仮面の破壊者

カラー

 

 

 

 

キャラクターコンバート&タイタン人物列伝 --Masks of Meyhem--

 

 恥ずかしながら還ってまいりました!ヽ(*´∀`)

 

 お久しぶりのFFリプレイブログLivre dont vous etes le heros(君が英雄になれる本)』です。第23作目は、この頃筆がノリにのっていたロビン・ウォーターフィールド作品。ファンタジー巨編「仮面の破壊者(Masks of Meyhem)」です。

 ということは主人公ブリッツくんの登場だー。わおわおー!ヽ('`)

 

 前回ファングの「迷宮探険競技」にて見事V2達成のブリッツくん。勝手の海賊仲間だったルカ少年に請われて、暗黒大陸クールにある港町アリオンの領主を務めることになりました。

 聡明なために前領主の後を継いで二代目アイフォー・ティーニンになったはいいが、まだ若くて人望がない元少年海賊のルカ。旧友を助けて一癖も二癖もある商人連中にニラミを利かせるため、共同領主というか、後見人を引き受けたってワケだな。

 

 ・・・という当ブログだけのオリジナル設定だ。

 こんだけ続けていると、身勝手な伏線というかなんと言うか、

 なにがなにやらスゴイことになっているが、FFファンの方はどーか許してください(ー人ー)

 

 武断のブリッツと文治のアイフォー・ティーニン。お互いを補完する強力なコンビネーションによって、港町アリオンはますます繁栄して急速な発展を遂げることになった。いーやっはー!(゚∀゚)

 しかし栄えて目立てば、ダークサイドの注目もまた惹き付ける。なんだってー!(゚A゚)

 北部山脈クリル・ガーナッシュに潜む邪悪な魔女モルガーナが、暴虐の仮面を被ったゴーレムたちを解き放ち、この美しい港を狙おうとしている!

 運よくこの計画を探知したアイフォー・ティーニンは、名うてのチャンピオン・ブリッツに緊急出動を依頼した。さあ急げブリッツ卿!魔女モルガーナの邪悪な企てを打ち壊すのだ!!

 だ が 気 を つ け ろ ! ! 

 アイフォー・ティーニン&ブリッツの共同支配体制はまだ脆弱だ。いきなり領主の2人タッグに反感を抱く街の有力者も数多い。裏切り者は各所に潜んでいる・・・かもしれない・・・たぶんな・・・

 

 というシチュエーションだ。いーんじゃないのー?だんだん勘が戻ってきましたよーーー!!

 では能力値確認。これはいつもどおりだね。立派に成長したブリッツくん。

 

 【原技術点14 原体力点23 原運点14

 

 そういえばファンブルのハウスルールもあったな。戦闘時の出目2で体力点-4、出目3で体力点-2の自動敗北だ。技術点チェックも6ゾロなら失敗だよ。

 それから今回の冒険は、久しぶりに原点回復薬が持てる。うっしゃ!( ̄ー ̄)

 今回は長丁場らしいから力の薬を持って行くことにしよう。1服分な。その代わりハウスルールにより、原点回復薬があるので、体力点+4の食料は普通の10食分ではなく、5食分に少なくしてスタートです。

 あとは特別ルール・・・は、特になし。基本に戻ったオーソドックスなFFルールシステムだ。

 どうも今回はルールの妙よりも「読ませる」ストーリーを追求しているらしいよ!期待しちゃうぜ!!゚+.(・∀・)+.

 

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 つーところで、タイタン世界の紹介コーナーだよ。

 前回(319日投稿分)で、この世界の通史はほぼ一通り終わったので、今回からは人物列伝とまいりましょう。

 タイタンにはいろいろ魅力的な悪役や名脇役がいるんだけどね、最初に取り上げるのは・・・

 やっぱり彼らからでしょう。ブリッツくんも遭ったことのある、善に与する3人トリオだ。

 あ、ピンときました?(*´∀`)

 タイタンで並ぶ者なき強力な魔法の使い手にして、同じく、並ぶ者なき偏屈頑固な3人組。

 ヤズトロモ、ニコデマス、そして“癒し手”ペン・ティ・コラのお話です!

 

* * * * * *

 

 彼らの物語は・・・

 アランシア居住地の南部、サラモニスにほど近い学問の地、ヨーレの森の大魔法学校から始まる。“月を追う者”ヴァーミスラックスによって創設されたこの魔法学院は、あるとき、期待の若き俊英の入門を受け入れ、あたかも超新星のような輝きに恵まれることになる。彼らこそ・・・

 

 サラモニスの学僧の息子、ゲレス・ヤズトロモ。

 ファングの大商人を父に持つ、アラコール・ニコデマス。

 はるか南、アランティスからの留学生、ペン・ティ・コラ。 

 

 この3人だ。彼らは生来の魔法能力と、知識への深い探究心で、校長のヴァーミスラックスを驚き喜ばせた。大体魔法を身に着けた若者ってのは、その便利なパワーで邪まな欲求を満たしたり、少なくとも悪ふざけをするものだが、この3人は真面目で一心に勉強していた。

 ・・・ほんとかね。現在の不良老人3人組を見ると、そんな姿とても想像できないのだが・・・

 まあいいや。ついに課程を修了して師匠のヴァーミスラックスから学ぶこともなくなり、卒業を認められた3人は、それぞれの道に進むことになった。安全なヨーレの森を去り、世界について学び、魔術の達人であることを世界に証明し始めるときがやってきたのだ。

 

 ペン・ティ・コラ--彼は背が低く色黒で、おかしなアクセントでしゃべり、変わった儀式魔法を研究していた--は、再び故郷の南方へ戻り、ケインレッシュ・マで大地の女神を崇拝する敬虔な信徒となった。そして南の地に伝わる治療の民俗儀式を集成して、治癒魔法の専門家となったのだ。

 それから彼はゆっくりと北の地へ伝道の旅に出た。行く先々で病に苦しむ人々を治し続け、いつの間にか“癒し手”という名で尊敬されるようになったのだった。

 

 さて、その頃ニコデマスは、アランシア大陸中央部のフラットランドを旅していた。

 今も昔もこの地の危険は変わりない。様々な旅の困難を乗り越え、月岩山地の東端に達したとき、彼は貧しい農村に立ち寄った。

 その村では、村人全てが陰気でむっつりしており、快活な彼が好んだ明るいユーモアはひとかけらもない。理由はすぐにわかった。呪いがかかっていたのだ。

 村長が言うには、悪いまじない師2週間に一度やってきて、「この地から立ち退け!」と様々な嫌がらせをしているということなのだ。

 その話を聞き、ニコデマスはすぐに行動に移ることにした。幻覚魔法で自らの姿をマン・オークに変え、敵の洞窟に潜入する・・・悪のまじない師はなぜこの地から人々を排除しようとするのか、その理由を探るために・・・そしてわかったことは・・・ 

 はるか昔、「あの」魔法大戦よりもっと以前に、この地では、2人のエルフの魔術師と“闇の者ども”と称される3人の人間の死人使いたちの間で、激闘が交わされていた。

 結局は善陣営のエルフが勝ち、死人使いの遺骸を焼いた灰が、この付近の谷に埋葬されていたのだ。まじない師が仕える悪の神々は、自らの大事な僕を復活させるよう、奴に命令を下していたのだ。

 そしてまじない師の目論見どおり、生活に困窮した村人は逃げ去った。奴らの軍隊は(変身したニコデマスを含めて)目的の場所に侵入し、復活の儀式を始める。

 まじない師は悪魔の声のような呪文の詠唱で恍惚となって踊っている。そして、今まさに儀式が完遂しようとしたそのとき・・・ニコデマスは奇襲をかけた!

 姿を元に戻し、大きな鋸刃の剣で、まじない師を一刀両断に仕留めてやった。

 さらに、すかさず地面に浄化の魔法をかけ、邪悪な亡霊の復活を止めた。周りにいたオークやゴブリンどもは、許しがたいこの魔法使いを打ち殺そうと殺到してくる。だがニコデマスは冷静に、狙い定めたファイアーボールを放ちつつ、現場からの退却に成功した・・・めでたしめでたし・・・

 

 とは、いかないのだ。

 この物語は、もうちょっと続きがある。

 

 それからちょうど一年後、異教平原の廃墟を探検していたニコデマス--なぜそんなことをしていたかというと、彼もその頃は冒険心に富む若者だったわけだ--は、とある古代寺院の地下室で黒い箱を見つけた。

 まだ若かった彼は注意を怠って、その箱を開けてしまった。

 すると中から悪魔の笑い声が響き、頭巾を被った3つの人影が出現し、すさまじい霊気が地下室に充満した。彼が復活を阻止して霊界に戻された3人の“闇の者ども”は、あっちの世界で各所にリンクされている邪悪なる地の中継ネットワーク(の、ようなもの)を使って、こんなところに一瞬だけ姿を現したのだ。そしてニコデマスを指差し、勝ち誇ってこう言った。

 

 「アラコール・ニコデマスよ、ついに貴様に復讐を果たしたぞ!貴様は死の呪文から逃れられぬ!!」

 

 ニコデマスは恐怖を感じて箱の裏に書いてあった碑文を読んだ。

 そう、読んでしまったのだ。

 読んだらどーなるかってのは、すでに「雪の魔女の洞窟」をご存知の皆さんなら、お分かり&ご想像の通りだ。

 悪魔の使徒の頭巾たちはすぐに消えた。だが、ワナにはめられたニコデマスは病の震えに侵されたことを悟った。彼の魔法をもってしても、絶対に治らない、呪いの業病に・・・

 彼は寺院を出て、弱々しい歩みでドワーフの街、ストーンブリッジを目指すことにした。

 そこには、かつての学友である“癒し手”ペン・ティ・コラが訪れていると風の噂を耳にしていたからだ。今や絶対悪の呪いに侵されたこの身体を治せるのは、彼しかいない!

 それだけのか細い希望を頼みにして、激しく痙攣する発作を抑えながら、またはときどき止まりかける心臓を動かしながら、彼は歩き続けるのだった。

 急げ、命の火が尽きる前に!がんばれニコデマス!!

 

 というわけでちょっと長くなっちゃったので、この物語は次回へと続きます。お楽しみに!!

 

 (あらら、わしの出番は???)←by ヤズトロモ

 

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 それでは本編スタート。今回の冒険は「仮面の破壊者」だよ。

 おいブリッツ、起きろ!出番だぞっ!!

 

(^v^)ノ

 

 

 

領主の仕事はもう飽きた --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 ここは暗黒大陸クールの港町アリオン城内。その執務室に俺様はちょこんと座っていた。

 

秘書官「ではブリッツ卿、本日のご予定ですが・・・」

ブリッツ「お、おう・・・」(どきどき)

秘書官「これから15分後朝8時より護衛隊の閲兵式朝9時になったら市庁舎巡回朝10時から15分朝食でその後議事堂に移動して市議会開式宣言して代表陳述と質疑応答で議会は午後1時に終了予定そのまま市内巡察してから午後3時より昼食休憩とりつつ市庁舎に戻って隣国の外交使節団に謁見し午後4時より明日のパーティの準備で衣装合わせこれは午後5時までそれが終われば残務書類整理がおそらく貴卿の事務能力ならば午後8時くらいまでかかる見込み全案件解決後は商人ギルド長と接待飲食を午後11時くらいまでで以後は自由時間、就寝・・・となっております」

ブリッツ「ちょっと待てーーーーーーーーぃ!!!」(#゚ Д ゚#)

 

 よう、俺の名はブリッツ。アリオンの領主になってここ数日はこんなカンジ。し、死ぬる・・・

 完 全 蟹 工 船 状 態 。 

 

ブリッツ「だいたい、何で予定がみんな俺に集中してんだ!領主はもう一人いるだろう!ルカ・・・じゃなかった、アイフォー・ティーニン殿がよう!」

秘書官「それが・・・魔法大臣のティーニン師は、ここ数日、緊急事態による極秘調査のため、城内から席を外しております」

ブリッツ「ごーくーひーちょーさー???」

秘書官「ええ、詳しくはわからないのですが・・・」

 

 そう、最近、共同領主2人でやるべきことが、みんな俺1人に回ってきているのだ。

 「面倒くさいことは全部僕に任せてください。キャプテン・ブリッツは僕の意に沿わない商人連中をギロリとひと睨みするだけでいいんです!本当に!簡単な仕事ですから!!」と、俺をアリオンに迎えた頃にのたまっていた、共同領主のもう一人、アイフォー・ティーニン殿は・・・どこに行ったぁぁぁぁぁ!

 話が違うよー助けてくれよー!(><)

 市長の席に座って、書類の山に完全包囲されて、うっすら涙目の俺様。

 

 そのとき、魔術師のローブに身を包んだ、利発そうな顔をした少年があらわれた!

 

 彼こそは元少年海賊で俺の手下だったルカ。

 だが今は頭脳聡明にして魔法の才能を開花させ、大商人の名を継いで出世を果たした、港町アリオンのもう一人の領主、魔術師アイフォー・ティーニンさ!

 ちなみにコイツのおツムの良さを才能を最初に見抜いたのは、この俺様だったがな!エヘン!!(←これについては「海賊船バンシー号」を参照)。(`ω´)

 さて、いまや立派なウィザードにクラスチェンジしたアイフォー・ティーニンは・・・なんだあ?顔が蒼白くて、唇をかみ締めて、暗い表情だ。切羽詰った声でこう告げた。

 

ティーニン「この数日留守にして、貴方に仕事を押し付け、申し訳ありませんでした」(ぺこり)

ブリッツ「おいおい、なんだか顔色が悪いぞお前、悪いものでも食ったんじゃねえか?」

ティーニン「少し・・・思いつめていたことが・・・」

ブリッツ「お?あれか?恋の悩みか?アンちゃんに話してみろやあ?おうおう?」(´゚∀゚`)

 

 ヘラヘラ暢気な俺様だが、どうもそんなカンジじゃないらしい。冗談にクスリともしない彼の深刻な表情は、港町アリオンに異常事態が降りかかっていることを知らせるものだった。

 

ティーニン「秘書官、以後、ブリッツ卿の予定は全てキャンセルしてください」

秘書官「ええっ!!」Σ(´Д` )  ブリッツ「マジッ!!」ヽ(・∀・ )

ティーニン「緊急かつ極秘の問題を解決したいのです、ブリッツ卿」

ブリッツ「おう、合点承知の助でぃ!」

 

 内容をろくに聞きもせず、二つ返事で腕まくりをして、俺は彼の依頼を受ける。こんなどっかのタレント知事みたいなハードスケジュールから逃れられるんなら、もうどんなことだって引き受けちゃうよー!さあ行こー、領主の仕事はキャンセルキャンセル~♪ヘ(゚∀゚ヘ)

 

 つーわけで俺とアイフォー・ティーニンは、別室にて「緊急会議」をすることになった。

 頭脳労働はアイフォー・ティーニン、肉体労働はこの俺様・・・と、得意分野をかっきりきっちり分担してきて、港町アリオンの人々の暮らしはすんごく豊かになり、繁栄してきている。先代の領主の頃より、ずっとな。

 だけどそれを気に食わない奴もいる。根暗な商人ギルド連中の陰謀とか、クソな盗賊団の暗躍くらいならまだいいが・・・今回の危機はもっと深刻だった。

 

ティーニン「北部山脈の中、クリル・ガーナッシュ5つの峰に住んでいる、魔女モルガーナのことをご存知ですか?私は彼女の邪悪な計画を探るために、霊体となって意識だけで彼女の隠れ家まで行ってきたのです・・・」

 

 頭が良すぎるアイフォー・ティーニンの話はイマイチ上手く飲み込めなかったが、まあ、この街に悪さをしようとしているのは魔女モルガーナというビッチな姉ちゃんで、そいつが企んでいることは、まとめると・・・こういうわけだ。

 

○魔術師アイフォー・ティーニンが所属する組織「魔術師の長老会」には、門外不出とされている12種類の魔法印がある。この印の形を全て覚えると、あらゆる物を支配できる力を有することができる。魔術師の長老会は、これを善のために使用し続けてきた。

○しかし、その魔法印のかたちの秘密は、魔女モルガーナも知ることになってしまった(誰が機密を漏洩したのかは調査中だが、おそらく俺らの政権を快く思っていない抵抗勢力の裏切り者が、どこかにいたのだと思う)。

○魔女モルガーナは、12種類の魔法印のうち11種類までを手中に収めていたことが判明した。そして彼女はそれぞれの印がついた仮面11個作り、石でできた不死身の怪人ゴーレムに被せた。

○もし彼女が最後の12番目の印を手に入れたとき、万物を支配する力も彼女のものとなる。そうなったら、モルガーナは世界中にこのゴーレムを解き放つだろう。

○やがて来るのは世界の終末だ。誰もこのゴーレムに逆らうことはできない。なぜなら、ゴーレムが被っている仮面の魔法印は、万物の本質を象徴しているものであり、自らが万物の本質によって構成されていない者など、この世にいないからだ・・・

 

ブリッツ「うーん、ちょっとワカンネ。ルカ、ちょっと質問だ」

ティーニン「なんでしょう?」

ブリッツ「どうして魔術師の長老会が直接出動しないんだよ。魔法使い連中の不始末なら、お前らでカタつけるのがいちばんじゃねえか?」

ティーニン「それは・・・」

 

 アイフォー・ティーニンはじっと探るような目で俺を見る。

 それから、苦々しげに首を振った。

 

ティーニン「11個の魔法印の支援を受けた彼女の操る黒魔法の力は、すでに危険な段階に達しています。それを打ち消そうとして僕たちが白魔法のエネルギーを衝突させたら、おそらく未曾有の大災厄が起こってしまうでしょう」

ブリッツ「ど、どれくらい???」

ティーニン「おそらく、魔法大戦に匹敵するくらい」

ブリッツ「まじぱねぇwww:(;゙゚'ω゚'):

 

 魔法で始末できないなら、剣で成敗するしかねえってか。

 だから俺しかいないってワケだ。アリオン一の剣士であり、豪傑である、この俺様に!

 

ティーニン「幸いなことに、貴方のように純粋な目的を持った人間にだけは、彼女の悪意ある黒魔術もほとんど効果がありません。僕たちの街、いや、僕たちの世界の未来は、まさにブリッツ卿の双肩にかかっているのです!」

 

 ははは、そこまで言われちゃあ、断われねえよな(*´∀`)

 俺はアイフォー・ティーニンの頭をくしゃくしゃと撫でてやる。みみっちい時間刻みの領主仕事はもう飽きた。こっちの方がよっぽど俺らしい仕事さ。荒っぽいことはこのオジサンに任せときな!

 

ブリッツ「っしかしお前も、言葉使いが立派になったなぁ。俺ぁうれしいぜ・・・」

ティーニン「おお!では、引き受けてくれるのですね!旅立ちはいつ頃に?」

ブリッツ「今日だ。今すぐ!!」

 

 

 

武具師ケヴィンの助言を受け、出発!! --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

カラー0001 さあ冒険だwktkするぜ (0゚・∀・)

 だが急いで出かける前に、俺は城内にいる武具師ケヴィン・トゥルーハンドの元を訪れる。これからの旅に耐えるだけの装備を整えるためだ。ニートな冒険者なら金貨何十枚も必要な武器や防具が、領主ならタダでもらえるって寸法だ。お得だねえ。

 ケヴィンはいささか年老いて背の丸まった男だが、鍛冶の腕は確かだ。驚くほど簡単な道具で俺の剣を研ぎ、兜を磨いていた。

 

ケヴィン「またこの兜を磨くときが来ようとは、思いもしませんでしたわい」

ブリッツ「ありがとうよケヴィン、新参者の俺に対して、城内には胡散臭い奴もいるようだが、アンタは信頼できる・・・よっと!」

 

 俺はケヴィン爺さんの差し出す兜を被る。おお、中当てがぴったりだ!これなら一日中被ってたって首が痛くならないぜ!!(・∀・)

 爺さんが言うには、何でもこの兜はアリオンの領主に代々伝わるもので、もしこれが悪の手に落ちれば、アリオンの街に災いが降りかかるという伝説があるそうだ。ふーん、でも、技術点にプラスとかボーナスはないんだな。魔法のアイテムじゃないのは確かだ。まあ、どこの町にでもよくある普通のお話なんだろうな。

 さて!俺にぴったりしつらえられた兜を被り、剣を腰に挿し、食料が5個入った背負い袋を持って--あ、今回の冒険は、金貨はなしな。だって俺領主様だし--いよいよ準備完了!・・・ってところで、武具師のケヴィンがささやきかけてきた(まるで誰かに聞かれるのを恐れているようだ!)

 

ケヴィン(ひそひそ)「ご領主様、まずは枯葉の谷の領主ヘヴァー様のお城をお探しなされ。あなた様が向かわれるクリル・ガーナッシュには悪い奴らが大勢住んでおりますが、どんな邪悪な心も震え上がらせるという角笛がヘヴァー様のところにありますのじゃ」

ブリッツ「ほほう・・・」

 

 ヘヴァーってのは聞いたことあるぞ。へたばっているような名前だが、なかなか強勢を誇る北の辺境貴族だ。武を重んじた気風で独立独歩、この港町アリオンと同盟を結んでいないが、敵対しているというわけでもない。仲間にできてその「角笛」とやらを貸してくれるかどうかは、交渉しだいってわけだな。

 貴重な情報をありがとよ爺さん。さあ城門を開けろ、領主ブリッツ様の出発だーい!

 ・・・という華々しい旅立ちのセレモニーはしないで(あらら)、俺はフツーの冒険者のフリをして北側の城門--こいつは不吉なことに髑髏門と呼ばれている!--を抜け、こっそりとアリオンの街を出発した。

 なんたってどこに裏切り者がいるかわかりゃしねえ。秘密に出かけて、秘密に任務を達成すりゃあ、それがいちばん丸く収まる道だ。だから貴族みたいに馬も使わないで、徒歩でテクテク北への道を歩くことにする。

 旅立ってから5日間くらいはアリオン領内だ。

 俺とアイフォー・ティーニンが丁寧に統治していたおかげで、特に危険もなく土地も痩せていない。きれいな小川や泉で水も補給でき、猟の獲物も豊富だ。だから食料も減らさないで順調に来た。

 さぁてここからだが・・・俺は地図を広げた。

 

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 ケヴィン爺さんの助言は信頼できそうだ。

 アリオンの北方には広大な死の湖が広がり、枯葉の谷はそのすぐ北。そこから鉾槍草の大草原を突っ切って、西に瘴気の沼を望みながら北北東に進んでいけば、やがて山麓の丘陵地帯に入る。そしてその向こうに、万年雪を被った5つの峰、クリル・ガーナッシュがあるわけだ。

 そして俺様がいるのは死の湖の南岸だ。ここがアリオンの領土の境界、文明の果てになる。

 ここから先はいよいよ未知の世界だな。気を引き締めろブリッツ!(`・ω・´) シャキーン

 

 言い伝えでは、死の湖を渡った冒険者は一人としていない。深い湖の底に棲む恐ろしい怪物が襲いかかるとか、不思議な風が吹いて大きな渦や波が巻き起こり、船を沈めてしまうという。

 だけど最短距離はこの湖を渡るのがいちばんだ。それ以外の選択肢としては、湖の東を回ってうねりの丘を通り抜けるか、湖の西を回って欺きの森に入り込むかだ。

 むむむ・・・湖を渡るにはいかだを作るのか。それはちと(*´д`*)メンドクサイ。それに言い伝えどおり化け物が湖に棲んでいたら、襲いかかられたときに逃げ場がないのも厄介だ。だから死の湖にまっすぐ突っ込んで行くのは却下。

 だとすると迂回路をとるのだが、「うねりの丘」または「欺きの森」か・・・字面からして欺きの森は危険そうだな。よし、湖の東側に回るぞ!(^v^)

 

 こうして俺はなだらかな段丘地帯に入り込むことになる。

 小さな動物が生い茂る雑草の中でざわざわと動き、ところどころに折れ曲がった樹木を見つける。たぶん長い間死の湖からの風に晒されて、グロテスクに捻じれちまったんだろう。

 お、地面に密生して生えているスカンポを見つけた。こいつは舐めると独特の酸味がする食用草だ。摘んでザックに入れていこう。( ̄ー ̄)

 やがて日が暮れてきた。死の湖の対岸、西にある欺きの森の向こう側に太陽が落ちていき、辺りはすぐに真っ暗となる。

 まだまだ元気だから強行軍で歩き続けてもいいが・・・

 いや、冒険はまだ始まったばかりだし、無理はよくない。俺は休息に適した地点を見つけて野宿することに決めた。

 お外でキャンプなんて久しぶりだ。なんだかワクワクするぜい。

 マットを敷いて、マントを雨よけにして・・・昼間に捕まえたウサギを調理して・・・へへへ、やっぱりでっかい城で寝るより、自然の空を見上げて休むほうが方が向いてるな俺ぁ(^ω^)

 チャプチャプ。節約していたから水筒の水は十分にある。だから死の湖から水を汲むこともない。だとしたら後はやることもないわけだ。

 さて、明日も歩きづめだ。さっさと寝るか!!!

 

 

 

亡霊兵士ガーリンが助力を誓う --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

カラー0013 リー  リー  リー  リー  リー ・・・

 夏の鈴虫の音をバックに、ぐっすり眠る俺様。しかし真夜中を過ぎた頃・・・

 ここで運試しをしろだって?まあ、最初は運点14だし、自動的に吉だけどさあ。

 なぜか見ていた夢が不意に変わる。武具師のケヴィン爺さんが突然アンデッドになって襲いかかってくる悪夢になったのだ。

 「ケヴィン、よせ!」がばっと飛び起きる( ゚Д゚)

 すると現実に戻された俺が、月明かりの下で見たのは、湖水のほとりからするすると伸びてくる触手だ!俺は慌てて剣を手元にもってきて、その触手を振り払う!

 ぐわばあ!水面からおぞましいクラーケンの頭が現れた。こいつが死の湖の怪物か!巨大な口をガチガチ鳴らしながら俺に這い寄ってくる。

 しゃらくせえ!俺は触手に絡みつかれる危険をものともせず、怪物の頭に向かって突撃することにした。水際で応戦して触手を23本斬ったところで何も変わりゃしない。こういうときはな、大元から潰さないとダメなんだ!!どりゃあああ!!!ヽ《 ゚Д゚》ノ

 技術点チェック、成功!!!!

 どろりとした感触だ。手 ご た え あ り ! 俺の突き出した剣はクラーケンの外皮を貫き、内部組織にぐっさりと刺さった!( ゚∀゚)

 俺様の一撃で致命傷を負い、たまらず湖に引っ込むクラーケン。だが悔し紛れとばかりに・・・バチーン!俺を触手でひっぱたいてから逃げていきやがった。イテテ。体力点-2だ。(><)

 だがまあ、死の湖に引きずり込まれて溺死するよりはマシだったな。

 俺は奮闘の後で休憩を取ろうと腰を下ろす。さて、日の出までもうちょっと眠っとくとするか・・・て・・・なんだ、なんだああ?(((゚Д゚)))

 

 湖水に亡霊の兵士たちが浮かび上がり、滑るようにこちらへ向かってくる!

 

 その数ざっと40名あまり。全員がボロボロの昔の鎧兜に身を固めているぞ。

 多勢に無勢だヤバイヤバイ。亡霊たちに囲まれて呪い殺される前に、トンズラしようと急ぐ俺様。しかしそのとき、彼らの中の代表者(たぶん軍団長なのか?)が、「恐れることはありません!」と呼び止めてきた。

 俺に呼びかけたそいつは髪を長く伸ばし、堂々としていかめしい顔つきをしている。生きているときは血気盛んな兵隊さんだったんだろう。亡霊の軍団長は剣を抜き、感謝の答礼をした。

 

カラー0006軍団長「貴君は我々に大きな恩恵を与えてくれました。クラーケンの死によって、我々のような犠牲者はこの亡霊の姿から解放されたのです」

ブリッツ「えっと、あんたら・・・いい幽霊さん?(・ー・)

軍団長「貴方にいただいた恩はお返しします。永遠に魂の安らぐ来世へ旅立つ前に、一度だけ貴方の冒険の手助けをさせていただこうと思っているのです」

ブリッツ「えっホント!ヽ(・∀・)ノ」

 

 彼はガーリンと自己紹介する。助けがもっとも必要なときにその名を呼べば、この気高き亡霊兵士の軍団は、俺の前に出現してくれるそうだ。そして彼らは俺に助勢することを誓うと、現れたのと同じように一瞬にしてすうっと湖水の中に姿を消した・・・。

 

 (もしガーリンを呼ぶような局面になったら、パラグラフ番号100に進むこと!)

 

 ふむふむ。なんか俺、すごく英雄っぽいカンジじゃん。こいつは強い味方を得たぞ。冒険の序盤から幸先いいじゃないか。運点+2だ!( ^ω^)

 

 いつの間にやら夜が白んできた。

 ここでグズグズしていてもしょうがない。俺は荷物をまとめ、うねりの丘を抜けて、わずかに東よりの北へ向かうコースをとる。

 だが・・・夜明けと共に・・・濃い霧が立ち込めてきて・・・。

 あり?ありり??こ こ ど こ ? ? ?

 

 オイラ、道に迷っちゃった(´・ω・`)ショボーン

 

 さっきの高揚感はどこへやら、白いミルクのようなもやの中で途方にくれる俺様。

 だけど霧が晴れるまでじっと立ち尽くして間抜け面してるわけにもいかねえさ。少し危険かもしれないが・・・とにかく前へ進もう! 

 えっほ、えっほ、えっほ!

 視界わずか数メートルの中で用心しつつ歩いて行く。

 やがて左右に分かれるけもの道らしき地点にたどり着いた。どうやら霧に巻かれて遭難する事態は避けられたようだな。ちょっとホッとした。

 さて、この分かれ道を右か左か・・・それともけもの道を無視して、道なき丘に真っ直ぐ踏み入って行くか?

 うーん、ここは、状況を確認だ!(゚Д゚≡゚Д゚)

 周りを見回す。霧はますますひどくなってきやがった。たとえか細いけもの道であったとしても、これに沿っていった方がよさそうだ。ここら辺は俺の知らない土地で完全アウェーだからな。わざわざ道に迷うようなことは避けたい。

 じゃあ小枝を倒してみて・・・と。

 左の道か。俺は何の根拠もなく、垂直に立てた小枝が倒れた方に向かうことにした。

 

 そして左のけもの道は、くねくねくねくね、曲がりに曲がって・・・

 もうどっちの方角に進んでいるか、まったくわからなくなっちゃったよ。このけもの道を作った奴は、よっぽど真っ直ぐ歩くことが嫌いだったんだな(ノД`)

 だけどガマンして迷路のような道筋をたどって行くと、やがて丘の頂上に出た。

 はてさて、ここはいったいどんな場所だ・・・?

 渦巻くもやの中で、まるで虫歯のように、古代の石碑がずらっと並んでいるぞ?

 

 

 

墓鬼の剣を手に入れて、鉱山跡へ・・・ --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点21/23 運点14/14

 

カラー0010 丘の上を一陣の風がひゅーっと吹き抜ける。ぞくっ、と首をすくめる俺。そして・・・腹の底に響くような声が聞こえてきた!

 

声「誰だ、墓鬼の聖地を汚すやつは?」

ブリッツ「あの、えっと、俺は・・・ただ迷い込んだだけで・・・」

「かまわん!罰を与えてやる!!」

 

 話す余地なしかよ(´゚ω゚`)

 そして石碑の真ん中でもやが固まり、人間の形を作る。頭に蒼白い火の冠を戴き、手にはギラギラと光る剣を持った人影だ。こいつは自己紹介したとおり、墓鬼(はかおに)という怪物なのだ!俺は踏みとどまって戦わねばならない!!

 

【墓鬼 技術点9 体力点12

1R (墓鬼/13)(ブリッツ/18) 墓鬼/体力点-2

 久しぶりの戦闘だ。俺は剣を抜き突撃して、敵の半気体の身体に大穴を開ける!

2R (墓鬼/18)(ブリッツ/14) ブリッツ/体力点-2

 ヒュヒュン!だが敵も瞬速の剣技で応戦する。

 俺の手の甲が切り裂かれ、血しぶきが飛んだ!

3R (墓鬼/16)(ブリッツ/23) 墓鬼/体力点-2

 ふっやるじゃねえか。俺はペロッと傷口を舐める。

4R (墓鬼/18)(ブリッツ/21) 墓鬼/体力点-2

 ようし気合乗ってきたぞ!一気に押すぜ!!

5R (墓鬼/14)(ブリッツ/21) 墓鬼/体力点-2

6R (墓鬼/16)(ブリッツ/21) 墓鬼/体力点-2

7R (墓鬼/15)(ブリッツ/20) 墓鬼/体力点-2 ←Banished!!

 どうだ!俺はチャンピオンのブリッツ様だっ!!ヽ(`Д´)

 

 最後は息もつかずラッシュで圧倒だ。俺は丘の上から墓鬼を撃退した。墓鬼の肉体は現れたのと同じように雲散霧消してしまい、地面には奴が使っていた剣だけが残る・・・。

 触れたらまずいかな・・・だけど、年代物の見事なつくりだ・・・俺はそっと墓鬼の剣を握った。お、おお、こいつはスゲエ!(゚∀゚)

 呪いはかかっていない。それどころか俺の手にぴったり、吸い込まれるようにしっかりくる。そう、この剣は邪悪な墓鬼に殺された何代も前の王の持ち物だった、技術点+1ボーナスの魔法の剣だったのだ。ウヒャッホウ!!(゚∀゚)キタコレ!!

 体力点-2だったが、それに見合うだけのブツは手に入れた!!

 

カラー0021 さて、頼りになる武器はゲットできたわけだが、これからどうする?

 迷った結果、こんな危険なところまで来ちまったわけだし、さすがにこれ以上うろうろ動くとヤヴァイかもな。もやが晴れるまでこの場で待つとするか。

 よっしゃ、ここで食料1つ消費(体力点+4)してちょっとお休みだ・・・原点まで戻ったぞ。そしてモグモグ食っているうちに、ありがたいことにもやが晴れてくる。

 晴れてくるとわかるが、この丘の上は、ほほう、なかなかに見晴らしがいいところだ。眼下には浅い谷が広がり、そこには何か建物があった。

 あれは・・・鉱山跡か・・・r(‘_‘n)

 明らかに誰も住んでいない様子だ。だけどさっきの墓鬼みたいに、突然敵が現れることもあり得る。俺はそおっと用心しながら近づいていくのだった。

 

 こうして俺は廃坑付近までやってきた。ここで目につくものは、いちばん大きな立坑、屋根の崩れた小屋、どこも壊れていない小屋、3つだ。

 いちばん危険そうな立坑は最後にして、壊れている小屋か、壊れていない小屋のどっちか。まずは壊れている小屋の方から調べるか。ところが・・・

 がずっ どががが!!!

 あらああ!この小屋かなりガタがきてたぜ!中に入った途端に床を踏み抜いたぁーーーー落ちるぅーーーーヽ(ill゚д゚)

 ・・・どさっ。

 あつつ、俺はボロボロに腐っていた床板の下にあった地下室に転落する。そしてここで俺を出迎えたのは・・・ (ちゅうちゅう) ね ず み ? (かさかさ) む か で?

 ここは害獣・害虫どもの巣だひいいい!!( ;゚皿゚)ノシΣバンバン!!

 あっという間に俺の身体を覆いつくすローライフ毒虫軍団の群れ。あうあう、身体がちくちく噛まれてくぎゃああ(体力点-1)。俺は梁に飛びつき、何とかよじ登る場所を確保するため、こいつらと戦って追っ払わなければならない。全体を1つの敵と見なして戦うこと!!

 

カラー0012【害獣・害虫 技術点5 体力点6

1R (害獣・害虫/10)(ブリッツ/19) 害獣・害虫/体力点-2

2R (害獣・害虫/12)(ブリッツ/17) 害獣・害虫/体力点-2

3R (害獣・害虫/12)(ブリッツ/19) 害獣・害虫/体力点-2 ←KiLL!!

 

 所詮は虫けら相手なので戦闘は楽だった。だけど・・・

 くそ、さっき噛まれたところがヒリヒリ痛むぜ。変な病気をうつされてなければいいんだけどなあ。結局、こっちの小屋は全壊していてろくな物も落ちていない。とんだムダ骨だった(ノД`)

 ため息をついてもう一つの壊れていない小屋に向かう。

 こっちはしっかりした造りだ。天井は蜘蛛の巣だらけだが、床に埃は積もっていない。つまり住人がいてお掃除されているが、天井までは手が届かない、ってことだ。

 ということは、ここに住んでいるのは、老人か病人か・・・。

 

 小屋の奥に進んで調べてみるとしようか。はいはい、ちょっとお邪魔しますよ~(=゚ω゚)

 

 

 

捨てられた銅鉱山にて --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点22/23 運点14/14

 

 おうすまねえ、住人がいたのかヾ(゚д゚;)

 壊れていない小屋の奥にいたのは世捨て人のじいさんだ。足を引きずりながら俺の方にゆっくりと近づいてくる。

 そのときだ。天井に空いた小さな穴から差し込んだ光が、俺様をぱあっと照らしたのだ。世捨て人は俺が被っている兜を仰ぎ見ると、感動した様子でひれ伏してしまう。

 

世捨て人「お、おお・・・彼らは・・・私に告げました・・・」

ブリッツ「ふぇ?」(A;)

世捨て人「彼らはわしに、あなたがお出でになるだろうと、告げたのです・・・」

ブリッツ「“彼ら”ってのは?」

世捨て人「声です!声でございます!!」

 

 話が通じない。気がフれてるのかもしれないが、俺は根気強く質問を続けてみる。この爺さんの言う「彼ら」ってのが、モルガーナどもの闇の勢力だとしたら、今後、何らかにつながる情報が出てくるかもしれないからな。

 ところが世捨て人は小屋の奥にいったん引っ込み、ぺこぺこお辞儀をしながら、1つの布包みを持ってきて俺に差し出す。中を開けると・・・

 立派な年代物の笏(しゃく)だった。

 無骨な鉄製だけどなかなかに威厳がある。そしてルーン文字で『支配するものはただ1人であるべし』という言葉が彫られていた。俺はそれをぐいっとつかんで高く掲げる!

 

世捨て人「うひゃああああ!」(バターン!)

 

 じいさんは感動のあまり気絶しちゃったよ。なんだそりゃ(υ´Д`)

 顔をぺしぺしと叩いてみるが反応しない。しょうがないな、うぉい、もらってくぞコレ!

 こうして俺は、なんだかなあー、な世捨て人の小屋を後にした。

 

 さて、それではいよいよ鉱山の中に潜入してみるか。

 立て坑の側壁には横木が取り付けられて、ずっと下に降りられるようになっている。

 ここでアイテムチェック・・・ロープか・・・持ってないんだよなあ。なのでこの横木を信頼して降りて行くしかない・・・が・・・

 途中で腐ってやがった(ノ∀`)アイタタタ

 この地点はまだ縦穴の途中だ。底までどれくらいの深さがあるがわからない。

 ええい!男は度胸だ!俺はぴょーんと飛び降りる!!

 (運試しは自動的に吉!) 着 地 成 功 !! ヽ(´ー`)

 穴の底に着いた俺は辺りを見回す。坑道が東西に伸びていた。どっちに行くべきか情報も得られなかったので、とりあえず西に行ってみるか。

 

 どうやらここは鉱脈が掘りつくされた銅鉱山だ。

 かつては奴隷が働かされていたんだろう。健康状態維持のため、空気と日光の補給用に、一定感覚で地上と結ばれている縦穴が開けられている。俺は足元に見つけた緑がかった銅鉱石を拾い、ザックに入れておいた。

 そして枝道が分かれている。そっちに行ってみると・・・なんだ行き止まりか。

 だけどそこは新しい掘削を試みていたようで、そばに古いつるはしが落ちていた。よし、これも持ってくか。んでもって、元の坑道に戻って、と・・・

 小さな骸骨が散乱している場所に出た。ここには小さな亀裂があるぞ。調べてみようとも思ったが、なんか危険そうなトラップ一家な予感だ。

 ここはスルーします!ε=ε=ε=┌(;゚д゚)┘ササッ

 うーむ、なかなか広い鉱山のようだぞ。こりゃあちょっと調べるのに長くかかるかもな・・・

 

 坑道はやがて上り坂になってきた。

 しかし、今まで外気と明かりを補給してくれた縦穴もなくなった。空気が澱んで息が苦しい。そして光も届かなくなって真っ暗になっちまったぞ。

 ここらが引き返し時かな?だけどなあ、今まで来たのがムダになっちまうからなあ。どことなく踏ん切りがつかず、グズグズしながら地中を歩き続ける俺様なのだが・・・真っ暗な中・・・知らないうちに・・・

 (ここで運試し、吉です)

 深い穴に架かっていた、狭い石の橋を渡っていたらしい。

 

 アブネ━━Σ(゚д゚;)━━!! 

 

 そして坑道はかなり狭くなってきた。

 壁に張り付くように左手側に回ってみる。さっきみたいに突然デッドエンドがあるかもしれんからな。用心して、用心して、そろーりと・・・うわっ!

 突然壁がなくなり、俺はバランスを崩して、岩をくり抜いた部屋の中に転がり込んだ!!

 

 

 

ドラガー家族の絆を引き裂く --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点22/23 運点12/14

 

 俺が転がり込んだのは、かつては鉱山管理者の警備室だった。

 しかし今はドラガーの巣だ!

 えっと、ドラガーってのはな、オークとトロールを交配して作られた種族なのだが・・・って、その交配しているところは、あまり考えたくねえなあ<丶´Д`>

 まあとにかく、ここにいたのは、ドラガー夫婦と2匹の子供、計4体。ママが子供をつれて部屋から駆け出して行く。そしてパパは侵入者を排除しようと、斧を振り回して向かってくる!!

 

カラー0017【ドラガー 技術点9 体力点10

1R (ドラガー/17)(ブリッツ/20) ドラガー/体力点-2

2R (ドラガー/18)(ブリッツ/23) ドラガー/体力点-2

3R (ドラガー/18)(ブリッツ/26) ドラガー/体力点-2

4R (ドラガー/13)(ブリッツ/19) ドラガー/体力点-2

5R (ドラガー/18)(ブリッツ/21) ドラガー/体力点-2 ←KiLL!!

 

 しかし俺のダイス目絶好調。パパを惨殺(;´∀`)

 いやー家族の絆を引き裂いてしまった。人間とモンスターの共存は難しいのう・・・

 というわけでパパドラガーの死骸を踏みつけ、俺はこの新婚一家のマイホームを家探ししてみる。目ぼしいものは以下の6つで、そのうち3つだけ持って行くことができるぞ。

 

 地味な真鍮のイヤリング   細かな模様が刻まれたスナタ猫の牙  何かの女神の石像

 空っぽの水筒   口が固く縛ってある革袋   金貨5

 

 ママドラガーが戻ってくるまであまりヒマはなさそうなので、ゆっくり吟味している暇はない。俺は勘を頼りに「スナタ猫の牙」「女神の石像」「金貨5枚」を手早くザックに詰め込むと、さっさとこの部屋を後にして東へ向かう。

 じゃあな、仕返しされるのはまっぴらなんでな、悪く思うなよ!|Д´)

 

 おっとここで運試し。今はまだ運点12なので、自動的に吉だ。

 ・・・また深い穴があったんだってさ:(;゙゚'ω゚'):

 しかし闇の中にもかかわらず、知らず知らずのうちに渡り終えた俺には、神様が味方しているのかもしれない。運点+1だよウヘヘヘヘヘ♪

 だけど腹減ったなあ。鉱山に潜入してから一度も食事していないので、ここで体力点-2しなきゃならん。

 ふう。もう廃坑歩きは飽きたよ。早いところ地上に出たいもんだぜ・・・。

 

 俺はトボトボと坑道を東に歩いて行く。

 ひどい悪臭の漂う枝道もあったが、臭いの嫌いだからスルーした。そのまま真っ直ぐ進んで行くと・・・床が沈下して水溜りを作っている場所に出た。

 深さは1m、幅は3mくらいか。じゃあ大丈夫そうだ。渡れるな。

 俺はジャブジャブと水溜りの中に入る。あ、もちろん何が来てもいいように剣を抜いて警戒しながら、水をかき分けてくぜ。

 するとやっぱりきたぞ。半分も渡らないうちに水ヘビのお出ましだ!

 そいつはヌルヌルと俺の脚に絡みついてくる。しょうがねえから剣で突っついてみた。えい!ええいえい!!(`・ω・´)

 技術点チェック・・・成功。俺は闇の中で自分の足を傷つけずに済んだ。

 ざばあっ。よし、水溜りを渡りきったぞ!

 だけどその先もまた、果てしなく続く坑道だ。そして・・・

 またかよ!『この鉱山に入ってから食料を摂っていなければ体力点-2だってさ。これで空腹による体力点減点は4点だ。

 先に言ってよー。じゃあ食料食ってるよー。腹減ったなあ( ´Д`)=3 ハァーッ

 

 坑道はようやく分かれ道に出た。右か?左か?

 うーむ、とりあえず左手に曲がってみるか。かなり地下をさまよい歩いていたので、もうそろそろ地面の上は夜のはずだが・・・。

 左側の坑道を歩いていくと--グァグァグァ♪--前方から鴨の鳴き声が聞こえてきた。そしてその鳴き声は反響していない。ということはこいつら、地上にいるんだ!

 もうすぐ外に出られるぞ!!.。゚+.(・∀・)+.

 だが落ち着け--ずりっずりっ--何か大型の生き物が足を引きずって歩いている音も聞こえてくる。もう外は確実に夜だ。真っ暗な中では、そいつがどれだけ危険な怪物か、皆目見当がつかねえ。

 さてどうする?

 

 (1)足音を忍ばせて進んでいく。

 (2)危険を覚悟で出口に向かって駆け出していく。

 

 俺様は冒険者ブリッツ。ダテにここまで生き残ってきたわけじゃないぜ。そりゃあ慎重にいくさ。ここの選択肢は(1)だ。俺はソローっと足音を忍ばせながら出口にゆっくりと近づいていく。

 そう、俺のヨミどおり坑道は急に曲がっていた。あのまま駆け出していたらガツーン!ってぶつかるところだったぜ。へっへっへ(^v^)

 曲がり角からそおっと顔を出すと、坑道の出口の向こうに、満天の星空をバックにして巨大なシルエットが浮かび上がっている!

 さあここで運試し。まだまだ吉だぜーっ!!

 すると技術点チェック。これも成功とくらあっ!!

 

 これでも食らえ!死ねやゴルァ!!!(((((;`Д´)≡⊃)`Д);'.

 俺は坑道の出口に住みついていたナンディ熊に、不意打ちを仕掛けた!!

 

【ナンディ熊 技術点9 体力点11

※不意打ちの効果として1d6するんだってさ。出目は3だ。いきなり奴の体力点を-3してから、戦闘に突入だぁ!!

1R (ナンディ熊/17)(ブリッツ/24) ナンディ熊/体力点-2

2R (ナンディ熊/19)(ブリッツ/20) ナンディ熊/体力点-2

3R (ナンディ熊/18)(ブリッツ/20) ナンディ熊/体力点-2

4R (ナンディ熊/13)(ブリッツ/18) ナンディ熊/体力点-2 ←KiLL!!

 

 こちらスネーク、掃討完了!!( ・`ω・´) (←いやそれ違うゲームだから)

 

 

 

枯葉の谷の宴 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点18/23 運点11/14

 

 いやー、やっと鉱山を抜けて外に出れたわ。ホッとしたー(・∀・)

 かなり夜更けなので、今日はもうここにあるナンディ熊の巣で、一晩休憩を取ることにしよう。

 よいしょっと・・・俺はザックを下ろして、さっきのドラガーの部屋で分捕ってきた戦利品をゆっくり眺めてみることにする。

 そのうちスナタ猫の牙には、11匹の龍をかたどった複雑な模様が彫り込まれていた。そして、おお?上部が蓋になっている。ねじれてカパッと開いたぞ。

 中に入っていたのは8粒のリンゴの種だ。ただの種?なんだよ拍子抜けだなあ。まあそんな重くないから持って行くけどさ( ´_ゝ`)

 さて!眠くなってきたぞ。そろそろ寝るかねぇ~・・・(ノД`)~゜。

 

 そして翌朝。すっきり目が覚めたぞ。

 新鮮な泉から水を汲んできて、ゆっくり朝食をとる。食料1つ消費(残り3個)して体力点+4さらに死の廃坑から無事生還できたことにより、運点+2だ。

 気合十分!さあ、今日も一日、がんばんべぇ!!( ̄ー ̄)

 俺は太陽の方向から、とりあえずの目的地だった枯葉の谷を観察する。

 ここで食料の残数チェック。ザックの中にある食料は残り3個だ。2個以下じゃないから、ペナルティとなるイベントは特に起きないぞ。いぇーい(´∀`)

 そういうわけで、たまに野生の獣と遭遇したくらいで、俺は平穏無事に旅を続けることができたのだ。

 

 おっ、そろそろ近づいてきたな。枯葉の谷だ・・・

 俺は以前、アイフォー・ティーニンに教わった地理を思い出す。この領地には、人間だけでなくいくつかの知性種族が緩やかな連合体を作っている。そしてそれを束ねているのが領主のヘヴァーだ。彼の住む城はとても防備が固く、だからこの辺境から、さらに先の土地に潜む怪物どもも、おいそれとは手が出せない。

 俺が知ってるのはそれくらいだ。だって地理の時間、居眠りこいてたからなあ。

 ここで、どうにかして領主のヘヴァーから、邪悪なる者を怯えさせる「ヘヴァーの角笛」という家宝を借り受けなきゃならんのだが・・・

 俺様は枯葉の谷の城下にある村に入っていく。

 ここへ旅人はめったにやってこないのだろう。よそ者の俺を村人が遠巻きにしてしげしげ眺めている。だけど敵対的でもない。「どう話しかけていいか、わかんなーい」みたいなカンジだ。

 奇妙な雰囲気のまま、俺は旅宿に入る。ここでは金貨1枚で体力点を2点回復できるらしいが、今は特に体力点で困っていないので、ムダになるから金貨は払わない。つまりは野次馬だ。ますます村人の視線が痛くなる(;´Д`)アウア

 そうこうしているうちに村を抜けてしまった。城に向かう街道を歩いていると、2人の酔っ払いが俺に追いついてきた。奴らは俺を挟むようにして歩きながら、ムカツクことに俺がいないかのように与太話を始めてきやがった。

 

酔っ払い1「よ、よ、よ、よそ者だぜ!!」

酔っ払い2「ああ、俺はよそ者には、ガマンできねえんだ」

酔っ払い1「お、お、お、俺もさ!!」

酔っ払い2「いっちょう、こいつをかわいがってやろうぜ!」

 

 そうして赤ら顔の2人はヘラヘラと俺にちょっかいをかけてくる。

 ガマンだブリッツ・・・ここで領民とトラブルを起こしたら・・・ヘヴァーの印象も悪くなる・・・

 俺はこいつらを無視してスタスタと先を歩くが、酔っ払いの一人がえろえろえろーっと、俺の足元にゲロ吐きやがった。

 ぶ っ ち ん ( ゚皿゚)

 俺は腕まくりをして、酔っ払い2人と素手で殴りあうことにする!!

 ここでは通常の戦闘ルールじゃなくて、ひたすら1d6を振るぞ。12なら酔っ払いのパンチが当たって俺が体力点-1だ。34なら引き分けで、56なら俺のパンチが当たる。

 ほほう、技術点カンケーナシのガチ勝負か。上等だ。ようっし、ケンカ開始!!

 

 <3><2><36464><1><35

 

 俺様の強烈な拳が酔っ払いに3回めり込んだ時点で、奴らは「ひーっ!」と泣き言をわめきながら退散していく。

 ざまあ見ろ!おとつい来やがれってんだ!( `д´) ケッ!

 だが俺もけっこうダメージ受けたなイテテ。無駄なケンカで体力点を2点失っちまった・・・。

 

 こうして何やかやあったおかげで、城門に着いた頃、あたりは暗くなり始めていた。

 2人のドワーフの門衛に、俺様が自己紹介したら、みずぼらしい案内室に通された。やっぱり顔に青あざ作っていたら上客とは見られないのかな(´・ω・`)ショボーン

 ほどなく門衛の1人が戻ってくる。「ヘヴァー様はお食事中ですが、あなたが同席されるかどうかを尋ねておいでです」だってさ。

 そいつはうれしいな!ご馳走くれるっていうんなら、もらっとこうじゃねえか。俺は彼の招待を受けることにして、夕食の席に向かうことにした。

 

 宴が催されている部屋に入ると・・・うわっなにこのカオス!!( ゚д゚)

 人間とエルフが肩と肩をすり合わせ、鳥男がドワーフと語り合い、巨人が雄牛のローストをがぶがぶ食っている!枯葉の谷は多種族の土地だと聞いていたが、これほどとは!!

 そしてこうしたバカ騒ぎをしている多種多様な種族の向こうで、領主席に座って豪快に笑っている壮健な男が・・・ヘヴァーだ!!

 

カラー0003ヘヴァー「おおー!よくぞ来られた!!」ヽ(°▽、°)

 

 上機嫌の彼は俺を上座に招く。右側の貴賓席が俺のために空けてあった。

 

ブリッツ「初めまして。私はアリオン領主のブリッツと申します!」

ヘヴァー「HA-HA-HA!堅苦しい挨拶は抜きにしようぜマイブラザー!その顔を見ればわかる。あんたも相当なやんちゃ者なんだろう!わーっはっは!!」

 

 うん、なかなか話がわかりそうな人かもな!(^v^)

 俺はすっかり打ち解けて握手を交わす。

 

ヘヴァー「おう、そうだ。よければ貴殿の荷物を部屋に運ばせようか?」

 

 うっそれは・・・ちょっと迷う( ̄д ̄)

 だけど彼の好意を無にしたら悪いな。俺は衛兵に頼んで自分の荷物を先に部屋へ運んでもらうことにした。あ、その兜けっこう貴重品だからね、そーっと運んで、そーっとね・・・

 

ブリッツ「ええっとヘヴァーさん、実は魔女モルガーナっていう悪い奴がいてね・・・」

ヘヴァー(聞く耳持たず駆けつけ三杯)「さあさあ座りなされ!」

ブリッツ(駆けつけ三倍を飲み干す)「ぷはーっ、で、だ、あんたの持つ角笛が・・・」

ヘヴァー(ぐびぐび)「ここにおる間は、つまらん旅のことなど忘れちまいな!」

ブリッツ(がぶがぶ)「そう・・・かな・・・」

ヘヴァー(ぱくぱく)「そうそう!」(^Д^)

ブリッツ(むしゃむしゃ)「そう・・・っすよね!!」(゚∀゚)

ヘヴァー(ひゃっほーい)「そうそうそう!」( ^ω^ )

ブリッツ(うひょほーい)「んじゃ、まあ、ぱーっとイッテミヨー!!!」( ̄∀ ̄)

 

 ☆-(*´∀`)(´∀`*)ノイエーイ

 

 ヽ(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)そしてドンちゃん騒ぎ(゚∀゚)(゚∀゚)(゚∀゚)

 歓待の宴に引きずり込まれて体力点+4あーんど・・・

 部屋にあった俺の持ち物が 盗 ま れ ち ゃ っ た 

 

 待てコラ ヽ(ill゚д゚)

 

 

 

アリオンの兜を取り返せ! --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点13/14

 

ブリッツ「どどど、どーしてくれるんスか!!」ヽ(`Д´)

ヘヴァー「いやー、申し訳ない・・・」

ブリッツ「しかも、あの中にあった兜はアリオンの国宝なんですよー!」。゚(゚´Д`゚)゚。

ヘヴァー「わかっている。我が名ヘヴァーに誓って、早速手を打たせていただく!!」

 

 城の主人として責任を感じたヘヴァーは、5人の屈強な兵士からなる捜索隊をすぐさま編成してくれた。

 

ヘヴァー「あの兜が貴殿の一族にとっていかに重要なものであるかは知っておる。魔術師アイフォー・ティーニンが鷲を使って貴殿が来ることを前もって知らせてくれていた。その便りの中で、貴殿を見分けるいちばん確かな方法は兜だと書いておったのでな」

 

 ああそうか、だからヘヴァーは宴会の準備を周到にしていたわけだ。

 ま、そんなことはどーでもいい。今はとにかく泥棒どもの後を追うぞ。兜は絶対取り返さなきゃ!

 

ブリッツ「捜索隊、全員、俺様に続けー!!」ヽ( ゚д゚)

 

カラー0002 夜間、しかも月が落ちた闇夜の中、俺は捜索隊を率いて城外に飛び出す。

 けっこう困難な追跡だが、朝日が昇ると少し楽になる。泥棒どもは矛槍草の大草原に向けて逃走しており、そこから先は背の高い草が、通過した後で傾いたり折れたりしているからだ。

 そして・・・やがて・・・目標捕捉!追いついたぞ!

 泥棒は6匹のオークだった。しかも素早さで評判のピグミー・オークという種族だ。俺は捜索隊の兵士たちを散開させて奴らを取り囲む!

 

ピグミー・オーク「ちきしょう!一人で追ってきたんじゃねえのか!俺たちの狙いはつまらん兜じゃなく、貴様だったのに!!」

 

 やかましいわ(*`Д')凸ゴルァ オークのくせにナマイキだぁー!

 俺ら捜索隊とピグミー・オークの泥棒ども、ちょうど人数は66で同じだ。だから1人ずつ相対して戦うことになった。俺の前にはリーダー格が立ち向かってくる。怪しげな形の剣を引き抜き、飛びかかってくるぞ!

 

【ピグミー・オーク 技術点7 体力点10

1R (ピグミー・オーク/14)(ブリッツ/22) ピグミー・オーク/体力点-2

2R (ピグミー・オーク/18)(ブリッツ/21) ピグミー・オーク/体力点-2

3R (ピグミー・オーク/12)(ブリッツ/18) ピグミー・オーク/体力点-2

4R (ピグミー・オーク/11)(ブリッツ/24) ピグミー・オーク/体力点-2

5R (ピグミー・オーク/15)(ブリッツ/24) ピグミー・オーク/体力点-2 ←KiLL!!

 

 だが、しょせんはオーク!!(`・ω・´)

 5ラウンド以内であっさりストレート勝ちした俺は、他の捜索隊メンバーの戦いへ加勢に回る。結局オーク6匹の全滅と引き換えに、俺が連れてきた兵士たちは3名が生き残った。

 そして兜と、俺の持ち物が、全て手元に戻る。

 ふう、ホッとしたぜ(*´д`*) さあ、城に帰ろう!!

 

 ・・・こうして俺らは枯葉の谷のヘヴァーの城まで帰ってきた。

 やれやれと安堵するヘヴァー。客人の持ち物を盗まれてそのまま泥棒に逃げられたら、領主の面目丸潰れだからな。

 

ヘヴァー「本当にスマン!許してくれブリッツ卿!」(ー人ー)

ブリッツ「いやまあ、済んだことだし、もうイイッスよ。それより、城、もうちょっと警備を厳重にした方がいいんじゃないすか?」

ヘヴァー「いや、そのことなのだが・・・」

 

 俺が出てった後、ヘヴァーは緊急対策会議を開いていた。そして導き出された結論は、ピグミー・オークどもは手際よく城の衛兵に変装して、しかも誰にも見られない城の経路と時間を熟知していて、用意周到に客人の部屋へ忍び込んでいたことがわかった。

 ・・・待てよ、頭の悪いオークだぜ!?そんなことありえねえ!!??Σ(`Д´ )

 そういやあ戦う直前に、ピグミー・オークのリーダーがヌカしてたな。

 

 (俺たちの狙いはつまらん兜じゃなく、貴様だったのに!!)

 

 泥棒どもは、俺がここに来ていたことをどうして知ったのか?

 誰が、どんなルートで、奴らをそそのかせてヘヴァーの城に忍び込ませたのか???

 

ヘヴァー「貴殿の治めるアリオンは、決して一枚岩じゃないようだな」

ブリッツ「内通者・・・か・・・クソッタレの貴族ども!」

ヘヴァー「ブリッツ卿、気持ちをちょっと切り替えよう、今は休息をとるべきだ。お詫びのしるしとして、吟遊詩人を城に招いたんだ。よかったら聞いていくかね?」

 

カラー0011 そうだな、今日はいろいろあったし、角笛を借りる件は明日にでも切り出すか(・∀・)

 俺はヘヴァーの誘いを受け、吟遊詩人の歌を楽しむことにした。断わるのも失礼だからな。

 城の広間でヘヴァーと待っていると、やがて若い男の吟遊詩人が現れた。竪琴をじゃらーん♪と鳴らして、彼は謡い始めるが・・・

 あ ん ま し う ま く な い 

 2人して(´・ω・`)ショボーンな俺とヘヴァー。

 ヘヴァーがひそひそと耳打ちする。実はまだ吟遊詩人の見習いなんだってさ。彼の師匠は暗黒大陸クールでも指折りの素晴らしい歌い手だったんだけど、数ヶ月前に何者かにさらわれて行方不明になっちまった。で、今はいろんな楽曲を1人で習得している最中ってわけか。

 あ、また半音間違えやがった。もともと音痴なんじゃないかコイツ?

 というわけで、演奏会は非常にビミョーな雰囲気となった( ´Д`)=3 ハァーッ

 「ところで、貴殿の望む歌など、リクエストしてみたらどうかね?」なーんてヘヴァーが気を遣って聞いてくるんだけど・・・

 いやぁーそりゃ無茶振りってもんだろ、と正直思うくらいの未熟さだ。

 下手に難しい曲をリクエストすると、この場がジャイアンリサイタルみたいに崩壊する可能性もあるからなあ。

 あ、そうだ!いいこと思いついたぞ♪(^v^)

 

ブリッツ「即興で、俺がここにやってくるまでの冒険の曲を弾いてくれないかな?」

吟遊詩人「かしこまりました・・・」

ブリッツ(持ち物をザックから出して広げて)「ちなみに俺がここまで手に入れたアイテムはこんなもんだ。さあ、想像力を働かせてみろよ」

吟遊詩人「や、やってみます!!」

 

 もともと即興曲だし、これなら失敗してもひどくは目立たないだろ。まあ、そこそこ聞ける歌にはなるんじゃないか?

 吟遊詩人は俺が枯葉の谷に到着するまでの旅について、まったくの空想からなる短い歌をどうにか作り上げた。

 俺の気遣いが功を奏したのか、軽快な旋律でそれなりに楽しい曲だ。やがてその歌はハッピーエンドに落ち着いた。俺とヘヴァーは思わず拍手だ☆(●´・∀・ノノパチ(●´・∀・ノ"ノ☆彡パチ

 まあ、最後は何とか盛り上がったんじゃないかな。吟遊詩人は最後にこういうフレーズで熱っぽく歌って、演奏会はお開きとなった。

 

 ♪真の支配者が用いるは、古の文字が刻まれた 笏と宝珠なり

  それは永遠の乙女に会うための鍵 聖天の恵みを得るための導きなり♪   

 

 ほほう「笏」「宝珠」か。

 なんだかその2つを持ってさえいれば、残りの旅も楽になりそうだなあ。ここにある「笏」からイマジネーションを広げて、なかなか愉快な気分にさせてくれたじゃねえか。

 内通者のことは未だに気がかりだが、俺はちょっと気分が晴れて、寝床につくことができる(運点+1・・・

 

 

 

剣歯虎狩り --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 さて、翌朝ーっ!!(←ムダにテンション高い)

 満を持して俺はヘヴァーに切り出してみる。家宝である「ヘヴァーの角笛」を貸してくれないかと。俺様の使命には、邪悪なるものを怯えさせるそれが絶対必要なんだ。頼むよ、なあ!(人∀・)

 ヘヴァーはしばらく黙って考えている。そしてこう言った。

 

ヘヴァー「貴殿の使命がはらむ危険の大きさを考えると、貴殿に渡してしまったら、二度とあの角笛を目にすることはできぬことははっきりしておる--そして、あの角笛は我が領地の守り神なのじゃ。もしあれを貴殿に渡すとすれば、何か大きな値打ちのあるものを代わりにもらわねばならぬな」

 

 うーむ、物々交換を条件につけてきやがった。

 そしてここでアイテムチェーック!『魔法の水晶の鏡を持っているか?』だってさ。うげっ、持ってないよそんなの。選択ルート間違えたかなあ・・・(><)

 残念ながら、俺はそんな貴重品を持っていない。だから正々堂々と胸を張り、こう言い放つしかないのだ。

 

ブリッツ「俺には、この身体以外、貴殿に提供できるものがない!」(いばりっ!)

 

 おおーっ!と、どよめくヘヴァーの家臣たち。

 そして、しばしの沈黙の後、ヘヴァーはにやりと笑い、大音声で俺に告げた。

 

ヘヴァー「よかろう!では、貴殿にやってもらいたいことがある!!」

 

 彼が今心を悩ませているのは、ときどき領内に現れて大暴れする巨大な剣歯虎(Sable Tigerだ。こいつを狩り出してほしいんだってさ。こいつは欺きの森の中に巣を構えている。見事退治できれば角笛を進呈しようと申し出てきた。

 

ヘヴァー「だが簡単にはいかんぞ。剣歯虎はほとんど人を近寄せぬし、追い詰められるとさらに危険になるからな」

ブリッツ「へへ、このブリッツ様を見くびるなよ。たかが獣じゃねえか!!」(`・д・´)

 

 というわけで、ここでいきなりミニゲームがスタート!

 俺とヘヴァーは猟犬の一隊を携えて、欺きの森の中までやってきた。まあこの付近の地図を見てくれ。

 

f0038762_22184399

 

 「虎」とあるE4のマスが剣歯虎の巣。今、標的はここにいる。そして「ブ」とあるE12のマスが、俺たちの今いる現在位置だ。

 これから俺と剣歯虎は1d6を振り、出目の指示通りに地図内を移動する。これを交互に繰り返すんだ。

 

★ブリッツの移動

 1=猟犬が微かな臭いを嗅ぎ取った。1マス剣歯虎に近づく(どの方角でも良い)。

 21マス東に進む。

 32マス北へ進む。

 4=猟犬がまた新しい臭跡を嗅ぎ取った。2マス剣歯虎に近づく(どの方角でも良い)。

 51マス西へ進む。

 6=臭跡を失った。どこへも動けない。

★剣歯虎の移動

 11マス南へ進む。

 21マス北へ進む。

 31マス西へ進む。

 41マス東へ進む。

 5=立ち止まって木を調べている。どこへも動かない。

 61マス北へ進む。

 

 もしダイスを8回振る以内(つまり8ターン以内)に、俺と猟犬たちが剣歯虎のマスに入れたら、狩りは成功だ。そこから戦闘に突入する。まあ、そこで剣歯虎に勝たなければ退治したことにはならないので、追いついただけでホッとしてはいられないけどな。

 8ターン以内に追いつけなかったら、あるいは剣歯虎が地図の外に出てしまったら、狩りは失敗。剣歯虎は見つけられないし、よって角笛はもらえない(´д`)

 あっそうだ。C9のマスに「★」印があるが、ここに入ると何かスペシャルイベントがあるんだってさ。行けるかどうかは運しだいだけどな。

 よーし、それじゃあ、おっぱじめるとすっか!剣歯虎狩りの始まりだー!!ヽ(゚∀゚)

 

1ターン ブリッツ(1d64) E12E10に移動!  剣歯虎(1d61) E4E5に移動!

 お、幸先いいぞ!ヘヴァーはなかなか優秀な猟犬を寄越してくれた!!(・∀・)

 

2ターン ブリッツ(1d61) E10E9に移動!  剣歯虎(1d65) どこにも動かない。E5のまま。

 よーし、近づいてきたー。いいよいいよー!!(^v^)

 

3ターン ブリッツ(1d65) E9D9に移動!  剣歯虎(1d64) E5F5に移動!

 あう・・・そっちは逆方向・・・( _ゝ・)

 

4ターン ブリッツ(1d63) D9D7に移動!  剣歯虎(1d61) F5F6に移動!

 よし!イベントマスのC9に入れなかったのは惜しいけど、一気にここで追い詰めるぞ!!

 

5ターン ブリッツ(1d66) どこにも動かない。D7のまま。  剣歯虎(1d66) F6F5に移動!

 だあっ!立ち止まってショ○ベ○してんじゃねえ!この駄犬どもっ!!(#゚Д゚)y-~~イライラ

 

6ターン ブリッツ(1d62) D7E7に移動!  剣歯虎(1d65) どこにも動かない。F5のまま。

 うーむ。こりゃあ正直厳しそうだぞ。根性見せろ猟犬!ガン( ゚д゚)ガレ!!

 

7ターン ブリッツ(1d64) E7F6に移動!  剣歯虎(1d66) F5F4に移動!

 ええっと、今の相対位置はどうなってるんだ・・・?

 

 俺はがさごそと地図を広げる。おお!剣歯虎は北の2マス先にいるじゃないか。そして次がいよいよ最終ターン。つまりここで追いつくには、34の出目が必要なわけだ。

 気合を入れてエーーーーーーはあっ!!

 

 (コロコロ・・・出目は3!!)

 

 わんわん!と猟犬が吠え、ついに標的の存在を明らかにする。

 のっそり歩いている剣歯虎の姿を、森の中で見つけたぞ。タリー・ホーだ!

 でかしたワンコロども!!( ̄ー ̄)bグッ!

 

 F4のマスで俺は剣歯虎に追いついた!このまま戦闘に突入するぜ!!

 

※ちなみにミニゲームの経過はこうでした。いやーギリギリでしたわ・・・

 実はここでクリアするまでに3回くらい再チャレンジしてます。

 出目14で任意の方角へ進むときに、斜め移動できないとキツイかもしれませんね。(^v^)ノ

 

f0038762_2393366

 

 

 

ヘヴァーの角笛を手に入れた・・・が・・・! --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 口から涎を垂らしつつ襲い掛かってくるでっかい猛獣、剣歯虎。

 だが突撃してくる進路の前にわんわん!と俺が率いてきた猟犬たちが立ちはだかる。まず1d6を振るぞ、出目は4だ。となると・・・

 剣歯虎の体力点が-4されてから戦闘がスタートする!

 俺はヘヴァーからもらっていた狩猟用の槍を使うぞ。ロングレンジから剣歯虎を突っつく!突っつく!えいえいっ!!( ・ω・)っ≡===→

 

カラー0020【剣歯虎 技術点11 体力点8

1R (剣歯虎/21)(ブリッツ/24) 剣歯虎/体力点-2

 どしゅう!槍が剣歯虎の背中に突き刺さる!っしゃらああ!!!

2R (剣歯虎/18)(ブリッツ/出目3) ブリッツ/体力点-2

 って、あら、ぬ、抜けない・・・(´・ω・`)

3R (剣歯虎/20)(ブリッツ/18) ブリッツ/体力点-2

 あうっちちち!鉤爪でひっかかれたああ!!

4R (剣歯虎/16)(ブリッツ/20) 剣歯虎/体力点-2

 ここまでで4ラウンド経過。それでも剣歯虎を倒せないのだ。

 そうなると戦闘はどうなるかというと・・・

 

 ぽきり。 あっ、折れちった(><)

 『剣歯虎の前脚による一撃で、君の槍はまるで麦わらでできているみたいに簡単に折れてしまう』だってよ(lll゚Д゚)ヒィィィィ

 こうなったら俺は墓鬼の剣を抜いて接近戦を挑むしかない。そして戦いはまだまだ続く!しかしここからは、俺が負けるたびに体力点ダメージは-2点じゃなくて-4点になるのだ。そりゃあでかいな。もし1ゾロのファンブルだと倍の体力点-8を受けるってことかよ・・・

 むむう、たかがアニマルだと思ってナメてたぜ。運点にも余裕あるし、さっさと仕留めるとするか。どりゃああああああ!!!

 

5R (剣歯虎/18)(ブリッツ/22) 運試し吉 剣歯虎/体力点-4 ←KiLL!!

 

 俺様は運任せスマッシュを発動!!

 フィニッシュブローは剣歯虎の眉間にぐっさりと突き刺さり「ぐうううあああああ!」と断末魔の咆哮が森の中に響き渡る。そしてこの恐るべき獣は、ゆらゆらと二三歩、ここから逃げるように動いて・・・ずずううん!と、倒れた。俺は剣歯虎を退治したのだ!

 イェ━━━━━ヽ( ゚Д゚)(゚Д゚ )ノ━━━━━━ィ

 と、ハイタッチして喜び合う俺とヘヴァー。剣歯虎の毛皮は剥いでヘヴァーにくれてやろう。その代わり俺は剣歯虎の鉤爪をもらうぜ。勇者の印を持つことになって運点+2だ!

 

ヘヴァー「これで貴殿は、ヘヴァーの角笛を持つ価値のある人間であることを証明したのじゃ。さあ、城に帰って勝利を祝おうではないか!!」

 

 勝利の高揚感とともに、俺らは枯葉の谷まで帰る。

 暴れる剣歯虎に怯えていた領民たちは大喜びだ。さっそく城で祝いの宴が開かれた。蜂蜜酒とカリン酒がふんだんに振舞われる。ぐびぐび、ばくばく、はふううー!

 このご馳走を腹いっぱい食べて、体力点+3だってさ。いぇい!(´∀`)

 そしてやっとヘヴァーは、俺のお目当ての品である「ヘヴァーの角笛」を渡してくれた。

 これは普通の雄羊の角のように見えるが、実は悪魔ヤッチャーの角を折って作られた笛なのだ。吹き鳴らせば邪悪な人間はおろか、魔物を震え上がらせるほどの力を秘めている。

 俺はこいつを首から下げた。戦いの前にこいつをパオーー♪と吹けば、相手の技術点を-1できる。え、ちょっと待てよ、俺は今、ただでさえ技術点+1ボーナスのある墓鬼の剣を持って戦っている。さらにそこから敵技術点に-1ペナルティを負わせるので・・・

 もう、俺様、ムテキングΣb( `・ω・´)パヤッパッパパパ♪

 ここまで順調すぎて怖いくらいだ。ふふふふふ。

 さて、祝宴も終わったし、そろそろこの地を去るとしようか。首洗って待ってろよ、魔女モルガーナめ!!( ゚Д゚)

 

 俺は城の中庭で意気揚々とヘヴァーに別れの挨拶を告げる。

 ところがここで「ブリッツ・・・さま・・・!」と、か細い声が聞こえてきた。

 俺が出かけようとする寸前に、枯葉の谷の城にやってきた者がいたのだ。衛兵を押しのけて入り込んできた血まみれの男。そいつは俺を見て安心したのか、ばたっ!と倒れ伏してしまった。

 傷とあざで変色し、腫れ上がったその顔は・・・始めは誰だかよくわからなかったが・・・よくよく見ると・・・

 

ブリッツ「ケヴィン!ケヴィン・トゥルーハンド!!」

ヘヴァー「はたしてその名は?」

ブリッツ「アリオンの鍛冶師さ。俺の数少ない味方だ。何だってこんなところまでやってきたんだ!?しっかりしろ、おいっ!!」

 

 俺の城に住んでいる鍛冶師ケヴィン。

 年老いている彼が、なぜ危険を冒してまで俺を追ってきたのか?

 瀕死の重傷を負っているケヴィンは、迫りくる死よりもさらに恐ろしいものに抵抗しているかのように、ひび割れた唇から必死に声を絞り出す。

 

ケヴィン「ご領主様、わしは・・・黒魔術を試す相手に・・・ここで負けるわけには・・・!!」

ブリッツ「どうした?何を伝えたいんだ?おいっ!!」

 

 しかし、苦しい喘ぎを1つ大きく吐いて・・・

 ケヴィンは動かなくなった。死んでしまったのだ・・・それからすぐに・・・

 

ケヴィン「・・・ぐ。ぐぐ。ぐ・ぐ・ぐ・ぐ!!!」

ヘヴァー「ブ、ブリッツ殿、こ、これは・・・!!!」:(;゙゚'ω゚'):

ブリッツ「いかん下がれ、お前ら、俺より前に出るんじゃねえぞっ!!」 ー(`д・´)

 

 一瞬にして周囲の地面が、円形できれいにくり抜かれたように、幽白色の光を持つ魔法の結界に包まれる。だけど俺はあらかじめ無関係なヘヴァーたちを下がらせていた。この円内に入っているのは俺とケヴィンの骸だけだ。

 そして、ケヴィンの壮烈な抵抗が彼の死と共にぷっつりと切れた瞬間、彼の身体に植え込まれていた邪悪な霊魂が、彼の身体を支配するようになる!

 

 俺はためらわず剣を抜き、その亡者と相対した!!

 

 

 

矛槍草の大草原 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点22/23 運点14/14

 

カラー0015 キシャアーーーーーー!!

 魔法が張り巡らされた結界の中、アリオンの鍛冶師ケヴィンは甲高い声で喚いた。憎き黒魔術で変わり果てた亡者の姿となったのだ。

 ケヴィンの肉体に邪悪な地獄火の霊魂を上書きされた「それ」は、9本に枝分かれした燃える鞭を叩き鳴らし、俺に打ち付けてくる。

 しょうがねえ、戦うしかないかあ!( ´Д`)

 俺はこの悪霊を殺すことはできない。だけど、戦いに勝てば、悪霊はケヴィンの身体から去って地獄へ戻っていく。そうすることが忠臣への弔いだ!

 

【地獄火の霊魂 技術点9 体力点12

1R (地獄火の霊魂/19)(ブリッツ/1ゾロ) ブリッツ/体力点-4

 うぐっファンブル!やはりケヴィン爺さんの姿と戦うのは気がひける・・・

2R (地獄火の霊魂/13)(ブリッツ/21) 地獄火の霊魂/体力点-2

3R (地獄火の霊魂/21)(ブリッツ/24) 地獄火の霊魂/体力点-2

 いや違う、こいつはもうケヴィンじゃない!

4R (地獄火の霊魂/18)(ブリッツ/21) 地獄火の霊魂/体力点-2

5R (地獄火の霊魂/15)(ブリッツ/22) 地獄火の霊魂/体力点-2

 情けなどかけてやるものか!斬り伏せろっ!!

6R (地獄火の霊魂/15)(ブリッツ/22) 地獄火の霊魂/体力点-2

7R (地獄火の霊魂/17)(ブリッツ/25) 地獄火の霊魂/体力点-2 ←Destroy!!

 ちきっしょうめえっ!!!(´;ω;`)

 

 俺は涙を流しつつ、この哀れな年寄りの身体を袈裟懸けに斬り、戦いを終わらせる。

 しゅ・しゅ・しゅ・しゅ・しゅ・・・

 地獄火の霊魂は滅却され、あとにはケヴィンの骸だけが残った・・・

 魔法の結界が解けて周りの視界が戻る。そして驚きの表情を浮かべたヘヴァーと、彼の城の衛兵が駆け寄ってきた。事情を説明してほしそうなヘヴァーだったが、うっすらと涙を浮かべた俺の目つきから全てを察したらしい。

 

ヘヴァー「裏切り者のさしがね、か・・・」

ブリッツ「ああ、これ以上ここにいると、あんたにも迷惑がかかりそうだな」

ヘヴァー「そんなことは気にするな。だが、貴殿にも使命があるのなら、引き留めはすまい」

ブリッツ「うむ。角笛、確かに預かったぜ」

 

 ちょっと長居しすぎたが、こうして俺は枯葉の谷を後にすることにした。

 ヘヴァーは別れ際、フル装備の食料(注:本文では10食分とありますが、ハウスルールに則り5食分とします)と、新しい水筒をくれる。

 ありがとうヘヴァー、戻ってきたらまた立ち寄るからな。それまで元気でな!!( ・∀・)ノシ

 

  - ・ - ・ - ・ - ・ - ・- ・ - ・ - ・ - ・ - ・ - ・- ・ -

 

 そして俺は新たな土地、矛槍草の大草原に入る。

 ここはその名の通り、胸までの高さがある矛槍草が生い茂る大平原だ。半日ほど歩いたが、ときどき花粉でくしゃみする以外は、特に何も変わった事は起こらない。ぶえーっくしょい!( >д<);'.・ ィクシッ

 景色はどちらも同じ、だから方角を誤らないようにしなくちゃな。そういうわけで太陽を気にしながら歩いていると・・・

 

 おっ?細い小道に行き当たったぞ。幅は小さな踏み分け道だが、それでも道は道だ。南西から北東に向かって伸びている。

 だとしたら、この道を使っている何かがいるってことか???

 俺は小休止を兼ねてこの道の傍らで、何が通るのか待ってみる。すると・・・

 1匹の大きな赤アリが通り過ぎていった。

 でかいアリだ。噛まれたときの痛さは想像を絶する。そしてもう1匹、また1匹と・・・4匹のアリが野ネズミの死骸を運んでいった。ようやら同じ種類の赤アリがこの道を使っている。

 ハッ、そうか、ここで思いついたぞ。この虫は宝物アリだ!Σ(゚Д゚)

 物集めの意欲が旺盛なアリで、自分たちに運べるあらゆる装飾品を集めてきて、巣の中に運び入れるからそう呼ばれている。南西に向かう連中が何かを運んでいるので、どうやら南西に奴らの巣があるみたいだ。

 巣を見つけて奴らが何をかき集めているか確かめたいところだが、方角が南西かぁ。俺が向かうクリル・ガーナッシュとは見当違いだ。それに、宝物アリは何kmも旅をすることで知られている。時間をロストする危険もあるのだが・・・

 いや、でも、行こう!

 チャンスの神様は前髪しかないんだ。俺は自分の直感に賭けて、小道をたどって南西に向かうことにする。

 

 アリさんの道をたどって・・・てくてくてく・・・てくてくてく・・・

 道はまだ続く・・・てくてくてく・・・てくてくてく・・・やっぱり間違いだったかなあ?(;´д`)

 

 だが、俺様の忍耐は報われた。

 ぽっかりと草のない場所に突き当たった。固い土の表面に穴がいくつも開き、そこに無数のアリたちが出入りしている。宝物アリの巣だ!(゚∀゚) 

 俺はにんまりして地面を掘り起こす。しかし、そんな乱暴な破壊者が許されるはずもない。

 アリが身体によじ登ってきて、俺に噛み付いてくるのだ。ちくちくっ!あーうちっ!!(XX

 確かに宝物はあった。金貨10枚だ。だが掘り出した金貨2枚分ごとに、俺はアリに噛まれて体力点-1される。ということは・・・体力点-5か!

 イタタタタ。これはたまらん。だが財布の中はちょっと裕福になったぞ。金貨+10で、総計金貨15枚を持っていることになる。じゃらじゃら♪

 うーん、得したかどうか微妙なところだが、とにかく俺は噛み付いてる宝物アリを身体から引き剥がし、たどってきた道を戻るのだった。

 アツツ・・・血がにじんでるよ、もう・・・(><)

 

 道草食っていたから変なところで夜になっちまった。

 だけど俺の周りは、あいも変わらず背高のっぽの矛槍草だらけ。こんな視界の悪いところでゴロ寝するのは危険だ。焚き火も起こせやしない。

 じゃあ、夜通し歩くことにするか・・・

 俺は徹夜の強行軍を選択した。体力を保つため食料を1つ消費して体力点+4だ(残り4個)。そして銀の月夜の中、鈴虫の音をバックに歩き続ける。

 

 てくてくてく・・・てくてくてく・・・てくてくてく・・・

 

 ひと晩中歩き続けたぜ。ふぁー( ´Д`)3

 夜が明けた。草原地帯をだいぶ踏破したらしく、俺の目の前には大小無数の流れが交差する湿地帯が広がっている。

 ここでちょっとザックを下ろし、足の裏をマッサージだ。ひとやすみして・・・うっし、じゃあ今日も、がんばんべえ!!d(`Д´)b

 俺様は北にある連峰クリル・ガーナッシュに向けて、新たな一歩を踏み出す。なになに、本文によると・・・『さきほどアリの道をたどっていったか?』・・・だって?

 そうだったらどうなるかというと、ちょっと進路がずれたため、魔女モルガーナの住処であるクリル・ガーナッシュへの最短ルートは北東ということになる。

 さてどうする?北東に向きを変えるか、それともこのまま北に進むか?

 近道は北東なわけか・・・うーむ、しかし・・・

 ナナメ移動はちょっとあやふやで怖い。方位磁石とか持ってないので、角度がズレたら最後だ。真北の方が方角を測りやすいぞ。

 ただでさえ見知らぬ土地で何の目印もないところだ。迷子になるのは避けたい。

 よし、このまま北に進み続けよう!(^v^)

 

 

 

幻影の廃村 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点17/23 運点14/14

 

 ええっと、ここは・・・( ゚ω゚ )

 俺は荒れ果てた村にたどり着いた。焼けただれてボロボロに崩れた石壁だらけの廃墟だ。なにやら不吉な予感が漂う。この集落には、明らかに、何らかの災いが降りかかったのだ。しかも大して雑草が茂ってないことを考えると、それはつい最近と考えられる。

 注意深く村の中に入ってみると・・・廃屋の物陰から・・・

カラー0022 かた かた かた と、音がする。

 ほうら来やがった。骸骨のお出ましだあ!

 俺は剣を抜いて足場を整え、ヘヴァーの角笛を吹き鳴らして相手をビビらせる。

 敵は2体のスケルトン。操り人形のようにぴくぴくと動きながらサーベルを振るってくる。こりゃあ複数戦闘になるな。相手は2体同時に攻撃してきて、俺は指定した方にしかダメージを与えられないぞ。不利な状況だが・・・相手の技術点を考えれば、俺様の敵じゃねえ!(゚⊿゚)

 

【骸骨1 技術点5 体力点8

【骸骨2 技術点5 体力点7

1R 骸骨1を指定(骸骨1/11)(骸骨2/15)(ブリッツ/22) 骸骨1/体力点-2

2R 骸骨1を指定(骸骨1/13)(骸骨2/11)(ブリッツ/19) 骸骨1/体力点-2

3R 骸骨1を指定(骸骨1/11)(骸骨2/8)(ブリッツ/20) 骸骨1/体力点-2

4R 骸骨1を指定(骸骨1/12)(骸骨2/16)(ブリッツ/20) 骸骨1/体力点-2 ←Destroy!!

 ほい、骸骨1を粉砕!さっさともう1体も片付けるぞ!!

5R (骸骨2/9)(ブリッツ/22) 骸骨2/体力点-2

6R (骸骨2/16)(ブリッツ/22) 骸骨2/体力点-2

7R (骸骨2/13)(ブリッツ/25) 骸骨2/体力点-2

8R (骸骨2/7)(ブリッツ/23) 骸骨2/体力点-2 ←Crushed!!

 俺は思いっきり剣でなぎ払う。骸骨2も骨屑になって吹き飛んだ!!

 

 まあ、ファンブルにさえ気をつければこの程度楽勝だろjk (´ー`)

 骸骨のうち1体が宝石入りの首飾りを胸からかけていた。俺はそいつを自分のものにしてから、さらにこの廃村の中へと入り込んで行く。

 

 うあ、また骸骨、あっ、ここにも・・・('A`)

 しかしどれもただの白骨死体で、さっきのように襲いかかってはこない。これらはどうやら村人の成れの果てだ。何者かの不意の襲撃によって徹底的に破壊されたらしい。

 この廃墟は大きいな。村長の家だったのかな?

 俺は村の中でいちばん大きい家を調べてみる。すると、庭のど真ん中の地面に、柄の黒い槍が突き刺さっていた。

 さらに、その槍の柄の先端には黒い旗が翻っている。そして黒い旗の中心には、血のように赤いMの字が縫い付けられていた。

 

 M・・・モルガーナの頭文字・・・!

 

 直感で悟った。これは敵の首領からの挑戦だ。

 そしてそんな挑発をされたまま、すごすご引き下がれるかっての!!( `д´)

 俺は黒い槍を抜いてへし折ってやろうと、自分の手でぐっとつかむ。ところが・・・あ、あれ?槍が手にくっついたまま、離れなくなったぞ?!

 なんだか困っちゃった俺の目の前に幻影が現れる!魔女モルガーナだ!!

 

モルガーナの幻影「かかったね!旅の途中でお前さんに遭えるとは、うれしいねえ♪」

ブリッツ「てめえっ!!」

モルガーナの幻影「くふふふふ。私たちのちょっとした計略が上手くいっただけさ」(にやにや)

ブリッツ「勝ったつもりか、このアマぁ!」(唾を吐きかけるが、しょせん幻影を素通り)

モルガーナの幻影「心配することはないよ、お前を殺すつもりはない・・・」

 

 内心ちょっとホッとする。この罠は致命的なものじゃなさそうだ。

 

モルガーナの幻影「・・・今のところはね」

 

 (((((((( ;゚Д゚))))))))

 

 美しい形相ながら、カエルを睨むヘビのように鋭い目つきをした魔女モルガーナ。

 その幻影は両手を振り上げて、不可思議な印を指で結ぶ。そして・・・

 

モルガーナの幻影「私の魔力を前もって味わっておくがいいさ!!」

 

 俺に呪いの言葉を投げつけた!

 ビシャアア!俺はまともに食らった!運点-2だ!!

 

 くうっ!(><) やってくれたな!クソビッチめっ!!(#゚Д゚)

 魔女の幻影は消えて、俺はやっと槍から手を離すことができた。

 ちっきしょう!俺は槍を蹴り倒して鬱憤を晴らす。そして少し頭を冷やしてから・・・

 恐ろしい可能性に気がついた。

 この村が--おそらくモルガーナの軍勢によって--破壊されたのは、つい最近だ。そしてモルガーナは、ここにきっと俺が誘い出されるだろうと、幻影の罠を張って待ち構えていた。

 だとしたら奴は、この罠を仕掛けるためだけに、俺に嫌がらせをするためだけに、ただそれだけの目的で・・・この村を皆殺しにしたってわけだ!

 

 背筋が薄ら寒くなりながら、無人となった廃村の通りを先に進む。

カラー0004 あ!農家の残骸の前に、村人の生き残りがイタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

 そこにいたのは1人の老婆だ。俺は彼女を救助しようと駆け寄る。

 だがこの婆さんは、どうやら気がふれているらしい。穴を開けた骨に裁縫糸を一心不乱に通しながら、ブツブツと何かつぶやいている。

 俺は彼女を不用意に刺激しないよう、ゆっくりと肩に手をやって気づかせた。老婆は顔を上げるとサッと恐怖の表情を浮かべる。それから・・・

 「ひ・ひ・ひ・いひひひひ!!」ヒステリーを起こして笑い出したり、「あう・あう・あう・あああああ!」んわん泣き出したりする。

 ああ・・・気の毒に・・・俺はつきっきりでなだめてやるしかない(´゚ω゚`)

 そして泣いたり笑ったりするのがひとしきりやむと、この婆さんは「何か大切なものをわしに下さらんか?」と、問いかけてきた。

 何もかも失った婆さんの願いを無視するのもかわいそうだ。なにか施してあげよう。ええっと、じゃあ、何をあげればいいかな・・・『コランバラ神の石像』?・・・ああ、この、ドラガーの住処で手に入れた女神像のことか。

 俺は哀れな老婆に女神像を渡してやる。気がふれていても信心深さは失っていない彼女は、俺の贈り物を受け取ると、にっこりと子供のように笑うのだった。

 

老婆「これだけもらえば十分だ」

ブリッツ「そうか。まあ、希望を捨てずに生きてくれや」(*´∀`*)

 

 ここで、去ろうとする俺の服の裾を、老婆はしっかりとつかんできた。「いいかい、よく聞くんだよ」・・・老婆は一瞬だけ正気に戻り、まともな表情で忠告をくれる。

 

老婆「ジュジャを探すんだ。ジュジャは私なんかより、ずっと物知りなんだからね」

 

 ジュジャ、ってのはいったい何なんだ?人の名前か??

 だがこれ以上何も聞き出せなかった。老婆はまた元通りに気が狂ってしまい、ケタケタ笑うだけになってしまったからだ。

 だから俺は肩をすくめ、この廃村から立ち去るしかなかった・・・

 

 

 

迫り来る野火の恐怖! --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点17/23 運点12/14

 

カラー0018 廃墟の村を抜けた後は何事もなく、俺はかなりの距離を稼いで草原を進むことができる。そして2日後の昼頃、こんな人里離れた地で珍しい光景に出会った。

 派手な色に塗られた幌馬車が水牛に引かれてやってきた。御者台にはがっしりした体つきの老人が座っており、幌の周囲に吊られた雑貨品がガラガラと音を立てている。幌馬車の側面にはこう書かれているぞ。

 

 『 キャンチェス --錬金術師 兼 貿易商 』

 

 ふむふむ、どうやら行商人のキャンチェスと名乗る老人は、俺を見つけると馬車を止めて「何か買ってかないかね?」と暢気そうに呼びかけた。

 誰も見てないわけだし殺して商品全部奪っちまえなんて選択肢もあるのだが、アリオンの正義の領主がそんなことしたら、さすがにヤバイだろうな。

 なので平和的解決だ。まずは何か役立ちそうな物があるのか、幌馬車の中を見せてもらうことにしよう。どれどれ?ちょっとお邪魔しますよー!(・∀・)

 

 幸運の水薬(運点の原点回復薬) ・・・金貨3

 回復の水薬(体力点+6) ・・・金貨5

 透明人間マント ・・・金貨10

 耐凍薬(寒さから身を守ってくれる) ・・・金貨5

 魔法のブーツ ・・・金貨6

 

 キャンチェスは熟練した錬金術師なので、以上の魔法のアイテムを売ってくれるわけだ。そして俺の財布の中には金貨15がある。しかし・・・

 運の薬(原点回復薬)が金貨3枚かよ。激 安 だ Σ(ノ∀`)ペシッ

 幸運の水薬はパチ物っぽい予感がしたので除外。耐凍薬は寒さくらいならガマンできそうだし、魔法のブーツも技術点チェックで何とかなるだろ。

 この中で必要なものがあるとしたら・・・

 アイテムを持ってないとゲームオーバーに直結しそうな透明人間マントと、食料5個制のハンデを踏まえて体力回復用の回復の水薬かな。

 よし、この2つでちょうど金貨15枚。財布はすっからかんになっちまったけど、これから先は貨幣経済が通用する土地とは思えないし、有り金はたいちまえ!!(#^ω^

 臨時収入でホクホクしてるキャンチェスと別れて、俺は先に急ぐ。さらに北へ進むのだ!

 

 そして数日が過ぎた。

 この時点で本文により強制的に『食料を2つ減らすこと』だってよ。わお!(・A・)

 体力点+8して原点に戻ってさらに鼻血ブーなんだけど、食料の残りは2個かあ。さっき回復の水薬を手に入れといてよかったな。そうでないと心細くなっていたところだ。

 で、ここは相変わらず大草原の中なわけだが・・・ん?

 冒険者の本能で、何だかチリチリと頭の片隅で異常を感じる。

 やがて漂ってくる焼け焦げた臭い・・・聞こえてくる動物や鳥たちのパニクッた鳴き声・・・

 南の地平線が赤く燃えている・・・

 

 野火(のび)だ!( ゚д゚)

 

 「野火」ってのは、つまり山火事の平原版だ。発生した火災が下ばえの草をどんどん燃やし尽くし、風にあおられて炎が広がっていく!そして一面の焦土と化す!!

 ちっきしょう、どこかのバカヤローが焚き火で不始末しやがったな!!!ヽ( `Д´)

 なんてこった、しかもこっちは風下じゃないか。あおられて勢いよく炎が迫ってきている。その幅は何kmに渡って両端が見えない。なんて大きな燃え広がりだ!

 ゴォー!パチ!パチ!パチ!パチ!ゴォーーーー!

 乾いたヒースや潅木を絶好の餌にして、野火の炎はあたりを真っ赤に舐め尽くしながら、こっちに向かってくる。水路や小川なんかものともしねえ。

 まじwwパネエwwwスピードwwwwwwアワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!! 

 このままじゃこんがりベーコンになっちまうぞ。どうする?どうする??

 

 (1)この場にじっとしている

 (2)北に向かって全速力で逃げる

 (3)野火の西側の端を見つけようとする

 (4)野火の東側の端を見つけようとする

 (5)野火に向かって進んで行く

 

 (5)は自殺行為で論外。(3)と(4)は、今、ある程度離れている状態でも、燃えている端は見つけられないんだろ。迂回はムリだ。却下!(2)で全速離脱は・・・くっ、燃え広がるスピードは、俺が走るよりも早いようだ!逃げてもムダだ!!1)しか選択肢はない!!!

 ここで技術点チェックに成功。いー考えがピッカリコンとひらめいたぞ(n‘∀‘)η☆♪

 俺は防火帯を作ることにした。こちらからも下生えの草に火をつけて火事を起こし、周囲に可燃物を無くすんだ。そうすればここまで燃え広がってくることはない!たぶん俺様無事!!

 とにかくこれが唯一の解決法、すぐ実行だ。ここで選択肢は2つ。

 野火が迫ってきている南に火をつけるか?それとも逃げる先の北に火をつけるか?

 逃げ道なくなったらやばいから、南?いやいやよく考えろブリッツ。風向きは南→北なんだろ、南に火をつけたら俺も火災に巻かれてジ・エンドじゃん。

 だから俺は火口箱を取り出し、カチカチ・・・ボッ!北に火をつける!!

 

 さあ、あとは時間との戦いだ。野火がここまで達する間に、俺がつけた火で十分な広さの土地が燃え、そして冷えてくれるだろうか?運命の1d6を振るぞ!出目は・・・1!!

 ゴォー!パチ!パチ!パチ!パチ!ゴォーーーー!

 ついに野火が猛烈な勢いでここまでやってきた。もう誰も止められない。俺はたまらず自分が作った防火帯の中に入る。だがそこは・・・まだ・・・うあっちチチチチチチチ!!(><)

 防火帯の地面は余熱がたっぷりと残っていた。俺の服が燃え始め、地肌がたちまち真っ赤になって水膨れを作っていく。やけど!やけど!あーうち!

 ホッテントット!ホッテントットー!!((((( ヾ(゚д゚)(゚д゚)(゚д゚)ノ゛)))))

 俺はお笑いウルトラクイズのリアクション芸人みたいに、防火帯の地面の上で、熱さに絶叫しながら転げ周る。そして・・・ぜえ・・・はあ・・・何とか体力点-4で身体の火を消すことができた。

 よ ろ こ ん で い た だ け ま し た か ?('A`)

 灰に塗れて懐かしのフレーズをそっとつぶやく俺。とにかく計画は成功したらしい。燃えるものがないわけだから、恐るべき野火はこの周りに入ってこれないぞ。俺は防火帯の中でうずくまり、無事に野火をやり過ごすことができる。

 燃え盛る大火は防火帯の周囲をゴオオーーー!と通過していき、俺を越えて北に向かっていった。

 

 俺は野火が去った後を追って、真っ黒焦げになった草原を踏みしめて北に向かう。

 やがて数km進むと、幅・深さともに500mほどの大きな崖の谷があり、野火はその崖っぷちで止まり、燃え尽きていた。もう大丈夫だ。少なくとも命だけは助かったのだ。無事に生き残れた幸運に対して、運点+1だ・・・。

 しかしここからどう進もうか?

 ここには橋も何も架かっていないから、崖を越えてさらに北へと進めない。崖に沿って西か東に迂回するしかないのだ。

 だけど、西も・・・東も・・・d(´Д`_)(_´Д`)b・・・真っ黒クロスケかよ。

 俺は肩をすくめて小石を放り投げてみる。ぽとっ。落ちた場所は西側だ。

 んじゃまあ、ヤマ勘で、この崖を西に回ってみるとするかな。

 

 

 

滝の下に眠る宝珠 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点19/23 運点13/14

 

 谷は次第に広く、深くなっていくが、両岸とも相変わらず切り立っていて、渡れるところはまったくない。まいったなあ・・・

 こんなところで余分な寄り道をしているヒマはないんだけど。だけどトボトボと崖の縁を歩いていくしかない俺様(´・ω・`)

 野火が収まった跡の焼け野原には、火に巻かれて焼死した動物の肉が転がっているから、食料の心配はしなくていい。だが、その豊富な死肉にひかれて、たくさんの鳥が集まっている。カラスとか普通の鷲や鷹、そして、もっと大きな翼を持った獰猛な肉食の鳥・・・

 クエエエーーーーー!そのうちの1羽が、動いている俺様も食えるだろうかと確かめるために、急降下して襲いかかってきたぞ!!

カラー0005 この巨大な猛禽類は大血鷹だ。差し渡し4mはある翼を広げ、鉤爪のついた足をいっぱいに広げながら、残虐に尖ったくちばしを突き出してくる。

 なになに?こいつはただの鳥で邪悪な生物じゃない。だからヘヴァーの角笛は使えないのか。その代わりとしてアイテムチェックだ。透明マント?いやいや、こんな獣相手にそんな臆病な真似できるかだぜ。俺は剣をスラリと抜く。返り討ちにしてやろう!( `д´)

 

【大血鷹 技術点7 体力点12

1R (大血鷹/16)(ブリッツ/25) 大血鷹/体力点-2

2R (大血鷹/12)(ブリッツ/19) 大血鷹/体力点-2

 けーん!まるで「やべえコイツ食えねえよ!!つえーじゃん!!!」

 なーんてことを代弁してそうな大血鷹の切羽詰った叫び声だ。

3R (大血鷹/13)(ブリッツ/20) 大血鷹/体力点-2

4R (大血鷹/11)(ブリッツ/24) 大血鷹/体力点-2

 だけど後悔しても遅いぜフフフ。逃すかあ!

 崖っぺりに足元を注意しながら、俺は大血鷹に迫っていく。

5R (大血鷹/15)(ブリッツ/20) 大血鷹/体力点-2

6R (大血鷹/19)(ブリッツ/21) 大血鷹/体力点-2 ←KiLL!!

 ついに怪我で飛べなくなり、地べたでバタバタする大血鷹。

 そいつを俺は・・・ぶしゅ!・・・冷静に剣で突いて止めを刺した!!

 

 邪魔なんだよ、引っ込んでろって!(#・∀・)

 俺は大血鷹の死骸をがつーんと大きく蹴って、崖の下に落とす。そしてまた崖の縁に沿って歩き始めるのだった。やれやれ、どこまで続くんだこの裂け目は・・・

 

 でも翌朝まで歩き続けると、さすがにようやく崖が低くなってきた。

 身を乗り出してみると下が見える。崖の底は急流の渓谷だ。そしてすぐに前方からドドドド!という大きな水の音が聞こえてくる。俺は滝の落ち口に行き着いたのだ。

 よーし、ここまでくれば迂回はおしまいだ。進路を元に戻せそうだぞ。

 川を渡るためには、ここにある滝壺を突っ切っちゃうのがよさそうだ。俺はじゃぶじゃぶと水の中に入って行く。泳ぎながら対岸を眺めると、あっちの斜面はそれほど急じゃない。たやすくよじ登れそうだな。へっへへへ!(^v^)

 

 だけんども、なかなか物事は上手く続かなくてだな・・・

 ばっしゃーん!俺以外にもこの滝壺に飛び込んできたクリーチャーがいる。

 そいつは・・・なんと・・・ワニかよ!こんな寒いところに、なんで熱帯の生物がいるんだっての!?(;゚д゚)

 でもそんなことで驚いているヒマはない。ワニは水面から鼻を突き出し、スイスイとこっちに向かってくる。こんなところで食われてたまるか!できるだけ有利な体勢で迎え撃とう。

 俺は立ち泳ぎの状態から、息を吸い込んでぐっと下に潜る。ワニよりも下に入って奴の柔らかい下腹を攻撃することにしたのだ。

 ぶくぶく・・・滝壺に潜りながら・・・俺はバタ足でワニに向かって突っ込んで行く!

 ワニは邪悪な生き物じゃないから、さっきの大血鷹と同じくヘヴァーの角笛は効かない。そして水中で泳ぎながらのため、この戦闘は技術点-1のペナルティがつくぞ!

 

【ワニ 技術点7 体力点8】 

1R (ワニ/17)(ブリッツ/21) ワニ/体力点-2

2R (ワニ/16)(ブリッツ/22) ワニ/体力点-2

3R (ワニ/13)(ブリッツ/25) ワニ/体力点-2

4R (ワニ/15)(ブリッツ/21) ワニ/体力点-2 ←KiLL!!

 

 ワニはさっさと片付けることができたんだが・・・

 

 (ここで2d6。出目は3だった)

 

 ん?(´・д・`)

 水に潜っていた俺は、滝壺の底に異常なものを見る。

 水草の椅子に骸骨が座っているのだ。

 

 俺はもう一度深く潜りなおして、それをもっとよく調べてみることにする。

 水草の椅子は、実は本物の玉座が藻に覆われていたものだとわかる。だけど骸骨には水草は生えていないんだぜ。不思議だなあ?

 そしてこの骸骨は、右手に宝珠を持ち、頭には王冠を戴いていた。さてここで俺は・・・王冠を取るか?それとも宝珠に触れるか? 

 えっと、ここは宝珠かな。ほら、ヘヴァーの城であの下手くそ吟遊詩人も歌ってたじゃん。「笏」と「宝珠」がどーたらこーたら・・・ま、あれはでっち上げの即興曲だったけどよ。

 俺は骸骨が右手でつかんでいる宝珠に手を伸ばす。おっとここで『まだ兜をかぶっているか?』だってよ。そりゃあ大事にかぶっているさアリオンの国宝だもん。ピグミーオークから苦労して取り返したんだぜ!

 

 宝珠を骸骨から奪うと、奴の空っぽの眼窩がギロリと光った!

 

 ・・・ように見えただけー♪ ァ '`,'`,('`) '`,'`,

 俺はお宝を手にしてざばあっと水面に上がる。とうとう北岸に泳ぎ渡ることができたぞ。

 宝珠の泥を落とすと、そこには以前、銅鉱山の世捨て人から手に入れた年代物の笏と同じように、ルーン文字が彫られていた。

 『21は支配者の支配を表す数字なり』と記されている。(=゚ω゚)フーン

 だからなんなのかよくわからないが、とにかく大事そうな物だな。ザックに入れて持って行くとしよう。

 

 そして俺は斜面を登って、向こう側の見晴らしのよいところにたどり着いた。

 ここで現在位置を確認できるぞ。うーむ、崖の裂け目に沿って、かなり長い距離で西に流れてしまったようだ。北に禍々しい灰色の泥が漂っている瘴気の沼が見える・・・。

 それでも危険は承知だ。先に進むしかないさ!

 俺は斜面を降っていき、次第に矛槍草の大草原を離れる。そして瘴気の沼へ向かって、一歩一歩近づいていくのだった。

 

 

 

瘴気の沼のジュジャ --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点19/23 運点13/14

 

 北に向かって歩いていくと、沼地を覆っている澱んだ水蒸気の幕がお出迎えだ。

 だが“瘴気の沼”とはいうものの、今の段階では、まだこれは毒性の空気じゃない。あくまでも今の段階では、だが・・・

 縦横に走る小川や細流を越え、さらに先へ進む。すると、ほとんど水が流れていない小川に行き当たった。むき出しになった川底の泥は、まだジメジメしている。

 ということは、つい最近、この小川はせき止められたというわけか・・・( ̄д ̄)

 よし、ちょっと調べてみるか。俺は小川に沿って上流に行き、何が流れを詰まらせている原因なのか、確かめてみることにした。そして、さかのぼってみたら・・・

 

 小川の中に山岳部族の女戦士が横たわっていた。

 彼女が原因だったのだ。何者かの襲撃を受け、ここで力尽きたらしく、身体に数本の矢を突き立てて弱々しく呻いている。とりあえずまだ生きてはいるのだが・・・うーむ、瀕死状態だな。

 キャンチェスから買った回復の水薬を彼女に使うかどうか?

 だけどあの薬を飲ませても、ちょっと回復は無理そうだ。ムダになって勿体ないかな。

 いや、でも・・・きれいな姉ちゃんだからなあ(゚∀゚)

 ここは親切にしてやろう。俺は女戦士の身体を岩にもたれかけさせて、それから回復の水薬を口にそっと含ませてやることにした。目の下にクマを作りながらも、心持ち彼女は楽そうな表情になり、ぼんやりと俺を見上げた。

 

女戦士「じゅ・・・じゃ・・・」

 

 ジュジャ?そう言えば廃墟の村で老婆が教えてくれたな。「ジュジャを探せ」って。お前さんが、その「ジュジャ」なのか?おい!!(・A・)

 女戦士は弱々しく首を横に振る。ということは、お前さんもジュジャとやらを探してたのか?

 今度は、女戦士は首を縦に振った。そうか。ここらへんにジュジャってのが住んでいるわけか。そいつが男か女か、はたまた怪物か、わからねーけどな。でもとにかく賢い人物なんだ。

 

ブリッツ「ジュジャに会えば、モルガーナを倒せる秘密を教えてくれるかな・・・?」

女戦士「も・・・る・・・がーな・・・!」

 

 俺がモルガーナの名前を出した途端、女戦士はくわっと目を見開いた。

 あ、ヤバかったかな?(*´Д`) 

 恐るべき魔女の名を聞くと、ガタガタ震えだし、目に見えて衰弱が激しくなる。そして苦しい息の下から、最後の声を絞り出した。

 

女戦士「あなたは・・・奴の隠れ家で・・・3つの扉を見つける・・・」

ブリッツ「そうか。モルガーナについて何か知っているならしゃべってくれよ。お前の願いは俺が引き継ぐからさ」

女戦士「木の扉を開けなければ・・・ならない・・・」(がくり)

 

 それが女戦士最後の言葉だった。きれいな姉ちゃんだったのに、惜しいなあ('A`)

 俺は彼女の遺骸を丁寧に埋葬してやることにする。あばよ姉ちゃん。ここで安らかに眠ってくれナムナム(ー人ー)

 

 さて、女戦士の墓を建ててやった後に少し歩いたら、じきに太陽が翳ってくる。

 あたりは暗くなってきた。夜がやってきたのだ。

 相変わらずのもやとドブのような悪臭の中で、一晩中稲妻が光っている闇の到来だ。不気味で鬱々とした静けさの中、歩き続けるのも危険なので、俺はここで野宿することに決めた。

 地獄への一丁目ってのはこんな光景なのかな・・・(´・д・`)

 

 そして翌朝。

 この胡散臭い瘴気の沼から離れて、北東にうっすらと見える山地、クリル・ガーナッシュへ向かうこともできる・・・だけど・・・

 そうだよ、ジュジャに会わなきゃいけないんだ。この辺に住んでいるんだからな。だからもうちょっとこの沼地を探索してみることにしよう。よーしいくぞ!( ゚д゚)

 相も変わらず真っ黒な泥の中をずぶずぶと進んでいくと、やがて泥の地面は沼へと変わり、俺が立ってられるだけの小さな土塁が点在する地形になった。俺はポツポツと水面から顔を出している土塁を跳び渡りつつ、さらに瘴気の沼の奥深くへと進む。

 

 ・・・よっ!とうっ!はっ!! 

 

 だんだん俺を取り巻くもやが濃くなってきた。遠くは何も見えなくなる。

 こりゃあ、現在位置を見失ったら、もうおしまいだぞ~(((( ;゚д゚))))

 

 ・・・ふんっ!いよっ!ほりゃあっ!!

 

 俺は足元だけを見て土塁をぴょんぴょんと飛び渡っていく。

 だんだん土塁の数が少なくなってきた。だから俺のジャンプする距離もだんだん長くなってくる。こりゃあ地味だけどなかなかキツイ反復運動だぜ(;´Д`)

 

 ・・・うらっ!せいっ!どっこいしょ!

 

 いよいよこの世とかけ離れた光景になってきた。

 あれは鬼火か?あちこちで怪しげな光がきらめいては・・・スーッと消えていくのだ・・・。

 俺は薄気味悪さを感じながら周囲を確認する。右と左には土塁がある。だけどちょっと、ジャンプしても距離が遠すぎるぜ!

 だから俺はヤケクソになった!正面にある沼に飛び込んでやらあ!泥んこ大好きワンパクっ子だぜ、いぇーい♪( ・∀・) ど っ ぼ お ん ! !

 

 ・・・

     ・・・

         ・・・ とは、ならなかった、って、ええー???(゚Д゚ )

 

 なんと、そこには固く乾いた地面の魔法の道があったのだ。

 不可思議な結末に首をかしげながらその道をたどっていくと、やがて古い一軒家に着いた。表札にはこう書いてある。

 『ジュジャ』

 あっここか!探し当てたぞ!!+0゚・∀・) +

 俺は興奮を抑えて礼儀正しくドアをノックする。すると出迎えてくれたのは、一人寂しく住んでいたらしい人間の爺様だ。眼鏡をかけてやせっぽちで、飄々とした立ち振る舞いだが、瞳には英知が宿っている世捨て人だ。

 

ブリッツ「あなたが、ジュジャ?・・・だよね!」

ジュジャ「いかにも。わしはジュジャ。どんな人間にも知られておらず、どんな伝説にも語られていない、取るに足らぬ魔法使いよ」

 

 またまた謙遜しちゃって、もう♪ヽ(*´∀`)

 この爺さんは一目で俺が邪悪側の人間でないと見抜いたらしい。快く家の中に招き入れて食事をごちそうしてくれる(体力点+4ありがてえ・・・むしゃむしゃむしゃ・・・

 

ジュジャ(にこにこ)「ひと心地ついたかね?」

ブリッツ(ぷはー!)「ええ、ありがとっす!だけど・・・すごいっすね、ここ」

 

 うわぁ。この人の家の中は本と錬金術の道具だらけだ。俺が生まれる数百年前の稀少本が無造作に積み重ねられているぞ。ヨーレの森の賢者どもに見せてやったらヨダレダラダラだろうな。

 魔術師ジュジャはやっぱり人間じゃないみたいだ。じゃあどんな種族なのかよくわからんが、とにかくはるか昔からずっと生きている。

 彼は世界に邪悪が満ちたことに失望して、この地に隠居してしまったのだ。それ以来魔法の本や道具に囲まれつつ、ときたま霊魂だけを外に出し、広く、遠く、世界を旅して見聞を広めているのだ。

 それだけ培った知識の量なら!(σ・∀・)σ

 俺は単刀直入に、モルガーナを倒すための冒険の旅のことを語った。かくかくしかじか・・・

 

ジュジャ「ふうーむ、なるほど。そうだったのか」

ブリッツ「ええ、よければ教えてくださいっすよ。モルガーナをぶちかます一発逆転の・・・なんかそーいうの・・・ありませんかねえ?」(=゚ω゚)

ジュジャ「ちょっと待ってくれよ、若いの。わしの記憶から検索してみよう」

 

 ジュジャは両手の人差し指を左右のこめかみに当てる。何か思い出すときのサインだ。

 ぽく ぽく ぽく ぽく ちーん!

 

ジュジャ「 ひ ら め い た ! 」

ブリッツ「ほんとっすか!?」

ジュジャ「うむ、あんたは乙女の谷に住むヴァシティに会うといいじゃろう!」

 

 ・・・誰?それ??( ´゚д゚`)

 

 

 

ビミョーな別れ方?次は乙女の谷を探そう!! --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点13/14

 

 いきなりの固有名詞出現で戸惑う俺様にジュジャが説明するには・・・

 乙女の谷に住むヴァシティとは、この世界のどこかにいる正義の淑女だ。永遠に生き、そして永遠の若さを保っていると言われている娘なのだ。

 その正体は精霊なのか女神なのかよくわからない。だけどとにかく、善の勢力に智慧と勇気を授けてくれる彼女に出会いさえすれば、モルガーナをやっつけるこのクエストはかなり成功に近づく、とジュジャは教えてくれる。

 

ジュジャ「そういったことなら、彼女の方がわしより詳しいでなあ」

ブリッツ「ほほう、でその、乙女の谷とやらは、どこにあるんですか?」

ジュジャ(肩をすくめて)「どうすりゃあんたが谷に入れるか、なんてことは、わしゃ知らんよ」

ブリッツ「かくっ(=ω=)

 

 ジュジャは自分の蔵書の山をがさごそと引っ掻き回す。

 

ジュジャ「ええと、確かこの辺に・・・あった!」

ブリッツ「ヴァシティに会う方法wktk?」(゚∀゚)

ジュジャ「そんなことはあんたがもう知っとるはずじゃ。この本は、その乙女の谷から出るためのヒントじゃ」

ブリッツ「いや、出る方法を知ったって、入れなきゃ意味ないでしょが。なんだか会話が噛みあわないなあ、もう!」('A`)

ジュジャ(聞く耳持たず)「ほう、あったあった、208ページじゃ--『時間のない国、入るには樫の木を、出るにはリンゴの木を』--と記されておる。これが役に立つと良いのう」

ブリッツ「 ・・・ ・・・ ・・・ 」(-_-)

 

 まあいいや。樫の木が生えているポイントに来たら、要チェックってわけね。

 この重要な情報を手に入れたことにより運点+2だ。さらに親切なジュジャは、俺の能力を強化してくれることを申し出てくれるぞ。まじ?ありがてえぜ!

 彼が言うには、魔法の呪文で技術点か体力点か運点、どれかひとつを原点まで回復してくれるそうだ。ほうほう、それはそれはお言葉に甘えちゃいますよー!

 あ、でも・・・俺、今、能力値満タンなんでしたわ・・・

 

       ブリッツ→ (´・д・`) スンマセン・・・ ・ ・ ・ ・・・アッソウ (´-ω-) ←ジュジャ

 

 回復呪文は特にいらないと、言うに言い出せない俺。

 俺がスゴク喜んでくれると思っていたのに、拍子抜けなジュジャ。

 ビミョーな雰囲気でまったりと時間が流れる独居老人の小屋。

 コミュニケーションがすれ違ってるまま、俺らは気まずそうにお茶をすする。うーむ、能力値が成長しすぎるってのも考え物だなあ。いろいろなデッドエンドを潜り抜けてきたし、決して楽な道のりじゃなかったはずだが。

 

ブリッツ「えーと・・・あっもう時間だ!おいとましなきゃ!!」

ジュジャ「おう、そうか!大したお構いもできなくて、悪いのう!!」

 

 まあそんなわけで「どちらからともなく」ってカンジで、俺とジュジャはサヨナラすることにした。

 ジュジャは移動魔法で俺を再び矛槍草の大草原に戻してくれる。そしてクリル・ガーナッシュの山麓への方角を教えてくれるのだった。ふうう。なんだってこんな僻地で気疲れしなきゃいけないんだ。なんだかなぁ・・・(´ω`;)

 

カラー0007 さてさて、親切な老魔法使いと別れてから、俺はクリル・ガーナッシュ目指して北東に進んで行く。

 ここからまた野外の旅が長く続くわけだが、幸い狩りの獲物は豊富にあり、食料は1つしか減らさないでよい・・・って、とうとう残り1食になっちまったよ。うあぉ。(゚д゚;)

 でもまあ、能力値満タンで元気いっぱいだし、原点回復薬も残っているから、大丈夫だとは思う。何とかナンダロ!(^v^)

 辺りはやがて草原から低木林に変わってきた。口笛吹きつつピクニック気分で、その低木林の茂みの中をガサガサ抜けていくと・・・

 おわっ!いきなりでっかいクモと遭遇した!!

 ここ最近楽な旅路だったから油断してた。周囲を警戒してなかったぜ。

 醜悪で巨大な吸血グモは、木の上から獲物を見つけて大喜びだ。ケツから糸垂らしてスルスルと俺の前に下りてきた。一瞬怯んだ俺だが、すぐにファイターとしての勘を取り戻して剣を引き抜く。さあ来いやあ!!(屮゚Д゚)屮 カモーン

 

【吸血グモ 技術点6 体力点14

1R (吸血グモ/14)(ブリッツ/24) 吸血グモ/体力点-2

2R (吸血グモ/16)(ブリッツ/19) 吸血グモ/体力点-2

3R (吸血グモ/13)(ブリッツ/24) 吸血グモ/体力点-2

4R (吸血グモ/13)(ブリッツ/24) 吸血グモ/体力点-2

5R (吸血グモ/13)(ブリッツ/21) 吸血グモ/体力点-2

6R (吸血グモ/14)(ブリッツ/22) 吸血グモ/体力点-2

7R (吸血グモ/11)(ブリッツ/19) 吸血グモ/体力点-2 ←KiLL!!

 

 まあこの程度の強さなら楽勝さ♪ 吸血グモをさっくり倒して、用心を思い出して先を進む俺様。その後は何事も起こらず、俺は低木林を抜けた。

 眼前に眺める景色は、のしかかってくるように大きく見える山々・・・クリル・ガーナッシュだ・・・モルガーナの潜む場所だ・・・

 俺は感慨深くため息をひとつ吐く。思えば遠くへ来たもんだ( ̄ー ̄)

 

 道が次第に険しくなり、辺りが荒涼とした地形になる。

 一日が終わろうとする頃、ある丘の頂に2本の太くて大きい樫の木が生えているのを見つけた。不思議なことに、その木と木の間に夕陽が沈んでいき、まるで太陽を迎える門のようだ。

 ふーん・・・そう・・・不思議なこともあるもんだねえ・・・

 

 。。。テク nnn(*・ω・) テクnnn(*・ω・) テクnnn(*・ω・)

 

 って、ちょっと待てえええええ!!!!

 

 。。。ミヽ(。><)ノ ダダダダダッ!

 

 そのポイントを少し通り過ぎてから、俺はダッシュで戻ってきた。

 樫の木が生えているポイントということは、ここがつまり乙女の谷への入口か??

 丘の上の樫の木は魔法の陽炎のように揺らめいている・・・

 

 

 

永遠の乙女ヴァシティ --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 いや絶対怪しいって、ココ!!

 この2本の樫の木が入口なのは間違いないと、冒険者としての俺の勘が告げているわけだ。しかしどうすればいいのか?ノーヒントじゃんよ、ええっと本文によると・・・( ´ω`)

 

 『ここで何をすべきかわかっているなら、使うべき持ち物に書かれている数字を合計してその数字の項へ進むこと。するべきことがわからない場合には、2本の木が怪しげな揺れ動き方を見せはするものの、君をここに留めておくようなことは何も起こらない』

 

 なるほどつまり、俺が今まで集めた中で、数字が書かれているものがキーアイテムだ・・・(がさごそ)・・・俺はザックの中を引っ掻き回す。あっ、ひょっとしてこれかな?

 「笏」と「宝珠」!!

 銅鉱山で世捨て人からもらった笏には『支配するものはただ1人であるべし』とルーン文字が刻まれている。そして滝壺で玉座に座った骸骨から奪った宝珠には21は支配者の支配を表す数字なり』と同じ年代のルーン文字が刻まれている。

 この2つのアイテムをつなげてみると21+1だ。おお!ぴったりじゃないか。宝珠を頭にして一つの立派な杖が出来上がった。俺はそれを樫の木の間で掲げてみた!

 

 (パラグラフ22に飛びます!)

 

 2本の樫の木の間に陽炎が表れる。揺らめく幕のようだ。

 ここまで来て後に引けるか!ためらわず俺はその中に入る。

 すると一歩踏み入ったそこは・・・もうこの世界ではなく・・・時間のない国だった。

 そして俺の前に立って出迎えてくれたのは、きれいな姉ちゃんだ。そう、「とってもきれい」以外に具体的な形容詞が見つからないほどの、完璧な美貌を持った・・・

 

ヴァシティ「よくおいでなさいました」

 

 永遠の乙女ヴァシティ!

 人を超えたあまりの美しさにポカーン( ゚д゚)となる俺。彼女は一目俺を見て、使命の大切さを認めて、雅やかにうなずいた。

 

ヴァシティ「そなたはまだいくつもの危難を乗り越えねばなりません。そして、そなたが使命を果たすためには、どうしても私に会わねばならぬことになっていたのです」

ブリッツ「そ、そうですか・・・」

 

 じっと見つめられると照れちゃうよ。モジモジする俺様(*´∀`)

 と、いうことは、俺と一緒にモルガーナを倒す旅に出かけてくれるのかな?こんなきれいな姉ちゃんと二人旅なら、楽しそうなことになるぞウヘヘ(←スケベ)

 だが、俺の心を読んだヴァシティは、いたずらっこの弟を見守る姉といった感じで、わずかに微笑んで、こう言った。

 

ヴァシティ「そなたと一緒に行ってあげたくても、それはできないのです」

ブリッツ「 (´・ω・`)ショボーン 」

ヴァシティ「一度だけ--そう、そなたたち生身の人間の数え方で10世紀ほど前に--わたしはこの時間のない国を離れたことがありました。そのときに数え切れないほどの悪魔たちの攻撃を受けたのです・・・」

 

 ヴァシティは古の戦いによって、悪魔に力を奪われ、この時間のない国に留め置かれることになった。ここから離れるための必要な品を失ってしまったのだ。つまりここを出られなくなったんだってさ。うえっ、ということは、ここに入り込んだ俺様も・・・(゚д゚)

 

ヴァシティ「ええ、出られません。私と一緒に閉じ込められました」

ブリッツ「マジ?いやーん!」つД`)・゚・。・゚゚・*:.

ヴァシティ「この世界を出るには、彼ならば、あるいは・・・そなたには何のことだかわかりますか?」

 

 待て待て、パニックにならずに落ち着けよ俺。ジュジャが見せてくれた本に、そこらへんの詳しい経緯が書いてあったはずだ。あれはたしか・・・ええっと・・・208ページ!!

 

 (パラグラフ208に飛びます!)

 

 『時間のない国、入るには樫の木を、出るにはリンゴの木を』--俺がジュジャから教えてもらったその言葉を告げると、「では、ジュジャはまだ生きているのですね!」と、ヴァシティの顔がぱあっと輝いた!!

 

ヴァシティ「それはよかった。まだこの世ができて間もない頃に、2人で過ごした日々は、なんと楽しかったことでしょう!」

ブリッツ「そ、そーですか」(どきどき)

ヴァシティ「ところでそなたは、を持っていますか?」

 

 種?リンゴの種のことか??新婚ドラガーの住処で手に入れたあれか???

 そしてここで『リンゴの種の数と、それが入っていた容器に描かれた龍の数を掛け合わせろ』だってよ。俺が持っているのは、8粒のリンゴの種と、11匹の龍が描かれた容器だから、8×11なのだ。うえーい!( ゚∀゚)o彡°

 

 (パラグラフ88に飛びます!)

 

 「すばらしい!」ヴァシティが高らかに叫ぶ。「では、あなたは、ここから出る準備が全て整っているのです」だってさ。ほ~っ!!安堵のため息をつく俺様。どうやら異次元漂流は避けられそうだΣ(ノ∀`)

 そこで初めてヴァシティは語り始める。モルガーナが企んでいる陰謀の全てを。

 彼女はルカ・・・じゃなかったアイフォー・ティーニンよりも、モルガーナが集めようとしている12種類の魔法印の秘密を、もっとよく知っていたのだ。

 

ヴァシティ「円周上に等間隔に6つの点をとり、全ての点を通って元の点に戻るように線を引いてみましょう。すると12通りの模様ができます」

ブリッツ(地面に書いてみる)「あっほんとだ。できました、先生!」( ・∀・)ノシ

ヴァシティ(にっこり笑って)「よろしい。それが印の形です。この世の全ての人々は、大まかに言うと12の職種(Job)に分かれます。それぞれが固有の魔法印の法則に従って行動する性質を持つのです」

ブリッツ「で、奴はそのうち11個まで印を集めたんだっけ?」

ヴァシティ「そうです。モルガーナはそれぞれの魔法印に対応する職種の人間--生死を問わず--を1人ずつさらってきて、彼らをゴーレムに被せる仮面へと作り変えています。全てそろったとき、つまり仮面が12個できたとき、彼女はゴーレムを活性化する儀式を始めるはずです」

ブリッツ「活性化したゴーレムは、元は人間だった職種の、魔法印を有している・・・」

ヴァシティ「はい、やがてゴーレムは自らに属している人間の支配を始めます。つまり、生きとし生きる人間は全て12種類の職種に属しているわけで、畢竟、全ての人間が支配されることになるのです」

 

 それがモルガーナの狙いか!

 優しいヴァシティ先生に教わって、やっとわかったぜ俺ぁ!!

 じゃあ、現在、あのクソ魔女は生きとし生ける人間の12分の11まで手中に収めたことになる。12分の11っていうことは、91.67までリーチかかってるっていうことじゃん!?ヽ(ill゚д゚)

 

ヴァシティ 「彼女が未だ手にしていない魔法印は、ついに“支配者の印”のみになりました。そしてその魔法印は・・・誰が持っているかというと・・・」

ブリッツ「だ、だれ?」

ヴァシティ「そなたの兜を見てごらんなさい」

 

 ヴァシティに告げられて、俺はゆっくりと、頭にかぶっていた兜を外す。

 今まで普通の防具だと思って、よくよく観察していなかった。しかし鍛冶師ケヴィンやその他アリオンの民が大事に守り継いできた、アリオンの領主に代々伝わっている、その兜の正面飾りには・・・ああっ!!Σ(゚Д゚;)

 

ブリッツ「 こ れ も 印 の ひ と つ だ っ ! ! 」

ヴァシティ「そう。支配者とは、とりもなおさずあなたのことなのです。ここに入るために“支配の杖”を使いましたでしょう?遥か古えに散逸していた王家の笏と宝珠を合わせて・・・」

ブリッツ「そーだったのかぁー!!」(><)

ヴァシティ「支配者の魔法印は、全ての魔法印を1つに合わせて最終儀式を行う役目を持っています。そしてこれこそ、モルガーナが手に入れていないものなのです」

ブリッツ「だけど待てよ・・・そうなると・・・」

 

 俺様ヤヴァイことに気がついた。

 このままだと、俺は罠の中に飛び込んじまう!

 モルガーナはゴーレムの仮面に変えちまうつもりで、俺がのこのこクリル・ガーナッシュにやって来るのを、待ち受けているんだ!!

 

ヴァシティ「その通り。しかし、そなたが彼女の筋書きを止めるための人間であることも確かです。それとも、ここまできて逃げ帰りますか?」

ブリッツ「 ・・・ ・・・ ・・・(´・д・`)ヤダ 」

ヴァシティ「そなたは使命を果たすために、旅を続けねばならないのです」

ブリッツ「おお!やってやろうじゃねえか!仕掛けられた罠の網を食いちぎってやらあ!!」

 

 改めて使命感に燃え上がる俺。

 ヴァシティはそんな俺をうっとりと見つめ、祝福の接吻を授けてくれた(わあーお!)。そしてリンゴの種を地面にまく。するとたちまち2本のリンゴの木が生えてきた。なるほど、「出るにはリンゴの木」だ。この木の間をくぐれば・・・

 

ヴァシティ「ごきげんよう!過酷な運命を有する戦士よ!!」

ブリッツ「おう、あんたとはもう二度と会わないだろうな。元気でな!」( ゚∀゚)ノシ

ヴァシティ「いえ、全ての冒険を生き抜いたとき、そなたの旅路は再び、この“時間のない国”へと至るでしょう」

ブリッツ「ふぇ?」( ´゚д゚)ノシ

ヴァシティ「そのときそなたは会うのです。私と・・・それから・・・」(声が途切れていく・・・)

ブリッツ「えwwwちょwwww待っwwwwww」

 

 それってどういうこと?

 聞き返す言葉も届かず・・・俺は・・・また・・・丘の上に戻っていた。

 時間のある世界に戻ってきたのだ。時間のない国に入ったときと同じ2本の樫の木の傍らに、まったく時間が経過しないまま、俺はそこに立っていることに気づく。

 夕陽も俺がヴァシティの世界に入ったときとまったく同じ、そっくりそのままの位置にあるのだった。

 

 

 

クリル・ガーナッシュの麓 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 さあ旅の目的もはっきりした。どんどんいくぜ俺ぁよ!!ヽ(・∀・ )

 もうここらへんはクリル・ガーナッシュといっても差し支えないだろう。地形的には丘陵から山岳に変わり、その麓をぐんぐん登っていく俺様。

 やがて夜になり、ここで野宿することになった。

 ぶるる・・・寒いなあ・・・あっちらほらと初雪((((;゚Д゚))))サムー

 風流だねえ、なーんて思っている場合じゃないぞ。カゼひかないように気をつけなきゃ。というわけでここでアイテムチェーック!

 『山猫の毛皮か耐凍薬を持っているか?』

 どっちも持ってなくてショボーン(´・ω・`)な俺。これから山の奥に入るにしたがって雪は深くなり、身を切るような寒風が吹きつけてくる。なのにろくな防寒具を持っていないので、ここから先は、食料を食べても体力点+4じゃなくて+3しか回復しないのだ。

 ま、どうせ食料は残り1食だったし┐(´ー`)

 「雪の魔女の洞窟」みたいに片腕が凍傷にやられかけるよりはマシなペナルティだな。さて、うずくまって寝るかzzz・・・

 

 翌朝、まだ山岳地帯の外れだってのに、あたりは一面の雪景色だ。前方にはクリル・ガーナッシュの5つの峰が姿を見せている。あそこに向かって歩けー!

 ざっしゅ、ざっしゅ、ざっしゅ。新雪を踏み分けて進んでいくと、ん?何だこれ?

 巨大な足跡があるΣ(||゚Д゚)

 イエティか?それともビッグフットか?

 だがどちらでもなかった。俺はすぐさま、その足跡の持ち主と遭遇する。そいつらは雪靴を履いた山岳部族の2人組だったのだ。

 どちらも革の服を着込み、手にはジャベリンを持っている。戦うとすればけっこう手強そうだ。ホームアドバンテージはあっちにあるしな。「透明マント」でトンズラこく選択肢もあるが、ここでそれを使うのはもったいない。

 なので、まずは友好的に近づいてみよう。yo-yo-yo!俺様はブリッツっていう正義の領主さ。よろしく仲良くしようぜ!(゚∀゚)ノキュンキュン!!

 

カラー0008山岳部族2人組「・・・だが、断わる!」

 

 うえっち(;゚д゚)

 『君はどうやら判断を誤ったようだ。この2人が属しているのは、長い間モルガーナに支配されている部族なのだ』ときたもんだ。

 そりゃそうか。あの魔女のお膝元にいるんだもんな。後悔する間もなく、奴らは雪の中を滑るように進んできた。なんだこれ強制イベントか。俺はさっさか捕まえられて、さっさか木に縛られた。逃げられなかった・・・(><)

 2人は嬉々として俺のザックを調べ始める。「こりゃなんだ?」そして山岳部族の1人が、俺の持ち物で剣歯虎の牙を見つけた。

 ふふ、それはめちゃくちゃ強い獣の牙さ。しかし一撃で仕留めてやったわ!( ・`ω・´)

 鉤爪を見つけた方(こいつはツレテ・コーという名前だ)は、もう1人の方(こいつはニガソ・ウゼという名前だ)に、不安そうにひそひそとささやく。そしてまた質問してきた。

 

ツレテ「では、お前は、なぜ俺らの土地に侵入したのだ?」

 

 (1)俺はモルガーナを殺しにきたんだ

 (2)俺はただの狩人だ

 

 うっ正直に(1)と答えちゃうと瞬殺かなあ。でも、さっき強がっちゃったからなあ・・・。

 えーい賭けだ!そうさ、俺はものすごーく強い戦士なんだぞ!!モルガーナなんかケチョンケチョンにやっつけたるのさ!!!

 だからこの縄を解かないと、お 前 ら も ・・・ (#・∀・)ウケケケ

 俺の決死のはったりは利いたか?山岳部族コンビ、ニガソとツレテは、ごにょごにょと相談し始めた。

 

ニガソ「コイツwwwナンカwwwヤベェwwwww逃がそうぜ」

ツレテ「ざけんなwww捕虜としてモルガーナ様のところに連れてくんだ」

 

 やがて荒っぽい口論となり・・・

 

ニガソ「テメwwwやんのかwwwコラwwwww( ゚Д゚)ゴルァ」

ツレテ「イテwwwオメwwwグーパンなしだべwwwww( ゚Д゚)ゴルァ」

 

 さらにそれは殴りあいとなり・・・

 

ニガソ「マジwwwコロスwww(´д`)

ツレテ「上等wwwwwwww(*`Д')凸」

 

 最終的に奴らは殺し合いを始めた。わかったこいつらバカだ(´・д・`)

 で、ここで運試し。自動的に吉なわけですよ。

 馬鹿同士でドガチャカやって、殺し合いに勝ち残ったのは、俺を釈放することを主張していたニガソ・ウゼの方だった!

 ニガソは俺を縛りつけていた縄を切り、手足を自由にして、ザックも返してくれた。どうやら旅を続けさせてくれるようだ。

 

ニガソ「俺は何も見なかった!誰にも遭わなかった!いいな!!」

 

 山岳部族のニガソは、戦いの興奮冷めやらず、血走った目でブツブツそう言いながら去っていくのだった。なんだかなー?(-_-)ってカンジの遭遇だったが、まあ結果オーライだ。殺されないだけよかったゼ!

 

 運よく山岳部族に釈放され、気を取り直してから、雪山を進んでいく俺。

 クリル・ガーナッシュの山々に深く分け入っていく。松の木でびっしり覆われた斜面を何日も進むと、時おり不気味な山鳴りが聞こえてくる(((( ;゚д゚))))

 そしてある日の午後、前方に人影を見つけた。真っ白な雪のせいで、その人影は黒く見える。山岳部族と別れて一人旅の俺は・・・

 

 (1)遠くに見える人影に大声で呼びかける

 (2)雪の中をとぼとぼと歩き続ける

 

 うーん、人影が味方なのかどうか区別できんナリヨ(´・ω・`)

 ひょっとしたらあの人影は、さっき俺を逃がしてくれた山岳部族のニガソかもしれない。だとしたら呼び寄せて関わりすぎると、奴の迷惑にもなるな。そっとしといて、見てみぬ振りするのがいちばんだべ。

 というわけで(2)だ。俺はその人影をシカトすることにした。

 そしたら不思議なことに、人影はすうっと俺の目の前から消えてしまうのだった・・・

 

 そしてまた2日間、雪山の険しい斜面を歩く。

 ふう、はあ・・・空気が薄い・・・( ´Д`)=3

 夜になると狼の遠吠えが聞こえる以外は、生きているものにまったく出会わない。

 そしてクリル・ガーナッシュの5つの峰は、まるで巨大な怪獣の如くどーんと俺の前に聳えるくらい、間近に迫ってきた。

 おっとここで山道が2つに分かれているぞ。

 ここからクリル・ガーナッシュの東に回るか?西に回るか?うーむ、どっちも手がかりないしなあ。そんなときはこれだ!

 俺はここで雪玉を丸めてぽいっと空に投げ上げてみる。雪玉がストンと着地して転がって行ったのは東壁を登るルートだった。

 じゃあこっち!(^v^)

 俺は東に向かってゆっくり一歩ずつ踏みしめて、山道を登っていく・・・。

 

 

 

雪山の死闘 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点13/14

 

カラー0009 ゴロゴロゴロ・・・なんだこれ・・・?( ゚д゚)

 東側の斜面を登っていた俺の前に、大きな雪玉が転がってきた。そしてそれは俺の目の前でぴたっと止まる。そして、その次の瞬間だ。

 バカーン!いきなり雪玉が破裂したっ!!うぉービックラこいたー!!!Σ(・Д・ノ)

 雪玉の中からずんぐりむっくりした体が現れる。こいつは氷巨人というモンスターだぞ。

 氷巨人は雪男(イエティ)の突然変異で生まれた種族だ。どこが突然変異したかっていうと、イエティの小さな脳が・・・氷巨人では消えてしまっているのだ・・・ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

 いきなり出現したそいつはしばらく俺をボケーッと見つめた後、俺が“食べられるもの”だと判断する。要するに、雪山で、戦いだっ!こいつは馬鹿だけど邪悪じゃないので、ヘヴァーの角笛は効かないぞっ!!

 

【氷巨人 技術点6 体力点12

1R (氷巨人/15)(ブリッツ/出目3) ブリッツ/体力点-2

 あうちっ!俺は慣れない雪面で足を滑らせる。横っ面を思いっきり殴られた!!(><)

2R (氷巨人/13)(ブリッツ/22) 氷巨人/体力点-2

 ってーなコノヤロー!俺は逆襲で痛撃を浴びせた!!(*`Д')

 

 だが、しかし、ここで・・・最初のダメージを与えたところで・・・?

 氷巨人には脳味噌がない。だから痛がることがないんだ!俺は奴が怯まずに、少しもスピードを落とさずに鉤爪を振り回してくるとは思ってもみなかった。だから・・・

 まともに食らうーっっ!ここで運試しだ。運点13だからまだ自動的に吉!!

 幸運にも木に積もっていた雪がこの瞬間でドサリと落ち、氷巨人の顔にかかる。そのおかげで狙いがそれた。ヒュオン!ものごっつい鉤爪の一撃は、俺の胸板をかすっただけだ。体力点-1だけですむ・・・ふええ・・・あぶねええ・・・( ´Д`)

 だけどツキはこっちにある!さあ、仕留めてやろうぜ!!

 

3R (氷巨人/14)(ブリッツ/26) 氷巨人/体力点-2

4R (氷巨人/13)(ブリッツ/20) 氷巨人/体力点-2

 ガキ!ガツン!!俺の速射砲のような一撃に奴はついていけない!!

5R (氷巨人/12)(ブリッツ/19) 氷巨人/体力点-2

6R (氷巨人/14)(ブリッツ/24) 氷巨人/体力点-2

 奴は追い詰められた。弱った叫びを上げながら必死に腕で顔を守る。

7R (氷巨人/14)(ブリッツ/24) 氷巨人/体力点-2 ←KiLL!!

 だがその上から、腕のブロックごと、俺は止めの一撃を浴びせたっ!!

 

 「ぐぉー!」脳味噌はなくても自分がもう死んじゃうことくらいはわかるらしい。大きな呻きとともにどさっと倒れる氷巨人。残念ながらこいつは何もアイテムを持っていないようだ。戦い損だけどしょうがねえ。先を進むか・・・

 

 ざっしゅ、ざっしゅ、ざっしゅ、雪をかき分けて進む。

 俺の登ってきた道は、ようやくもう一本の道、さっきの西ルートと交わった。ここから先は山麓を抜けてクリル・ガーナッシュそのものを登っていく山道だ。

 あとはモルガーナの領土まで一本道ってわけか。奴は自分の居場所に繋がる侵入路を1つに固定している。

 ということは、何かがこの地点を守っていても不思議じゃねえΣ(・∀・|||)

 

 ゴワアアーーーーーーーっ!!

 

 そう、俺が感じたとおりだった。

 山の上にある洞窟から大音響と共に急降下してくる怪物がいる。鼻の穴から氷の息を噴出し、俺めがけて襲いかかってくる10mほどの巨大爬虫類だ。固そうな白い鱗を持ち、尖った牙が並ぶ凶悪な口を開けて迫ってくるその怪物は・・・

 氷龍!

カラー0014 うーむここにきてアイスドラゴンか。氷の息はあたりを凍らせ、針葉樹林がフリーズドライってなカンジでバタバタなぎ倒されていく。こいつは強敵だぞ。

 よっしゃ、じゃあここで切り札を使ったれ( ・Д・)

 戦いを有利に進めるため、俺はここまで温存していた透明人間マントをがばっと羽織ることにした。すると・・・あっという間に俺の姿は透明になった!

 「・・・???」いきなり俺の姿をロストして呆気にとられる氷龍。そしてその躊躇した瞬間を逃さず、ズバッ!ドシュ!!俺はこの巨大なドラゴンに二太刀を浴びせる!!

 「ゴアアアアーーッ」怒り狂う氷龍。さあ、もういっちょいくかああああ!?

 しかし・・・しゅみみ・・・あっここで透明化の効果が切れやがった。持続時間少ねえなパチもんかコレ(´'д')ノ ⌒ 八 ポィッ

 それでも奴の体力点を4点奪うことができた。勝利のチャンスは大きくなったぞ。俺はヘヴァーの角笛を吹き鳴らす。

 さあ、盛り上がってまいりましたああああ( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / / \戦闘開始!!

 

【氷龍 技術点10 体力点10

1R (氷龍/19)(ブリッツ/19) Draw

 ガチッ!氷龍の牙と俺の墓鬼の剣ががっちりかみ合う。

2R (氷龍/18)(ブリッツ/21) 氷龍/体力点-2

3R (氷龍/21)(ブリッツ/18) ブリッツ/体力点-2

 へへへ、久々に戦いがいのある相手じゃねえか( ´`ω´)

4R (氷龍/18)(ブリッツ/19) 氷龍/体力点-2

 しかし戦いのイニシアチブを握ったのは俺様の方だ!!

5R (氷龍/16)(ブリッツ/21) 氷龍/体力点-2

 均衡が崩れた!一気に押すぞっ!!

6R (氷龍/15)(ブリッツ/24) 氷龍/体力点-2

 次でとどめだ。俺は天高くジャンプするっ!!

7R (氷龍/16)(ブリッツ/19) 氷龍/体力点-2 ←KiLL!!

 くらえ、ブリッツ・ジャンピング・スマーッシュ!

 

 俺様が繰り出す必殺のBJS(←何だその略語www)を食らった氷龍は、力尽きて死骸となり、山の斜面をドドドドド・・・と、転がり落ちていく・・・

 氷龍の最期をしっかり見届けてから、気合が乗ってモチベーション十分な俺は、ムフー!と鼻息荒く氷龍が飛び出してきた洞窟に入り込む。

 なんてったってドラゴンのねぐらだ!宝はどこだ!宝はどこじゃーい!!(*゚∀゚)=3

 

 し か し 何 も 見 つ か り ま せ ん で し た (´・ω・`)ショボーン

 

 この洞窟は大して広くない、がらんどうの空間だった。考えてみりゃそうだわな。どうせ氷龍は寒さから身を守る必要はないんだから、あまりねぐらに引きこもったりはしないか。

 頭をポリポリ掻いて先を進むと、洞窟は奥で狭くなり、最後は岩の割れ目で終わっている。その割れ目を通り抜けると、山腹に沿った岩棚の上に出た。岩棚は安全に歩けるだけの広さがある。さらにそこをたどっていくと・・・

 

 トンネルの入口に着いた。

 

 どうやらここがモルガーナの領域の入口に違いねぇ。

 俺はごくりと生唾を飲み込み、トンネルに足を踏み入れた。

 

 

 

モルガーナの領土を抜ける --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点18/23 運点12/14

 

 さて、いくか!!(`・ω・´)

 俺は勇気を奮い起こし、トンネルに一歩脚を踏み入れる。

 トンネルの両側の壁にはゆらゆらと松明の炎が揺らぎ、それが見渡す限り前方に続いている。しかしその炎も凍りつくような冷気を和らげてはくれない。闇がひたひた押し寄せてくるような感覚・・・そう、ここがモルガーナの・・・

 冷酷で邪悪な心を持つモルガーナの支配する領土なのだ。

 

 トンネルの終点は小さな広間になっていた。

 その北側の壁に3つの扉が並んでいる。石の扉と、鉄の扉と、真ん中にある木の扉だ。

 どれを開けるかって?ふへへ、ここは情報がちゃんとあるぜ。俺は瘴気の沼で行き倒れになっていた山岳部族の女戦士のことを思い出す。あの子はモルガーナの住処の情報を持っていて、俺に「木の扉を開けなさい」と遺言を残してくれたのだ。

 あっそうするとあの女戦士、ここら辺の出身だったのかな。山岳部族だもんな。

 だとすると魔女モルガーナの暴虐から逃げ出して、悪に染まった故郷を解放してくれる誰かを探そうとして・・・。゚(゚´Д`゚)゚。ブワッ

 よし、そーいうことにしよう。無念を果たしてやるぞ名もない姉ちゃん!

 俺の脳内セッティング、完了!!

 というわけでモチベーションも高まったところで、俺は真ん中の木の扉を開ける。錆びた蝶つがいのギィーっという音。中からは何の攻撃もない・・・。

 それなら前進あるのみ!余計なことに気を散らさず、前のトンネルを進め!!

 

カラー0019 そしてたどり着いたそこは、左右への分かれ道だ。左か?右か?o(゚д゚oo゚д゚)o

 ここは何の情報もないから、とりあえずヤマ勘で左に行ってみよう。

 するといきなりアイテムチェックだ『ヘヴァーの角笛を持っているか?』だってさ。ああ持ってるぜ。俺はそれを大事に首からかけて、胸元に吊るしている。

 それを・・・ひょいっ、と、取り上げようとする手があった。おい!ダメだよ!これは大事なもんなんだ。やれねえぞ!!(`・д・´)ってオイ、今の「手」は、誰のだ???(゚Д゚|||)

 俺は立ち止まって周りを観察する。

 さわ、さわ、さわ・・・俺の身体を探ってくる無数の手・・・それらはどれもこれも通路の壁から・・・

 無数の白骨化した手が突き出ているのだ!(lll゚Д゚)ヒィィィィ

 ぞっとする光景だ。中にはまだ腐った肉や皮をぶら下げている「手」もある。そいつらが俺の首にかかっている角笛を取ろうとしたり、俺の脚をつまづかせようと指を伸ばしてくる。

 俺はこの恐ろしい場所を戦って通り抜けねばならない!

 

【骨だらけの手 技術点7 体力点8

1R (骨だらけの手/17)(ブリッツ/26) 骨だらけの手/体力点-2

 俺は角笛を吹き鳴らす。すると「手」は一瞬怯んだ。今のうちだ!

2R (骨だらけの手/11)(ブリッツ/21) 骨だらけの手/体力点-2

 バッサバッサと目の前の白骨を切り伏せて前に進む!

3R (骨だらけの手/15)(ブリッツ/22) 骨だらけの手/体力点-2

 あともう少し、あともう少しだ!!

4R (骨だらけの手/13)(ブリッツ/18) 骨だらけの手/体力点-2

 抜けたぜえー!!!ヽ(゚∀゚ )

 

 まといつく白骨の手を振り払い、俺は力ずくでこの通路を突破した!

 引っ掻かれて服はボロボロになっちまったが、傷は負わなかったぞ。それにアイテムも掠め取られなかった。よかったよかった(^v^)

 さて、ここからどうなっているかというと・・・

 相変わらずの山ん中のトンネルだが、右側に枝道がある。じゃあこっちをちょっと入って調べてみることにするか。

 だが枝道は大して長くは続かず、T字路に出た。さっきの分かれ道からここで道が合流したわけかな?右に行くと目的地から遠ざかることになるので、俺はここで左に行く。

 そうすると松明に照らされていない広い洞窟に行き当たったぞ。

 今さら引き返してもしょうがないのでその中に入る。真っ暗だ。しょうがない。俺の松明を点けるか。ぼうっ。炎に照らされる洞窟の中。

 

 その中にあったのは・・・

 11個の巨大な影・・・

 11体の・・・

 ゴーレムだぁーーーー取り囲まれたぁぁぁぁーーーーー!!!ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!!

 

 よりにもよってワナのど真ん中に入っちまったみたいだ。モルガーナによって完成された11体の巨大なゴーレムは、まんまと12個目の、最後の魔法印を持ってきた俺を出迎えてくれる。

 俺を取り囲んで押しつぶそうと、大魔神のようにズシン、ズシン、と詰め寄ってくるのだ。

 ザックから何かを出している余裕もない。プァー!と苦し紛れにヘヴァーの角笛を吹き鳴らしてみても、こいつらはしょせん心を持たないから、聞く耳もない。墓鬼の剣でゴーレムの足に斬りつけてみても・・・カキーン!・・・固ええ!まるでチタニウム合金だよ!!(;´Д`)

 要するに絶体絶命だ。このままじゃ踏み潰されるしかない。

 どーする?どーする??ヽ(д`ヽ)。。オロオロ。。(ノ´д)

 

 『もしガーリンを呼ぶことができるなら、君は進むべき項の番号を知っているはずだ』

 

 ガーリンて・・・誰だっけ・・・?( ゚д゚)

 あっ思い出した思い出した!ずうっと前の最初の方で出会ったっきりノーフォローだったから、忘れてた!!

 死の湖で出会った、亡霊の軍団長!!!

 ガーリンさーん!助けてェ!プリーズゥゥ!!プリーズゥゥゥゥ!!!ヽ(´Д`;)

 

 (ここでパラグラフ100に飛ぶのだ!)

 

 ぼうれい ぐんだん が あらわれた!!

 死の湖に潜む触手怪物を撃退したお礼として、俺に一度だけ加勢することを誓ったガーリン率いる亡霊軍団。そいつらがいきなりこの洞窟内にヒョオオオオオ!と出現する。

 

ガーリン「 滅 却 !! 」

 

 彼ら戦士の亡霊は、俺との約束を果たしにかかる。ゴーレムに手を触れた瞬間、そのゴーレムの身体は・・・バシュウ!と塵になった!! ォオー!!(゚д゚屮)

 幽界のエネルギーが現世の物体を中和して無に帰せしめたのだ(何だかよくわからんが、ガーリンが言うには、そういうこった)。

 こうなるとそんなに長くはかからねえ。俺は邪魔にならないように脇にどいて眺めるだけだ。

 拍子抜けなくらいあっという間に、ゴーレム11体は分解されてしまう!

 

ガーリン「我らは契約を果たした。では、さらばだ!」

ブリッツ「ありがとおおおお!!」(^v^)ノシ

 

 仕事を終えたガーリンは俺に向かって敬礼すると、部下と共に永遠に姿を消してしまった。

 ゴーレムの洞窟を自由に調べられるようになった俺は、すぐにここがどんな場所かわかる。

 ここは、モルガーナの謁見室への、控えの間だ。 

 俺はためらうことなく、ここと隣り合った巨大な洞窟へと向かう。

 その中心には黒い玉座が置かれ、そこに腰を下ろしているのが・・・

 

 魔女モルガーナ!!

 

 その姿は一度矛槍草の大草原で見ている。間違いようがねえ。この薄ら暗くて寒い山ん中でも薄絹しかまとっていない、吐き気がするくらい美しい姿を身に纏った女魔法使い。

 とうとう追い詰めた。俺は黙って墓鬼の剣を構え、ぐっと彼女を睨みつける。

 そうだ油断するな。モルガーナの指先は、魔法の稲妻でパチパチと震えているぞ・・・

 

モルガーナ「お前はこれで私の可愛い人形たちを倒せたと思っているのだろう?愚かな奴め!私は、いつでもまたそいつらを作ることができる。魔法印の形を覚えている限りは!」

ブリッツ「いいや、お前さんはもうゴーレムを作れないぜ」

モルガーナ「なにい?」

ブリッツ12個目の魔法印を持ってきたこの俺様に、ブチ殺されるんだ!」

 

 そう叫ぶと、俺はモルガーナに向かって突撃する!(`・ω・´)

 醜い呪いを吐きまくる魔女の、仮面のように整った顔立ちを、永遠に破壊するために!!

 

 

 

悪しき魔女の最期 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点18/23 運点12/14

 

モルガーナ「全ての暗黒エネルギーに賭けて・・・」

 

 さあいよいよ最終決戦だ。

 自分の勝利を確信しているモルガーナは、魔法印が刻まれたアリオンの兜を見て満足げに頬をゆがめながら、手の平に暗黒の魔法エネルギーを蓄える。

 

モルガーナ「・・・完璧だ!お前は私たちの望みどおりの場所に現れてくれたんだよ!!」

ブリッツ「それがどうしたっ!」(# ゚Д゚)

 

 俺だって自分の勝利くらい確信してらあ。ブリッツ様を見くびるなよ!

 ヘヴァーの角笛を吹き鳴らすっ!

 もちろん邪悪な魔女モルガーナには効きめがあって(いつもの効果で技術点-1ペナルティ)、彼女は一瞬怯んだものの、玉座から躍るように迎え撃つ。

 娘っこの細い身体をしているものの、モルガーナの魔力は体力を補って余りある。

 例え俺が傷を負わせても・・・

 

カラー0016【モルガーナ 技術点11 体力点6

1R (モルガーナ/18)(ブリッツ/21) モルガーナ/体力点-1

 ずばあっ!俺はモルガーナのわき腹を切り裂いた!

 

 だが・・・しかし・・・シュシュシュ・・・

 彼女の傷は湯気を立てて、見る見るうちに治っていく!(*゜д゜*)

 そう、強力な墓鬼の剣でモルガーナにダメージを負わせたとしても、彼女の体力点は1点しか減らせないのだ(運試しで吉なら-2点のダメージ)。

 

モルガーナ「く、く、く・・・」

ブリッツ「ふーん、おもしれえじゃねえか・・・」

モルガーナ「次はこちらの番だ!食らえっ!!」

 

2R (モルガーナ/18)(ブリッツ/1ゾロ) ブリッツ/体力点-4

 ビリビリビリ!∑(0;) うあああ~!モルガーナの放った稲妻が俺に直撃する!!

3R (モルガーナ/20)(ブリッツ/19) ブリッツ/体力点-2

 そして接近されてから、ダガーでしこたま引っ掻かれたっ!!

 

モルガーナ「アリオンの領主とは口ほどもない奴だ!」

ブリッツ「舐めんなよ、くらあっ!!」(#゚Д゚)

 

4R (モルガーナ/20)(ブリッツ/20) Draw

 ブワキイイ!俺はモルガーナの放った稲妻を剣で弾き返した!!

5R (モルガーナ/18)(ブリッツ/21) モルガーナ/体力点-1

 さあ、ここから反撃だっ!

6R (モルガーナ/21)(ブリッツ/20) ブリッツ/体力点-2

 だが奴も素早い!なんてトリッキーな動きだ!フェイント3回入れやがった!

7R (モルガーナ/14)(ブリッツ/22) モルガーナ/体力点-1

 俺はそのダガーをがしっと素手でつかむ。捕まえたぞ・・・。

8R (モルガーナ/19)(ブリッツ/20) モルガーナ/体力点-1

 おらああ!膝蹴りだあっ!!

9R (モルガーナ/19)(ブリッツ/19) Draw

 「くっ・・・この・・・放せっ・・・」さすがに焦るモルガーナ。

10R (モルガーナ/20)(ブリッツ/24) モルガーナ/体力点-1

 だが俺は彼女にしっかりくいつき、0距離で有効打を与えていく!

11R (モルガーナ/20)(ブリッツ/19) ブリッツ/体力点-2

 ドゴォン!だがここで魔法の火の玉が至近距離で俺の腹にぶち当たった!!

 

 イテテ(><)こりゃタマラン(・ω・;ll)

 つかんだ手を思わず緩め、お互いの身体が離れる。俺もけっこう深手を負ったが・・・

 

モルガーナ「 ・・・ (ぜえ) ・・・ (はあ) ・・・ 」

 

 いや、モルガーナはもっともっと消耗しているぞ。これなら勝てる!

 

12R (モルガーナ/19)(ブリッツ/25) モルガーナ/体力点-1 ←KiLL!!

 うっしゃあああああっ!!

 

 気合が乗った瞬速の一撃っ!

 モルガーナは断末魔の叫びをあげる暇もなかった。俺は真正面から、彼女を脳天から股ぐらまで、唐竹割りにしてやったのだ!!

 

ブリッツ「ざまあみろ!」

 

 ぶしゃあああ・・・彼女の身体から撒き散らされる鮮血。

 しかしそれは赤くない。石油のように真っ黒な、漆黒の液体だ・・・

 俺は得意げにその黒い返り血を払い、墓鬼の剣を鞘に納める。

 あのクソビッチにゃあ、矛槍草の大草原の焼き払われた廃村で、まんまといっぱい食わされて呪いを吐きつけられた。だけど今、そのカリを返してやったぜ!!

 そういやあ、あいつ、あのとき、なんて言ってたっけ?

 

 (俺はここで思い出す・・・)

 

モルガーナの幻影「私たちのちょっとした計略が上手くいっただけさ・・・」

 

 (そしてさっきも・・・)

 

モルガーナ「お前は私たちの望みどおりの場所に現れてくれたんだよ!!」

 

 ・・・ ・・・ ・・・ んー、まあいいか(・∀・)

 細かいことを考えるのは俺に向いてないや。

 

<ヴァシティ@別次元界「よくありません!」>

 

 はっきりわかっているのは、モルガーナをブチ殺したってこと!

 これでこの冒険も終わりってことさ!

 

<ヴァシティ@別次元界「まだパラグラフ400ではないのですよ!」>

 

 さっさとアリオンに戻ろーっと!

 *・゜゚・*:....:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:....:*・゜゚・* !!!!!

 

<ヴァシティ@別次元界「お願いだから気づいてぇ~!!」ビェ─・゚・(>д<)・゚・─ン!!!

 

 

 

宴の終わり --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点8/23 運点12/14

 

 (さてさて、はたして、ブリッツくんはヴァシティの警告を受け取ったかどうか・・・)

 

 はいはい、やるべきことはやったし、ちゃっちゃとアリオンに帰るぞーぃ!o(´∀`)o

 帰り道は大体の危険地帯がわかってるからな。そんなに危ない事は起こらない。まあ、この俺様なら十分回避できるレベルさ。

 帰り道の途中、枯葉の谷の領主ヘヴァーのところにちゃっかり寄ったりもしたりして。おうヘヴァーさん、角笛を貸してくれてありがとう!しっかり返しとくね!!(ーvー)ノシ

 あっそうだ。アリオンへ入る前に、ここで最後の食料食っとくか!(体力点+3

 

 (とにかくこうしてブリッツくんは、クリル・ガーナッシュから、アリオンまで帰還してきました!)

 

 いやー久しぶりだな。みんな元気ぃ!?ヽ(・∀・ )

 出かけるときは極秘だったけど、冒険が成功に終わった今、何も隠しとくことはない。魔女モルガーナを討ち果たしたこの俺様を、港町アリオンの人々は熱狂的に迎えてくれる。

 偉業の証拠となるモルガーナの首級も持ってきたわけだし、もう一人の領主、魔法使いのアイフォー・ティーニンがしっかり首実験をして「かくして危難は去った!アリオンは救われたのだ!」と高らかに宣言してくれたのだ。

 高らかにトランペットのファンファーレが鳴り響き、ハトの群れがばさばさーっと舞い上がる。

 

ティーニン「平和がアリオンに戻ってきた!この繁栄は数百年も続くだろう!!」

 

 そして大祝賀会の始まりだー!☆゚:*ォィスィ―(゚∀゚*)―ッッ!!!*:゚☆

 わーお!食うぜー!飲むぜー!!

 

 ・・・

   ・・・

     ・・・げえーっぷ。もう腹一杯だあ・・・(;´Д`)

 

 冒険中は食い物とかギリギリに切り詰めていたからなあ。

 その反動で、久しぶりのご馳走をたらふく食べ過ぎたし、勝利の美酒も味わいすぎた。さらには踊ったり歌ったりと、羽目を外しすぎちゃったぜ(´∀`*)

 夜遅くなって祝賀会もやっと終わりのようだ。俺とアイフォー・ティーニンが治める城の中は、そこかしこに泥酔して横たわって眠っている臣民だらけ。もうゲラゲラ笑いも、楽しそうなダンスの笛の音も、聞こえてこない。

 宴も終わりだ。明日からはまた退屈な日常が始まる。

 どことなく寂しさの漂う光景だな。ふう、俺も、そろそろ寝るとするか・・・(´・ωゞ)

 

ティーニン「ブリッツ殿っ!!」

 

 うわびっくりした!まだ起きてた奴がいた!!

 呼び止めたのは、俺と並んでアリオンの共同領主であり、年若い魔法使いのルカ・・・じゃなかった、アイフォー・ティーニンだ。

 誰だよ15にも満たない少年に酒を注いだの( ´Д⊂

 したたかに酔っ払っているらしい。千鳥足で俺に抱きつき、ワイン臭い息で話しかけてくるぞ。

 

ティーニン「キャプテン・ブリッツなら、絶対大丈夫と思ってましたよぉ~」(*´・д・)*

ブリッツ「お、なんだティーニン、元の海賊口調じゃねえか。ルカになってるぞ!」( ̄▽ ̄)

ティーニン「そーですよ、僕は・・・あなたの・・・仲間です・・・ずっとね・・・」( ´_ゝ`)

ブリッツ「たはは、うーれしいこと言ってくれてんなあ、もー!!」(・∀・)

 

 こうしてどちらからでもなく、俺とアイフォー・ティーニンは、二次会と称して「海賊船バンシー号」の仲間同士、俺の自室で語り合うことにした。酒の肴は海賊時代、ブイブイ言わせていた頃の思い出話さ。

 俺の部屋に来ても、何かに解放されたかのように、彼の饒舌っぷりは凄まじかった。わかるわかる。領主ってのもストレスたまるもんなあ。酒なんか飲み慣れてねえガキのくせに無理しやがって・・・あっそうだ、ちょっと待てよ・・・

 

ブリッツ「ええっと、ここら辺にヘヴァーがくれた酔い覚ましの薬が・・・」

ティーニン「これで俺らの統治は安泰ッスよ!敵対貴族なんかケチョンケチョンだあ!」

ブリッツ「はいはい。頭のいいお前のことだ。俺らの敵は・・・」

ティーニン「僕らの敵は・・・」

ブリッツ「そこらへん、もう、目星はついてんだろ?」

 

 ムダ話をしながら、独身男性特有の整理されていない部屋をガサゴソ引っ掻き回して、アイフォー・ティーニンに背中を向けている俺。

 

ティーニン「はい、当然ですよ」(いきなり覚めた声)

 

 その真後ろから、完全な死角から・・・アイフォー・ティーニンは・・・

 

『あらゆる疑問が解け始める--モルガーナを倒すという君の使命は罠だったのだ。しかもモルガーナは、まるでその罠を計画したのが自分一人ではないような言い方をしていた。裏切り者は誰なのだろう?ケヴィンはその裏切り者によって殺されたのだ。長い間君の頭を悩ませ続けていた謎が、ようやく解け始めた。頭の中に特定の容疑者の名前が浮かんだら。君は進むべき項の数字を求めることができるだろう』

 

 ド ゴ ォ ン ! !

 俺の背中から、胴体に風穴を開けるに足る、魔法による巨大な炎の柱が放たれる。それはまさに必殺の一撃!!

 

ティーニン「やった・・・ ・・・ ・・・いや!?」

 

 しかし、俺を殺すべく狙った裏切り者の高エネルギー魔法は、あり得ない軌道で完全に弾かれてしまった。そして俺の横の壁に、大きな穴を開けるに留まったのだ(しかしこれにより城中の衛兵が異常を感じて起き始める)。

 

ティーニン「そんな・・・ばかな・・・!!」

ブリッツ(悲しい声で)「アイフォー・ティーニン卿、ワインってのは口に含んでから吐き出すものじゃないよ。ましてや、顔に塗りたくるものでもないんだ」

ティーニン「どうしてっ!あり得ない!僕の魔法が!!」

ブリッツ「それはな・・・」

 

 俺様は一つ大きなため息を吐く。

 ヴァシティと、ジュジャさ。永遠の乙女と、時に残された魔法使い。

 あのお節介な善に与する2人組が、モルガーナを殺したあとに現れて、ご褒美に祝福を授けてくれた。まだまだ用心しなきゃいけないから。この後にある戦いに、絶対役立つからってね。

 それはどんな危険も打ち消しちゃうっていう祝福だ。だから帰りの道中は危険な目にも遭わず、行きに比べてすんなりとアリオンまで帰って来れたわけなんだぜ。まあ、でも、次の戦いが終わったくらいで、持続時間は切れそうだけどな。

 ああ、お前にはそんなこと何も言ってなかったか。そりゃあさ、例え俺とお前の仲にせよ、用心して黙っておくに越したことはないからな。

 正直言うと、お前さんも疑ってたんだ。だからサシで話を聞くために俺の部屋で飲み直そうと誘ったのさ。

 薄汚いだろ大人ってのは。なあ、ルカ。

 

ティーニン「魔法が効かないだと!ダメだこれでは!!僕の契約が履行されない!!!」

ブリッツ「頭のいいお前のことだ。俺と剣で戦うしかないなら、わかるだろ、な?」

ティーニン「くうっ!」(毒が塗られた短剣を引き抜いて構える)

ブリッツ「もうやめろ!もうやめるんだ!!」

 

【裏切り者 技術点8 体力点10

1R (裏切り者/18)(ブリッツ/21) 裏切り者/体力点-2

 くそ・・・涙で目がかすむ・・・

2R (裏切り者/14)(ブリッツ/19) 裏切り者/体力点-2

 まだ間に合うなら・・・だけど・・・

3R (裏切り者/13)(ブリッツ/1ゾロ) ブリッツ/体力点-4

 本気を出さざるを得ないか。チクショウ!!

4R (裏切り者/17)(ブリッツ/22) 運試し吉 裏切り者/体力点-4

 どすっ!裏切り者のみぞおちに俺の剣が突き刺さる。

 「ぐふっ!!」そして血反吐がこぼれて俺の顔にかかる。返す動きで・・・

5R (裏切り者/17)(ブリッツ/21) 裏切り者/体力点-2 ←KiLL!!

 俺は袈裟懸けでアイフォー・ティーニンを斬り払った!!

 

 

 

400!そして次の冒険への幕間 --Masks of Meyhem--

 

【技術点14/14 体力点7/23 運点11/14

 

 戦いが終わった後、俺はアイフォー・ティーニンに駆け寄り、ひざまづく。

 

ティーニン「キャプテン・ブリッツ・・・」( ´_ゝ`)

ブリッツ「ルカ・・・」(゚´ω`゚)

ティーニン「ごめん・・・なさい・・・」(il||li ´_ゝ`)

ブリッツ「どーしてこんなことになっちまったんだ・・・?」(´;ω;`)

 

 俺の腕の中で息絶えようとしている裏切り者。アイフォー・ティーニン。

 そう、こいつは元々は俺の手下だった少年海賊のルカだ(詳しくは「海賊船バンシー号」参照)。まだ息はある。だが、見る見るうちに顔は青ざめ、身体が冷たくなっていく。俺様の剣による一撃は、容赦なく彼の命を消しつつある。

 自分の命の炎が尽きる前に、ルカは俺の手に、自分の手を重ねた。

 すると不思議なことに、俺の脳味噌の中に、彼が今まで経験した生々しいイメージが湧いてくる。言うなれば走馬灯ってやつだ。俺の驚く様を見て、彼はニコッと微笑んだ。

 それはルカの最後の魔法だ。今回の真相を全て告白しようとしているのだ。

 バカヤロー、そんな力があるなら・・・

 

 俺らバンシー号の仲間とニプール島で別れてから、ルカは羽振りのいい商人--先代のアイフォー・ティーニン--の元で、この港町アリオンで修行を始めた。

 だが所詮は年若い若輩者の小僧に過ぎず、海賊出身で何の後ろ盾もない彼には、急に力を蓄えられなかった。商会の先輩たちから侮られたまま、なまじっか頭のいいルカは、己の実力以下の奴から、己の実力以下の物事しか与えられない日常にふてくされ、魔法の修行もおろそかになりかけた。迷いは憎しみを生み、周りがみんな馬鹿に見え始めた・・・。

 そのときだ。

 そんなルカに「契約」を持ちかける者が、一人、忽然と、姿を現した。

 背筋がねじくれ、痩せ衰えて醜い顔の老人。だがそいつの背後には暗黒の妖気が漂っていた。

 老人は言った。「もっと大きな力がほしくはないか」と。功成り遂げて、この街の支配者になりたくはないか。お前にその力を与えてやろう。そうなったとき、お前はわしの求めを一つ叶えてくれればよい。なにそれは簡単なことだ。それでお前は、こんなくだらない丁稚奉公の暮らしから抜け出せる・・・

 有無を言わさない迫力だった。思わずルカはうなずいてしまい、怪しげな老人の誘いにのった。「契約」を取り付けた老人は薄ら笑いを浮かべ、手に携えていたろうそくを自分の息で吹き消した。

 すると、執務室にいた先代のアイフォー・ティーニンは、突然、死んだ。

 

ティーニン「あなたに早く認められたかった・・・焦っていた・・・」

ブリッツ「阿呆が。もうけ話には裏がある。海賊の頃、いつも教えてたじゃねえか」

 

 先代の主人には不自然なまでに子孫が残されていなかった。残された商会の先輩たちは、不自然なまでに全会一致でルカを次代の商館主(カピタン)とすることに同意した。ルカは先代の主人アイフォー・ティーニンの名を継ぎ、不自然なまでに遺産の譲渡はスムーズに行われた。

 それから二代目のアイフォー・ティーニンは不自然なまでに次々と大商いを成立させ、不自然なまでに急速にこの街で不動の地位を築いた。

 ついに10代半ばにしてアリオンの実権を握ったルカ。そこに至るまで、不自然なまでにライバル商会は何の妨害工作も行わなかった。

 こうしてとんとん拍子で彼に全ての報酬が先払いされた後、あの老人が姿を現した。

 契約を果たしに来たのだ。わしがお前に叶えてもらいたいことは・・・

 

 お前のかつての仲間であるブリッツをこの街--アリオン--に呼び出すのだ。理由はどうでもいい。頭が良く、いまや十分すぎる権力を持ったお前なら、どんな話でも思いつくはずだ。

 そして彼を殺せ。

 旧友に裏切られて破滅の縁に追いやられ、絶望の只中に突き落とれたところで、このタイタンの世界から永久に抹殺しろ。できるだろう。わしが見込んだお前の知力なら、いくらでも陰謀の手段は思いつくだろう。それがわしの望みだ。

 

ティーニン「僕は、怖くなって、断わった。本当だ。信じて・・・」

ブリッツ「ああ、わかってるよ。わかってる」

 

 嫌だと?お前はわしからこんなに恩恵を受け取ったのに、ここに来て、嫌だと?

 ならばしょうがない、わしの友人を紹介してやろうじゃないか。出ませい、モルガーナ!

 

 老人のたくらみと利害が一致したために、新しく手を組んだ美しい魔女が現れた。彼の前に突然七色の煙と共に出現したのだ。

 恐怖と驚き、そして邪悪の勢力と取り引きしていた後ろめたさで、ルカの魔法抵抗が一瞬遅れた。そしてそれは致命的な遅れとなった。

 俺のような鈍感戦士と違い、お互いの強い魔力が共鳴して高め合い、ルカはあっという間に魔女が放つ魅惑の呪文にとり憑かれた。彼はモルガーナの歓待を十分に味わった後、本来の心を失った。そしてそうなってしまったことを隠しておく術も教わった。

 目論見どおり契約が履行されるであろうことを確信し、老人は満足げに姿をくらました。

 それからルカは、迷宮探険競技を終えてブリッツ・キャッスルで一息ついている俺に、招待の手紙を・・・書いた・・・。

 最後に、共同領主のひとりとなった俺がアリオンの執務でバタバタしている頃、モルガーナに再び会うため、ルカは己の魂を飛ばした。彼女の住まうクリル・ガーナッシュまで。今回の陰謀の集大成を遂げる打ち合わせを行うために・・・

 

ティーニン「これで全てです・・・さようなら・・・ブリッツ・・・」

ブリッツ「ルカ、最後に一つだけ、一つだけだ。お前に“契約”を持ちかけたその老人、その名は・・・」

 

 ルカは大きく息を吐き、なけなしの力を振り絞って、彼の破滅の原因となった邪悪な名を告げる。そしてその言葉を放つと共に、最後の呼吸が止まった。俺は優しくルカの見開いた目を閉ざしてやった。彼が告げた名前をひとこと繰り返しながら・・・

 

ブリッツ「ラ・・・ザッ・・・ク・・・」

 

 またその名か!

 

 どこまで俺の前に現れるんだ!!

 

 だが、今は・・・

 

衛兵A「いかがなされましたかあ!・・・げえっ!」(ノ゚д゚)

 

 城内の騒ぎ、異常な戦いの音を聞きつけた衛兵たちや大臣連中が、事の次第を見極めようと俺のところまで駆けつけてきやがった! 

 衛兵隊の彼らが見たものは、息絶えた骸となったアイフォー・ティーニン。そしてその返り血を浴び、剣を抜いたまま呆然としていた俺。

 かたや自らの(本当は違うが)努力で一代の財を成し、アリオンに未曾有の繁栄をもたらした聡明な領主。かたや(今回はちょっとがんばったものの)新参者でなし崩し的に共同領主の座について、反対意見を述べる大臣連中に睨みを利かせてた乱暴な憎まれ剣士。

 結 論 は 一 つ だ 。

 

衛兵B「大変だ!アイフォー・ティーニン殿が!」

衛兵C「おおお!なんということだ!我らの領主がっっ!!」

ブリッツ「ちがう・・・これはちがう・・・」

大臣A「ご乱心!ブリッツ卿が、ご乱心!!」

大臣B「おそらく領主の座を独占しようと・・・っ!」

大臣C「彼を捕らえて白状させろ!早く!衛兵、急げえっ!!」

ブリッツ「うっわあああああっっっっ!」

 

 俺は泣いてるのか怒ってるのかわからない雄叫びを上げた。

 取り巻いた衛兵や大臣たちは、返り血を浴びた俺の凄まじい形相に、一瞬ビビッて立ち尽くす。その隙に・・・俺は城の窓から中庭へ飛び出した!

 数々の冒険で鍛え抜かれた身体は無事着地に成功する。俺は近くに繋がれていた駿馬を捕まえて、この城から、いや、この街から遁走を始めるっ!

 しまった、墓鬼の剣とかの貴重品はみんな自分の部屋においてきちまった。だけど戻っているヒマはねえや。パシーン!馬にムチをくれて走り出す。

 冗談じゃねえぞ、こんなところで終われるかっ!!(*`Д´)

 

 ・・・ぱからっ ぱからっ ぱからっ ぱからっ ・・・もう大丈夫かな。

 

 あうう、何でこうなってしまったんだろうか(つω-`。)

 今日は新月だった。月も出ていない暗黒の夜だった。おかげで闇に紛れて城門を強行突破することができた。そして一夜にして全てを失い、アリオンを出奔して逃亡者となった俺の、行く当ての無い一人旅が始まったのだ・・・。

 そ し て こ れ か ら ど こ へ 行 く ? 

 敵はこれでハッキリした。だがそいつの元に行き着き、ルカや・・・その他の様々な友の仇を討つには、敵の姦計に落ちた今の俺は、あまりにも無力だ。クール大陸は広い。だが下手人を探す網の目は意外と狭い。

 枯葉の谷のヘヴァーのところへ落ち延びようか?いや、あそこはあまりにもアリオンに近すぎる。これ以上迷惑はかけられないな。

 内海で再起を図るか?いや、お尋ね者がさらにお尋ね者の海賊だったところに行って、どうするよ・・・

 八幡国のマサムネ将軍に保護してもらうか?いや、この身一つの貧弱装備でシオズイイ山脈は越えられないだろjk

 

 じゃあ、いったい・・・どこへ・・・( ´Д`)=3 ハァーッ

 俺はさすらいの旅を続ける・・・

 暗黒大陸クールの真ん中で、俺はさすらいの旅を続ける・・・

 行くあてもなく・・・

 

 そして一ヶ月ほど逃亡生活を重ねたところで、ふと思い出した。

 アリオンで俺がまだ領主だった頃、そう、モルガーナを倒す冒険に出かける直前、ルカがどっか行ってバタバタしていた頃、俺らと友好関係を結びたいという外交使節団と謁見したんだ。その中で話のわかる奴がいたんだよ。

 確かあれはニューバーグのトールダー男爵という領主だ。

 腐った貴族連中とは違って気のいいおっさんだった。剣の模擬試合なんかして、けっこうな腕前でお互いを認め合った戦友みたいになって、意気投合して「困ったときはヨロシクナ!☆-(ノ゚Д゚)(゚Д゚ )ノイエーイ」なんて助力を誓い合った友達になったんだ。

 そして今が、その困ったときなんだが。そうだな、あいつならかくまってくれるかも。

 しかしニューバーグまで行くとすると、混沌の荒れ野を抜けるのか。遠いなあ。でもそれだけ離れたら、アリオンからの暗殺者みたいな追手は、もう来ないだろうな。

 だったらそこで、逃亡領主としてひっそりと暮らすのも・・・

 い い か も な ・・・ ┐(´ー`)

 

 

 

【友を自らの手で失い、英雄から逃亡者になったブリッツくん。落ち延びてニューバーグのトールダー男爵の元へと向かいます。しかしそこでもまた、マジおっそろしい出来事が・・・『ナイトメア・キャッスル』に続く】

【しかしその前に、ファンタジー特別編『モンスター誕生』のスタートだ!次回は顔文字なしのお笑いなし、ガチムチのダークファンタジーで攻略してみたいと思います。とにかくがんばりますよー!ヽ('`)ノ】