『クトゥルフと帝國』 キャンペーン覚書

 

2話 「ホーンテッド・マンション」

 

【プロット】

 

1921年 い号作戦後 桧前の帝大精神科医 小金井清

厚木へ往診に出かけて行方不明。清川村にある洋館で行方不明になったらしい。

(小金井は心霊現象のアマチュア研究家であった)

あそこは数年前から放置されていて誰も住んでいるものはいないはず

共産党の秘密集会か? 特高刑事榊原による探索者への執拗なマーク。

 

特高も2人の刑事をこの館の調査で失っている

小金井のリークで独自に調査を開始していた

 

洋館を調査しに行く探索者 (夫の行方を捜してほしいという、妻秀子の依頼)

案内する大きな犬 (実はシベリアオオカミ)

人が住んでいた形跡あり →清川村の洋館は(資料)を参照

実は白系ロシア人 心霊主義者の一団の隠れ家

 首謀者 ビクトル=エレナチェンコ(ロシア伯爵) → とある石像をアラスカから輸入

 彼はラーン=テゴスを解凍、手なづけようとした。

 沿海州に放ち恐怖のどん底に叩き込んだ上で「切り札」をもってして帝権の復活を図るのが目的。

しかし、返り討ちにあった。

ラーン=テゴスはアラスカ、イヌイットの邪神(アラスカは元ロシア領で、エレナチェンコ家の私有地があった)

 

狼が案内する → 地下洞窟に20歳の妙齢の女性

空腹で冷凍化したラーン=テゴスと共に冷凍保存されている。

彼女の名前はアナスタシア・ロマノバ(亡命ロシア皇女)

一市民と生きることを望んでいたが、ビクトルの陰謀に巻き込まれ薬品をかがされ昏睡状態に。(小金井が治療していた)

ラーン=テゴスの冷凍気でコールド・スリープ中だが、ラーン=テゴスから引き離すと目覚める。

 

洋館から脱出。特高刑事榊原はシベリアオオカミ(アナスタシアの飼狼だった)にかみ殺される。

アナスタシアはアンナ=アンダーソンの偽名を用い、以後、桧前探偵事務所の美人探偵助手になる。

 

【(資料)清川村の洋館】

 

(玄関) 25-28cmの靴3足(明らかに日本人より大型)、女性用ハイヒール1足、小金井の靴1足 

(庭の池) 6本足の生物がテラスに上った形跡あり

(テラス) おびただしい血痕 足の残骸

(食堂) 何らかの召還魔法陣か? 祭器の中には小金井の内臓 イヌイットのナイフ、生贄?

     壁にかかっているのはニコライ2世一家の肖像画

(応接室) 小金井の死体 射殺体 内臓が抜き取られている

(台所) 砂糖壷にたかるカブトムシ(下級種族)

(出窓) ヤスデがびっしりとへばりついている

(脱衣所) 血痕は浴室へ

(倉庫) 発狂した特高刑事、三鷹がガラクタに潰されて死ぬ。ネズミ怪物になった奴の同僚

(庭) ネズミ、地蟲、ムカデの群れ

(浴室) 水が張られた水槽 おびただしい悪臭

     白人の男性死体1つが水でぶくぶくに膨れている 腹の中から蛆虫

(客間1) ネズミ怪物になってしまった特高刑事、神田が探索者に襲いかかる

(客間2) 白人中年女性(エレナチェンコ伯の妻、ヨシーナ)がネズミ怪物に変身中

(書斎) エレナチェンコ伯の配下3名分のベッドに改装されている。

     白人男性の死体あり。ぺしゃんこになって無数の小さい刺し穴のような傷がついている

     役に立つ本あり 『イヌイットの迷信魔術』 → 呪文獲得「狼に命令する」「動物の足を治癒させる」「動物を魅了する」

     ラーン=テゴスについて記した本あり。銃とライフルが1丁ずつ、弾丸は小金井射殺のものといっしょ。

(寝室) ビクトル=エレナチェンコの自殺体。ピストルで頭を撃ち抜く。その後、ラーン=テゴスが血を吸ってぺちゃんこ

     エレナチェンコ伯爵の日記

     「極東に追われたが、我々には切り札がある。必ずやコミュニストの暴徒どもに復讐してやる」

     「邪魔な狼を追い払う。野良犬にでもなってしまえ」

     「積荷届く。思わず小躍り。これでまた野望に一歩近づいた」

     「生意気なヤポンスキー!おとなしく彼女の診療だけすればいいものを、特殊警察にリークするとは!制裁の弾丸をぶち込むことにする」

     「明日いよいよアラスカの神を復活させる。餌は裏切り者のはらわただ。シベリアに恐怖を叩き込み、切り札が沈静化させる。日の出ともに羽ばたく鷲が、赤い星を打ち砕くだろう」

     「失敗した!仲間が次々とやられていく。何と言うことだ、邪悪な魔術の呪いか、愛する妻がネズミに変わっていく!」

     「ドアをぶち破る音がする。もうだめだ。せめて慈悲の弾丸を放つ瞬間があらんことを祈る」 のページで、日記が終わる

 

【人物】

 

私立探偵 桧前 春佳(ひのくま・はるよし)

探索者その1

浅草に探偵事務所を構える。前回の探索で右手に「ハスターの印」を刻み込まれる。

以後、超常現象が彼の元に続々と起こるようになる。

 

浅草署刑事 朝日 時音(あさひ・じおん)

探索者その2

浅草署の切れ者刑事。武術堪能で車を運転できる。署長からはある程度のフリーハンド捜査権限が与えられている。

実家は京都のとある神宮職。

 

精神科医 小金井 清(こがねい・きよし)

探索者桧前のかかりつけの医者。帝大時代の先輩

心霊術に耽溺し、ビクトル=エレナチェンコ伯に誘われ、皇女の診察をすることに。

それについて特高刑事榊原に尋問を受ける。結果として情報をリークしたため、裏切り者としてエレナチェンコ伯に射殺される。

 

小金井の妻 小金井 秀子(こがねい・ひでこ)

小金井清の妻。夫の捜索を探索者に依頼する。

 

特高刑事課長 榊原 幾太郎(さかきばら・いくたろう)

特高刑事の元締め。思想取り締まり専門。やや偏執狂的に共産主義スパイを検挙しようと熱情を燃やす。

小金井を捜査中、探索者にも疑問を持つ。

洋館付近で待機中、狼のビクトルに襲撃され、かみ殺された。

 

特高刑事 神田 邦彦 (かんだ・くにひこ)

特高刑事。榊原の命を受け、洋館へ三鷹刑事と共に潜入。

先に洋館に入っていったら、ラーン=テゴスの呪いを受け、ネズミ怪物に肉体変化。

人間の理性を失い徘徊していたところ、探索者朝日に切り殺された。

 

特高刑事 三鷹 照栄 (みたか・しょうえい)

特高刑事。榊原の命を受け、洋館へ神田刑事と共に潜入。

同僚の神田がネズミ怪物に変化したのを見て発狂。倉庫に立てこもるようになる。

探索者が倉庫の前を通り過ぎたため、倉庫のガラクタにより圧死する。

 

亡命ロシア貴族 ビクトル=エレナチェンコ伯爵

ロシア革命により皇女と共に日本に避難してきたロシア貴族。

元はアラスカに領有地あり。そのとき原住民イヌイットからラーン=テゴスの能力を知り、復活させようと試みる。

ラーン=テゴスを沿海州の赤軍勢力にぶつけて恐怖と混乱をばらまく。

その後、皇女を拝した自分達が乗り込み、帝権を復活させようとする、という誇大妄想的な陰謀。

もちろん皇女の反対にあったので、彼女を薬品で昏睡状態にした。

その後、皇女の治療を小金井に依頼したが、彼が特高に情報をリークしたため、粛清。

 

エレナチェンコ伯の妻 ヨシーナ=エレナチェンコ

エレナチェンコ伯の妻。ラーン=テゴスの呪いを受け、ネズミ怪物に肉体変化中のところを探索者に発見される。

皇女の身の回りの世話係であり、夫の陰謀には批判的だった。

 

シベリアオオカミ ビクトル

白い毛並みのオスのシベリアオオカミ。皇女が避難行の途中で飼い狼にした。

同じ名前のエレナチェンコ伯に疎まれ、洋館を追い出された。

探索者を皇女の眠る洋館地下の洞窟に案内。

それから探索者をマークしていた特高刑事榊原をかみ殺す。

 

ロシア皇女 アナスタシア=ロマノバ

革命から避難してきたロシア皇女。

エレナチェンコ伯の陰謀に反対し、薬品で昏睡状態にされ、地下洞窟でラーン=テゴスと共に冷凍睡眠されることに。

目覚めた後、一市民として生きることを望み、探索者に保護を依頼する。アンナ=アンダーソンという偽名を用いることに。

実はまだ桧前探偵事務所にいるんです(つげ義春風に)。

 

エレナチェンコ伯の部下 アレクセイ=ジヤコノフ

                イーゴリ=アドロフ

                ヤコフ=エルモレンコ

エレナチェンコ伯の配下。心霊術会員。いずれもラーン=テゴスの犠牲となり、死亡。

 

実業家 黒川 篤史 (くろかわ・あつし)

厚木市在住の青年実業家。探索者桧前とは帝大時代、同じサークルの友人。

ロシア文学が専攻だったため、探索者桧前に協力してロシア語の収集資料を翻訳してあげた。

 

権蔵(ごんぞう)

桧前探偵事務所の雑用兼世話係 江戸時代を経験している江戸っ子

桧前を子供の頃より面倒見ている