『クトゥルフと帝國』 キャンペーン覚書

 

3話 「闇のアトリエ」

 

【プロット】

 

1921年 派手な金髪女助手とおっかない狼で客が寄り付かなくなり、倒産寸前の桧前探偵事務所

そこに人形を拾ってくるアンナ助手 背中にタグがついている

「彼女を拾われた方は当方まで連絡を」 住所は竹久夢二のものだった

訪問すると出てきたのはモデル兼女中のお葉 謝礼を渡し、新たな依頼

妻を亡くし、失意で別棟のアトリエにこもりきりの主人、夢二を説得して立ち直らせてほしい

 

女の勘でピンと来る助手のアンナ。お葉は夢二を好いているが、女中と主人という関係で言い出せない。

 

探索者がアトリエに説得に出向くと、真っ暗。カギが締まりアトリエ内に幽閉される探索者

数多の西洋人形が宙を舞い探索者を取り囲む。そして眠り針により気絶。

 

人形は姿が見えない星の精により操られている

彼(?)は人形遊びが趣味で、夢二に自画像を描いてもらい、ハスター神に捧げようとしていた。

探索者は真っ暗闇の中で、裸の状態で目が覚める。後ろ手に縛られ、猿轡。

このままだといずれ星の精の食料となり、吸血されて干からびる運命。

 

(星の精が操る少女人形と夢二との会話が聞こえてくる)「さあ、私たちを描いて」「ああ、ステキだ彦乃・・・」

夢二はずっと昏睡状態にあり、夢の世界で前妻の肖像画を書いている。つもり。

しかし実世界で自動的に現出しているそれは、紛れもなく(人形に囲まれた)星の精のそれである。

 

探索者がアトリエを移動し、音を立てると弱規模の吸血攻撃が来る(STR-1され、監禁場所からリスタート)

完全に防音のアトリエ、外に叫びは届かない。なので探索者の窮状はわからない。

惨劇の目と鼻の先にある屋敷で、茶飲み話やパジャマパーティをして、暢気に女同士、恋の打ち明け話をするお葉と助手アンナ。

 

探索者は真っ暗闇のアトリエの中で、裸一貫の状態から音を出さず忍び歩き、密かにアイテムを集めて、

それらを用いて夢二といっしょに脱出する方策、または星の精を撃退する方策を練らなければならない。

星の精の吸血攻撃でSTR0になる前に!

 

脱出に成功した場合、お葉をモデルとした「黒船屋」が拝める。

また、アンナをモデルにした絵を夢二が書いてくれる。→「冬の風」

 

【資料】「アイテム一覧」 探索者が暗闇の中で触れたものは・・・。

 

暗闇で視界がないので、手探りの状態を再現する。そのためストレートに物の名前を言わず、言葉で類推させる。

例)「絵筆」→「長さ30cmくらいの細い棒。一方の先端はふさふさした毛が生えているようだ」

1d10をする。手に入れたアイテムを組み合わせて、軟禁されたアトリエから脱出する方策を練ること。

ただし“星の精”が出ると少女人形に触れてしまう→吸血→気絶でSTR-1。強制的に監禁場所からリスタート。

そのため1箇所で探り続けると星の精に見つかる可能性が高くなる。

 

(玄関) 1星の精 2ぞうり 3雪駄 4下駄 5婦人靴 7人形の靴 8ドアノブ 9かまち 10紳士靴

(画材棚) 1絵筆 2星の精 3油絵用布地 4画用紙 5ワセリン 6赤の絵の具 7彫刻刀 8木炭 9パレット 10空の水バケツ

(小机) 1机 2椅子 3星の精 4バナナとリンゴ 5花瓶 6枯れた花 7干からびたパン 8燭台 9果物ナイフ 10テーブルクロス

(食器棚) 1大皿 2星の精 3箸 4星の精 5肉きり包丁 6蝋燭 7銀のコップ 8食事用ナイフ 9フォーク 10スプーン

(水洗い場) 1水の入ったバケツ 2蛇口 3鍋 4研いだ米 5星の精 6ミミズ 7排水口 8小麦粉 9タオル 10フライパン

(雑誌) 1新聞 2雑誌 3虫眼鏡 4ひも 5マガジンラック 6星の精 7赤鉛筆 8はさみ 9のり 10眼鏡

(キャンパス) 1丸いす 2イーゼル 3額縁 4ガラス板 5ペインティングナイフ 6色鉛筆 7星の精 8ブラシ 9練り消し 10消しゴムの屑

(人形置き場) 1人形の手 2人形の頭 3人形の足 4デッサン人形 5石膏像 68星の精 910探索者の武器

(ベッド) 1-5竹久夢二 6布団 7タバコとライター 8枕 9湯たんぽ 10星の精

 

【人物】 

 

私立探偵 桧前 春佳(ひのくま・はるよし)

探索者その1

浅草に探偵事務所を構える。右手に「ハスターの印」を刻み込まれ、クトゥルフ神話に絡む事件だとそこがジクジク痛む。

以後、超常現象が彼の元に続々と起こるようになる。

助手のアンナと狼のビクトルを雇ったため、探偵事務所に閑古鳥が鳴いている。

 

浅草署刑事 朝日 時音(あさひ・じおん)

探索者その2

浅草署の切れ者刑事。武術堪能で車を運転できる。署長からはある程度のフリーハンド捜査権限が与えられている。

実家は京都のとある神宮職。しかし今回は米国に研修旅行中で欠席。

 

画家・詩人 竹久 夢二(たけひさ・ゆめじ)

高名な芸術家。前妻の彦乃(ひこの)に先立たれ、失意のうちに上京。

暗く陰気な痩せた男。正気度は相当数失われている。だが絵にかける集中力は凄まじい。

何かと世話を焼いてくれたモデル兼女中のお葉に心惹かれはじめていた。

しかし彦乃死去の絶望を星の精に利用させられ、アトリエに篭ってこん睡状態に。夢の世界で奴の肖像画を書かせられる。

探索者の救出により脱出。夢の世界から引き戻され正気に戻り、これからの人生を生きる決意をする。

アトリエ内には、お葉をモデルとした名作「黒船屋」のデッサンがある。これをもとにお葉へプロポーズするつもりでいた。

 

女中 佐々木 お葉(ささき・およう)

竹久夢二のモデル兼女中。明るく気さくな女性。

モデルをするうちに主人の夢二に心惹かれるようになるが、夢二の前妻彦乃のこともあり自らの恋を言い出せない。

微妙な心情を秘めて、かいがいしく彼の身の回りの面倒を見ている。

アトリエにこもりきりの夢二の体調を心配し、外に出てくるよう探索者に説得を依頼する。

 

桧前探偵事務所助手 アンナ=アンダーソン

元は革命から避難してきたロシア皇女アナスタシア=ロマノバ。

現在は一市民として自由を謳歌している。

今回の事件ではお葉の恋愛感情を女の勘で見事に類推し、密着して彼女の本音を引き出すサポートをする。

謝礼としてモデルとなり竹久夢二に絵を描いてもらい、進呈される光栄に浴する(この絵は「雪の風」という名で有名)。

以後この絵は探偵事務所に飾られ、信用回復に役立つ。

 

シベリアオオカミ ビクトル

アンナの飼い狼。

緊急事態なら救出にかけつけるつもりで、夢二の館を見張り続ける。

しかし探索者が自力で軟禁状態から脱出したため、今回はあまり出番がなかった。

 

権蔵(ごんぞう)

桧前探偵事務所の雑用兼世話係 江戸時代を経験している江戸っ子

桧前を子供の頃より面倒見ている

 

※(注)絵の完成年度など、時系列が史実と若干食い違っているが、偽書なので気にしないこと