500MBの壁以前のジオメトリ変換

2000/03/14
Zone Bit Recording

 トラック内周外周では、その長さがかなり違う。密度をどんどん上げてきたハードディスクの場合、この大きく違う内周と外周で同じセクター数にするのは、勿体無くなってきた。よって外周の方が1トラックあたりのセクター数を増やすようにした訳だ。これをZone Bit Recordingという。

 これがCHS方式の3次元アドレス破綻の始まりである。トラックによってセクター数が違うので、ハードディスク内部でジオメトリを変換しないと実際のアクセスはできなくなった。またこれで決してセクターに割り当てられたbitがフルに使われることはなくなったのだ。セクターのbitは無駄がでることになってしまった。

 このあたりから、既にLBA方式への移行が検討され始めた訳である。これは基本的にSCSIハードディスクでの話だが、IDEでも無縁の話ではなかったと思う。

 


ヘッドの数

 IDEでもヘッドには4bitが割り当てられていた。つまり最大16だ。しかしヘッド数16ということはディスク8枚ということになる。3.5inchハードディスクが主流になってきて、はっきり言ってこんな枚数を収めることはできなくなった。普通は2枚か3枚で、精々4枚が限度だ。ここでもbitの無駄が出てしまう訳である。

 しかしこれは早くからシリンダー値への変換を行うようにしていた。実際ハードディスクはコントローラに自分が本当に持っているヘッド数よりも遥かに多いヘッド数を報告していた。つまりシリンダー、ヘッド間のジオメトリ変換は、少なくともハードディスクの水際では、早くから行われていたことだったのである。

 


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