D&Dリプレイ(もうかなり昔)
「預言の守護者たち」
登場人物 ナック(ハーフリング)
リュミエール(エルフ)
グレイ(クレリック)
ベイロード(ファイター)←シナリオ2から
確かレベルは5lvくらいだった気が…
シナリオ2 「竜の躍る街」
<セラン城門〜シルマリル公の館>
バウロスで馬を徴発し、急いでセランの街に着いたPC。しかし、街は平穏そのものだった。
エルフのリュミエールとハーフリングのナックがいるので、門番は怪しんでなかなかセランに入れてくれない。
しかし宮廷魔術師ラウムが門番を杖でぶん殴り、PCはセランの街を治めるシルマリル公爵に謁見し、危難が迫っていることを訴える。
シルマリル公爵は怪しげな魔法など信用していないので、不遜な態度でラウムに接し、PCを胡散臭げに見る。
「灰色梟の羽筆は、図書館長であり百戦錬磨のクレリック、フィリップ・オルドリンがしっかり守っている。君たちよりよほど信頼できる人物だ」
ナック、街が滅びる証拠としてソーニャから奪ったリーンの書の切れ端を出そうとするが、ポケットにない!
実は公爵に謁見する前に、PC全員風呂に入って身だしなみを整えたのだが、そのときメイドに化けていたメアリ(シーフ)が、ナックの預言書の切れ端(と財布)を盗んでいたのだ。
シルマリル公爵に笑われるPC。ナックすっかり不機嫌になり「もういいや、こんな街ほろびちゃえ」と暴言を残し退出。リュミエールも同調。おろおろするローフルクレリックのグレイ。
しかしPC、館から出ていこうとする際に盗人メイドのメアリとばったり出会う。逃げるメアリ、財布を追うナック。
しかしもうちょっとのところでバザールの中へ逃げられてしまい、がっかりするPC。
<異国の武人、ベイロード登場>
ここで、遥か北方のベルセルク帝国から仕官先を探しに来着した、黒き鎧の戦士ベイロード(ファイター)登場。
異国のバザールを興味深げに眺めていると、自分の白馬の前に出てきた者がいた。
それはナックの持っていた預言書の切れ端(と財布)を盗んだ女シーフ、メアリだった。そして彼女の後ろからは、ナックの「盗人だ!つかまえろ!」の声。
問答無用で剣を抜き、行く手を遮るベイロードに切りつけるメアリ。しかしベイロード、みねうちで彼女を気絶させる。
預言書の切れ端(と財布)を取り戻したPC、メアリを尋問しようとしたが、メアリはすでに何者かによって延髄にナイフを突きつかれ絶命していた。
メアリのベルトのバックルには双頭の蛇の紋章が刻まれている。これはシーフギルドの武装過激派集団「ダブルヘッドスネークパーティ(以下DHSP)」のしるしである。
<シーフギルド捜査>
ナックが取り戻したリーンの書の切れ端を見てようやく信じ込み、狼狽するシルマリル公爵。急いで街の防備を固めるよう命令を出す。
ラウム、この街に潜んでいるソーニャを見つけ出し、リーンの書を取り戻して、灰色梟の羽筆でもって街が滅びる結末を書きなおさせるよう、PCに依頼。
図書館長フィリップ、灰色梟の羽筆をグレイに与える(彼が一番信頼できそうだったから)。突然自分に降ってわいた状況がよくのみこめず、混乱するベイロード。
シルマリル公、ソーニャ潜伏先捜査の手がかりとして、一つの情報を与える。どうやら最近シーフギルドが分裂して、DHSPと名乗る一派は、ダークエルフから麻薬を密輸入しているらしい。
故郷を麻薬で蝕まれた過去があるリュミエール、これに憤慨。DHSPを壊滅させてやると誓う。
酒場で情報屋から教えてもらった合言葉を言うと、裏庭へ通され、そこでメモを拾い、メモに指示された場所で密偵から伝言を受け、伝言の時刻に再び来ると、目隠しされてシーフギルドに連れていかれるPC。
シーフギルドの頭領マイク・ドナヒューと会見。DHSPの居場所を尋ねるが、どうやら彼自身も知らない。しかし、自分の側近の中にDHSPの協力者がいるらしい。尋問を協力される。
怪しいのはこの三人。暗殺担当のバーク。誘拐担当のマーロウ。そして帳簿係のデニス。
「どいつが怪しいか当ててみな。正しければここから出してやるが、もし間違ったら…俺のダチを疑った奴は生かしちゃおけねえ。」
命がけで三人の幹部に質問するPC。リュミエール、裏帳簿を見つけ、デニスに詰め寄る。
デニスうろたえて頭領のマイクに詫びをいれるが、その瞬間背後から弓矢を突き刺され絶命。DHSPとソーニャがデニスの背後に潜み、矢を放ったのだ。
この部屋には首領が作った逃走用の抜け道があり、それを利用して彼らはPCのすぐ近くまで忍び、白状しようとしたデニスを殺害した。
<拷問声を聞かされる>
PCたち、足止めの任務を帯びたDHSPのシーフたちを撃退。ソーニャを追ってセランの街の地下に降りる。そこは広大な下水道だった。
とりあえずDHSPの捕虜を得て、また何の備えもせずに走って降りてきたので、いったんシーフギルドに戻り体制を整えるPC。
シーフギルドがDHSPの捕虜シーフに行う、過酷な拷問の声をずっと聞かされるPC。裏切り者を出さぬため、頭領のマイクが新人研修用にわざとギルド中に聞かせるようにしているのだ。
結局得た情報は、やはりDHSPはダークエルフのソーニャと通じていた。どうやら頭領の抜け道を勝手に改造し、アジトを作ったらしい。
マイク、PCに抜け道の探索を依頼。ナックに「レフト」と「ライト」という二振りのスローイングダガー+1を与える。
<下水道の探索>
下水道に降りたPC、汚物処理用のブラックプディングが潜む穴をグレイが飛び越せずズルズル滑るが、気合で何とか脱け出す。
その後通路いっぱいに広がったゼラチンキューブに接触。何だかわからず近づき、窒息しかけるPC。
二手に別れた通路は鉄柵が埋め込まれ、片方は汚物がたまっている。レバーを2分の1の確率で動かし、先への道を開く。
汚れた水に泣いているニクシーの身体を、ありあわせの濾過器を作って浄水し、リュミエールとグレイは1年間のチャーム奴隷を免除された。
ニクシーに教えられた通りの通路を歩くと、上に梯子が伸びており、再び城壁近くの街中に出る。城壁の上には彼らが探し求めるリーンの書を持つソーニャがいた。
<竜の来襲>
ソーニャを追って城壁に上るPC。どうやらソーニャは街の警備兵にも追っかけられている。
ソーニャ、身軽なアクロバットで城壁につながる物見櫓のてっぺんに上り、PCにタンカを切る。
「ははは…もう遅い! お前ら薄汚い人間どもは、怒れる竜の下敷きになって死ぬんだ!」
そしてバックパックから何かの卵を取り出す。リュミエール、竜の卵だと直感する。ソーニャは次々とそれを3つも地面に投げて叩き割り、再び狂ったように哄笑する。
ソーニャの背後から、彼女を追っていた赤竜の頭部がぬっと突き出る。話し合いの余地なくあからさまに怒っている。
やりたいことをやったあと、ひらりと姿を隠すソーニャ。
すうっと赤竜は息を呑む。PC、迷うひまなく物見櫓の死角に駆けこむ。次の瞬間、警備隊はチリチリにドラゴンブレスで焼き焦がされ、一瞬にして消滅する。
セランのそこかしこで轟音と悲鳴が上がる。赤と黒と青のヒュージドラゴン3匹が城壁を破壊し、街の住民を無差別で攻撃しているのだ。預言は現実となってしまった。
<ベイロード危機一髪>
地獄絵図の中を逃げ惑うPC。地下の抜け穴に戻ろうとしたが、パニックに陥った群集でマンホールは大混乱状態であった。
人が集まっているところを優先して赤竜がブレスを吹く。瞬時に焼き焦げ、死体の山が積み重なる。
PCは路地に入ってやり過ごそうとするが、燃え盛る家の2階に取り残された子供を見つける。
ローフルのグレイとベイロード、これを見過ごすことができず、救出に向かって協力プレイで見事助ける。しかしこの子の両親はすでに焼死していた…
そんなこともあって逃げ遅れ、PCはブラックヒュージドラゴンのブレスを受ける。ベイロード逃げ遅れて見事酸ブレスを食らう。
本来なら即死であるが、先の英雄的行いに対するボーナスとして、神(というかDM)がHP半減の処置を取る。あと、シールドもボロボロに溶けたとして没収。
すっかり混乱したPCたちだが、頭上に魔術師ラウムの使い魔のハヤブサがいるのを見つける。ハヤブサはPCをラウムの元に案内する。
<ラウムの呪文をみんなで選ぶ>
ラウムは幻覚魔法で巨大な石のドームを作り、ヒュージドラゴンの目から隠れていた。その中は災害後の救護所のようで、傷ついた市民が累々と横たわっている。
彼は6レベルまでのマジックユーザー魔法は全て唱えることができるが、とても精神が混乱して魔法を選択できるどころではない。
そこで、PCが魔法を選んで、ラウムにかけさせることになった。
ただしヒュージドラゴンを殺す魔法は禁物。竜族はさらなる報復をエルファイアに行うだろう。なんとか立ち去ってもらう魔法を唱えなければならない。
セランの町の人口は8000人いたが、最初の襲撃で人口は3300人まで減少した(!)。ヒュージドラゴンが全て立ち去るまで(実時間で)1分ごとに100人預言書の犠牲となっていく。
まごまごしているひまはない! 急いで呪文を選ぶPC。まずギアスをラウムにかけさせ、ブラックヒュージドラゴンが退散。
それからチャームモンスターでレッドヒュージドラゴンも立ち去らせる(赤竜は謝っていた)。
最後にテレポートをかけ、ブルーヒュージドラゴンをどこか遠くに(ラウムが正確に覚えている範囲で極限まで遠くの地形)まで飛ばした。
この間わずか5分。たった500人の犠牲ですませたのだった。
<実は持ってるもんね!>
なんとか危難が去り、パニックのあとの虚脱感で呆然とするPC。その時ベイロードが気づく。「そう言えば、ソーニャは?」
ソーニャはかって大図書館があった廃墟で、本にまみれて半狂乱で探し回っていた。「ない!灰色梟の羽筆がない!」
かけつけるPCとラウム。ソーニャ、グレイの胸にお目当ての物があり、地団太を踏んで悔しがる。
「ジーンを殺した上では飽き足らず、一度ならず二度までも! 許さんぞ!」
それは逆恨みだというPCの声を無視し、ソーニャはアニメイトデッドの呪文を唱える。
つい昨日まで普通の生活をしていた市民の遺体が、アンデッドのゾンビとなってPCに襲いかかる。さすがに剣で切るのは躊躇するPC。グレイがターンアンデッドで全て成仏させる。
戦闘終了後、ソーニャの姿はない。ラウムがディテクトマジックで探すも、大図書館の散乱した魔法の本に妨害されてうまく行かない。あきらめて大図書館の廃墟から立ち去るPC。
しかし、魔法が届かない範囲にまでPCが去ったとき、さんざん探したその廃墟にソーニャの飼うワイバーンが着地し、一体のゾンビを背中に乗せる。
ワイバーンの背中のゾンビはみるみるうちにソーニャの姿に戻る。彼女の高笑いが聞こえ、今度はラウムが悔しがる。「おのれ、ポリモーフセルフで自らを屍骸に変えておったか!」
ソーニャ、リーンの書の一枚を切り取り、ひらひらと落す。「ここで待っているぞ! 来るがいい、小汚い光の者ども!」
舞い降りてきたリーンの書の最新ページをナックがつかむ。そこにはこう書かれていた。
「廃都を経て 霧たちこめる丘の上 彼らは空の上にて 森の乙女と対峙する
※この部分欠落
森の乙女の黄金の瞳 光失われしとき 礎は書き連ねられ 全ての望みは成就する」
ラウム、欠落部分がある預言書の切れ端に眉をしかめる。こんな記載方法は初めて見たらしい。おそらく次のページが追補版となっているのだろう。もちろん、今の時点では誰も見れないが。
このセランの町から東に行ったところに「ミスト・ヒル」という古戦場がある。おそらくそこが「霧たちこめる丘の上」なのだろう、とラウムは推測する。
ラウム、町の惨状を見渡し、フッと疲れた吐息を漏らす。
「わしはちょっと疲れたよ…言葉に振りまわされ…未来に怯えつつ暮らす毎日に…しかし、それでもお主らは預言が選んだ守護者だ。行かねばならぬな、ミスト・ヒルへ」
こくりとうなずくPC全員。
シナリオ2<竜の躍る街> END