『クトゥルフと帝國』 キャンペーン覚書

 

5話 「謎のピアノマン」

 

オープニング 後ろ手に縛られ、ムグムグしているアンナ

「大丈夫だよ姫様。23分は激痛で苦しむけど、その後はすうっと楽になるから」

さて、なぜこういうことになったかというと・・・

 

* * * * * * * * * * 

 

1921年 密造酒・密造煙草の調査をしている朝日&西寺刑事

密輸団のアジトと目される横浜のレンガ倉庫にあるミルクホール「White Sneak」へ

 そこには見事な演奏をする記憶を失ったピアノマンがいた

 名前はジョアン 30歳くらいのハンサムな白人男性。客達のうわさになっている

 

噂を聞き、アンナはそわそわ。革命で行方不明になった音楽の家庭教師では?

彼らが資料として押収した、ジョアンが奏でているロシア語の楽譜を見る。彼の字だ!

この曲はピアノおよびバイオリンの練習曲「白夜のソナタ」である。

さっそく桧前とアンナが横浜へ直接会いに行くと、やっぱり彼である!!(アンナの初恋の相手か?)

 

だがジョアンは過去を思い出せない。記憶障害を治すため、医者に連れて行きたいが・・・

しかしジョアンはミルクホールを取り仕切っている青幇「白蛇会」によって虐待されている

「大事な金ヅルある。逃がさないアルよ」と頭領の陳工徳。

周りの客達も桧前たちを敵として白眼視していたので、ここは撤退。

 

だがカクテルグラスからはラズベリーの臭いが・・・

白蛇会はキャロル・ヤンとの繋がりあり。随所に見え隠れする蛇教団のカゲ。

証拠はそろった!

 

押し込み捜査で横浜レンガ倉庫に踏み込む朝日&西寺。白蛇会の密輸倉庫を発見。

密輸倉庫には「支配血清」の原液が。

こいつをカクテルに混入させ、さらにジョアンの睡眠を催すピアノで、客達に精神操作をしていた。

このスキに桧前は陳を射殺し、囚われの王子様であるジョアンを救出。

救出の瞬間、ジョアンの記憶封鎖の暗示が解ける「私はいったい何を・・・」

 

探偵事務所にお礼に来るジョアン。怪しく光る眼。頭に白く光る三日月の傷。

怪しい?もしかしたら彼も・・・! 気づく桧前。

 

(彼の素性を独自調査した西園寺公「甘粕君を呼びたまえ。彼らは大変な人物に関わっている」)

(桧前探偵事務所に朝日&西寺&甘粕指揮下の陸軍憲兵隊が救出に急ぐ)

 

だがその前にジョアン、大蛇に変身してアンナを襲う。

彼はフランス人の音楽教師。その実は蛇人間のボスクラス、聖なる蛇だった

ラスプーチンにスカウトされてロシア宮廷に招かれていたのだ。

革命の際、邪僧によって記憶封鎖をかけられた後、逃がされた。

白蛇会は彼を庇護するのが役目であり、彼を日本まで連れてきて、皇女が罠の網にかかるのを待っていたのだ。(虐待していたのは官憲を欺くポーズ)

「思い出したのですよ。私の成すべきことを。高貴な血、それを採取するのが私の役目。我々の父祖であるイグのために!」

「ジョアン、信じていたのに・・・」

 

探偵事務所で囚われるアンナ。

桧前、拳銃で抵抗。そのスキに権蔵とヴィクトル、彼女を解放する。

戦闘はあらかじめ危険を察知していた桧前の一方的な勝利に終わったが、

憲兵隊が最後に乱入。火炎放射器で事務所の1階を焼き払う。

 

ラストシーン 事務所の2階。無事だったピアノ。

傷心のアンナがジョアンに教えてもらった練習曲を弾いていると、

桧前がそれにバイオリンで同調して加わる。微笑む現場鑑識中の朝日&西寺。

 

【人物】 

 

私立探偵 桧前 春佳(ひのくま・はるよし)

探索者その1

浅草に探偵事務所を構える。右手に「ハスターの印」を刻み込まれ、クトゥルフ神話に絡む事件だとそこがジクジク痛む。

以後、超常現象が彼の元に続々と起こるようになる。

今回は初めて人間を射殺し、ジョアンを救出する。また助手のアンナを聖なる蛇から救う。

 

浅草署刑事 朝日 時音(あさひ・じおん)

探索者その2

浅草署の切れ者刑事。武術堪能で車を運転できる。署長からはある程度のフリーハンド捜査権限が与えられている。

実家は京都のとある神宮職。新人刑事西寺とコンビを組み、横浜の密輸団倉庫に踏み込む。

今回はプレイヤー欠席によりNPC扱い。

 

新人刑事 西寺 光(にしでら・ひかる) 

本名西寺光子(にしでら・みつこ)。大政治家西園寺公の側室の娘の娘。つまり孫に当たる。

本人の希望で警官を職業に選ぶ。西園寺公の計らいで男装して浅草署に勤務、朝日刑事の直属の部下に。

今回は朝日刑事と共に横浜の密輸団を捜索する。

 

記憶喪失のピアノマン ジョアン=ルフェーブル

30歳くらいのフランス人男性。元ロシア宮廷の音楽家庭教師。

アナスタシア皇女(現アンナ=アンダーソン)にピアノとバイオリンを教える。

革命で行方不明となり、記憶を失い横浜に漂着。青幇に虐待されていた(ように見せかけられていた)。

しかし記憶喪失は精神操作によるものであり、本来は蛇人間教団のボス、イグ神の第一信徒“聖なる蛇”

救出の瞬間、暗示が解けて記憶を戻し、本来の目標であるアンナを襲う。しかし桧前の拳銃の前に倒れた。

 

青幇「白蛇会」頭領 陳工徳(ちん・こうとく)

横浜で密造酒・密造タバコ業を営む青幇「白蛇会」のボス。

白蛇会は前回キャロル・ヤンを日本に派遣した組織でもある。

警察の密輸団踏み込み捜査及びジョアンの救出過程で、桧前に射殺される。

 

公爵 西園寺 公望(さいおんじ・きんもち)

西寺光の祖父。明治から大正にかけ、日本政治をリードした大政治家。元老として大正天皇を輔弼した。

1921年現在は政界を引退しているが、未だに隠然たる影響力を誇る。

今回の事件ではジョアンの隠された過去を「独自のツテで」突き止める。

 

浅草署鑑識係長 陣内 三郎(じんない・さぶろう)

朝日刑事と知り合いの鑑識係。薬品、特に毒物の成分分析に長ける。

今回の事件では支配血清を確認し、ジョアンの医療を行うが、彼に逃げられる。

 

陸軍憲兵大尉 甘粕 正彦(あまかす・まさひこ)

1話にも登場。探索者桧前とは因縁深い間柄。彼もまた、左手に「ハスターの印」を刻み込まれている。

今回の事件では西園寺公の救援要請を受け、部下と共に桧前探偵事務所に急行。

桧前が射殺した聖なる蛇と化したジョアンの死骸を、事務所の1階ごと火炎放射器で焼き払う。

最後の捨て台詞「西園寺公、陸軍に借りを作りましたな・・・」 →次回への複線か???

 

桧前探偵事務所助手 アンナ=アンダーソン

元は革命から避難してきたロシア皇女アナスタシア=ロマノバ。

現在は一市民として自由を謳歌している。

今回の事件では革命の生き残りであり初恋の相手ジョアンを救出しようと、桧前と共に行動する。

だが記憶を取り戻した彼の襲撃によって生贄になりそうになる。

ジョアンが蛇人間教団の一員であったことに相当なショックを受けた模様。

 

シベリアオオカミ ビクトル

アンナの飼い狼。

今回の事件ではジョアンの隠された危険性をいち早く察知。吠え声で警告を桧前に与える。

 

権蔵(ごんぞう)

桧前探偵事務所の雑用兼世話係 江戸時代を経験している江戸っ子

桧前を子供の頃より面倒見ている

今回の事件では聖なる蛇によって気絶したアンナを、維新時に培った応急治療で回復させる。