ZX-14R 外付けヘルメット・ロック(ホルダー)装着2014/7/7 ZX-14Rはノーマルのヘルメットホルダーがことの他、使い勝手が悪いです。シートを取り外して使う形だからです。
シートが開閉式なら、全く問題無かったと思いますが、脱着式なので取り外したシートはどこかに置かないといけません。通常は地べたに置くほかないでしょう。 この不便さを解消してくれる便利なアイテムがありました。外付けのヘルメット・ロック(ホルダー)が市販されているのです。 キジマから販売されていたので、早速amazonで購入しました。価格も税込み2786円とリーズナブルです。2014年6月3日(火)のことです。 ところでこのアイテムを検索するとキーをワンキー化したというブログが見つかりました(ZX−14R ヘルメットロック(ヘルメットホルダー)ワンキー化 その1)。これは実に面白い。市販のヘルメット・ロックを購入すれば、必然的にそのキーはメンキーと違うものにならざるを得ません。キーをもう一つ余計に持ち歩くことになるのは当然のこととして受け止めていましたが、こんなことができるとは。全く想定していませんでした。 これは是非とも購入したヘルメット・ロックでも試してみようと思いました。上記サイトは非常に詳しく書かれており、難易度も分かりやすかったです。少なくとも不器用な私でも簡単にできそうな期待を持たせるには十分でした。他にもいくつかサイトがあり、いろいろな人が取り組んでいました。どうもこれは一般的な手法のようです。 ところが〜〜 非常に気なることがでてきました。上記ブログを初め、ワンキー化しているサイトを読むとキジマのヘルメット・ロックではなく、Kawasaki純正のものを使っています。よくよく調べてみるとKawasakiからも外付けヘルメット・ロックが発売されていたのです。というか2013年式からアジア仕様はこのヘルメット・ロックが標準で装備されるようになりました。更に言うと元々2011年式のZZR1400までは標準装備されていたので、それが復活したということでした。 つまりオプション部品ではなく、標準部品として存在していた訳です。2012年式の我がZX-14Rにも2013年式以降のこの純正ヘルメット・ロックが装備可能なのです。 純正品なので、鍵のベース形状や幅、長さなどの寸法が完全にマスターキーと同じで、ギザギザ部分(キーウェイというらしい)だけが違うのでワンキー化が容易なのです。勿論キジマのヘルメット・ロックのキーもKawasaki純正メインキーとベース形状や寸法が同じに作ってあれば、ワンキー化は可能です。しかしまさにキジマのキーはベース形状が違う(段差の向きが違う)ため、ワンキー化を断念したというブログも見つけてしまいました。( が〜〜ン! これに気が付いたのはキジマのものを注文した直後です。このままワンキー化を諦めて、これを使うか。すぐさま返品して、Kawasaki純正を買い直すか。まあキーはメインキーの他、バイク盗難防止のチェーンロックのキーなど複数のキーはいつも持ち歩いていて、一つ増えてもそれ程困る訳ではありません。ワンキー化で劇的に便利になるという訳ではないのですが、このワンキー化作業をやってみたいという興味がありました。 ただ本当にキジマのキーでは不可能なのか、物が届いてから確認はしたいと思っていました。別のサイト(「ヘルメットホルダーの純正キー変更」)ではZZ-R1400時代のヘルメット・ロックをワンキー化した例が載っていました。ZZ-R1400とはキーのベース形状や寸法が異なっていて、鍵穴側も削って対応しています。ベース形状の段差の向きが違う場合は致命的ですが、これさえ同じであれば、多少であればキーウェイ以外の違いも吸収できそうだったからです。
ベース形状はバイクのマスターキーとほぼ同じでした。少なくとも前述のサイト(
ちょっとこれでは、初めて実施するワンキー化にトライするにはリスクが大き過ぎます。綺麗に梱包し直して、返品することとし、すぐさまその足でKawasaki純正のヘルメット・ロックを注文しに行きました。付属品を含め価格は4,466円とキジマのものよりは高いです。いつものKawasaki代理店誉ファクトリーです。
綺麗に梱包し直したとは言え、よく見れば開封の後は分かります。返品に応じてくれるか分かりません。返品に応じてくれても、その送料は自己負担です。しかし、もはやワンキー化の利便性や費用云々よりも、この作業に是非ともトライしたいという気持ちを抑えることができなくなっていました。
ワンキー化作業 さていよいよワンキー化挑戦です。うまくできるかなぁ? 車体取り付け ワンキー化が無事終わり、最後に車体への取り付けです。取り付けにはロック本体の他、次の部品が必要です。 いずれにしてもこのプレートを本体の下に敷いて取り付けますが、その作業を見てみましょう。
因みに2011年式までのZZR1400用のヘルメット・ロックであれば、フレームの穴とロック本体の突起が合うのでそのまま装着できます。
尚、ネジはヘックスローブ(トルクス)ネジなので、工具は必ずヘックスローブ(トルクス)ネジ用ドライバを使って下さい。 [ヘックスローブ(トルクス)ネジと専用ドライバ] 私は今回の作業をするまで、実は勉強不足でヘックスローブネジなるものを知りませんでした。これはネジ頭が六角の星型をしたもので、ネジ頭を舐める原因となるカムアウト現象を回避するよう工夫されたネジなのですが、やはり間違った使い方をすると舐めます。 「ZX−14R ヘルメットロック(ヘルメットホルダー)ワンキー化 その3・・取り付け」では車載工具にある六角レンチで締めることができたと書いてあったので、六角レンチを使ったところ、簡単にネジ頭を舐めてしまいました。 騙されました。よくよく調べるとヘックスローブ(トルクス)ネジは、正しく使えば決してネジ頭を舐めることはないのですが、合わないサイズを使かったりすると、やはり舐めてしまうようです。六角レンチなど別規格の道具を使うなど、もっての外のようです。当該サイトの著者も私同様ヘックスローブネジのことを知らなかったのでしょう。確かに六角ということでは同じなので、何となく六角レンチが使えそうに見えますし、事実当該サイトの例の場合、たまたまうまくいってしまったようです。 ネジを締めている途中でネジ頭を舐めてしまい、それ以上締まらなくなりました。
ネジ頭舐めをした時の対策として、よくインパクト(ショック)ドライバーを使います。しかしインパクトドライバーはプラスネジかマイナスネジの時くらいしか普通は使いません。果たして六角穴ネジに使えるのか。安いインパクトドライバーを買ってきて試しましたが、案の定だめでした。というよりこの時点でも私はこのネジがヘックスローブネジであることを分かってないので、依然六角穴用工具でトライしていたためです。まあインパクトドライバーはあってもいいものなので無駄な買い物ではありませんが、それもで少々悔しいです。 このまま少々のガタツキを我慢するか、バイク屋にでも行って相談するか。 ヤフー知恵袋で六角穴ネジのネジ頭が舐めた場合の対処法の質問を見つけました。そこでは六角の星型レンチを使うといいというようなことが書いてありました。ヘックスローブとかトルクスという単語が使われていませんでしたが、明らかにヘックスローブレンチの使用を勧めていたのです。ただそれは数ある解決法の一つとして書いてあり、そもそも私と完全に同じ症状なのかも分からないので、この方法で解決するのかあまり確信が持てませんでした。やはりバイク屋に相談するのが一番いいかと考えていました。 それでも六角星型レンチのことが気になり、近所のホームセンターで探しました。すると六角で星型をしたレンチがありました。それはトルクスレンチとかヘックスローブレンチと書いてありました。帰ってWebで調べ、ここで初めてヘックスローブネジのことを知ったのです。それでもまだこのネジ自体がヘックスローブネジであると思っていないので、このレンチで解決するとは思えません。たとえ分かっていても、既に六角棒レンチを使ってネジ頭を舐めてしまっているので、正しい工具を使っても解決しないかもしれません。 しかし別のホームセンターに行く機会があったので、やはりヘックスローブレンチを調べたところ、7種類のサイズがあるヘックスローブのビットセットが848円で売っていました。これなら買ってもいいかなと思いました。しかしインパクトドライバーのこともあるので、すぐには決断できませんでした。それでも848円なら、一回外食を我慢すればいいと思い、思い切って購入しました。 ただし通常ヘックスローブドライバーは、プラスドライバーのようにカムアウト現象を防ぐため強く押しながら回す必要がないのですが、既にネジ頭を舐めてしまっているので、強く押しならが慎重に締めなおしました。その結果しっかりと締めることができました。
その後今回購入したこの部品(ネジ)の名前を確認したところ、「スクリユ-,ヘツクスローブ,6X35」とあるではないですか。この時初めてこのネジがヘックスローブネジだったことを知ったのです。この部品を購入した時点では、ヘックスローブを知らなかったので、この名称を読んでも何も感じませんでした。 今回の試み(外付けヘルメットロック装着)で一番の収穫は案外ヘックスローブ(トルクス)のことを知ったことかもしれませんね。笑
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