心の注意を払わねばなりません。

大きなPCI Expressスロット接続のグラフィックボードは避けられそうな位置にあるのですが、PCIスロットに接続したIEEE1394ボードは避けられません。たまたま小ぶりなボードなので何とかなってます。というより大きなグラフィックボードを避けて、小ぶりなIEEE1394ボードのあたりに3つのHDDを配置しているだけで、グラフィックボードのあたりのシャドウベイは事実上使えないのです。まさかHDDの出し入れの度に拡張カードまで外したり、各コネクターを外すなど考えられません。

これは多くの方が困っていたはずで、そのため最近のPCケースの多くは3.5インチシャドウベイは、写真でいうと手前から入れらるようになっています。

PCケースを新調すれば、これらの問題はすべて解決します。というか解決するPCケースを選べます。PCケースをリプレースするメリットはよく考えると非常に沢山あったのです。

何気に気にしていたデザインも今回改めて調べてみると、私の好きな青色を基調にしたものもあるではないですか。こうなると最早迷うことはないです。結局PCケースリプレースに踏み切りました。

ということであれよあれよという間に完全リプレースすることになってしまったのです。予算は当初想定していた5,6万円から、10万円越えが確実になりました。こうなるとまたBTOパソコンとの比較が問題になってきそうですが、この頃には久しぶりに自作したいという意欲も高まってきたので(2台体制でリスク回避もできたこともあって)、もう迷いはありませんでした。電源購入を決めた翌日18日(月)には決定してしまいました。

それでは次に具体的なパーツ選定の詳細に入っていきたいと思います。→「パーツ選び(コアパーツ)


 
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