ADSL導入

2020/7/25


ブロードバンド元年

2001年ブロードバンド元年と言われています。この年にADSLを始め代表的なブロードバンドと呼ばれるようなインターネット接続サービスが登場しているからです。この年我が家もADSLを導入しました。

我が家のインターネット接続の歴史も以下のような経緯を辿っています。

  • 電話回線(19kbps)
  • 電話回線(23kbps) 1.17倍
  • ISDN(45kbps) 1.95倍
  • ADSL(1.2Mbps) 26.7倍
  • 光回線(67Mbps) 55.8倍
  • ギガ光回線(700Mbps) 10.4倍

回線速度(bps)はそれぞれ実効速度ですが、ISDN以前は実際に測ったことがないので、理論値の70%としています。ADSL以降は我が家の実測値です。倍率は前のものと比較した実効速度比です。これは光回線導入が一番ですが、ADSLも二番目でかなりの倍率です。これがADSLあたりからブロードバンド(広い帯域)と呼ばれる所以です。

また単に帯域が広いだけでなく、ADSLが画期的だったのは常時接続という形態がこのサービスの頃から一般化したことです。これまでは接続時間課金。テレホーダイなど一部の時間帯のみ定額となるサービスはありましたが、真夜中の限られた時間に過ぎません。24時間365日文字通りの常時接続はインターネット接続の仕方を大きく変えました。(正確にはISDNの常時接続サービス「フレッツISDN」が2000年に始まってはいます)

またADSLの特徴は物理回線としては従来の電話回線がそのまま利用できたことです。これは導入の敷居が低かったです。しかも電話回線自体はISDNと違ってデジタル回線ではなく、従来のアナログ回線で1回線しかないのですが、インターネット接続中でも電話をかけたり受けたりできたのです。これは全く異なった周波数帯域を回線に重畳して使っていたためです(それが帯域も格段に大きくできた要因でもあります)。

またサービス料も特に高くはなく、一般の人でも普通に加入することができました。これがADSLの爆発的な普及に貢献した最も大きな要因です。一方この年には光回線を使ったサービスも始まったようですが、こちらはかなり高額で当時はまだ個人が加入する一般的なサービスではなかったように思います。

ただどんなサービスでもそうだと思いますが、サービス提供範囲都会から始まり、徐々に地方へ展開していくので、地域によってはなかなか導入したくてもできない所が多かったです。幸い我が家は都会なのでこの点は問題ありませんでした。


フレッツADSL加入

ということで待望の常時接続環境を手に入れるべくNTTフレッツADSLというサービスに加入しました。申し込んだのは6月1日。工事日は6月19日。ADSLは電話回線といってもISDN(デジタル)回線だと引けないので、我が家のようにISDN(デジタル)化していたところは一旦通常のアナログ電話回線に戻さないといけません。最も前述のように物理回線はそのまま使えるので、工事といっても収容局側の工事だけなので、あまり記憶にないのですが、全てNTTが管理している範疇だったためスムーズにやってくれたと思います。

既にADSLモデムは届いていたので工事日に早速接続です。この時はパソコンから直接モデムを通じて回線に接続してみました。フレッツ接続ツールなるソフトで接続する感じは昔のダイアルアップを手動でする操作と同じようなものでした。

このようにもしパソコンが一つであればADSLモデムを直接パソコンに接続してもいいのですが、ブロードバンドルータを使うのが一般的だったと思います。我が家のように複数パソコンから同時に使いたい場合は必須のアイテムになります。

当時NTTがADSLモデムの他にブロードバンドルータもレンタルしてたかしてなかったか全然記憶にないのですが、少なくとも我が家では別途市販のブロードバンドルータを購入しています。PCIBRL-04Fで、21,800円、ポイント還元15%、実質約19,700円でした。

[PCI BRL-04F]

この製品の特徴はスループット8.5Mbpsを謳っていたことです。ルータなので中ではIPマスカレードPPPoE変換などパケットを単純に通過させるだけではない、様々なことをやっているので、それなりのCPUが内蔵されていないと実効スループットが落ちてしまうのです。当時のADSLは理論値でも1.5Mbpsだったので、8.5Mbpsはオーバースペックのように見えますが、同様に開始されていた光回線サービスは既に10Mbps(ベストエフォート)を謳っていたのでこれに対応するように作ったのでしょうか。

また後述しますが、ADSLでも既にYahooが理論値8Mbpsを謳ったサービスの開始の予告もされていたので、この場合でも使えるようにこれを選んだのだと思います。

尚、大抵のルータがそうですが、このルータも100BASE-TXのLANポートが4ポートあり、100Mのスイッチングハブとしても使えたので、昨年8月に我が家で初めて導入したPCIの100Mスイッチングハブが一年もたたずに用無しになってしまいました。

因みに良いことだらけのADSLのようですが、一つ大きな欠点がありました。それは自宅がNTT収容局から離れば離れるほど速度が落ちるというものでした。これは結構致命的で後にこのような欠点のない光回線にどんどん取って代わられる大きな要因だったと思います。収容局というのがどれくらいの間隔で設置されていたのかは分かりませんが、自宅から局までの距離を測定することもできました。幸い我が家(JR町田駅近く)からは1km以内だったと思います。

そのため1.2Mbpsという理論値に近い実効速度が出ていました。


Yahoo! BBでごたごた

NTTのフレッツADSLに加入したと言いましたが、その直後くらいにYahooからYahoo! BBなるサービス名で格安かつ広帯域(8Mbps)のADSLサービスを9月1日から開始すると発表されたのです。

これは当時非常に話題になりました。具体的な月額などは覚えていませんが、格段に安かったのは確かでインターネット接続の価格破壊と言われたものです。前述のADSLの価格の安さはこのYahooの貢献が大きかったと思います。

私もすぐに飛びつきました。フレッツADSLに申し込んで開通したばかりですが、6月24日には仮申し込み、7月1日には本申し込みをしています。ところがこのYahoo! BBが当時は安かろう悪かろうの典型でとんでもなかったのです。ただフレッツからの移行だったことも、ごたごたの原因でした。

本申し込み後、フレッツADSLからの移行方法について聞いたところ以下のようなメールがきました。

他のADSL事業社様をご利用の場合も、解約後Yahoo! BBを
ご利用いただく事が可能です。
ご利用のADSL事業者様からYahoo! BBへご変更頂くためには、
ご利用のADSL事業者様へ解約をお申し込みいただく事が
必要となります。
そして解約完了(NTT廃止工事完了)後に
Yahoo! BBをお申し込み下さい。
解約方法につきましては、ご利用のDSL事業者様へご確認ください。
回線開通までの流れは以下となります。
新規ADSL回線をご利用のお客様と比べ、回線戻し工事が
必要となりますので、新規ADSL接続をご利用のお客様と
比較いたしますとお時間がかかる可能性があります。

1.既存ADSLサービス解約受付
2.回線戻し作業
3.NTT様に新規ADSLサービス申込み申請
4.回線開通

この回線戻し作業後に申し込み申請してから回線開通という点が気になりました。この間がどれくらいスムーズにやってくれるかによりますが、その間はインターネットが使えないことになります。本来回線戻し作業によって通常の電話回線に戻るだけなので、昔のようにモデムでインターネット接続すれば済むことですが、我が家の場合、ISDNにして久しいので、もうモデムが手元になかったのです。そのため回線戻しが発生するとインターネット接続ができなくなってしまうのです。このあたりのこと、特に回線戻しと回線開通の間を縮めるため、手続きの簡略化、オーバーラップを何度もメールで聞いたのですが、以下のような回答。

他社様ADSLサービスをご利用の場合も、
NTT様収容局内での「他社様ADSL装置への回線接続」を元に戻す工事と
「Yahoo! BB専用装置への回線接続、設定」工事が必要となります。
この工事はNTT様が行うものであり、当方ではその日程等に関しましては
お答えいたしかねます。

NTTYahooの役割分担がよく分からない。移行元がNTTで収容局自体はNTTが抑えているのがやっかいです。客を失う作業をそんなに頑張ってやる気もしないでしょう。申し込み殺到を理由に1,2週間かかると言われても文句が言えない立場。

メールじゃ埒が明かないので電話しても全く繋がらない。ここがこの頃のYahoo!BBサービスの一番酷いところでした。とにかくコスト削減を徹底してサービス料を下げたと思われるので、サポートサービスは私が経験したものの中で史上最低でした。これでは内容がいくら良くて安くても安心して移行できません。

それでも9月頃までいろいろやって、一度はフレッツ側を解約までしているのですが、最終的に移行を諦めてます。フレッツの解約を取り消して使い続けることにしたのです。


 
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