パソコン周辺機器の購入

2020/7/15


ホームページ開設に向けて

1996年4月に初めてのパソコンを買った後、パソコンにのめり込んだものの司法書士の試験も控えていたので、ほどほどにしていました。7月7日試験が終わると(勿論落ちました)、早速予定していたホームページの作成にかかるべく必要な周辺機器の購入をしました。

ホーページにアップするための銀塩カメラでとったフィルム写真をスキャンするスキャナーが必要です。SHARPJX-250Pという製品を購入したのですが(購入日7月14日)、当時の写真もWebからも見つけられなかったので、以下の写真は一年以上も後のものですが、右の方のパソコン台の一番上にプリンターの右側にある機器です。

400dpiでスキャンできる当時としては標準的なものだったと思いますが49,800円(税別)しています。

このスキャナーのインターフェースはSCSIでした。そのためSCSIカードも別途購入する必要があり、スキャナーを買ったお店の人に勧められるままIwillSIDE-2930というカードを買いました。14,800円(税別)です。

[Iwill SIDE-2930]

後スキャナーにもSCSIカードにもSCSIケーブルは付属してなかったので、ケーブルも買わないといけません。SCSIって端子の種類が結構あるので気をつける必要があります。

SCSIカード側は大体D-subハーフピッチ(メス)というタイプの端子です。従ってケーブルはそのオスが必要です。

[SCSI D-subハーフピッチ(オス)端子]

一方スキャナーの方は二つ端子があるのですが、それぞれ形が違い、アンフェノールフルピッチ(メス)端子とアンフェノールハーフピッチ(メス)端子でした。どちらかに繋げればいいのでアンフェノールフルピッチの方に接続することとして、D-subハーフピッチ(オス)←→アンフェノールフルピッチ(オス)のケーブルを購入しました。

[SCSI アンフェノールフルピッチ(オス)端子]

因みにSCSI機器に端子が二つあるのは、SCSIは一つのSCSIカードに数珠つなぎで複数機器を接続する仕様となっているからです。そして通常最後の機器の余る一つの端子にターミネーターを付けることになっています。

[SCSIターミネーター]

ただ今回購入したスキャナーはターミネーターが内蔵されているので、端子にターミネーターを付ける必要がなかったので購入しませんでした。結構内蔵されているSCSI機器は多いようです。

この他にホームページ作成とは関係ありませんが、一緒にプリンターも購入しました。EPSONMJ-810Cというインクジェットプリンターです。(小さな白黒の写真しかなくて恐縮です)

[EPSON MJ-810C]

やはり当時としては標準的な720dpiで42,800円(税別)でした。


バックアップしたい

周辺機器も揃え順調にパソコンライフを満喫していたのですが、10月15日に突然パソコンが起動しなくなりました。この時はBIOSの設定で何とかなったのですが、翌日も同じことが起こりました。この時はBIOSの設定をいじり過ぎて、もっと酷くなったのですが何とかなりました。(どう何とかしたかは覚えていません)

しかし翌朝立ち上げてみるとやはりだめ。この日夜にパソコンに詳しい友人に来てもらったのですが、なぜかその時は正常に動きました。ただいずれにしてもおかしいそうなので、まだ保証期間ですから富士通に連絡してみてもらうことにしました。

そのため念のため大事なデータ(ホームページのデータなど)はバックアップしました。しかしバックアップといっても当時はフロッピーディスクくらいしかバックアップ先がありません。一枚たったの1.44MB。当時としてもこれでは非常に大変でしたが、仕方ありません。結局10月19日に富士通に持っていって、25日に帰ってきました。

何をどう修理したのかは覚えていないのですが、その後は調子よく動いてました。ところが28日早くも今度はハードディスクを認識しません。再び富士通にドック入りです。今度はハードディスクがお亡くなりになったようでした。

ハードディスクは翌日には届いたのでパソコンを取りに行きました。OSの再インストールからやり直しです。当時は初期状態に戻すとかしてくれなかったんですね。前述のようにホームページデータなどはバックアップしてあったので、何とかなりましたが、アプリなどは全部入れ直しなのは言うまでもありません。

ハードディスクはパソコン部品の中では最も壊れやすい部品の一つです。CPUやメモリーなどの半導体部品と違って、稼働部品が多いのですから仕方ありません。基本的に消耗品扱いとする必要があり、今ではハードディスクは壊れるものと考えていますが、当時はそんな知識はありません。パソコンを買って4ヶ月でその洗礼を受けてしまった訳です。

そのためバックアップの重要性を痛感しました。しかしフロッピーディスクでは限界があるので、もっと大容量のリムーバブルメディアの導入を真剣に考え始めました。

ただ今回のことでパソコンを使えない時間が非常に辛かったので、いっそもう一つパソコンを買おうかということでノートパソコンの購入の話が急浮上しました。パソコンが二つあればお互いがバックアップになるし、万が一の時もパソコンが使えないという事態になりません。既に家内と二人でパソコンを使っていて取り合いになっている部分もあったので一石二鳥です。

早速ノートパソコンの購入の検討を開始し、秋葉原に物色にも行ったのですが、やはり高い。超低スペックでも30万円です。まともなものなら50万円もします。さすがにとても手が出ないということで早々に諦めました。


大容量リムーバブルメディアの選択

「もう一つのパソコンを買う」案は諦めたので、改めて大容量リムーバブルメディア導入の検討を始めました。

当時選択肢はMO(Magneto-Optical disk)PD(Phase-change Disc)の二択でした。ZIPという規格もありましたが、128MBしかなく論外。CD-Rは一回書込みのみだし、当時はまだCD-RWはありませんでした(発表はされていましたが、まだ発売されていませんでした)。勿論DVDもありません。

PDは今では何それ?っていう方も多いでしょうが、当時は結構普及してました。MOも今では殆ど見かけませんが、こちらもかなり普及していました。容量はPDが640MBとCD同等で当時としては十分。一方MOは230MBまでのものと640MBまで対応したものがありました。当然後者の方が高く、ドライブの価格的には、230MB MO < PD < 640MB MO の順だったと思います。またいずれも内蔵型外付け型があり、これは当然内蔵型の方が安いです。

MOはフロッピーディスクと同じサイズ(厚さはMOの方がずっと厚いですが)のコンパクトさが魅力でした。規格としてはCDサイズの大きなものもあったのですが、パソコン用として普及していたのはコンパクトな方でした。カートリッジに入っていることと相まってズボンのポケットやワイシャツの胸ポケットに入りました。当然ドライブもコンパクトで内蔵の場合フロッピーディスクドライブと同じ3.5インチベイに入りました。

[Yシャツの胸ポケットに入るMOメディア]

一方PDはCDと同じサイズ。MO同様にカートリッジに入っていたのでCDよりは扱い易かったですが、大きさからしてポケットに入れるのは厳しい。ドライブもCD-ROMと同じ5インチベイです。ただこの大きさが逆にCDとの互換性があったので、ほぼすべてのPDドライブがCD-ROMの読み込みをサポートしていました。これはPDの大きなアドバンテージで当時既に必須だったCD-ROMドライブとリプレースが可能で費用面や設置面で有利でした。

[MO、PD、ZIPの各メディアのサイズ比較]

私の場合も当時使っていたFMVはフロントアクセスベイは5インチベイしかなかったので、PDだったら今のCD-ROMと交換して内蔵型が買えますが、MOだと外付けしか選べません。この点でも高くなってしまい、設置場所も考えないといけません。

友人からもPDを勧められたのですが、結局コンパクトさが勝ってMOを選びました。当時はこのコンパクトかつカートリッジ入りの扱い易さからきっとこのサイズ、スタイルが今後発展していくと思っていました。しかしやがてDVD→Blue-rayとCDサイズかつ裸のメディアが記録ディスクのスタンダードに地位を守り続け、他のサイズは消えてしまいましたね。何が発展していくのか分からないものです。

MOこそが今後のスタンダードだと信じていた私はMOを選んだ訳ですが、後はどの機種にするかです。当初今はもう潰れて存在しないキャラベルデータシステムというメーカーのドライブが第一候補で、第二候補はBuffaloMOS-S640とだったのですが、縦置きできるできないとか、端子がD-Subかアンフェノールか、ケーブルが付属してるしてない、MOメディアが付属しているいないとか、いずれも一長一短だったのですが、 最終的に後者のBuffaloのものを購入しました。75,800円(税別)でした。(97/1/27)

[Buffalo MOS-S640]

縦置き可能だったのと端子がD-subだったのが決めてだったのです。中身はコニカOMD-7060というドライブです。

MOのいいところは、フロッピーディスクやハードディスクと同じように繋げればすぐ認識して、特別なソフトが無くても書き込みができることです(これはPDやZIPでも同じですが)。CD-Rの場合は読む込みはエクスプローラーで簡単にできますが、書き込みは専用のソフトが必要です。DVDも基本的に同じで、同様のことができるのはDVD-RAMだけです。この仕様はバックアップメディアとしては重要な要素です。


システムバックアップが可能に

このMOドライブは本当に重宝しました。恐らくパソコン周辺機器としては私が一番活用したものだったと思います。640MBというサイズはフロッピーディスクとは桁違いの容量。 主目的であるデータバックアップ、友人とのデータのやり取りなど大活躍です。当時既に逼迫していたハードディスクからデータを移行して残サイズを増やすこともできました。

しかし最も助かったのは同じバックアップでも、OS全体をシステムごとバックアップするシステムバックアップ用途です。

そもそもバックアップしたいと言うきっかけはハードディスク・クラッシュです。個々のファイルなどのデータはバックアップしておいて後でコピーして戻すだけですが、システムの場合はそうもいきません。OSの再インストール、各種アプリケーションの再インストール。更には各種OSの設定、アプリの設定など、使い込んでいればいるほど、復元のためにやらねばならないことが沢山あります。しかし定期的にシステムバックアップを取っておけば、いざという時にシステムごと復元すればこれらの手間が大幅に省けます。

システムバックアップが重宝するのは必ずしもハードディスク・クラッシュといったハードウェアの問題だけではありません。Windowsは変なアプリケーションをインストールしたり、 OSパッチを当てただけで、訳の分からない状態になることはしばしばあります。そのような時に問題のアプリケーションをアンインストールしても解決しないこともよくあります。 その場合正常だった時のシステム全体を復元すれば完全に解決することができます。

OSごと、システムごとごっそりバックアップすることを通常システムバックアップと呼びますが、ファイルシステム上の個々のファイルをデータとしてバックアップするの対比して、ハードディスクのビットイメージそのままバックアップするという意味でよくイメージバックアップとも呼ばれます。システムバックアップと実際上ほぼ同義も思ってもらっていいでしょう。

Windows95ではOSの機能としてシステムバックアップをサポートしていませんでした(Windows Vistaから対応)。そのためいくつかアプリケーションソフトとして開発されていたものがあります。私はシェアウェアのVFATBAKというソフトを愛用していました。

これは大変優れもので本当に重宝しました。OS自体をバックアップ、レストアするのですから、通常OS、つまりWindows95が立ち上がっている時には実行できません。これはMS-DOS上で稼働するアプリケーションでした。MS-DOSは極めてコンパクトなOSでWindows95自体をインストールする時などにインストールプログラムを動かすためのセットアップ起動ディスクもこのOSが動いてるのです。起動ディスクってフロッピーディスク(容量1.44MB)です。このサイズに入る程小さなOSということになります。

[Windows95 セットアップ起動ディスク]

まさにこの起動ディスクに入れて使うことを想定したソフトがVFATBAKでした。バックアップデータは圧縮までしてくれるので、OS丸ごとでも640MBで十分でした。更にはマルチボリュー対応もしていて、もし1枚で足りない場合は自動的に複数のメディアに分けてバックアップもしてくれますから、後にOSが肥大化しても困りませんでした。

ただ私のようにバックアップ先をSCSI接続のMOドライブとかにする場合は少々工夫が必要です。起動ディスクはWindows95で簡単に作れますがこの起動ディスクではSCSIカードやMOドライブなどを認識できないので、SCSIやMOのためのドライバを自分で組み込まないといけません。これが初心者にはちょっと敷居が高いように思います。

しかし全然覚えてないのですが、当時の日記には「簡単にMOを認識できる起動ディスク作れた」(97/2/5付)としか書いておらず苦労した形跡がありません。パソコンのことをよく相談していた友人ともメールをやりとりした形跡が全くないのです。恐らくVFATBAKのサイトに分かりやすく書いてあって、その通りやったら簡単にできたのだと思います。この起動ディスクへの各種ドライバ組み込みについては起動ディスクでCD-ROMを認識するに問答形式ですが、解説しているので読んでみて下さい。

上記の起動ディスクを作れた97/2/5の翌日にはVFATBAKをダウンロードしてお試しをしています。その後何度か実際バックアップ、レストアをしてばっちり使えることを確認して、2/21に正式に登録してます。ライセンス費は永久ライセンスで4,000円です。

それにしても本当によくできたソフトで、バックアップ、レストアに失敗するようなバグも全くなく、これのおかげでOSの再インストールする事態ともおさらば、またパソコンが変な挙動をしたまま使い続けることからもすっかり解放されました。私は使ったアプリケーション・ソフトの中では今でも一番です。

MOドライブとVFATBAKで私のパソコンライフは格段に安定したのです。


 
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