「れっつ・ぷれい! とらんすれいと!」

〜その1;準備編〜

 

 皆さんこんにちは。マッコイです。今回、海外TRPGについて書くことにしました。お見苦しいところもあるかもしれませんが、どうか時間つぶしにしていただければ幸いです。

 

 さて、皆さんの中にはゲームショップに行かれた方も多いかもしれませんね。そこで、例えばイエローサブマリンなどに、横文字で書かれた表紙の海外RPGが置いてあるのに気づかれたでしょうか?

 言うまでもなく、RPGの発祥地はアメリカです。あちらのホビーに対するバックボーンの広さはすさまじく、毎月いろんなTRPGが発売されています。ファンタジー、SF、西部劇、小説を舞台にしたもの、映画を題材にしたもの、歴史もの、アニメもの、パロディ・ユーモア系…etc.まさにTRPGのテーマになってない方を探すのが難しいくらいです。そうそう、日本の時代劇をベースにしたものもありますよ。ゴールドラッシュゲームズのSENGOKUとか、AEGのLegend of Five Ringsとか。あなたが「こんなTRPGをプレイしたいなあ」と思っているならば、きっとその答えは海外RPGの中に見つかるでしょう(って、なんか、海外RPGルールブック調の文章になってしまいましたが)。もちろん、日本のTRPGだって傑作はあるし、アメリカのTRPGに駄作がないわけではありません。海外RPGが全てにおいて日本のそれより優れているということはありません。マッコイは何度地雷を踏んだことか…うう…。

 でも一つ言えることは、もし海外RPGを訳して遊べたならば、あなたのRPGライフはさらに刺激的なものになるし、いろんな(しかも最先端の)ルールに触れることは、ゲーム経験のプラスになるとはいえ決してマイナスに作用することはありません。アメリカ人の物の考え方がわかって、国際交流にも…それは大げさですね、はい。

 「今のシステムにはちょっとついていけなくて」とか「最近、セッションがマンネリ化してるよね」とかいう倦怠ムードに入っているあなた! ほらほら、あなたは旧大陸で「コショウが高いなあ」とか「くそう、仲買料ボリやがってこのイスラム商人め」とか言ってるヨーロッパ貴族と同じですよ!

 さあ、英語の海を渡って、新大陸へ出かけましょう!

 

 とは言っても…まず、何から始めたらいいのでしょう?

 はいはい、マッコイがお教えします。でも、これはあくまでも自分のやり方。皆さんそれぞれに合った、もっと他の方法もあるはずです。ちょうど自分にとって、一番いい本を読む姿勢があるように。でも海外RPGと付き合うのは、全くこれが最初という方は、ぜひ試してみてください。

 

1 どんな海外RPGが翻訳に向いてる?

 

 それはもちろん! 自分が訳したいRPG!! …でもちょっと待ってください。ルールブックを手に取ったら、いったん胸に手を置いて、考えてみましょう。
 「はたして、俺はこいつを訳せるのか?」

 日本語ワープロでいろいろ考えつつ打ち込む場合、その作業の平均速度ってのは決まっています…恒常的に続ける日課として、身体に変調をきたさない程度として、控えめに設定しておいたほうがいいでしょう。テスト直前の徹夜勉強じゃないんですから、毎日気を張ってキーボード叩くわけにはいきませんもんね。

 つまり、1日の職場(または学校)から戻ってきて、自分の時間で打ち込める速度はそれなりに決まってくるのです。それ以上は手が疲れちゃうし、見たいテレビもあるし、ご飯も食べなきゃならないし、友達から携帯に電話もかかってくるし…。

 ほらほら、そこのIMAGINE Player’s Guideを手にとっているあなた! だいじょぶですか? あなたは324ページからなる、その、戦車の装甲にくっつけるチョバムアーマーみたいなブツを訳しきれる自信がありますか? 要約部分だけ訳すことにしても、毎日毎日わき目も振らず遊びにも行かず、プライベートタイムを全て翻訳につぎ込むチベットの写経僧のような生活をしたとして、多分1人だったらまる1年以上はかかってしまうはずなのです。

 えーっと、ビギナーにお勧めなのは…ハードカバーよりもソフトカバー。大体20〜50ページくらいのルールブックがいいと思います。厚さにすると3mm〜5mm程度ですね。その範囲内から、自分の好きそうなジャンルの海外RPGを選びましょう。

 もちろん「俺は外資系企業に勤めて英検1級、TOEIC800点以上だぜい」という人なら、もっとぶ厚い物にチャレンジしてもいいでしょう。でも、さっき言ったように、頭で考えたのを、今度は手を使ってワープロに打ち込まなきゃいけないのをお忘れなく。口頭で文字を打ち込める装置が開発されるまでは、自分の指がすなわち翻訳の速さなのです。ここには語学力のうんぬんは問題ではなく、手首の筋肉の強靭さが問題となるのです。パラパラっとルールブックを見て、自分の語学力で翻訳可能な平易な文章が並んでいるとしても、必ず文章の全体量を測ることをお勧めします。

 「翻訳できそう」と「翻訳できる」の間には…深くて大きな溝があるのですゾ。マッコイはいたああああああい教訓で、それを学びました。あああ、部屋の掃除がたいへんだぁ。

 

2 海外RPGはどこで買う?

 

 はい。次に基本的な問題です。原書がなければ何もできませんね。

 でも、どこで買うかが大問題です。洋書でしかもゲーム分野。普通の本屋に取り寄せを頼んでも、まず断られちゃいますね。とすると、ゲームショップ…ここなら確かに取り扱っているかもしれませんが、欲しいゲームが品切れだったら?

 例えばD&D3rdのWizard&Sorcererガイドブック「TOME AND BLOOD」を絶対確実に入手したい! こんなピンポイントなことって、できるんでしょうか?
 できるんです! マッコイが勧めたいのはネット通販です。ネットつなげない人は友達に頼んじゃいましょう。

 一番いいのは海外のゲームショップサイトから直接注文しちゃう。良心的なサイトはゲームの外観やページ数、それに解説ものっけてます(自動翻訳ソフトで読んじゃいましょう!)。大体定価の2割引き、早くて10日くらいで、国際郵便で確実に届きます。郵便、ってのもポイントですね。国内サイトはたいていタイアップしている宅配業者の宅急便なので、一人暮らしでは「留守でした。次に来るときはいつがいいですか」「隣に預けました」うんぬんかんぬん…。国際郵便なら近くの郵便局で預かってもらえます。今日ちょっと外出してても、預り票を持って自分の好きなときに受け取りに行けばいいだけ。

 重さにもよりますが、$10〜35くらい送料が余分にかかるかな。でもちょっと考えてみてください。東京までの往復の電車賃、それに昼飯と衝動買い。大体同じくらいじゃありません?

 ああ、そうそう、代金の支払いはクレジットカードが多いです。全世界に通用するVISAカードが一番スムーズなようです。必要なボタンを押すだけですので、思ってるより簡単ですよ。

 それからちょっとだけ資金があるなら、ついでにサプリメントを購入しときましょう。え? じゃあDeadlandsのサプリ30数冊を一括購入すべきかって? GURPSをA〜Zまで全買い? それはちょっと…。

 まず必要なのは基本ルール本体です。最近はCore Ruleとか、Players Handbookとかいう表記が多いですね。それからマスター用のネタ本。Master’s Handbookとか、World Guideとある類です。一番最初に出たExpansionは要チェック! ルールブックのエラッタ(正誤表)や追加ルールが掲載されている可能性が高いです。あとはマスタースクリーン。多分あなたが最初にマスターをやることになるでしょうから。

 

3 辞書はどんなのがいいの?

 

 あなたがとにかく英語ペラペラで、もーこの10年くらい異人さんにしか会ってないというジョン万次郎のような生活をしているとしても、ゲーム翻訳に英和辞書は必要となるでしょう(あっ、また海外RPG調の文章)。なぜなら、海外RPGのルールブックは、日常会話英語ではまかないきれない専門用語が数多く出てくるからです。

 じゃあどんな辞書を買えばいいのか…。いやそんな、何も広辞苑みたいなオックスフォード大辞典を買う必要はありません。あなたもD&Dにおけるマジックユーザーの苦労を味わいたくはないでしょう(呪文書ぉぉぉーっ!)

 マッコイがお勧めしたいのは電子辞書です。ちょっと大きい文房具屋や、家電量販店に行くと売ってます。大体1万〜2万くらいかな。普通の辞書と比べると軽くて片手に乗るサイズ、しかもいちいちページをめくる手間もなし。いやぁ、便利なものができたもんです。ただ注意! 海外旅行用のポケット通訳機ではなく、しっかり英和辞書を組み込んでいるものを買ってください。ちなみにマッコイの愛機はCASIO EX-word XD-400です。三省堂ニューセンチュリー英和辞典が入っています。和英機能や電卓もついてますよ。

 基本的に収録単語数は多ければ多いほどいいですけど、「壊れにくいか」「扱いやすいか」「電池などの消耗品はすぐに代えが利くか」これらもポイントですね。家電製品やコンピュータを買うときと同じポイントをチェックしときましょう。

 そして何よりチェックすべきなのが「メモリー(ヒストリー)機能」。これ、前に検索した単語を覚えて、すぐ呼び出せる機能なんですけど、何回も同じ単語が出てくるルールブック翻訳では、非常に重宝します。パッケージを見てよくわからなかったら、店員さんに直接確かめるくらい、とにかくチェックです。
 しかし、特にSF系RPGなどにおいては、この電子辞書にもないような専門用語が出てくるときもあります。ちなみにマッコイはこのようなときを「ふるへっへんど状態」(杉田玄白の、アレですね。蘭学事始…)といっています。そのときは?

 え、気合? いえいえまぁそれもありですけど。も一つ英英辞書を買っときましょう。英語の単語を英語で説明している辞典です。これがあれば細かめの単語もカバーできるはずです。大き目の本屋に行けば、参考書コーナーに5000円くらいで並んでいます。マッコイが使用しているのはCOLLINS SHORTER ENGLISH DICTIONARY。洋書取扱店の特売セールで2000円で手に入れました。これでふるへっへんど状態、怖れるに足らず! …とはいきません。やっぱり気合でのりきる単語もあります。

 

 さあ、これで準備完了。ワープロの電源を立ち上げましょう! と、いうところで…
 おおっと、時間が尽きてしまいました。では今回はこの辺で。次回はいよいよ実践編。実際に例を上げ、どのように翻訳をするのかご紹介する予定です。それでは!

 

(^v^)ノ

 

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