マッコイがよくやる海外未訳RPGのルール序文(Introduction)を集めてみました。
背景世界がよくわかるかもしれません。
縁があれば、コンベンションでお会いしましょう!
Weird Wars
出版社:Pinnacle Entertainment
ジャンル:第二次世界大戦+ホラー
※注;d20システム準拠(D&D3rdのPHBが必要です)。
◆Welcome to the War
世界は戦火のさ中にあり、煙幕の中に影がうごめいている。名前もつけられない、話すこともできない「もの」――その「もの」は、人間の邪な心から生まれたナイトメアを素材としている。
そしてあなたは、それらの跳梁を食い止めなければならない。そう、あなたが! 驚いてはいけない。あなたの母国はあなたを求めている。いや、世界があなたを求めている。今は「普通の」人間が普通ではないことをする時代だ。各地に構築された全ての戦線で、あなたが必要とされている。右手を掲げ、我々についてきてもらいたい。
◆ここでは皆が兵士である!
輸送列車に乗って戦線に赴任するまで、あなたにできることはほんの少ししかない。
1)いっしょに西ヨーロッパの戦場でアクション及びアドベンチャーをやってくれる仲間を探す。
2)仲間のうち1人は「ウォーマスター(またはWM)」となる。これは他のゲームでは「ダンジョンマスター」「ゲームマスター」などと呼ばれる役割である。WMは他の仲間のために、ゲームを監督し進行させる責任を持ち、NPCや集団の遭遇などを演じる。そして各種ルールの裁定も行う。
3)Wizard of the Coast社製の「D&D Players
Handbook(またはPHB)」を用意する。この本にはキャラクター作成と戦闘方法についてWeird Warsにおいて必要とされる基本的なルールが掲載されている。Weird
Warsにおける各種ルールは、PHBのルールに基づいて作成されている。
4)いくつかのダイスと鉛筆、紙を用意する。
あなたが訓練キャンプに出頭して別の人格が形成される前に、どのような見方が戦争を起こす要因となったのか、おそらく少しは知っていることだろう。敵を理解しようとするのは正しいことであり、また、たとえ道を誤った人々であっても、あなたは彼らを撃ち殺したくはないと思う。
この信念を守り続けることについては、何も心配はいらない。この戦争は、正当な歴史の本が述べる事実からは、かなり異なっているフィクションだからだ。ルールを読むうちに、あなたは見慣れない表題に遭遇し、こう思うだろう。「本当にそうなのか?」 WMはこれらの背景を活用し、もう一つの歴史を作るキャンペーンのへのアイデアとしていただきたい。
◆史上最大の作戦(プレイの実際)
現在である。ナチス占領下フランスへの侵攻が始まろうとしている。
背後から唸りまくる艦砲征射やロケット弾が、頭上を通り越してビーチに叩き込まれる間、あなたは小さな揚陸艇の中で永遠とも言える時間を過ごしている。断続的な爆発音の太い響きとともに、はるか向こうの陸地にある目標物への視界が、弾幕の生じた土煙の中で薄れていく。あなたの乗る揚陸艇は旋回を止め、陸地の先端にたどり着こうとしていた。オマハ・ビーチは目前である。
壮大な砲撃の後、揚陸艇のエンジン音と船体に波があたる音以外は、静かになった。しかしそのとき、あなたは聞く――迫撃砲弾が近づくときに奏でる高周波の泣き声のような音と、対戦車砲が発する速く鋭い砲声を。あなたの左側にあった揚陸艇が爆発し火の玉となった。重装備と弾薬をしこたま抱えた兵士たちは海中へ放り出され、二度と浮かび上がることはない。間近に弾着した水柱により、揚陸艇の中にいる全員に海水が降り注ぐ。あなたの後ろにいる誰かは嘔吐を始め、陸地までの短い旅の間、ずっと吐き続けていた。
煙幕が晴れ、あなたはビーチを見ることができた。そこは障害物が散らかっており、高い偽装度のコンクリート要塞が立ちはだかっている。あなたは何かが裂けるような音を聞いた。これは揚陸艇の回りにある海水を、マシンガンの銃弾が縫っていった音だ。揚陸艇のエンジン音の調子が変わり、最前部の上陸用鋼鈑が下りた。あなたの分隊長が叫ぶ。「全員出ろ! 走れ、走れ、走れ!」 あなたは周囲の兵士といっしょに大きな波となって前進しようとするが、敵のマシンガンによる集中連射で、一番前にいた4人の男が一瞬にしてなぎ倒される。あなたはそれらの死体を押しながら、すでに赤く染まった胸まで高さのある海水の中へ飛び込む。弾丸があなたの耳をかすめて、すぐ後ろにいた男に命中し、彼はくぐもった声を上げる。
ようこそ。ここは地獄だ。