九州歯科大学長崎県同窓会

Report

80周年記念西九州地区連合会学会・学術講演会

2006年9月9日(土)、講師に長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座歯科補綴学分野(第二補綴学)村田比呂司教授(大34)をお招きして、80周年記念西九州地区連合会学会・学術講演会を開催しました。 ウェルシティー長崎厚生年金会館にて、同窓会80周年記念事業の一環として、本部・西九州連合(熊本・佐賀・長崎県同窓会)の共催により開催されました。 当日は予定を大幅に上回る約100名の参加があり、また同窓生以外からの参加も目立ちました。

義歯裏装剤の基礎と臨床

抄録

義歯床粘膜面の適合性、床縁の設定および咬合間係が良好なレジン床義歯を装着しても、咀嚼時疼痛を引き起こし患者の満足を得ることのできない症例に遭遇することがある。 このような症例ではリリーフ等の処置を行うが、著しく吸収した顎堤、菲薄な粘膜あるいは鋭利な骨縁をもつ患者では解決できないことがある。 この問題に対処するため、軟質義歯裏装材が近年広く臨床応用されている。

わたくしの臨床経験からこのような難症例には、ティッシュコンデイショナーにより、床下粘膜をできるだけ正常な状態に回復し、同時に得られた動的印象面を緩圧効果のある弾性裏装材でリライニングする術式が咀嚼機能向上の観点より有効であると考えられる。

現在、アクリル系およびシリコーン系など多種多様な義歯裏装材が開発、市販されているが、その使用目的あるいは物性もさまざまで、多くの製品の中から選択に悩まされるところである。 本講演では現在混沌としている義歯裏装材を体系的に分類し、これらの基本的な特性と機能的効果、使用上の注意点などについて述べたいと思う。 また、患者さん自身が用いる義歯安定剤についても解説。 本講演が先生方の日常診療の一助になれば幸いである。

講師略歴

村田比呂司教授

1986年 九州歯科大学卒業
1990年 広島大学大学院修了(歯学博士)
1990年 広島大学歯学部歯科捕穣学第二講座助手
1993年 英国ニューカッスル・アポン・タイン大学歯科材料学教室留学
2004年 広島大学病院咬合・義歯診療科講師
2006年 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科展開医療科学講座歯科補綴学分野教授
現在に至る
主な著書

「デンチヤーライニング」(共著)〈デンタルタイヤモンド社 2001)
「義歯安定剤」(共著)(デンタルタイヤモンド社 2003)

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