迷宮探険競技

 

 

 

 

キャラクターコンバート&タイタンの歴史(6 --Trial of Champions--

 

 さあ!新シリーズスタート!

 『迷宮探険競技』(Trial of Championsの開幕です。

 著者はキタヨー、キタキター!!(゚∀゚) 男泣き文章全開のイアン・リビングストンだぁ!!

 我らが主人公、八幡国を出奔した漂流者のブリッツ君、大洋の真ん中で拾われたのはなんと奴隷船だった!彼は否応なしに奴隷身分に落とされ、力の限りオールを漕ぐことになりました。ワーオ!なんてこったい!!Σ (゚Д゚;

 そして彼の激動かつ過酷な運命があざ笑うかのように、奴隷船は、とある1つの島に到着します。ブラッド・アイランド(血の島)・・・そこはサカムビット公の邪悪な兄、カーナス卿が所有する絶海の流刑島なのです。

 ファングの迷宮探険競技の発案者であるサカムビット公。彼は以前まんまと破られた地下迷宮を徹底的に設計し直しました。「もう、絶対、突破されへんねん!(`∀´)」とお鼻高々のサカムビット公。それがどうも仲の悪い兄のカーナス卿にとって面白くない。

 「じゃあ、メンツぼっこぼこにしてやんよ( `ω´)というわけで鉄砲玉・・・じゃないや、腕っこきの剣奴隷を送り込むことに決めたのです。

 つまりブリッツ君は、まずブラッド・アイランドで行われる命がけのゲームを生き抜き、勝ったら勝ったで、今度はファングの地下迷宮パワーアップバージョンに挑むという・・・生存確率1%あるかないかの、男泣き必至の・・・(はいここでタメを作って)・・・バートールーローワイヤルゥゥゥゥ!!!!

 

 というわけで、いつものブリッツ君の能力値確認。もう達成点ルールはなくなったので、この能力値で固定です。

 

 【原技術点14 原体力点23 原運点14

 

 ファンブルのルールも前回改定しているので忘れずに。出目2で体力点-4、出目3で体力点-2だ。技術点チェックも6ゾロなら失敗する。

 あとは今回の食料は何個持つかだけど・・・最初のルール説明部分によると・・・って、な、なにいいい!

 

 『ほかのゲームブックとは違って、君はいっさい食料を持たずに、この本の冒険に乗り出すことになる』

 

 ふおおおおっ!!(( ;゚Д゚))

 食料ゼロ!しかも原点回復薬もナシ!

 本気と書いてマジと読ませたいらしいな。リビングストン。

 よかろう、その挑戦、受け取ったらあ!バートールーローワイヤルゥゥゥゥ!!!!

 

* * * * * * * * * * * * * *

 

 はいはい、雄叫びはおいといて、ここで久しぶりにタイタン世界の紹介コーナーをお届けします。さっさといこう、さっさと。タイタンの歴史だね。前回は「深海の悪魔」のときだから1219日の投稿でお届けしていました。今回は魔法大戦が終わった後についてです。

 未曽有の戦乱、果てしない災厄をもたらした魔法大戦。クライマックスのカーセポリス攻防戦で混沌軍が殲滅されてついに終息したのが、人々がこの世界の年を数え始めてから、つまり旧暦1998年のことだった。

 この決定的な事件を区切りにして「リセットしちゃわない?」ってことで、新しい暦が導入されます。次の1999年が新暦の1年目になったのです。戦争の勝利を記念してこの年号はACAfter Chaosと名付けられました。そして現在はAC248年にあたります。

 前置きはここまで。それでは各大陸を見ていこう。

 

=== アランシア ===

 

 混沌が席捲した魔法大戦の後、あまりにも多くの村落の破壊、そして人民の死により、ゴールドランなどの旧王国は次々と滅亡した。戦争の疲弊により、新しい時代の初期は飢餓と疫病が蔓延していた。

 カーセポリスは見捨てられ、近隣の人々はサラモニスや柳谷、チャリス、シャザールといった街に避難していった。そして廃墟と化したカーセポリスは、どの王権も及ばぬ治外法権といった形で、悪人どもの隠れ家にはうってつけの場所となる。悪党どもであふれかえった廃墟集落は、やがてゆっくりと町の形をなしていき、およそ55年の歳月を経て盗賊都市ポート・ブラックサンドとして生まれ変わる。この街の最初に治めたのはオラフ・トゥーホース王子だ(彼は火山島の流刑地出身だったという説もある)。その後、跡目はやはり出自の怪しい貴族ヴァレンティス男爵が継ぎ、そして現在は悪名高きアズール卿がこの街を支配している。

 その他の地域でも、過去の繁栄の名残は消え去ったところが多い。フラットランドでは未だに魔法大戦時代の要塞遺跡が残っていたりするが、大抵は兵士の幽霊やネズミがいるだけだ。ドワーフとエルフはそれぞれの住み家に戻っていった。エルフはまたしても人間の目の触れない森の奥に引っ込み、ドワーフはファングセインの復興にゆっくりとりかかりはじめた。

 アランシアに文明が戻ってくるのはまだまだ先のようだ。むしろ、数千年前がそうであったように、未だに未開の地のままとも言える。怪物が徘徊して人間の村を襲っているし、闇の魔術師たちも強力な魔法を使っている。そして英雄は荒れ野を歩きまわって冒険を求めているのだ。

 

=== クール ===

 

 アランシアに比べると、クールの人々は復興に積極的だった。

 シェイキスタ王朝は復活してジモーランに都を置くことになった。それから約60年後に王統は断絶したものの、今は主な町の代表者7名による執政官の合議体制になっている。

 出立した戦士の多くは戻らなかったものの、アリオンの街も比較的ましな方だった。2世紀半を経て、英雄ブレンダン・ブレッドアックスの志を継ぐ子孫たちによって、ここは大陸の北東部最大の都市にまで発展した。

 その反面、割りを食ったのが南部のヤジェルとヒエニッシュだ。戦災の被害は少なかったものの、すぐ北のザゴウラが徹底的に破壊されて廃墟となったため、この2都市も孤立してしまった。ザゴウラは今でも恐ろしい亡霊がうろついているので他国への連絡もままならない状況だ。

 同じく廃墟と化した場所にケイベシュがある。かつて大規模な合戦が行われた混沌の荒れ野の近くにあったので、ここはもはや存在した痕跡すら見つけることが難しい。

 混沌の荒れ野は今でも自然の組成そのものが捻じ曲がって変質している。水の濁った泉のような、腐敗に満ちた混沌の溜まり場だ。上空は太陽が決して姿を見せず、灰色の雲が渦巻いてその地を覆っているという・・・

 

=== 旧世界 ===

 

 皮肉なことに、魔法大戦の被害はいちばん及ばなかったくせに、戦後いちばん変化したのは旧世界だ。この大陸の諸王国の政治的発展は、以前にも増して着々と続いていく。

 その中でもブライス王国は圧倒的な軍事大国となり、AC175年にガランタリアへ侵略を開始した。それに呼応して北の地の蛮人もごつ岩山地経由でガランタリアに攻め込んだ。四王国戦争の始まりだ。

 当時ガランタリアの王だったコンスタインは、ブライスを迎え討つ軍を組織し、自らも北方人の攻撃を跳ね返すため馬上の人となった。しかし、ブライスの摂政と内通していた臣下のターグ男爵の奸計により、ごつ岩山地の谷間にて北方人たちの待ち伏せに遭って謀殺されてしまう。

 それでもガランタリアは滅亡せず、四王国戦争は結局痛み分けに終わった。コンスタインには世継ぎがいなかったので、ガランタリアは宮廷魔術師のタンタロンが暫定的に統治することになった。戦争終結から2年後、彼は多数の統治候補者の中から最適の1人を見つけ出すべく、12の難題>という探索行を考案する。そしてつい最近、それら全てを解決した者が新しい執政官となって、この国には束の間の平和が戻ったらしい。

 近年の注目の的はフェンフリィだ。改革王として知られるチャランナ王<諸王の冠>と呼ばれる魔法の工芸品を手に入れた。それはごつ岩山地の冥府魔術師団から贈られた物で、被る者に統率力と正義の力を与えてくれる。もちろんチャランナ王はこれを享受してフェンフリィに繁栄をもたらした。

 チャランナ王の偉かったところは、この冠を他国にも貸し出し、恩恵を与えさせるようにしたことだ。もちろん自国と同盟を結ぶことを条件にしてだが。こうしてラドルストーン、レンドルランド、ガランタリア、そして(あの)ブライスでさえフェンフリィ同盟に加わり、旧世界に秩序と平和が確立された。

 最近<諸王の冠>はアナランドの王に渡っていたが--ここから先はトップシークレットなのだが--それが紛失されたらしい。犯人はどうやらカーカバードの北部に潜むマンパンの大魔王。その手先のバードマンがアナランドの王宮から盗み出したのだ。もしこれが本当ならば、カーカバードは旧世界全体に対してとてつもない脅威を与えていることになる。アナランドは今、<諸王の冠>を取り返せる勇敢な英雄を心の底から待ち望んでいるようだ。

 

 ・・・うぉう。長くなった長くなった(=゚ω゚=

 というところで、タイタンの歴史は今回で一区切り。次回からはこの紹介コーナー、タイタン世界に存在する様々なキャラクター、英雄や悪人たちにスポットライトを当てていきましょう。

 史記に例えるならば、ここまでが「本紀」とすれば、次からは「列伝」という位置づけですな。お楽しみに!(^v^)ノ

 

 それでは、灼熱のブラッド・アイランドから、冒険スタートゥ!!

 ブリッツ君、生きてるぅ~???

 

 

 

今日もまたものすごく暑い日で・・・ --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 『今日もまたものすごく暑い日で、薄暗い甲板下は蒸し風呂のようだ。汗だくの身体が発するツンとくる臭いが充満している。奴隷たちはみな、口をきくことを禁じられている。単調なオールのきしみ以外に聞こえるのは、鋭い、規則的な鞭の音と、続いて起こる苦悶の呻きだけだ。「もっと強く漕げ、犬どもめ!」片目の監督が、またもや鞭を鳴らして怒鳴る。「今のうちに、この快適な船旅をせいぜい楽しむんだ。というのはな、お前らは向こうについて1日も2日もすりゃ、ここに戻れたらなあと思うようになるんだ!」ベンチに鎖でつながれ、長いオールをもう2人の奴隷たちと懸命に漕ぎながら、君の思いは、一週間前、君が捕らえられたあの不運な日へと漂い戻っていく・・・』

 

 今回、こんな文章から始まるわけで。もう、俺にどうしろと・゚・(ノД`)・゚・。

 

 俺の名はブリッツ。まあいろいろあって、今は奴隷やってます(←投げやり)

 かつては俺もバンシー号で内海をブイブイ言わせてた海賊だったし、こうやって奴隷をこき使ってた身分だったこともあったっけ。

 それが今はなあ・・・因果応報ってやつかなあ・・・

 とにもかくにも、俺の日常は、鎖につながれて血反吐が出るくらいにオールを漕いでいるだけさ・・・(ビシイ!)・・・あーうち!!何もしてねえじゃんかよお、叩くなよお!!!(>△<)

 この奴隷船はどこか俺の知らないところに向かっているらしい。

 あとどれくらいで港に着くのか?なんて奴隷監督に話しかけたら・・・(ビシイ!)・・・あーうち!!また鞭でたーたーかーれーたー!!( TДT)

 

南方人(ひそひそ)「あまり睨まれるなよ。島に着くまで、もたないぞ」

ブリッツ「えぐえぐ・・・しまぁ?(;_;)」

 

 俺に話しかけてきたのは、隣でオールを漕いでいた南方の黒人奴隷だ。引きしまって頑健そうな体つきで、目には聡明さを蓄えている。もはや抵抗する意思も失った、丸太のような他の奴隷どもと違って、まだこいつは自分を捨てずに「生きて」いるみたいだ。

 

南方人「ああ。船員の立ち話を聞いた。この船はブラッド・アイランドに向かってるらしい」

ブリッツ「なんだそりゃ、聞いたことねえぜ?」

南方人「そこで俺たちは戦わされるんだとさ」

ブリッツ「なんのために?」

南方人(肩をすくめて)「生き残るためにさ」

奴隷監督「お前ら、しゃべるな(#゚Д゚)ゴルァ!!!」

 

 ビシッ!ビシッ!ビシッ!!2人してまとめてぶっ叩かれたああ!!!

 

ブリッツ「あてて。アノヤロー、いつかブッ殺してやる!!」

南方人「アツツ。まったく同感だな。お互い気が合いそうだ」(ニヤッと笑う)

ブリッツ「へ、へへ・・・」

 

 暗黒の船蔵で「笑う」という楽しみを取り戻す俺と南方人。こいつ、かつては陽気な男だったらしいな。なかなかいい度胸してんじゃねえか( ̄∀ ̄ )

 こうして俺にはダチ公ができたわけだが、楽しいおしゃべりの時間はここでおしまいだ。なぜなら「陸が見えるぞ!」という見張りの叫びが船内に轟いたからだ。

 やがて1時間後、船が突堤にどしんとぶつかるのが感じられ、俺は他の奴隷たちと一緒に船蔵から引き出された。

 ギラギラ照りつける太陽の下、俺は自分が小さな島に連れてこられたことに気付く。島のてっぺんにはいかめしい城がそびえ立ち、その城のそばには、半ば崩れかかった円形闘技場が見えた。

 やがて黒い鎖かたびらを着た男がやってきた。そして「一人多いな、これはおまけだ」などと言いつつ、船長のバーテラに一袋のコインを手渡す。船長はこの支払いに満足し、手下を船に戻し、やがて帆をあげて島から出港してしまった・・・

 こうして唯一、この島から脱出する手段もなくなっちまった俺たちに向かって、黒い鎖かたびらの男はだみ声を張り上げる。

 

鎖かたびらの男「お前らは今やカーナス卿の奴隷だ。ブラッド・アイランドの死の闘技場で、卿の楽しみのために死ぬことを名誉だと思え!」

ブリッツ(ひそひそ)「そんなのまっぴらごめんだぜ」

南方人(ひそひそ)「だが逃げられないな」

鎖かたびらの男「お前らのうち、生き残るのはたった1人だ!!」

 

 俺と南方人のひそひそ話に気づかず、陶酔したような口振りで話し続ける鎖かたびらの男。

 

鎖かたびらの男「そして、その男もしくは女が、ファングで行われる『迷宮探険競技』に、われらがカーナス卿の名代として参加するのだ」

ブリッツ「 (゚Д゚)!! 」

南方人(ひそひそ)「どうかしたか?」

ブリッツ(ひそひそ)「いや、なんでもねえ・・・」

 

 ファングの地下迷宮!

 うわーひっさしぶりに聞いたわ。その名前。かつて俺が突破してチャンピオンの名誉を授かったところだ。

 だがそのおかげでオーナーであるサカムビット公はひどく体面を傷つけられたらしく、ありとあらゆる意地悪い仕掛けを駆使した新ダンジョンをリニューアルオープンしたらしい。懲りねえなあ、あのオッサン・・・(ノ∀`)

 俺の驚きをよそに、黒い鎖かたびらの男は延々と話を続ける。23人、周りの奴隷が日射病で倒れたが、そんなの関係ねぇらしい。

 ファングの地下迷宮を首尾よく突破した者には、前回の倍額の金貨2万枚が賞金として与えられるのだが、もしこの中の誰かがそれに成功したとしても、俺らは奴隷だからその賞金は御主人のカーナス卿が受け取るんだってさ。

 その引き換えとして、奴隷身分からは解放してくれるらしいが・・・。

 

南方人(ひそひそ)「嘘だな」

ブリッツ(ひそひそ)「ああ。たぶんね」

 

 サカムビット公は、自分の新迷宮を突破しうる者は1人もいないだろうと豪語している。彼の兄であるカーナス卿は、それがどうも面白くないらしい。メンツをぶっつぶしてやりたいわけだ。

 

鎖かたびらの男「カーナス卿は、お前らの1人が、サカムビットの鼻を明かしてやるのを望んでおられるのだ。弟の名声をひどく憎んでおられるのでな」

南方人(ひそひそ)「結局は兄弟ゲンカかよ・・・」

ブリッツ(ひそひそ)「ヨソでやれバカヤロー・・・」

鎖かたびらの男「さあ、俺についてこい!!」

 

 俺らは丘を登って城まで引っ立てられ、地下の牢屋に閉じ込められる。何となくウマが合った南方人の黒人奴隷ともここでお別れだ。分けられて同じ房にはならなかった。別れ際に自己紹介でもしておこうか。この南方人はベルマと名乗った。

 

ブリッツ「いろいろあんがとよ。退屈しないですんだぜ。俺はブリッツだ」

ベルマ「俺はベルマ・・・って、ブリッツって、どこかで聞いた名だな・・・」

ブリッツ「いや、まあ、そうなの?」( ´ー`)

 

 面倒なことになるから俺の素性は隠しといた方がいいや。

 

ベルマ「まあいいや、じゃあな!」(ハイタッチ!)

ブリッツ「生き残ろうぜ!」(はいたっち!)

 

 お互いの手を叩いて別々の房に入る俺とベルマ。

 さて、俺が入った房内には、俺様の他に4人いる--がっしりした体格のドワーフと、マンオークと、筋肉質の東洋人と、筋骨たくましい禿げ男だ。

 差し迫った試練に心奪われているのか、口をきく者もなく、重苦しい雰囲気。

 まあ、普通はそうだろうな。船でこの島に着いた奴隷は42人、そのうち生き残るのはたった1人。とんでもないバトルロワイヤルだ。

 

 ひっそりと静まり返った夜が明けて・・・

 やがてブラッド・アイランドに、血のように真っ赤な朝日が昇る・・・

 

 

 

デス・ランニング --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 ♪新しい朝が来た 絶望の朝だ 憎しみに胸を狂わせ 天に唾吐け

 怯える奴隷に 血のにじむムチを この島で やりたい放題さ それ 1・2・3!!

 

 なんだこの歌?( ̄□ ̄|||)

 次の日の明け方、こんな歌を歌ってストレッチしている衛兵たち。

 やがて廊下をこちらにやってくる重々しい足音がして、房の扉が開き、黒い鎖かたびらを着た奴らが食物の盆を持って入ってきた。こいつら--黒い鎖かたびらを着た兵士たち--は、ブラッド・アイランドの衛兵なのだ。

 

衛兵「たっぷり食えよ。今日一日を生き延びるには、ありったけの力が必要だからな。夕方までにゃ、お前らは一人残らず死んじまってるかもしれんよ」

 

 そんなこと言われたって・・・もう・・・・゚・(ノД`)・゚・。

 俺らを朝っぱらから絶望の淵に叩きこんでから、こいつが差し出したのは数個のパンと鶏肉のスープだ。この衛兵をねじ伏せて脱出しようと・・・しても無駄だわなあ。こんな絶海の孤島から、どこに逃げるってんだい。

 それにまともな食事は漂流した時以来2週間ぶりだ!!(・∀・)

 冒険者の鉄則、それは・・・「食っておけ。死ぬのはいつでもできる」だ。空腹に耐えかねた俺は朝食をガツガツと平らげる。

 モグモグモグ・・・ゴクゴクゴク・・・ぷっは~!(*´▽`*)3

 栄養補給して身体に力がみなぎる。同じ房の他の奴らは、これから始まることで胸が一杯らしく食欲がないらしい。あ、じゃあ、お前のもらっていい?

 

 俺たちは房の外に連れ出され、死の円形闘技場で整列させられた。すでに灼熱の太陽が照りつけていて、足下の砂は火傷しそうなくらい熱い(そしてもちろん俺らは裸足だ。アウチ!)。

 観覧席の最上段に黒いフードを被った貴族らしき男が着席した。あいつがこの島の主人、カーナス卿だ。奴はすっくと立ち上がり、両腕を高々と上げてこう宣言する。

 

カーナス卿「迷宮探険競技に、最高の戦士をわしの名代として送り込む。それがわしの望みだ。お前らのうち、ある者は今日、ある者は明日、そして明後日にはさらに多くが死んでいき、たった1人が生き残る。死にゆく者へわしの挨拶を送ろう!!」

 

 ハ ン パ ね え (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 俺も海賊の頃は極悪非道だったが、ここまで酷薄じゃなかった。カーナス・・・こいつは悪だ。まぎれもない悪党だ。ごくりと生唾を飲み込む俺様。

 

 こうして死のバトルロワイヤルが厳かに開会された。

 俺ら奴隷たちは6人ずつ、7つのグループに分けられる。

 最初の競技は力とスタミナを試すレースだ。俺らは重い岩が数個入ったバッグパックを背負わされた。ずしっ・・・うっ、重い・・・!!(><)

 そして闘技場の円形に沿って、急ごしらえの陸上トラックが描かれた。ところどころには燃える石炭の山もばら撒かれる。バッグパックを背負ったままスタートラインに並ばされる俺ら。そこで衛兵がこれからやることを説明する。

 ルールは簡単。誰か1人が一周差をつけられるか、リタイアするまで、延々とトラックを走り続けろ。よーい、ドン!

 うわ、そんな、いきなり⊂(゚Д゚,,⊂⌒`つ≡≡≡

 慌ててスタートする俺と、同じグループ奴隷たち5人。

 俺は先頭争いから一歩引いたポジションで走ることにした。なにしろこの持久走はビリが決まるまで走り続ける。エンドレスだ。どこまで走ればいいかわからんのだ。だからここは集団に埋没して体力を温存しておこう。

 やがて北方人の奴隷が先頭に立ち、ペースメーカーとなって集団を引っ張り始めた。かなり早いペースだ!

   ( ぜえ、はあ、ぜえ、はあ・・・ )

 岩の入ったバッグパックが肩の肉に食い込む。障害物として置かれた燃える石炭の山を飛び越え、俺らは滝のような汗をかきながら延々とトラックを走り続ける。

   ( ぜえ、はあ、ぜえ、はあ・・・ )

 20分経過。誰ひとり遅れる奴はいない。なので北方人はさらにペースを上げた!もはや全力疾走に近いスピードだ。心臓が爆発しそうになる。他の奴らも同様で、アゴが上がり、口を魚のようにパクパクさせて呼吸している。

   ( ぜえ、はあ、ぜえ、はあ・・・ )

 何いいぃ?先頭の北方人がさらに差を広げにかかーる!

 この体力バカの蛮人め!こいつは俺らをトラック4分の3近くまで引き離し、やがて俺らの集団の後ろから追いつきそうな勢いだ。やばい、やばい、抜かれてたまるかああ!!Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ

   ( ぜえ、はあ、ぜえ、はあ・・・ )

     ( ぜえ、はあ、ぜえ、はあ・・・ )

       ( ぜえ、はあ、ぜえ、はあ・・・ )

 死にたくねえ・・・死にたくねえよお・・・(;´Д`)

 ここで技術点チェックは成功!先頭に立たないままだったし、朝食もしっかり摂っていた。余力がまだある俺は猛然とピッチを上げて、なんとか北方人の追走から逃れることに成功する。だが後ろを振り向く余裕はない。全力疾走で駆け続けるだけだ。

 「うううーーーッ!!」いきなり苦しげな叫びが上がった!!

 俺らは足を止める。ぜえ・・・はあ・・・もう走らなくていんだ・・・

 このグループの敗者が決まったのだ。ドワーフの奴隷が熱砂の上でうつ伏せにノビている。北方人に追いつかれた瞬間に力尽きて倒れたらしい。

 だよなあ。短足のドワーフにゃあ、酷な競技だよなぁ(´д⊂)

 だが虫けらのような俺ら奴隷に、情状酌量が下されるわけはネェ。ビリのドワーフ奴隷は手早く衛兵に連行されて・・・(ぎゃあああ!)・・・断末魔の悲鳴。そして首の斬られる音(つд∩) ウエーン

 そして粛々と次の組がスタートし、死のマラソンを勝ち抜いた俺は房に連れ戻された。

 

 日没。今日のレースはすべて終了したが、俺と同じ房にいるのは、俺以外にドワーフ、マンオーク、そして東洋人の3人だ。朝までいっしょの房だった禿げ頭の男はついに戻ってこなかった。

 俺は東洋人に顔を向け、禿げ頭のいた場所を指す。すると東洋人は黙って肩をすくめた。まあ、つまりは、そういうことらしい。

 ふうう・・・今日は何とか・・・生き残った・・・な・・・。

 

 

 

明日まで生きる権利 --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 今日もブラッド・アイランドに朝が来る・・・

 すぐさま灼熱の太陽がジリジリと照りつけはじめ、俺らは1人ずつ順番に闘技場に連れ出される。やがて俺の番が来て、闘技場の入口に着いたとき「武器を選べ!」と衛兵に命じられた。

 俺の前に転がっているのは“広刃の剣と盾セット”“三又鉾と投網セット”だ。さて、どっちを選ぶ?

 うーん、三又鉾と投網は使ったことねえんだ。不慣れな武器はやめておこう。というわけで剣と盾をよこしてくんな!

 俺は指定した武器を手にして、闘技場に入る。久しぶりに武器を握って心強いぜ。さあ、何でも来いやあ!このブリッツ様が剣の錆にしてくれる・・・ふげえっ!(◎Д◎;)

 

 闘技場に入ってきた俺の相手は、骨くだきだった!

 骨くだきとはどういう怪物かというと、巨大アルマジロが直立姿勢をとったような外見だ。醜い小さな頭部だが、胴体はものすごく大きくてがっしりした固い皮膚で覆われている。両腕は筋骨隆々で怪力を発揮しようとカポーンカポーンと脇を鳴らしている。

 要するに、俺は武器選択を誤った!┐(゚~゚)

 骨くだきの鉄のように固い皮膚には、剣がほとんど通用しない。地面にひっくり返らせることが必要だったんだ。そうすればバランスが悪いので仰向けになった亀のように起き上がれなくなるのに・・・ちいっ、今日は厄日だぜ!

 しかし俺の嘆きをよそに、骨くだきは猛然とタックルを仕掛けてくる。うおっ危ねえっ!奴に1ラウンドでも戦闘に負けたら、その時点でベアハッグを決められる。背骨折られて即デッドエンドになっちまうぞっ!!

 

【骨くだき 技術点9 体力点10

1R (骨くだき/14)(ブリッツ/24) 骨くだき/体力点-2

2R (骨くだき/16)(ブリッツ/22) 骨くだき/体力点-2

3R (骨くだき/16)(ブリッツ/22) 骨くだき/体力点-2

4R (骨くだき/13)(ブリッツ/20) 骨くだき/体力点-2

5R (骨くだき/17)(ブリッツ/20) 骨くだき/体力点-2 ←KiLL!!

 

 だが俺も伊達にアトランティスで海の王者になり、さらには八幡国で剣の修業を積んできたわけじゃない。能力差は歴然。ファンブルにだけ気をつければいいのさ!

 俺は終始圧倒したペースで速撃を放ち、固い殻に覆われていない骨くだきの足元を狙い続ける。そしてとうとう右脚の腱をぶち切ってやった!

 骨くだきはどうんと地面に倒れ、そして身動きしなくなる。闘技場で勝利したのは俺様さ。さて、今日の試練はこれで終わりかい?(゚Д゚≡゚Д゚)

 そうか終わりか。ふうう、なんとか気合で乗りきったぜ・・・。

 

 俺は武器を再び取り上げられ、自分の房に戻される。この房の中で俺の他に生還してきたのは、あと1人だけ。あの無口な東洋人だけだ。それ以外はみんな闘技場で得体の知れない怪物に虐殺されちまったってわけか(ノД`)

 

ブリッツ&東洋人「 ・・・ ・・・ ・・・ 」

 

 よく見るとこいつ、銅貨2枚のためにでも人殺しをしかねない、卑しい人相をしている。

 ベルマのように気も合わないし、お互い疲れているので、特に交わす言葉もない。だんまりとした房内にやがて夜の帳が降りはじめる。夕食も摂ったし、もう寝ようかというそんなとき、扉の外で衛兵がこんな軽口を叩くのが聞こえてきた。

 

衛兵「これで生き残っているのは、それぞれの房に2人ずつだ。明日、闘技場に出てくるのは、そのうち1人で十分だ。ぐっすり眠れよ!」

 

 気の利いたジョークのつもりだったらしい。胸糞悪い大笑いをして衛兵は去っていく。

 そして・・・ドスン!ガスン!

 そこかしこに格闘している物音と、奴隷たちの獣じみた雄叫びが聞こえてくる。それぞれの房の中で、血を血で洗う殺し合いが始まったのだ!!

 そしてここも例外じゃない。もう一方の相手を殺さない限り、明日の朝日は拝めないのだ。東洋人はヘアバンドに隠し持っていた長く鋭いピンを握って、俺にがばっと向き直る。

 

東洋人「俺は死にたくない、だからお前、死ね!」

ブリッツ「よせ、やめろ・・・」

東洋人「俺は生き残るんだ、うがああっ!!」

ブリッツ「このバカヤローがあっ!」(*`д´)

 

 そのピンで目玉を抉ろうとして襲いかかってくる東洋人。俺は素早く身をかわしてレスリングの要領で相手に掴みかかる。今から話し合えるわけがない。生きてこの島を出るには、こいつを殴り殺すしかないわけだ!

 

【東洋人 技術点10 体力点8

1R (東洋人/17)(ブリッツ/23) 東洋人/体力点-2

 ごすう!奴の顔面にパンチをくらわせ・・・

2R (東洋人/18)(ブリッツ/24) 東洋人/体力点-2

 びしい!奴の右腕をチョップしてピンを落とさせる・・・

3R (東洋人/18)(ブリッツ/21) 東洋人/体力点-2

 げしいい!奴のみぞおちに膝をめり込ませて反吐を吐かせ・・・

4R (東洋人/14)(ブリッツ/22) 東洋人/体力点-2 ←KiLL!!

 ごきっ。奴の首の骨を折った・・・

 

 こうして東洋人は死んだ。明日まで生きる権利を獲得したのは俺だ。だけど生き抜いてブラッド・アイランドを出られたとしても、その次に行くところは・・・

 もういいや、考えるのメンドクサイ(ー。一)

 俺は房の壁にぐったりもたれ、疲れきって眠りに落ちる。他のところの房でも決着がついたらしい。やがて死闘の物音が1つ、また1つと消えていき、その代りに痛みの呻き声と、発狂じみた哄笑と、すすり泣きの嗚咽がこだまし始める・・・

 

 もうやだ、こんな生活・・・( TДT)

 

 

 

盲目の死闘 --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点14/14

 

 さて、地獄の夜も過ぎて、また次の日が明けた。

 例の如く生存者全員は闘技場に集められる。その数は俺を入れて・・・わずか12だ。おお、その中にベルマもいるじゃねえか(^▽^)ノシ。奴も俺を見るとニヤッと笑い、親指を上に向ける。

 ゴロゴロゴロ・・・

 やがて衛兵が妙ちくりんな巨大装置を搬入してきた。

 なんだこりゃ。しっかり地面に刺さった一本の柱で、柱の両側から2枚の鋭い刃が、1枚は頭の高さに、もう1枚はくるぶしの高さにつき出ている。

 最初の奴隷がこの柱のそばに立たされた。衛兵が柱をぐるりと回転させる。すると突き出た刃も回り始め・・・あ、なんかわかっちゃった。

 

 すっげえ東京フレンドパークってカンジ!(´∀`)

 違うのは、チャレンジに失敗すると身体が切り刻まれることだ(’A ’)

 

 俺ら奴隷は、次々と回転して襲いかかるこの2本の刃にざっくり斬られないため、交互に屈んだり飛び上がったりしなければならない。粛々と11人のチャレンジが終わって、生き残ったのは9人。2人死んじまった。そして最後に俺の番がくる・・・。

 

衛兵「よーい、始めっ!!」

 

 ヒュン!・・・ヒュン!・・・ヒュン!・・・

 おわ、至近距離だと、けっこうスピード速いぜコレ!

 ここで技術点チェーック!成功!(^v^)v 俺は一定のリズムにのって屈んだり飛び上がったりを繰り返す。何十回か延々とそうしていたら、やがて柱は回転を止めた・・・

 またひとつ、俺は試練を乗り越えたのだ!!

 

 だが、直ちに次のテストが始まる。うえええ(´A`)

 ここまで生き残った奴隷は10人。衛兵はそれを5人ずつ2つのグループに分けた。俺は第2グループ。出番が来るまで席で観戦だ。ふう。

 第1グループはドワーフ、女戦士、蛮人、マンオーク、そして南方人のベルマだった。彼らは全員目隠しをさせられ、それぞれの片手にモーニングスターが、そしてもう一方の手に盾を装着させられる。

 そうしてから貴賓席にいる親玉のカーナス卿は冷酷に告げるのだ。「お前らの中で、誰か1人が勝ち残るまで、戦え!」と。

 

 ( ノ*゚Д゚*)ナンデストー!

 

 それはぞっとする光景だ。戦士たちは棘つきの球を闇雲に振り回しながら、警戒しつつ闘技場をソロソロと動き回る。

 ごばしゃあ!まずドワーフの頭が砕けた。ぐぼすう!すぐそのあとに女戦士の腸が撒き散らされる。こうして次々に4人の戦士が闘技場の砂と散った。そのすべてに致命的な一撃を与えたのは・・・勝ち残った最後の一人・・・ベルマだ!!

 「すげえじゃねえか、ベルマ!」俺は席の最前列に駆け寄り、奴を祝福する。

 「へへ、まあな。次はお前の番だ。要領はわかったろう?」ベルマは自分の目隠しを俺に差し出した。ゲンのいい品だ、使わせてもらおう!!

 

 ぎゅっ。目隠しを固く締められた。

 ずしっ。重いモーニングスターと盾を持たされたのが感触でわかる。

 さあ、俺らのグループの番が来た。4人の見えない敵を相手に戦闘開始の号令が告げられた。シーンと静まり返る闘技場内。聞こえるのは敵の足を擦る音と、俺の早鐘を打つ心拍音だけ・・・

 必死に耳を澄ませながら、そろそろと左へ動く・・・「ギャッ!」・・・前方のそれほど遠くないところで突然苦悶の悲鳴が上がった!

 どさっと倒れる音。ということは、そいつを倒した奴が、この近くにいる!!

 (#゚Д゚)オラオラアァ!! 己の防衛本能を信じて、俺はその場で踏みとどまってモーニングスターを振り回してみた。だが俺の知らないことに、背後から別の戦士が迫ってきている!

 ここで運試し、最初は運点14だから自動的に吉!!

 ぶうんぶん振り回していた俺のスパイク球は、運良くそいつの肩に当たった。見えない敵は逆襲をくらって苦痛に呻く!

 なに、こっちにもいたか!(゜д゜;三;゜д゜)

 俺は頭を巡らし、手ごたえのあった方に向き直る。もっと呻き声か唸り声が聞こえたら、その音を頼りに止めを叩き込んでやるぜ!

 だが・・・声がしない・・・

 必死に唇を噛んで気配を隠しているようだ。だったら、あまりこの場に居続けるのは危ないと判断した。左の方に歩いて位置を移そう。

 

 爪先に何か障害物が引っかかった。どうやら死体だな。闘技場の中にはあと何人残っているのだろう?もう1回向きを変えて反対方向に歩いてみる。

 ごきいん!鈍い音が響いた。また、誰かが誰かを殺したらしい。だが俺には無関係のままだ・・・ううー、もどかしい。そして、おっかねええええ(´Д`)/

 そのとき、不意に、どら声が張り上がった!

 

奴隷戦士「もしまだ誰かいるなら、俺はここにいるぞっ!!」

 

 神経戦の恐怖に耐えかねたらしい。もしくはよっぽど戦いの度胸があるか、そのどちらかだ。

 こうなったら俺も見敵・・・じゃないや、聞敵必殺だ。この大胆な挑戦に応じて、声のした方に向かっていくことにしよう。たがいに見えざる敵を相手にした、盲目の死闘が展開される!!

 

【奴隷戦士 技術点8 体力点8

1R (奴隷戦士/13)(ブリッツ/19) 奴隷戦士/体力点-2

2R (奴隷戦士/20)(ブリッツ/出目3) ブリッツ/体力点-2

3R (奴隷戦士/16)(ブリッツ/22) 奴隷戦士/体力点-2

4R (奴隷戦士/15)(ブリッツ/23) 奴隷戦士/体力点-2

5R (奴隷戦士/15)(ブリッツ/19) 奴隷戦士/体力点-2 ←KiLL!!

 

 ブウン、ブウン、ブウン!!見えないから防御の姿勢なんかとれっこない。お互いにモーニングスターを振りまわしてぶつかり合うしかない原始的な戦闘だ。アウチ!俺もいささかダメージを受けたが、最終的に回転速度が勝っていたのは俺様の方さ!!

 ゴキ!グシャ!ベキイ!!やがて相手の骨を次々と砕く手応えがあり、勇敢な(もしくは無謀な?)奴隷戦士はどうと地面に倒れた。

 「そこまで!」カーナス卿の声がした。そして感嘆した衛兵の歓声が闘技場に満ちる。どうやらさっきのが最後だったらしくて、俺の勝ち抜けがここで決まったわけだ!

 俺は目隠しを外され、モーニングスターと盾を取り上げられる。

 ふう、また生き残っちまったようだな・・・( ̄- ̄メ)

 運良く再び拝めた太陽の白日が目に眩しい。ごしごしと目蓋をこすり、やっとこさ目が慣れてきた。

 その先に目にしたものは・・・観客席の最前列に座っていた、第1グループの勝利者・・・

 複雑な顔をしたベルマだ。

 

カーナス卿「明日、決勝戦を行う」

ブリッツ&ベルマ「 ・・・ 」

カーナス卿「以前も告げたように、生き残ってファングに赴けるのは、お前らのうち1人だけだ」

 

 お互い無表情で視線を交わす俺とベルマ。

 その間隙をついて、カーナス卿の無慈悲な声が闘技場に響き渡り、それからこの邪悪な貴族は闘技場の席を立った。

 俺はぽりぽりと頭をかきながら、ベルマの方に近づく。

 

ブリッツ「こーなることはわかっていたさ、なんとなくな」

ベルマ「できることなら、戦いたくない相手だった」

ブリッツ「俺もだ。だが・・・明日は・・・」

ベルマ「正々堂々と勝負だ。俺は誓う」

ブリッツ(微笑んで)「俺も誓う。小細工抜きだ。そうする」

ベルマ(陽気な笑み)「おうよ!」

 

 お互いに顔は笑っているが心は泣いている。俺とベルマはお互いの右拳を合わせた。それは健闘を誓い合う戦士独特の挨拶だ。

 生きてこの島を出られるのは、俺らのうち、どちらかひとり!!

 

 

 

ブラッド・アイランドの勝利者 --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点21/23 運点13/14

 

 決勝戦の前夜、俺はたっぷりした食事を与えられ、傷の手当てもしてもらえた(体力点+4)。

 あんなにたくさんの奴隷でむさ苦しかった地下牢も、残っているのは俺と、陽気な南方人のベルマだけ。今はしーんとしている。あっちの房で、俺の相手は何を思ってるんだろう?

 まあいい、あんまり考えると過酷な運命に気が狂いそうになる。明日は死闘だ。しっかり眠っとかなきゃな・・・(‐‐)zzz.o

 

 そして翌朝。今日も快晴だ。見事なる地獄晴れだ。

 俺とベルマは例によって闘技場に連れ出される。そして短剣と棘のついた手袋を渡された。

 それからお互いに向き合って立つ。この島の持ち主、貴賓席のカーナス卿が、場違いな大声を張り上げている・・・

 

カーナス卿「ベルマ、ブリッツ、この2人のうち、わしの名代になれるのは1人ぞ!」

ブリッツ(ひそひそ)「むかつく貴族だぜ」

ベルマ(ひそひそ)「ああ、まったくだ」

カーナス卿「己の実力を最大限に発揮せよ!」

ブリッツ(ひそひそ)「ウルセエのはおいといて・・・さあ、始めようか」

ベルマ(ひそひそ)「そう、それがこの世における、俺らの存在意義だ」

カーナス卿「では、はじめ!!」

 

 開始の号令とともに、ブラッド・アイランド最後の死闘が始まる!

 

【南方人 技術点10 体力点10

1R (南方人/18)(ブリッツ/18) Draw

 ガキイ!俺とベルマの短剣が噛み合う。そのとき悟った。道理で気が合うわけだぜ。

 こいつ、剣術スタイルの相性が、まるで俺といっしょだ!!

2R (南方人/20)(ブリッツ/20) 南方人/体力点-2

 だが、俺の身体サイズがやや小さいため、若干身動きが素早い!

 くるっとまわって振り向きざま、腕に斬りつけることに成功!

3R (南方人/18)(ブリッツ/20) 南方人/体力点-2

 もういっっちょ!それそれ!!

 俺はひらひらと動き回り、フェイントを用いながらもう一撃を加える!

4R (南方人/19)(ブリッツ/1ゾロ) ブリッツ/体力点-4

 だがここで・・・ガツーン!!

 ベルマの棘つき手袋の拳が俺の鼻っ柱にヒットした!

5R (南方人/17)(ブリッツ/22) 南方人/体力点-2

 っく!鼻の奥の血の匂いをすすり上げる。

 俺も反撃で棘つき手袋で奴のボディに拳を打ち込んだ。壮絶な殴り合いだ!

6R (南方人/20)(ブリッツ/18) ブリッツ/体力点-2

 ベルマの短剣が肩口に刺さった!血が飛び散る!!

 だが・・・「うあ!!」・・・悲鳴を上げたのはベルマの方だ。

7R (南方人/14)(ブリッツ/22) 南方人/体力点-2

 奴にとって運の悪いことに、噴き出た俺の血が、顔の目の周りに勢いよく付いたのだ。

 突然視力を失って目頭を押さえるベルマ。隙だらけだ!!

8R (南方人/17)(ブリッツ/20) 南方人/体力点-2 ←KiLL!!

 自分の目にこびりついた血を拭う暇を与えず、俺は渾身の一撃で襲いかかる。

 その短剣の切っ先は、ベルマの腹に突き刺さる!!

 

カーナス卿「勝者は決まった!その名は・・・ブリッツ!!!」

 

 ベルマは腹を押さえてがっくりと膝をつき、口をパクパクさせている。何か言いたそうだ・・・

 衛兵たちが敗北者の身体を回収しようと闘技場の中に降りてくる。その前に俺は駆け寄って、死にゆく友を抱きかかえることができた。

 

ベルマ「さすが・・・ブリッツ・・・」

ブリッツ「ちがう。俺は運が良かった。俺の血がお前の眼を、塞がなけりゃあ・・・」

ベルマ「そう、思い出したぞ、その名前・・・ブリッツ・・・」

ブリッツ「 (ぎくっ) 」

ベルマ「お前の名・・・死神ブリッツ・・・」

 

 そう、俺はブリッツ。名だたる剣士だが、その仲間は崇高な犠牲を遂げる。

 冒険者たちは噂する。生き残るのはいつも彼だけ。人呼んで、死神ブリッツ。

 

ベルマ「ファングの迷宮でのお前の幸運を祈る・・・だが・・・」

ブリッツ「だが?なんだ?」

ベルマ「もしカーナスの野郎と2人きりになるチャンスをつかんだら・・・(げふ!)」

ブリッツ「ベルマ、衛兵が来る前に早くしゃべれ、すべて聞きとってやる!」

ベルマ「この闘技場で死んだ我々のことを・・・忘れないで・・・くれ・・・」

 

 ここまで言うと満足したのか、がくっと身体の力が抜けるベルマ。

 

ブリッツ「あばよ、ベルマ・・・」

 

 こうして 俺は ブラッド・アイランド の 勝利者と なった

 

 それから先はあまり覚えていない。頭の中がモヤモヤしていたようだ。

 ベルマの亡骸と引き離され、やや丁寧な物腰になった衛兵に城内のきれいな部屋へ連れられて、豪勢な料理と、高級な酒、そして美女によるマッサージをあてがわれた。

 それが連日続いて一週間後。傷と疲れはすべて回復して、体力点は原点まで戻る。

 そしてカーナス卿が率いる30人の衛兵とともに、船でブラッド・アイランドを出て、10日後に迷宮探険競技が開かれるファングの街へ到着した。その日のうちに挑戦者の登録を済ませる。競技開始はさっそく明日からだ・・・こうして・・・

 

 気づいたら俺は、地下迷宮の入口にいたのだった。

 

 って、ちょっと待て、食料はっっっっ!!??Σ( ̄△ ̄;)

 

 

 

リニューアルダンジョン、緒戦は地獄犬 --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点23/23 運点13/14

 

 そうなのだ。レギュレーション変更とかで、今回から挑戦者は食料を持ってチャレンジできなくなった。もちろん原点回復薬もない。

 前回の『死のワナの地下迷宮』のときは、食料5個に体力点の原点回復薬「力の薬」があった。それでもあっぷあっぷで何とかクリアしたくらいの難易度なんだぜ。うぉーい、死んじゃうよお・・・( ´''`)マジカヨ-

 そういや思い出した。スタート地点の貴賓席では、この地下迷宮の考案者であるサカムビット公がほくそ笑んでいたっけ。

 

サカムビット「むふふふ!ブリッツよ、今度こそ君が赤っ恥をかく番だ!!」

 

 お と な げ ね え な あ (ノ∀`)アイタタタ

 ほの暗い明かりに照らされたトンネルを進んでいくにつれて、群衆の歓声は急速に遠のき、やがて全く聞こえなくなった。

 これからどんなワナが待ち受けているかわからんが、ただ1つ言えることは、サカムビット公の肝いりで改造されたこのダンジョンは、完璧な必殺効果を有しているということだ。

 だが、それがどうした!(`・ω・´)

 少なくとも俺には、カーナスの野郎からもらった剣と革袋だけは身に着けている。剣はそれなりに見事な造りだ。革袋も丈夫だぜ。中は空っぽだけどな。ブラッド・アイランドで散った奴隷たちの無念を晴らすためにも、絶対に成功してやる!!

 

 ・・・そんな決意を胸に秘めながらずんずんトンネルを歩いていくと、50mほど進んだところで、左側の壁に戸口があった。扉には乾いた血で「入るな!」と書かれている。

 そりゃーおめー、Gamebookの鉄則でよお、こんな扉があったら開けてみるに決まってるさ。

 俺は剣を抜いて用心深く扉を開けてみた。扉はたやすく開く。そして・・・

 ガウガウガウ!いきなり地獄犬(Hellhound)が俺に襲いかかってきた!!

 うひゃっほう!こうでなきゃ、ファングの地下迷宮じゃねえや!!o(`ω´*)o

 口から炎を吐いて飛びかかってくるこの獣に対して、俺は猛然と戦いを挑む。この怪物はしょせん犬なので技術点は平凡だが、ファイアブレスはけっこう厄介だ。1ラウンドごとに1d6を振り、出目が12だったら体力点-1だぞ!気をつけろ!!

 

【地獄犬 技術点7 体力点6

1R (地獄犬/13)(ブリッツ/23) 地獄犬/体力点-2

 炎の息命中 ブリッツ/体力点-1

2R (地獄犬/14)(ブリッツ/19) 地獄犬/体力点-2

 炎の息命中 ブリッツ/体力点-1

3R (地獄犬/15)(ブリッツ/23) 地獄犬/体力点-2 ←KiLL!!

 炎の息外れ

 

 ふう、緒戦としてはまあまあか。炎の息で髪の毛がチリチリになりながらも、俺は順当に地獄犬を仕留めた。

 あらためてこの部屋を見てみると、奥の隅にワラの山と古い骨が数本散らばっていた。ワラの中を探ってみると・・・がさごそ・・・あん?

 黄金の指輪を見つけた!(・∀・)

 特に何の飾りも彫られてない、単純な黄金のリングだ。価値としては、んー、金貨23枚ってところかな。まあいいや、革袋は空なんだし、持って行って損はあるまいさ。

 俺はこの指輪をザックの中にしまって、部屋を出てトンネルを進むことにした。

 

 トンネルはやがてT字路に突き当たる。

 左か・・・右か・・・うーん・・・あれ?俺なんだかニヤニヤしてる???(* ̄▽ ̄*

 こういう選択を迫られるダンジョン探索は久しぶりだ。なんとなく、冒険者の血がうずいてきているのがわかる。うふふふふ。

 よっし、特に手がかりはないが、右に行ってみよう!

 

 右の通路は、遠くから水の流れる音が聞こえてきて・・・

 深い穴の淵に出た。穴の上には吊り橋が架かっていて、その向こうはまたトンネルだ。

 吊り橋には木の箱がくくりつけられているぞ。その上に「通行料・金製品1個」とボードが掛っている。さらに、吊り橋からはロープが1本垂れ下がっていた。さて、ここは・・・

 

 (1)箱に金製品を投げ込んで、この吊り橋を渡るか?

 (2)通行料を払わずにこの橋を渡るか?

 (3)ロープを伝って、この穴に下りるか?

 

 さあ三択問題だ。俺のザックにはさっき手に入れたばかりの黄金の指輪がある。通行料を払おうと思えば払える。だけど・・・(゚∀゚ 三 ゚∀゚)・・・誰も見てなさそうだし、渡り賃は無視してよさそうだな。(1)は除外。

 そして、もしこの吊り橋に敵が潜んでいるとしたら、俺が渡り始めたところで急襲を受ける可能性も無きにしもあらずだ。だったら先に吊り橋の下に何があるか、先手を打って調べてみようじゃないか。よし、(3)だ!

 俺は木の箱に何も入れず、吊り橋の中に入った。そして真ん中付近から垂れているロープをゆっくりと伝い降りる・・・

 

 ・・・とさっ。俺の足が、地下の川に張り出した岩棚に触れた。

 俺はロープを放して岩棚に降り立つ。その岩棚には真っ暗な洞穴があったのを確認した。ほうらやっぱり、なんかあったぞ(^v^)

 俺がそこに踏み入ろうとしたところ・・・いきなり闇の中から2本の腕がぬっと伸びてきた。

 そして俺をドスンと押し、下の川へ突き落そうとする!!(;゚ Д゚)

 うおっとぉ!技術点チェックは成功だぁ!

 素早い反射神経を持ち合わせていたおかげで、かろうじてバランスを保つことができた。ここから下までかなり距離があるからな。足を踏み外したら落下して首の骨折るか、もしくは急流に巻かれて溺れ死にだ。

 このやろー、誰だいったい!(`Д´)

 俺は剣を抜き、突き落そうとした相手に対して身構える。

 そして暗い洞穴の中から、ニヤニヤ笑って出てきた怪物は・・・

 

 

 

スタート地点に戻されて赤っ恥をかく --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点21/23 運点13/14

 

 ヒュオン!両端に刃のついた鉄棒、ツーブレーデッドソードが俺の鼻先をかすめる。

 おっとあぶねえ、殺られるかよっ!!(`Д´)

 洞窟の中から現れたのは、茶色いなめし皮のような皮膚と、地面に着くほど長い腕をした、前かがみの痩せさらばえた男。悪賢い雇われの殺し屋、ストライダーだ!!

 

【ストライダー 技術点9 体力点9

1R (ストライダー/15)(ブリッツ/22) ストライダー/体力点-2

2R (ストライダー/16)(ブリッツ/25) ストライダー/体力点-2

3R (ストライダー/14)(ブリッツ/18) ストライダー/体力点-2

4R (ストライダー/15)(ブリッツ/19) ストライダー/体力点-2

5R (ストライダー/17)(ブリッツ/23) ストライダー/体力点-2 ←OverkiLL!!

 

 まあ、落ち着いてかかれば、こんなもんダネ(^v^)

 俺は終始圧倒してストライダーに攻撃を加え続け、最後はザシュッと首と胴を切り離す。そして首をぽいっと下の急流に投げ込んで、ほい、戦闘終了!!

 おっと、こいつ、何か首にかけてたぞ?

 何の変哲もないメダルだ。試しに首にかけてみたが、やはり何も起こらない。ま、それなら害はあるまい。このまま身に着けていくことにしよう。

 よっしゃ、脅威は排除した。俺はロープで吊り橋のところまで戻り、そこを渡るっ!

 

 しかし、吊り橋を渡ったその先のトンネルは、行き止まりだった(´・ω・`)ショボーン

 いやいや、完全に突き当たりじゃないのかもしれないぞ。なぜなら壁の中央に円い穴の空いた石板が埋め込んである。そして石板には『一進ニ退』と謎めいた文句が刻まれているのだ。

 そろそろと穴の中に手を入れてみると・・・おう?

 指先が2つのボタンに触れた。ボタンの一つには「1」の数字が、もうひとつには「2」の数字が刻まれているようだ。1のボタンか2のボタンか・・・えーい、ここはヤマ勘で2のボタンを押してみよう。ぽちっとな!!

 

 (しゅみみみみんんんん) うっ・・・おおっ・・・ハッ!!(´゚д゚`)

 俺はいきなり迷宮の入口までテレポートさせられた!!!

 

 そして俺を出迎えたのは、迷宮探険競技を見物に来ていたファングの群衆だ。

 「バカヤロー!」「チキン野郎が!!」「そこは出口じゃねえぞぉ!!!」

 などなど、情け容赦ないブーイングと、石だの生卵だの空き瓶だのが俺に向かって飛んでくる。うーん、ここで1d6だけ体力点を失うってさ。出目は運良く2、体力点-2だけですんだけど・・・赤っ恥をかいちまった。元チャンピオンとしての面目は、これで完全に失っちまったなあ。

 俺は尻尾を巻いて再び地下迷宮に入っていくしかない。背後ではサカムビット公がニヤニヤ笑ってるぜ。あうあう、はずかちい・・・('A`)

 

 ま、しょうがねえさ。気を取り直して仕切り直しといくか!

 俺は地下迷宮のトンネルを、知ってるところまでズンズン歩いていく。さっきのT字路を右に曲がり、吊り橋を(もちろん金製品は払わずに)渡って、「一進ニ退」の突き当りまでやってきた。

 なるほど、考えてみれば単純だ。さっきは2のボタンで「退」だったわけだ。だったら1のボタンで「進」だろう!ぽちっとな!!

 BINGO!!( *‘∀‘ )

 トンネルの左壁の大きな板石が回転し、ぽっかりと口を開けた。隠しトンネル出現だ!

 そこに入って少し進むと、右側に扉があった。その扉には1本の古ぼうきが釘で打ちつけられている。開けてみる?ああ、開けてみるさ。えーい!(=゚ω゚)

 

 むわっ

 部屋の中に入った俺を出迎えたのは猛烈な熱気だ。なぜかというと、小部屋の真ん中で火がボンボン燃え、その上で大釜がグラグラ煮え立っている。そして1人の老婆が、ネズミやナメクジやウジ虫やサソリなどを、うれしそうに釜の中に投げ込んでいた。

 そのシチュエーション、どー見たって、魔女!!(;’A ’)

 魔女は湯気の向こうから俺を認めると、恐怖のスープをすくったお玉を、ぐいっと差し出した。

 

魔女「飲め!」

ブリッツ(反射的に答弁)「やだ!」

魔女(ずいっと進み出る)「飲むんだよ、ホレ!!」

ブリッツ(唇を固く閉じて)「 ムー!(´x`ヽ)(ノ´x)ノムー! 」

魔女「それじゃあ、好き嫌いする子には、お仕置きだべ~!!」

 

 皺くちゃの顔をした魔女はケタケタ笑いつつ、床に何かの粉末をまく。すると煙があがって魔女の姿は消えちまった!!( ゚Д゚)

 そして頭上から魔女のペットだった2匹の吸血コウモリが襲いかかってくる!!

 

【吸血コウモリ1 技術点5 体力点5

【吸血コウモリ2 技術点5 体力点4

 

 こいつら能力値的には大したことないが、第1のコウモリと戦っている間、第2のコウモリが俺の背中にぶら下がり、首筋から血を吸っていく。だから俺は、1のコウモリと戦闘中、各ラウンドごとに強制的に体力点-1だ。クソ!地味にうざってえ!!(*・Д・*)

 

1R (吸血コウモリ1/14)(ブリッツ/22) 吸血コウモリ1/体力点-2 ブリッツ/体力点-1

2R (吸血コウモリ1/11)(ブリッツ/17) 運試し吉 吸血コウモリ1/体力点-4OverkiLL!! ブリッツ/体力点-1

 俺は運試しスマッシュを使ってさっさと1匹目を仕留めた。

 そして首筋に吸い付いていたもう1匹のコウモリを引っぺがす!

3R (吸血コウモリ2/10)(ブリッツ/21) 吸血コウモリ2/体力点-2

4R (吸血コウモリ2/10)(ブリッツ/20) 吸血コウモリ2/体力点-2 ←KiLL!!

 

 ちきしょおー、無駄な体力点浪費をしちまった!俺はしかめ面をしながら、吸血コウモリの死骸を大釜へ投げ入れる。ここらへんで食料で回復したいところだが、あの恐怖スープぐらいしか食い物がないわけで・・・(・ω・) しょうがない。この部屋を探ってみるしかないわけで・・・(・ω・)

 目立つ品は2つ。床に置いてある磨きこまれた木の箱と、古本の内側に隠されていた赤い粉の入った小ビンだ。

 とりあえず赤い粉の小ビンを手にとって、クンクン、嗅いでみた。だけどよくわからない。香辛料なのかな???まあいい、持っていくとしよう。

 それからこの木の箱だ。この箱の蓋にはドワーフの顔が刻まれている。あっ、この顔、見覚えがあるぞ。

 俺と同じく迷宮探険競技に挑んでいる、ライバル競技者の1人だったはずだ!

 つまりはどういうことだ?姿が消えた魔女に聞くわけにもいかんしなあ。俺は知恵を振り絞って考えてみる・・・たとえば、たとえば、だ。

 「魔女の妖術で箱に変えられた」とか。ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ

 石化ならぬ箱化魔法かよ。ちょっと怖い考えになってしまった(;´д`)

 まあ、なんにせよ、嫌な予感がする。俺も巻き添えを食らうのはごめんだ。だから箱を開けるのはパスしておこう!

 俺は薄気味悪い木箱を放置して、この部屋を出て、トンネルを歩き続けることにした。

 後ろでドワーフのすすり泣く声が聞こえたような、聞こえないような・・・。

 

 

 

コールドクローの洞窟 --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点17/23 運点12/14

 

 間もなく右手の壁にまた別の扉があった。干からびた小鳥の死骸が打ちつけてあるぞ。

 まあ扉を開けてみるしかないよな。ゲームブックの鉄則として・・・って、あらら、カギがかかっているようだ。でも体当たりで開けられるようだ。

 技術点チェーック!成功!!(・∀・)パッと開けた扉の中に入るぞ。

 うわ、さ、さむっ!Σ(´д`;) 強烈な冷気が部屋の中に漂っている。吐く息が白い雲のようだ。奥の壁から大きなトンネルの入口がある。

 そこから・・・ゆっくりと・・・足音が・・・それからコホーコホーと、ダースベーダーのような長く低い呼吸音も・・・モンスター出現!(( ;゚Д゚))

 膨れ上がった緑色の腹、太いだぶだぶの首、グロテスクで異様な頭。突き出した円い口には鋭い歯がびっしり並び、分厚い紫色の唇をしている。鉤爪で獲物を引き裂き内臓を吸い出す怪物、コールドクローだ!!

 こいつはもちろん俺の臓物も食うつもりだ。新鮮なモツが何よりの好物なんだってさ!

 そしてここは奴のホームグラウンド。寒さで凍えている俺は、この戦闘に限り技術点-1されちゃう!(*・Д・*)

 

【コールドクロー 技術点10 体力点12

1R (コールドクロー/18)(ブリッツ/19) コールドクロー/体力点-2

2R (コールドクロー/16)(ブリッツ/17) コールドクロー/体力点-2

 奴の鉤爪を俺は紙一重でかわし続ける。迫撃の攻防戦だ!

3R (コールドクロー/18)(ブリッツ/25) コールドクロー/体力点-2

4R (コールドクロー/15)(ブリッツ/20) コールドクロー/体力点-2

5R (コールドクロー/20)(ブリッツ/24) コールドクロー/体力点-2

 よし、俺のペースになった。一気に畳み掛けるぞ!!

6R (コールドクロー/18)(ブリッツ/17) ブリッツ/体力点-2

 あ、しまった。冷気で身体が凍えてなけりゃ・・・(><)

7R (コールドクロー/18)(ブリッツ/17) ブリッツ/体力点-2

 ええい、無駄なあがきを!早く死にやがれ!!

8R (コールドクロー/16)(ブリッツ/17) コールドクロー/体力点-2 ←KiLL!!

 どりゃーー!!

 

 うーん、技術点-1のハンデがなあ。体力点-4はイテエなあ・・・(´д`)

 まあしょうがない。俺は激闘後の息を整えつつ、この部屋と、それからここにつながっていたコールドクローが住んでいた洞窟に入って家探ししてみる。

 おっ、部屋のガラクタだらけの片隅に、目ぼしいものがあった。ロウで封印された古い陶器のポットだ。

 俺はこれを割ろうと地面に叩きつけたら、ひび割れて緑色のガスが漏れてきた!

 むむ!!(・w・) 冒険者としての反射神経で、口と鼻を押さえ、ガスの吸引を抑える。幸いにも毒性は薄れていたらしく、身体には何の異常もなかった。ホッ(^v^)

 もう一回叩きつけるとポットは割れて、中から黄金の指輪が出てくる。以前、地獄犬のところで手に入れたのと同じ造りだ。ありふれた量産の工芸品だな。持っていくとするか。

 ええとあとは・・・コールドクローのばかでかい洞窟に潜入してみると・・・

 犠牲者(つまりは失敗した挑戦者)の骨、それと衣服の残骸、古いブーツなどがあった。

 おー、だけどこのブーツ、けっこういい造りだな。寒さで足もかじかんできたところだ。履き替えてみよう。

 ぴったりだ!(・∀・) 足取りが軽く、しっかりなじむ。こいつは妖精のスピード・ブーツなんだ。俺は技術点+1を得る(だけど技術点は原点なのでこのままです)。

 

 さて、まだ何かありそうだぞ。

 コールドクローの洞窟の隅に安置されていたのは、金色に塗られた大きな頭蓋骨だ。このドクロは眼窩も口もしっかり封印されている。だけど頭頂部は切り取られて蓋のように被せられている。中に何が入っているのかな?

 か ぱ っ と な ( ・∀・)つ@”

 びゅおーーーーー!!ドクロの中から突風がいきなり俺の顔に吹きつけられる!その冷風は霧となって洞窟内で高速に旋回する。そして洞窟内の犠牲者の骨もカタカタと音を立て、一か所にわきわきと集まりやがった。なんだ、何が起こるんだ!?(;’A ’)

 それらの骨は組み合わさって大きな骸骨男の姿を形成した。さらに大きな黄金のドクロが頭部にパイルダーオン@マジンガーZして、その眼窩からは小さなつむじ風が噴き出している。

 ヤベエ!俺はどうやら、骨悪魔(Bone Devil)の不死の魂を解放しちまったようだ!!

 愕然とする俺。くっそー連戦かよ。だけどこいつ強そう・・・恐怖で身がすくむ・・・(;´Д⊂)

 だがこのとき、俺が胸元に下げていたメダルが、ぴかっと光った!

 以前ストライダーのところで手に入れたメダル、こいつはお守りだったのだ。俺は勇気を取り戻して骨悪魔の心理攻撃を跳ね返す。そいつは運が良かった。運点+1だ。さあ剣を握りしめて気合を入れろ。戦うぞ!!

 

【骨悪魔 技術点10 体力点8

1R (骨悪魔/14)(ブリッツ/21) 骨悪魔/体力点-2

2R (骨悪魔/18)(ブリッツ/25) 骨悪魔/体力点-2

3R (骨悪魔/20)(ブリッツ/21) 骨悪魔/体力点-2

4R (骨悪魔/18)(ブリッツ/21) 骨悪魔/体力点-2 ←Destroy!!

 

 だらっしゃあ!!!!(`・ω・´)

 俺は骨悪魔の身体を粉々にする。不死の魂は雲散霧消してしまった。ふう、覚悟していたとはいえ、今回の冒険はハードだぜい。

 骨の破片を踏み散らしていると、指のひとつに黄金の指輪がはまっていた。

 また同じ指輪?これで3つ目だぞ。

 うーん、どうやらこの黄金の指輪、以前の宝石(エメラルド・サファイア・ダイヤモンド)と同じような、迷宮探険競技を成功させるためのキーアイテムになるのかもしれないな。可能な限りたくさん集めといた方がよさそうだな。

 よし、寒くてひどい目にあったが、それなりのモトはとれたと思うぞ。ここを出よう。

 コールドクローの洞窟は行き止まりだったので、俺は部屋を出て、元の通路に戻るのだった。

 

 

 

骸骨のリドルに正解する --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点13/23 運点13/14

 

 トンネルは30mほど先で急に左に折れた。その角を曲がると右手に新しいトンネルが見える。いちばん最初の分かれ道がここで合流するわけだ。そしてこの三差路の道から、ひょいっと巻き毛の小さな頭がのぞいた。

 おっとびっくりだ。こいつはタイタンじゃ珍しい「小さなヒューマノイド」じゃないか。ちなみに種族の正式名称は書かないぞ。著作権はまだあるみたいだからな(´。`

 そうだ、奴らはなんたって食いしん坊の美食家なんだ。ひょっとしたら体力回復の食料を持ってるかもしれない!(・∀・)

 そう期待して「おーい!」と俺は呼びかけてみるが、その小さな(ryはすぐに頭を引っ込めて、てててーっと駆けだしてしまった。そして彼を追いかけて三差路についた時には、すでに姿は見えなかった・・・

 いったいなんだったんだろうな?映画のPRか??┐(´ー`)

 

 さて、合流地点にある新しいトンネルを進むと、間もなくトンネルの左側の壁に扉がある。部屋の中からは何も聞こえない。じゃあ開けてみよう。えい!

 扉の向こうは狭くて長い通路だった。行き止まりに、大きなガラス製のドームが乗った石の台座がある。そーっと近づいてみると、ドームの中に小人が閉じ込められていた!

 この小人は尖った耳と灰色の長いヤギひげを生やして、背丈50cmほどでピョンピョンとび跳ねている。そして「ガラスのドームを持ち上げろ!」というゼスチャーを盛んにしているが・・・?

 

 (1)小人の言う通りにしてやる。

 (2)通路を引き返してトンネルに戻る。

 

 えーっとねえ、ここは(1)を選んでお礼のアイテムをもらうか、なんて発想は甘いのよ。今回の作者はリビングストン。そう、理不尽トラップ盲爆状態のイアンだよ。もう少し考えろ(・A・)!!

 この小人は、さっき遭遇した小さな(ryよりもっと身体が小さい。どうやらレプラコーンみたいだ。

 だとしたら?レプラコーンはいたずら好きで名が通っている。たぶん悪さをして、サカムビットあるいは競技監督に閉じ込められた、ってのが妥当な考えだ。そーなると俺が解放して助けてやっても・・・うん、トラブルはごめんだ。2)!見捨てる!!ばいばーい!!!ヾ( ̄◇ ̄)ノシ

 ムキャームキャー騒いでいる小人を後にして、俺は元の通路に戻った。

 

 さてそれでだよ、通路を先に進んでいくと・・・コツン☆

 今度は何だ?俺がけつまづいたのは、ひと山の石の塊だ。その石の下にはキラリと光る物がある。注意深く石を取り除いてみると、見事な造りの広刃の剣が落ちていた!

 脈絡がない・・・怪しい・・・(・A・)

 ここもリビングストンのことだから「実は呪いの剣で技術点-2だドギャーン!!Σ(´д`*)」なんてワナっぽい気もする。しかし俺は八幡国のサムライを勤めていた関係で、刀の出来についてはいっぱしの目利きができるようになっているのさ!

 そう、この剣は、名工の手によるものに間違いない。思い切って手にとり、空中に振ってその感触を確かめてみる。やっぱり!素晴らしい武器だ!!(・∀・)さらには魔法の力もこもっているみたいだぞ。俺は今ある剣をここで捨て、これからはこの魔法の剣で戦うことにする。

 能力値は特に上がらないが、少しは心強くなった。よし、探険を続けよう!!

 

 通路をさらに先へ進むと、また別の扉が壁についている。鍵はかかってなくて取っ手は回るが、木の板で釘付けされている。だからこの中に入るには、板を引っぺがさなくてはならんわけだ。

 まあ、やらなきゃ何も始まらねえさ。俺は板をめきめきと剥がすことにする。けっこう大きな音がするが・・・(・A・)

 運試しは吉。運良くワンダリングモンスターには出会わなかった。よし、扉が開くようになったぞ。中に入ってみよう。

 扉の向こうは小さな部屋だった。

 何年も人が入ってないらしく、床には埃が厚く積もり、クモの巣がカーテンみたいに垂れ下がっている。そして骸骨が2体、あんぐりと口を開けて壁にもたれかかっていた。

 そのとき、不意に背後で扉がばたんと閉じた!

 えっ、ちょっと、閉じ込められた?嫌な予感がする俺に向かって、骸骨が片手をあげる。指先に幽白色の光が明滅している。エ、エネルギーボルト!!??

 こんな狭いところで狙われたら・・・逃 げ ら れ ね え ・・・(((( ;゚Д゚)))ガクブル

 いきなり絶体絶命の俺に対して、骸骨の顎がカタカタ動き、こんな言葉をしゃべりだした。

 

骸骨「私には兄弟姉妹は1人もいない。だが、その男の父は、私の父の息子だ。その男とは誰だ?」

 

 (1)扉に駆け寄る。

 (2)彼の祖父だと答える。

 (3)彼の父だと答える。

 (4)彼の息子だと答える。

 

 えっ、えっ、えっ・・・(;゚ Д゚)

 ここでリドル(謎かけ)がくるかあ。正解じゃないと胸に風穴が開いちまう。そして(1)を選択して逃げるのもたぶん背中から撃たれてデッドエンドだな。

 【結論】生き延びるには知恵を使うしかない!よーっく考えろ!!

 

===ブリッツ脳、ぎゅんぎゅん回転中!!===

 問題に出てきた順番に従って、「私」をA、「その男」をB、「その男の父」をC、「私の父」をDとするぞ。BCは親子だ。ADも親子だ。そしてCDも親子。ということはACは兄弟なわけだ。Aから見て「その男」であるBは・・・甥っ子か姪っ子・・・ありぇー?選択肢がないじょー??(´゚д゚`)

 

骸骨「 そ ろ そ ろ 時 間 か な ? 」

ブリッツ「あうあう・・・」(ノД`)

 

===ブリッツ脳、再びぎゅんぎゅん回転中!!===

 いやいや待て待て、Aには兄弟姉妹は1人もいないんだ。つまりACは兄弟にならない。だったら何だ?Dから見てACも子だ。ACDが親だ。つまりは・・・同一人物だ!ACが同一人物とすれば、Aから見てBは・・・

 

ブリッツ「息子!!」

骸骨「・・・お前は賢い冒険者だ」

ブリッツ「ぃよっしゃあ!!」( ̄▽ ̄)

 

 無感動な声が骸骨から響き、充填中のエネルギーボルトの明滅光が消えた。俺は心底からほっとして額の汗をぬぐう。ふえええ・・・ヽ(´Д`)

 「テストに合格した褒美の品は、テーブルの引き出しの中だ」骸骨はそう言葉を発すると、口を閉じ、あとは何もしゃべらなくなった。

 おそるおそる暗い室内を見回してみると、小テーブルが見つかる。その引き出しを注意深く開けたら鉄のカギがあった。

 俺はそれを革袋にしまうと、深呼吸をして気持ちを入れ替えてから、トンネル沿いに歩き続ける・・・

 

 

 

死霊の女王がもたらす苦痛をはねのける --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点13/23 運点12/14

 

 ほどなくして、またトンネルの左側に扉だ。開けてみる・・・ちょっと待て。

 俺はいったん躊躇した。こーいう感じでバカスカ扉を開けてても、良いことないかもしれない。

 いずれ即死魔法が炸裂してデッドエンド、みたいな。あのリビングストンだ。そろそろ男泣きを仕掛けてきそうな気もするんだな。

 ゲームブックの鉄則からは外れてしまうが、冒険者の勘に従うことにしよう。あえてスルー!!(=゚ω゚)

 

 ちょっとだけ未練を残しながら先に進むと、やがてトンネルはT字路にさしかかった。

 ここは左か右か?左の通路にはそこからすぐに扉がある。よし、さっきはスルーしたから、今度は調べてみることにするぞ。

 扉の前に立って耳を押し当ててみると、何やらブツブツつぶやいている女の声が聞こえる。カギはかかっていないな。じゃ開けてみるか。ギイイイイ・・・

 中は大理石の床と豪華な家具に飾られた立派な部屋だ。そして中央には、きらびやかなガウンをまとって大理石の玉座に腰かけている美女!!(*゚∀゚)=3フオオォォォッ

 ・・・の、干からびたミイラヽ(=´Д`=)ノ ギャフン

 あーあ、がくーんときちゃった俺様。カサカサな皮がわずかに貼りついているだけの、ほとんどドクロに近い顔だ。元はきれいな姉ちゃんだったんだろうけどなぁ。なーんて考えていると・・・

 

???「図々しくも私の部屋に入ってきた、この身の程知らずな人間は誰だ?」

 

 ・・・うぃい?今、誰がしゃべったの??(゜д゜;三;゜д゜)

 あ、このミイラだ!彼女は血のような赤い眼でじっと俺を睨みつけている!この女は死霊の女王というアンデッドモンスターらしい!

 俺は剣を抜いて身構えるが、死霊の女王は余裕しゃくしゃくの風情で立ち上がる。そして「お前に、私の苦痛の手袋をはめる勇気があるか?それとも今この場で、この私に殺される方を選ぶか?」と冷ややかな声で告げる。次に椅子のクッションの下から鉄の手袋を取り出して、俺の足下にぽいっと投げつけてきやがる。

 こいつが「苦痛の手袋」ってやつなのか?おっかねえ・・・

 どうも戦うのは分が悪そうだぞ。選択肢はあるようでないな。俺は彼女が言うがままに用心深く手袋を拾い上げ、手にはめてみるしかない。すると・・・

 

 う あ あ あ あ ! ! イテーーーーーーーーー!!!!

 

 ああヽ(´Д`)(´Д`)(´Д`)(´Д`)ノあぁ。

 巨大な万力に締め上げられるような激痛が全身に広がるぅぅぅぅぅう!!!!

 苦痛に耐え抜くには技術点チェックだ。しかしここは3d6で臨まなければならない。なんだその凶悪な・・・マジかよ・・・出目は・・・15だ。あーう!

 幻想上の苦痛でしかないのに、俺の心は現実のものと受け取り、床に屑折れてのたうちまわる。ギャー!!ここで体力点-4くらっちゃうのか!!。・゚・(ノД`)・゚・。

 大ピンチDeath。無力化状態Death。わーお!

 心が折れて弱々しくうずくまるだけの俺に、ゆっくりと近寄ってくる死霊の女王。手に持っているのは骨の短剣だ。この俺に止めを刺すつもりなんだ!

 俺は必死に苦痛の手袋を外そうとするが、ダメだ!ぴったり手の皮に張り付いているみたいに離れねえ!沸騰するような痛みが引き続き襲いかかる!

 

ブリッツ「もうだめだ・・・死ぬ・・・死ぬしかねえ・・・」

死霊の女王「そう、ここでお前は、果てるのだ」

ブリッツ「いいかその方が・・・楽になれるしな・・・ふふっ」

死霊の女王「甘美な死がお前を待っている」

ブリッツ「ひと思いに・・・」

死霊の女王「・・・殺してやろう」(ぐわっと骨の短剣を振り上げる)

ブリッツ「いや、だめだ! や ら れ る か あああああああ!!」

死霊の女王「なにいいい!」

 

 俺は根性だけで、苦痛の手袋をはめたまま剣を鞘から抜き、死霊の女王が繰り出してくる骨の短剣をがっしと受け止めた。そうだよ、まだこんなとこで死ねねえんだ。

 俺のバックには、ブラッド・アイランドで散った奴隷たちが、いるんだ!

 あいつらの無念を晴らすため、カーナス卿に復讐を果たすため、この地下迷宮を絶対に突破しなければならないんだああ!!(ここらへん、ロッキーのBGMをかけてくれ。10ラウンド過ぎくらいの、アイ・オブ・ザ・タイガーだっけか?)

 戦うぞ。闘うんだ!相変わらずの痛みでこの戦闘は技術点-3のペナルティだってよ。だからなんだ!そんなの気合でカバーしろ!!

 

【死霊の女王 技術点9 体力点9

1R (死霊の女王/16)(ブリッツ/17) 死霊の女王/体力点-2

2R (死霊の女王/19)(ブリッツ/19) Draw

3R (死霊の女王/18)(ブリッツ/19) 死霊の女王/体力点-2

4R (死霊の女王/17)(ブリッツ/21) 死霊の女王/体力点-2

5R (死霊の女王/16)(ブリッツ/18) 運試し吉 死霊の女王/体力点-4 ←Crushed!!

 

 見ていたかベルマ、俺はもう少し生きさせてもらうぞ。わりいな。ふ、へへ・・・。

 俺は死霊の女王を粉砕し、激闘に疲れ果て、ぐったりと壁にもたれる。親玉が滅んだことにより手袋の呪いの力も消えた。俺はやっとこさそれを外して放り出す。だが、この悪夢のような経験は、さすがに後を引く。手足の震えがおさまらねえ。技術点-1だ。

 それでも生き延びただけめっけもんか。くうっ。(><)

 死霊の女王の残骸を近寄って調べてみた。彼女の指の骨の1つに・・・やっぱりこいつもはめていたか。黄金の指輪だ。これで4つ目。

 それからよろよろと死霊の女王の部屋を出ることにした。

 あっという間に体力点も1ケタ突入かよ。意識がもうろうとしてるんだけど、それでも生存本能で先に進むのみだ。半分意識が飛んでグロッキー状態のまま、俺はT字路を越えて左のトンネルに向かう。そこで・・・助けを求める甲高い悲鳴が響く!

 

???「うわわわ!助けてくれええええ!!」

 

 ∑('0'*)ハッ おかげさまで我に返った。トンネルの左側の壁に洞窟の入口があり、そこから聞こえてくるようだ。中は真っ暗だが、何かがいるのは間違いない。

 俺は足早に洞窟に入っていく。やがて暗闇に目が慣れてくると、助けを求めるものが見えてきた。絶体絶命な危険に遭っているそいつは・・・

 

 小さな(ry !!! 

 

 

 

その絵づらは著作権的にどうなのよ? --Trial of Champions--

 

【技術点13/14 体力点9/23 運点11/14

 

 金色の巻き毛の髪をして、裸足の甲にふさふさと毛が生えている小さなヒュ(ryは、今まさに危険な状態だ。小さな身体が大グモの巨大な巣に引っかかってもがいている。粘っこい糸に絡まれて自力ではどうにもならない!

 って、あれ?そのシチュエーション、どこかで見たような・・・

 いや、この場面さ、挿絵もあるんだけど・・・

 著 作 権 的 に ど う な の よ (ノ∀`)アイタタタ

 この小さな(ry「旦那ぁ、お慈悲を!助けてくれえー!!」なんつって懇願してくるので、とりあえず助けてやるために洞窟の中に深く入る。

 するとご主人様のお出ましだぁー!

 シュロブ・・・げふんげふん、大グモが天井からスルスルと降りてきて俺にはい寄ってきまスタ。

 こうしてなし崩し的に戦闘に突入するわけだが、気をつけなきゃいけないのは、5ラウンドたっても退治できなかったら、俺もクモの巣に絡めとられちゃう。そうなったら体力点も残り少ないし厄介な事態になる。速やかに仕留めろ!!

 

【大グモ 技術点7 体力点8

1R (大グモ/17)(ブリッツ/19) 大グモ/体力点-2

2R (大グモ/14)(ブリッツ/23) 大グモ/体力点-2

3R (大グモ/14)(ブリッツ/20) 大グモ/体力点-2

4R (大グモ/17)(ブリッツ/20) 大グモ/体力点-2 ←KiLL!!

 

 よっしゃあ!ストレート勝ち!!(^v^)

 毒の牙が怖かったけど、能力値的には楽な相手だったな。俺はクモの巣を斬り払って、囚われていた小さな(ryを自由にしてやる。「ありがとう見知らぬお方!」彼はぺこりとお辞儀をして自己紹介した。

 こいつの名前はビリーボッブ。もう何代も前から彼の一族はこの山の下に住んでいたのだが、いきなりサカムビット公が用地買収して、こんなダンジョンを造っちまった。住民の総意とか関係なく、再開発地域にしちゃったんだってさ。

 それ以来、こうした恐ろしい怪物に住み家を乗っ取られて、今じゃ本当に難儀しているそうだ。なんだか生々しい話だなあ・・・(´-`

 

ビリーボッブ「そうそう、命を助けてくださったお礼に、私がサソリの巣で見つけた物を差し上げましょう」

 

 ビリーボッブは俺の手の平にぽとりと黄金の指輪を落とす。これで5つ目だ。

 それから忠告も与えてくれた。「泉の水を飲んではいけない」らしい。ここらへんが地下迷宮として拡張される前も、そこは呪いの泉として存在していた。ビリーボッブたちは注意して近づかないようにしていたそうだ。

 そこまで言うと、彼は「もう行かなきゃ!もうだいぶ遅刻しているんです!!」と、そそくさとこの場から立ち去ろうとする。「どこに?」と俺が尋ねると「撮影に!」だってさ。

 にゅう・らいん・しねま・・・( ´ー`)

 まあ何はともあれそんぐらいにしておけ。サンキュー!ビリーボッブ!!

 

 さて、ビリーボッブと別れて大グモのいた洞窟から元のトンネルに戻る。そのトンネルを進むと、まもなく石の階段に突き当たった。

 階段は上にも下にも通じ、手すりのところどころにドクロを燭台にしたロウソクが灯っている。階段を上がるか?それとも下りるか?

 うーん、特に手がかりがないなら、楽な方がいいな。下りよう。

 俺がスタスタと階段を下りると、階段の端は扉で終わっていた。その向こうからは小動物のキーキー鳴く声が聞こえてくる。とりあえず開けてみるぜ。えい!

 俺が取っ手を回して開けた途端、中の部屋を走り回っていた5匹のネズミが、次々に飛びかかってきた!

 

【ネズミ1 技術点3 体力点2

【ネズミ2 技術点2 体力点2

【ネズミ3 技術点3 体力点2

【ネズミ4 技術点3 体力点2

【ネズミ5 技術点4 体力点2

1R (ネズミ1/10)(ブリッツ/18) ネズミ1/体力点-2KiLL!!

 うりゃ!!

2R (ネズミ2/9)(ブリッツ/19) ネズミ2/体力点-2KiLL!!

 せいっ!!

3R (ネズミ3/9)(ブリッツ/25) ネズミ3/体力点-2KiLL!!

 待て、コラ!!!

4R (ネズミ4/11)(ブリッツ/22) ネズミ4/体力点-2KiLL!!

 ちょろちょろすんじゃ・・・

5R (ネズミ5/10)(ブリッツ/19) ネズミ5/体力点-2KiLL!!

 ねーっての!!!!( ゚Д゚)

 

 俺は1ラウンドも負けないでネズミの駆除に成功した!

 普通に戦えばこんな小動物は楽勝だが、ファンブルがなくてよかったな。噛まれてたら病気になるかもしれないところだ。

 さて、どうしてここにネズミがいたかというと、その理由はすぐにわかった。ここは貯蔵庫なんだ。樽や袋や箱が積まれていて、床から天井までびっしりビンが並べられている。だったら食料も!(^д^;)・・・なかった・・・(´・ω・`)ショボーン

 あらかたネズミに食い荒らされた後だ。残りもカビが生えてたり腐ったり・・・あ、だけど、これはまだ大丈夫そうだな。塩漬け肉とひと塊のパンを見つけた。

 俺はまず塩漬け肉からかぶりついてみる。モグモグ。お!イケル!うまーい!!(・∀・)体力点+4だ!さて、それではパンの方も・・・がきっ☆

 なんだ?俺の歯が、何やら異物を噛んだ。吐き出してみると、それは鉄のヤスリだった。パンの中に隠してあったのか。囚人が脱獄するのによく使う手だな。まあそれは革袋に入れといて、パンの残りをゆっくりと味わうことにしよう。

 うふふ、うまぁい♪( ´ー`) さらに体力点+2を回復したぜ!!

 

 よっしゃ、充分とまでは言えないけど、この先戦えるだけの体力は、なんとか回復できた。

 俺は貯蔵庫を出て、階段を今度は上へと進むことにする。

 

 

 

競技監督ノイ --Trial of Champions--

 

【技術点13/14 体力点15/23 運点11/14

 

 階段を上がると、やっぱりこっちも扉の前で行き止まりだ。扉には古代文字や図形がたくさん書かれているが、俺にはさっぱりわからない。

 扉の横には古い樫の箱が置いてある。扉を開けてみる前に、この箱から調べてみようか。罠が仕掛けられているかもしれないから慎重に・・・そーっと蓋を開けて・・・

 おっ!中には丈夫なロープ、ハンマー、そして「解毒剤」とラベルが貼ってある薬ビンが入っていた!!(・∀・)

 どれも特に値打ち物じゃないが、これからの冒険で、地味に役立ってきそうだぞ。思いがけない収穫だったな。

 

 満足しながら改めて扉を開ける。中は鎧が一つあるだけの空っぽの小部屋だった。鎧の上には翼のついた兜が乗っている。この鎧一式は椅子に支えられる格好で立っており、その椅子にはも立てかけられていた。

 鎧は重そうで着込んだら俺の戦闘方法に合わない。だから調べてみるとしたら、むしろ盾の方だな。やっぱりここにも罠があるかもしれない。慎重に椅子を動かしてっと・・・

 取り出した盾を腕にはめてみる。うん、重さもちょうどいい。俺のために作られたかのようにぴったりだ。持っていくとしよう。新たな戦いの道具を手に入れた俺様は技術点+1さ!

 イェイ!!ヽ(´▽`)ノ よーしよし、ここになってツイてきたぞ。

 さて次は翼つきの兜を取ってみようか。うん、これもなかなかの根打ち物だ。それに俺の頭にぴったりだぜ。(がしゃん!)あれ?今の音は??(がしゃん!がしゃん!)

 突然、鎧が生命を帯びて動き回り、俺に向かって掴みかかろうとする!(@o@)

 なんてこった!こんな得体の知れない奴と戦っても無駄だ、急いでこの部屋を出た方がいいな。

 幸い、向こうのドアに錠はかかっていなかった。素早く隣の部屋に出てバタンと扉を閉める。鎧の化け物は扉をしつこくガンガン叩くが、判断する力はないらしく、取っ手を回すことは思いつかないようだ。ふう、やれやれだぜ┐(゚~゚)

 さて、俺が飛び入りしてきたこっちの部屋は・・・

 

 なんだお前???(´゚д゚`)

 

 次の部屋では不可思議な人物が俺を出迎えていた。

 太っていて禿げ頭の東洋人風の男。こいつは伸ばした両手に竹の棒を載せて、微動もせずに座っている。頭上の中空には色つきの木の立方体が6個、輪をかいてヒョコヒョコ浮かんでいた。男の眼は虚ろな灰色で明らかに盲目だとわかる。それ以外、この部屋には、低い木のベッドと戸棚、それに大きな木の箱があるきりだ。

 「よく来た、挑戦者第2号。待っていたぞ」いきなりこの男が、口を開いて深く静かな声でこう告げた。俺はびくっと背筋を震わす。ひょ、ひょっとして、こいつ・・・

 

ノイ「私はサカムビット公の家来にして、競技監督のノイだ」

 

 やっぱりそうか!!!

 競 技 監 督 ! それはファングの地下迷宮で、危険極まりない罠と怪物どもを管理するダンジョンのエキスパートだ。もちろん手練れの戦士で、しかも狡猾な知恵も併せ持つ、サカムビット公の信頼厚いディレクターなのだ。

 だいたいムカツク野郎が多いけどな。前回の競技監督はドワーフの野郎だった。確か俺がぶち殺してやったっけ。スロム・・・(´д⊂)

 

ノイ「さて、用意はいいかな?」

 

 ああ、いかんいかん、過去の男泣きシーンを思い出して感傷に浸っちまった。

 前回ファングの地下迷宮に挑戦した教訓から、競技監督のテストを拒絶してもいいことはない。粛々と試練を受け入れて実力を見せつけるべきだ。だから俺は不敵に笑い、奴の挑戦を受け入れる。

 

ブリッツ「よし、なんでも来いや!」щ(゚Д゚щ)

ノイ「わしは、力と知恵と戦闘能力の三点でお前を試すよう指示されている。この3つのどれに失敗しても、お前はこの迷宮探険競技を続行できなくなるぞ」

ブリッツ「のぞむところさ、全部クリアしてやるぜ!」(`∀´)

ノイ「では・・・最初のテストは・・・綱引き対決じゃ!!」

 

 競技監督ノイがそう宣言すると、後ろの扉が開く。そこから現れたのはボロボロの毛皮をまとった筋骨隆々の穴居人だ!

 次に競技監督が床をぴしっと叩くと、ガコン!暗く深い穴が突然開いた!!太い綱がこの穴の上に渡され、一方の端を俺が、もう一方の端を穴居人が持つ。綱を持たされた俺たちは穴を挟んで向かい合う形になった。つまりは・・・非力な方が落っこちる(=゚ω゚=

 

ノイ「それでは、はじめ!」

穴居人「ウガアァー!!!」

ブリッツ「うわ、ちょ、待っ・・・このおっ!ふんぬらばーっ!!」

 

 俺たちは渾身の力を込めて引っ張り合う!

 いきなり始まったこの綱引き対決、解決法は戦闘ルールと同じだ。お互いの技術点+2d6で達成点を比較して、先に4ラウンド勝利した方が勝ちだ。だけど剣で斬った張ったするわけじゃないから、負けても体力点の減点はないぞ。

 ちなみに穴居人の技術点は7なんだ、その筋肉は見かけ倒しか!!( ´ ▽ ` )

 

1R (穴居人/13)(ブリッツ/22) 穴居人 → ブリッツ

2R (穴居人/14)(ブリッツ/24)   穴居人 → → ブリッツ

3R (穴居人/12)(ブリッツ/22)     穴居人 → → → ブリッツ

4R (穴居人/17)(ブリッツ/19)       (;´Д`) 穴居人 → → → → ブリッツ (゚∀゚)

 

 ブリッツ☆WIN! 力持ちだったのは俺様さ!

 力任せにぐいぐい綱を引っ張ると、相手は前に引きずられ、真っ逆さまに穴の中に墜落していった。うわー長い悲鳴だな。この穴は相当深いみたいだ。

 

穴居人「うあああ あ あ  あ   あ    あ      ・・・ぐしゃ」

 

 あーあ、かわいそうに。┐(´ー`)

 だけど競技監督は手下の死にも冷静だ。さっそく次のテストの準備を始めていやがる!

 

 

 

テストは余裕で突破! --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点15/23 運点11/14

 

 見事穴居人との綱引き対決に勝利し、力の試験は突破した。

 次の試験はえーっとなんだっけ、そうだ、知恵の試験だったな。競技監督ノイは部屋の真ん中に置かれた木の櫃を指差した。

 

ノイ「この櫃の中にはさらに6つの櫃が入っていて、そのそれぞれに、もっと小さな櫃が3つずつ入っている。櫃の数は全部でいくつだ?」

 

 ほうほう、なるほど、さっきの骸骨男のリドルよりかは簡単そうだ(´・∀・`

 落ち着いてよっく考えれば大丈夫。俺は床に小石を置いてみる。

 いちばん外側の櫃(□)、その中にある6つの櫃(◇)、さらにそのそれぞれにもっと小さな櫃が3つずつ(○)。図にするとこういうことだ。

 

 □ ◇○○○ ◇○○○ ◇○○○ ◇○○○ ◇○○○ ◇○○○ 

 

 小石の数を数えてみそ。そうさ、全部で・・・25個!!

 

 (答えの数のパラグラフに進めっ!)

 

 競技監督はしばし黙りこみ、それからゆっくりと口を開いた。

 

ノイ「お前は第二のテストにも合格した」

ブリッツ「やりいぃ!」(´∀`)

ノイ「いよいよ最後のテストだ、このわしと戦え!」

ブリッツ「おう、ブッ殺してやる!覚悟しな!!」(しゃきーんと剣を抜く)

ノイ「いや、ちょっと(・A・)オチツケ・・・」

 

 なんだよなんだよ。ノイの顔がちょっと汗ばんでる。ふうん、予定を急きょ変更したって感じでソワソワしてるぞ。本当はここで殺し合わなきゃいけないんじゃねえのか?

 奴が口先で作り出したルールによれば、真剣勝負はやめたらしい。やるのは竹棒での模擬試合だ。頭か胴への一撃が決まったら、必殺打と見なされて試験終了なんだってさ。そんなのヌルポだぜ┐(´ー`)

 

ノイ「ことわっておくが、わしの目が見えないことは、わしにとって何のハンディキャップでもない。耳でお前の居場所がわかるからな」

ブリッツ「なーんだ、命をかけた勝負じゃないんだ。拍子抜けだぜ」(挑発気味に軽口を叩く)

ノイ「う、うるさい!さあ戸棚から竹棒をとってこい、わしの方は用意はいいぞ!」

ブリッツ「へいへい・・・」

 

 俺は戸棚から竹棒を選ぶ。手に取って素振り。うーん、これはどうも軽いな。じゃあこっちの棒にしてみっか。また素振り。いやーこれもちょっと中心線が曲がっている。じゃあこっちは? またまた素振り。これは“しなり”がちょっと強すぎるかも・・・

 

ノイ「ええい、早くしろ、早く!」(* ゚Д゚)

ブリッツ「そうは言ってもよ、竹棒にはひとつひとつ、クセってもんがあんだろ」( ̄ー ̄)

 

 ノイがジリジリしだした。ヘヘヘ、いいぞいいぞ、もっと焦れ!

 やっとこさ俺は竹棒を選んで、ノイの前に立つ。「いいぜぇ」と、気のない返事で油断した風を見せて、さらに挑発する。鼻の穴なんぞをほじりながら(笑)

 顔を真っ赤に怒らせたノイは、裸足の脚を踏みしめ、音も立てずに突進してきた!ははっ、初めの合図もなしかよ。俺の目論見どおりさ。

 戦いにおけるノイの武器、それは静かな水面のような平常心だ。そこにさざ波を起こして乱してやれば、俺様の土俵に持ち込めるってもんだ!

 さて、最初の一撃は、頭に来るのか、胴に来るのか・・・

 奴のフェイント、123・・・はん、たった3回だけで、読まれないと思ったか。甘い!

 がぃん!俺はノイの放った胴への打ち込みを易々とブロックする。するとノイはふわっと宙に飛んだ。怒りにまかせた続けざまの攻撃。空中から俺の面を狙うつもりだ。

 そうくると思ったよ。単純なんだお前の動きは!技術点チェック、成功!!

 ひらりと身体を回転させてノイの攻撃軸から外す。そして奴が着地した瞬間にバックハンドで、そらよ!一丁上がりだ!!

 

 がつーん!俺はノイの脇腹に強烈な一撃を叩き込む!!

 

 「ぐはっ!」腎臓を1つ潰されたくらいの衝撃をぶちかまされ、血を吐いてごろんごろんと床を転げまわる競技監督。

 俺は竹棒を肩に構えて、とんとんと首筋を叩きながら、ゆっくりと奴に近づく。ノイはハッと顔を上に向けた。盲目で相変わらず瞼を閉じているが、おびえた表情がありありと浮かんでいる。

 

ブリッツ「ドアタマ、カチ割ってもいいんだが・・・」

ノイ「ひいっ!」(頭を両手で隠して縮こまる)

ブリッツ「う・そ♪(´ー`)老いぼれをいたぶるのは気が引けらぁな」

 

 俺はコロンと竹棒を床に落とす。奴隷の挑戦者ふぜいに助命された屈辱に、競技監督ノイは荒い息のまま、唇をわなわなと震わしている。

 

ノイ「お、お前は、すべてのテストに合格した。そ、それでいいだろう!」

ブリッツ「はいはい。これに懲りたら、あまり挑戦者をナメた態度、とらない方がいいぜぃ」

 

 全てに敗北したノイはがっくりと肩を落とし、最後に「さあ、わしの後ろの扉から出ていくがいい」と弱々しく呟いた。さっきまでの傲岸不遜な態度はみじんもなく、完全にプライドを粉砕されて打ちひしがれている。

 まあ、思いあがっているお前さんにゃあ、いい薬になっただろ。

 俺は自分の革袋と盾を再び担ぎあげ、競技監督の部屋を抜けた。

 

 その先はまた薄暗くて長いトンネルになっていて、間もなく魚が跳ねた形の石の泉に出る。

 あーここかな。小さな(ryのビリーボッブが忠告してくれたところは。たしかこの泉の水は飲まない方がいいんだ。

 さっきの戦いで喉が渇き、少し休憩したいところだ。だけどガマンガマン!(・A・)

 俺は先に進み続ける!!

 

 

 

ここで地味に役立つアイテム --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点15/23 運点11/14

 

 カッカッカッ・・・

 なんだこの音?石の床を蹴るひづめの音だ。その音は次第に近づいてきて、やがてトンネルの暗がりの中から、俺を襲撃するモンスターが出現する!

 俺が遭遇したのは、白い骸骨の馬にまたがった、鎧と王冠をつけた骸骨男だ。あぇー、またガイコツかよ。ダンジョン入ってから、これで何体目だ???

 そして今度もやっぱりただのスケルトンじゃないぞ。生前は高貴な身分だったはずの骸骨王(Skull Kingだ!そいつは骨の乗騎に拍車をくれてギャロップに入り、剣を振りかざして俺にチャージしてくる。上等だ、戦闘に突入だぜ!(゚⊿゚)

 だがちょっと待て、こいつはホネホネロックなスカスカの身体なので、剣での攻撃に成功しても、体力点-1のダメージにしかならない。だったらどうする?

 ここでアイテムチェック・・・そうだ、あれを使って戦おう!

 俺は以前に入手していたハンマーを取り出し、大上段に構える。これなら通常通り体力点-2のダメージを与えられるぞ。さあこい、叩き割ってやらあ!!

 

【骸骨王 技術点9 体力点7

1R (骸骨王/17)(ブリッツ/24) 骸骨王/体力点-2

 ばきょおん!俺は突進してきた骸骨馬の鼻面を思いっきりハンマーで殴りつけた!

2R (骸骨王/20)(ブリッツ/19) ブリッツ/体力点-2 

 ところが骨の破片が散り散りになって砕け飛び、ぐさっと俺の脚に刺さる。いってー!('A`)

3R (骸骨王/17)(ブリッツ/22) 骸骨王/体力点-2

 カタカタを顎を動かして笑う骸骨王。調子に乗るな、その顔面にハンマーをヒット!!

4R (骸骨王/14)(ブリッツ/24) 骸骨王/体力点-2

 そして続けざまにガシガシと、殴る!殴る!殴る!

5R (骸骨王/13)(ブリッツ/18) 骸骨王/体力点-2 ←Crushed!!

 どうだあ!骨屑にしてやったぜ!!(`А´)

 

 王様なんだろ、なんか値打ち物は持ってねえか、こいつ・・・お、あったあった。

 木端微塵となった骸骨王。そいつが跨っていた骸骨馬には鞍袋がくくりつけられていた。それを開けてみると、中には木の笛が入っている。俺はそれらを自分の持ち物にしてから、さらにトンネルを先へと進む。

 

 やがて間もなくT字路に着いた。左に行くか右に行くか・・・うーん、特に手がかりはないので、当てずっぽうにだ!

 ところが左のトンネルは深い穴の縁で行き止まりだ(・A・)アララララ

 この穴、相当深いぜ。試しに石を投げてみたら、数秒かかって底に当たった音が聞こえる。穴の側面はつるつるしているし、飛び降りるなんて問題外だ。

 どうしよっかな、さっきのT字路に引き返して、違う通路に入る選択肢もあるんだが・・・

 いや、だけどなんとなくこの穴の底に、隠されたアイテムがあるような気がする。あくまでも冒険者の勘なんだが、ここはその直感に従うことにしよう!

 俺は革袋から以前手に入れていたロープを取り出し、断固この穴に降りることにした。さっきのハンマーといいロープといい、地味に役立ってるなぁ。ツイてるツイてる!(^v^)

 ロープを使ってするすると底に降りたら、穴の底にもう一つ、新しいトンネルがあったのを発見した。

 この穴にロープは置き去りだが、まあしょうがないか。

 俺は新しいトンネルに入っていく・・・

 

 左手の壁に洞穴の入口があったぞ。その奥からは何やらブーブー鳴く音が聞こえてくる。

 ブヒブヒ鳴いてるってさ。豚か?なら食える!!(・∀・)

 食材との出会いを期待して、俺は洞穴に入ってみることにした。入口は結構低くて、屈まなければならない・・・よっこいしょ・・・っと。

 狭いなー!それにひどくカビ臭い。

 洞穴の奥からブーブーいう音が侵入者である俺に近づいてくる。よーしよーし、来いよ、じっくり煮込んだトロトロの角煮にしてやるぞ!

 だけど俺の前に現れたのは、1体のヒューマノイドだった。

 こいつの頭はオーク以上に豚そっくりで、口の両脇から曲がった牙が2本突き出ていて、手に石の棍棒を持っている。キバ男とかいうモンスターだってさ。

 なんだてめえー、がっかりだぜ!!ヽ(`Д´)

 

【キバ男 技術点6 体力点6

1R (キバ男/10)(ブリッツ/19) キバ男/体力点-2

2R (キバ男/16)(ブリッツ/22) キバ男/体力点-2

3R (キバ男/15)(ブリッツ/21) キバ男/体力点-2 ←KiLL!!

 

 俺は可及的速やかにこいつを始末してやった。

 まったくもう、頭だけは豚なんだけどな。ここまで人の形をしていると、肉を切り取ってスペアリブ作るのも気が引けるなあ。よってこいつの屍骸は放置しよう。

 さて、キバ男が住んでいた洞穴の中は、わずかばかりのガラクタがあるだけだ。だけど一つだけ興味を惹いた物があった。それは粘土作りの不細工な豚の置物だ。中は空洞で、振ってみるとカタカタ音を立てる。何か入ってるぞ。ひょっとしたら黄金の指輪かも!(´・∀・`)

 パキイン!俺はウキウキしてこの置物を割ってみる。中から出てきたのは、ちっぽけな黒サンゴの飾り(チャーム)だ。何かのお守りかな?俺はそいつを拾った。すると・・・

 呪いがかかってました。運点-2です。。・゚・(つД`)・゚・。

 触った者に不運がもたらされるんだってさ。まあ、奴隷身分に落とされてこの地下迷宮を彷徨っている時点で、十分俺の運命は大凶殺なわけだが。

 

 あーあ、戦い損かよ(TДT)

 洞穴の奥には小さくて暗い通路がくねくねと続いている。ここまできたら引き返すのも馬鹿らしい。そっちの方に行ってみるか・・・。

 

 

 

カオスの王者を屠る --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点13/23 運点9/14

 

 曲がりくねった通路を、俺はそーーっと腕を前に出して歩いていく。

 真っ暗だから手探り状態だ。出会うのはキーキー鳴きながら地面を這いずってるネズミだけだが、さてさて、この先何があるんだろう?

 ぬちょ。

 ん?なんだか足もとが生温かい。それにヌルヌルしている。これは・・・泥だ!

 硫黄のような悪臭を発しているねば土の地面にはまりこんじまったらしい。あっという間にねば土はひざ上までの深さになった。

 どうする?このぬかるみをさらに進み続けるか?それとも戻るか??

 底なし沼だったらたまったもんじゃねえ、戻るか・・・いや、待て!(・A・)

 硫黄の臭いだって?八幡国の頃を思い出せ、硫黄の湧き出るところに何があったかというと・・・

 お ん せ ん だ ♪ (´∀`)

 俺はあったかいぬかるみの中をさらに進み続ける。腰、そして首までどっぷり泥につかることになったが、やがて足もとの地面は徐々に上り坂となり、やがてぬかるみを脱した。

 そしてその効能は・・・『実はこれは火山泥のぬかるみで、鉱物(ミネラル)質に富み、素晴らしい治療効果を持っている。体力点5と技術点1を加えよ』・・・だってよ!

 こいつはいいや!一気に傷が治っちまったぜ。これも風呂好きの八幡国で得た温泉知識のおかげさ!(;^▽^)

 

 さて、通路はやがて光る岩に照らされた部屋に出た。

 部屋の真ん中には石鹸石で造られた高さ1mの像がある。かたどっているのは象だ。象の像。何だかややこしいなあ・・・(´-`

 おう?この象の下腹にまっすぐな筋が入っている。内部に秘密の空洞がありそうだ。でもどうやって開ければいいんだろ。

 ああそうか、この筋は象の鼻までつながっている。だったらここを引いて・・・こう・・・くいっとね。

 象の鼻を引っ張ると、案の定、蓋はカチリと開く。そして黄金の指輪がコロンと出てきた。よし、これで俺が集めた指輪は、ええっと6つ目だ。

 これ以上ここでぐずぐずしていてもしょうがない。俺は急ぎ足で部屋を出て、さらに奥につながっている通路へ入る。サクサク進むぜ!!(σ゚∀゚)σ

 

 しっかし、ここまで真っ暗だとなあ・・・

 いい加減心細くなってきたところに、ようやく、俺は明かりを見つけた。

 光は床に開いた穴から漏れてくる。穴の縁からのぞくと、ここの通路の下にもっと広いトンネルがあるのがわかった。

 よし、こっちのほうがいいな。俺はそっちのトンネルに身体を移すことにした。

 しゅたっと飛び降りてから、素早くあたりを見回して状況確認。

 すると、前方で何やら人影が・・・

 相手もこっちを認めたようだ。くるりと向きを変えて、ゆっくりとこちらに向かってくる。

 ガシャン!ガシャン!すごい鎧の物音だ。松明の揺れる明りにさしかかったとき、俺はその人影が誰だかわかる。

 漆黒のとげとげした甲冑を装着し、同じくとげとげの飛び出したメイスを武器とするタフガイな戦士。俺と同じ迷宮探険競技の挑戦者、その名も「カオスの王者」だ!!

 

ブリッツ「よーぅ」( ̄ー ̄)

カオスの王者「ほほう、ここまで生き残っている奴が、俺以外にもいたとはな」

ブリッツ「これも何かの縁だ。共同戦線、組まねえか?」

カオスの王者「ということは、お前は、俺様の下僕になるということだな?」

ブリッツ「なにい?」

カオスの王者「ご主人さまに黄金の指輪をすべて差し出せ!」

ブリッツ「ばっかやろー!ナメンなゴルァ!!」<#`Д´>

 

 交渉決裂!!

 中指おっ立ててみせた俺に対して、カオスの王者は激怒して、スパイクつきのメイスを頭上でびゅんびゅん振り回しはじめる。こいつは生れてこのかた、ひたすら殺しと略奪のみに生きてきた戦闘マシーンだ。野獣のような咆哮が通路に響き渡る!

 

【カオスの王者 技術点11 体力点12

1R (カオスの王者/21)(ブリッツ/21) Draw

2R (カオスの王者/22)(ブリッツ/22) Draw

 がきい!ごわきい!奴のメイスと俺の剣がぶつかり合う!

 うひょおお、手がジンジンしびれるぜ。力比べは分が悪そうだ。

3R (カオスの王者/20)(ブリッツ/22) カオスの王者/体力点-2

 だったらスピードで勝負!!

4R (カオスの王者/18)(ブリッツ/19) カオスの王者/体力点-2

 俺はフットワークでくるくると動き回り、奴の死角に回ってはちくちくと剣を差し込む!

5R (カオスの王者/18)(ブリッツ/20) カオスの王者/体力点-2

 さあ、さらにギアを上げてくぞっ!ほれほれ!!

6R (カオスの王者/18)(ブリッツ/出目3) ブリッツ/体力点-2

 うわっと!調子に乗っていたら一撃くらったあ!!(><)

7R (カオスの王者/13)(ブリッツ/18) カオスの王者/体力点-2

 うずくまって地面に転がった俺にのしかかるカオスの王者。

 だけどあまぁい、それは誘いのワナさ!

8R (カオスの王者/19)(ブリッツ/23) カオスの王者/体力点-2

 そう、お前の重い鎧じゃあ、身体がうまく曲がらないだろ

9R (カオスの王者/20)(ブリッツ/21) カオスの王者/体力点-2 ←KiLL!!

 だから俺は速やかに鎧と兜の隙間の首に、剣をグッサリ!!

 

 「ぐはああ!!」カオスの王者は兜の奥からくぐもった断末魔の悲鳴を上げる。そしてジタバタと悶絶するが、やがてぴくぴくとしか動かなくなり・・・そして息絶えた。

 まあまあの強敵だったが、狡猾さが足りなかったな。力自慢だけじゃこの迷宮は勝ち抜けねえのさ。それは俺がいちばんよくわかってる。

 こいつはベルトに革袋をつけていた。その中に入っていたのは1枚の紙切れ。「第2組・358とインクで殴り書きされていた。何かのヒントなのは間違いない。メモしておこう。

 それから象牙の小箱も持っていた。その中に入っていたのは、おお、また黄金の指輪だ。これで7つ目!(^v^)

 たぶん今回の迷宮探険競技は、挑戦者の中でいちばんこの指輪を集めた奴がチャンピオンになれるとか、そんなふうにして決まるんじゃないかな。

 俺は指輪を大事に自分の革袋にしまうと、先に進むことにした。

 

 

 

ゾンビ軍団に追いかけられて逃げまどう --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点16/23 運点9/14

 

 相変わらずトンネルを進み続ける俺。

 むむ?トンネルの左の壁に、直径50cmばかりの穴が開いているぞ。耳を澄ますと中からカリカリ、ブーンという奇妙な混合音が聞こえてくる。

 とりあえず潜り込んでみようか。よいしょっとー!( ・∀・)

 穴から這い出すと、そっち側は小さくて暗い洞穴だった。

 そして俺が遭遇したのは、人間の上半身と巨大なアリの下半身を持つ化け物。アリ型ヒューマノイドのゾロアだ!

 この種族は地下に網の目状に巣を張り巡らせて(そう、まるで蟻のように)大きなコロニーを作っている。たぶん地下を掘り進んでいたら、このダンジョンに突き当たったんだろう。

 1匹のゾロア戦士が、銀色の目と鋭い聴覚で、たちまち侵入者である俺様に気づいた。手にした短い槍を構えてカサカサカサと近づいてくる!

 くそ、ここは周りが暗い。この戦闘に限り、俺は技術点-1のペナルティがつく!!(><)

 

【ゾロア 技術点10 体力点11

1R (ゾロア/17)(ブリッツ/19) ゾロア/体力点-2

2R (ゾロア/21)(ブリッツ/23) ゾロア/体力点-2

3R (ゾロア/22)(ブリッツ/17) ブリッツ/体力点-2

4R (ゾロア/12)(ブリッツ/20) ゾロア/体力点-2

5R (ゾロア/17)(ブリッツ/20) ゾロア/体力点-2

6R (ゾロア/18)(ブリッツ/18) Draw 

7R (ゾロア/17)(ブリッツ/19) ゾロア/体力点-2

8R (ゾロア/16)(ブリッツ/22) ゾロア/体力点-2 ←OverkiLL!!

 

 仲間を呼ばれると厄介だから、俺は1回手傷を負っただけで、さっさと見張りのゾロア戦士を仕留めた。だがその努力もむなしく、カサカサ・・・カサカサ・・・とこっちの方に近寄ってくるたくさんの足音が聞こえてくるぞ。仲間がやられたのを感知したのだろうか、昆虫らしい共感性がゾロアにはあるみたいだ。

 そうするとここは蟻の巣なわけだから、まごまごしていると、ゾロア戦士がたくさんやってきてフルボッコにされちまう(((((( ;゚Д゚)))))ガクガクブルブル 撤退だ!撤退ーーーっ!!

 

 ふうう、俺は穴伝いに元のトンネルへ戻る。

 ゾロアの巣穴地点からもう少し進むと、右手の壁に小さな凹みがあった。

 その凹みには金属製の皿が載せてあって、皿の上には様々な種類のナッツや干した木イチゴなんぞが盛られている。と て も う ま そ う だ ( ̄¬ ̄)ジュル・・・

 毒かな?ここにそんなワナがあっても何ら不自然じゃない。だけど・・・とてもうまそうだ。

 ええいっもうガマンできん!今回は食料持ってないからハラペコなんだ!俺は両手に木の実を掴んでガツガツとむさぼり食う!

 う ま ぁ い ・:*:( ̄∀ ̄ )。・:*:

 体力点+2だ。ッシャー!思わずガッツポーズをしてしまう俺様。

 満腹になっても、まだ皿の上にはナッツがたんと残っているぞ。もったいないから残りは革袋にしまって持っていこう!

 

 トンネルはじきに鉄の扉の前で行き止まりだ。扉は簡単に開いたので、俺はその向こう側に入り込む。そうすると突然、バタンと背後の扉が閉まった。

 あ、なんか嫌な予感(・д・)

 そしてそういう予感ってのは、たいてい、当たるもんなんだよなあ(´д`;)

 ええっとね、俺が扉から出たその先は、ちょうど左右に伸びるトンネルの中央なんだ。後ろの扉にはもう戻れない。だから左右をキョロキョロ見渡してみると、左側には・・・ふげえっ!(;’A ’)

 ゾンビの大群がいた!

 もちろんお約束通り、俺を新たなゾンビにしようと、スリ足で近づいてくる。青白い肌はベロンとめくれ、服はぼろ布となって垂れ下がっている。10・・・20・・・いや、100体はいるぞ!こんな多数を相手に、とても戦えたもんじゃねえや!!

 だったらどーする?決まってる!逃げろーーー!!(((C= = = C゛(><)

 

 俺はゾンビの群れに追いかけられてトンネルを右にひた走る。

 ひた、ひた、ひた・・・歩調を緩めず迫ってくるゾンビ軍団。くそったれ、あいつら疲れないだけタチが悪いが、あのノロマさならいずれ逃げ切れ・・・なかった。

 トンネルはやがて大きな穴の縁に出たからだ。

 穴の向こう側にも通路は続いているが、こんな広い距離幅をジャンプするのは絶対ムリだしロープは置いてきたorz

 

 前方にはとうてい飛び越せないほど大きくて深い穴。

 後方からは俺をむしゃぶり尽くそうと迫ってくるゾンビーズ。

 

 とうとう進退きわまった!どうする?どうする?どうするよー!!ヽ(´Д`)

 ええいっ、ゾンビに生きながら食われるよりは、墜落死の方が、まだマシだ!

 なんだかそんな声が脳内に響く。俺は全速で穴に向かって助走し、たぶん・・・・いや、絶対飛び越えられないとわかってるんだけども・・・こーなりゃヤケクソでーぃ!

 とにかくぱあーっとジャンプすることにした!

 そしてここでアイテムチェック!『翼つきの兜をかぶっているか?』

 

 ・・・ ・・・ ・・・ おおっ!(@∀@)

 

 俺は、まるで、パルちゃん(注:清水エスパルスのマスコット)みたいに身体が浮かんでいる!兜についていた魔法の翼のおかげで、穴の向こう側へと空中移動できたのだ!!

 なんだよそれ、マジかよ、すっげえご都合主義だけど、まあいいか!! 

 ふわふわと安全地点まで運ばれて着地する俺。穴の対岸では、ゾンビどもがひしめき合い、ぼろぼろと穴に向かって突っ込んで自滅していく。

 うひゃー、間一髪だったぜぃ。俺は幸運に微笑みつつ、この恐ろしいゾンビポイントから一刻も早く離れるため、ダッシュで逃げ去った!

 

 

 

エルフ王子の最期を見届ける --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点16/23 運点9/14

 

 スタタタタ・・・ふう、もう大丈夫かな?(´_`)

 ゾンビーズ・ポイントから一目散に逃走してトンネルを進んできた俺は、左手の壁にアーチがあるのを見つけた。覗いてみるとアーチの向こうは狭い通路となっており、突き当たりに鐘がぶら下がって取り付けてある。

 

 (1)この鐘を鳴らしてみるか?

 (2)まっすぐ歩き続けるか?

 

 うーむ、(1)はワンダリングモンスターを呼び寄せそうな気もするが・・・

 しかし何らかの情報が隠されているかもしれない。素通りするのはもったいないような気もするぞ。よし、虎穴に入ってみよう。(1)!鳴らしてみる!!

 こいいぃぃいぃいん・・・

 俺が剣の柄で軽く叩くと、鐘は“微妙な”音を立てた(笑)。頭上にパタパタと羽ばたく音がする。きやがったか!(`Д´)

 予想されるモンスターとの遭遇に俺は身構えた。しかし、舞い降りてきたのは1羽の白鳩だ。

 もちろん無害。その鳥は鐘の上に乗ると、嘴にくわえていた黄金の指輪を、ぽとりと俺の手の平に落とした。びっくりするだけの俺様・・・(゜Д゜)

 ま、まあいいや。とにかくこれで指輪は8つ目!いったい、いくつ集めりゃいいんだ?

 

 通路を引き返してトンネルに戻る。それからまた先を進むと、やがてT字路に突き当たった。

 また分かれ道かい。 今度は、ええっと、左手は岩の山が通路を塞いでいて、右手は20mほど先に木の扉が見える。じゃあどっちに行くかというと・・・

 まずはだな。岩の中に何か潜んでいるかもしれない。背後を見せる前に、慎重に調べておかねば。

 岩を少し取り除くと、その後ろには戸口が見えた。こうなりゃ乗りかかった船だ。俺はさらに時間をかけて岩を完全に除去し、戸口を開けてみる。

 錆びた古い扉がぎいっと開いた。中には何が?

 おそるおそる、暗い通路の中に入ってみるが・・・おおっとこれ以上先には進めなかった。天井が陥没しているんだ。しゃあない、引き返すとしようか┐(´ー`)

 だがその時俺は気づいた。俺の入った扉の裏側に何か文字が書きつけてある。暗くて読みづらいな。ちょっと待てよ、メイン通路のトンネルから松明を持ってきて・・・

 

 そこにあったのは「D」の文字片! ギャ━━゚+.(≧△≦).+゚━━ ス! ! !

 

 ・・・なーんてな、ウソよ、ウソ。(*´∀`*)

 “死の使者”が仕掛けた罠じゃないんだから(あいつがどれだけ凶悪なモンスターだったかは「恐怖の神殿」を参照してくれ)。

 思い出話はともかく、ここに書いてあったのは「第1組・249という文字だった。待てよ、同じような手がかりを確か、俺がぶち殺したカオスの王者も持っていたな。よし、これもメモしておこう。

 

 俺はT字路に戻り、今度は右手の通路の方に行く。そして木の扉の前まできた。

 するとドアの向こうから「うぐぐぐぐ・・・!」と、男の苦しげな悲鳴が聞こえてくる。好奇心に駆られてドアを開けてみる俺。がちゃ。

 そこは大きな部屋で、突き当たりの壁に大きな石の顔が彫ってある。あんぐり開けた口の中には石段が通じていて、この石顔の口の中、喉の奥まで入れるようだ。

 だけど、口からは紫色の巨大な舌が生えている。それもうねうねと動いているぞ。この大蛇のようなベロに絡みつかれて胴体を締め上げられ、必死に抵抗しているのは・・・

 

 俺と同じ挑戦者の一人、エルフ王子だ!

 

 エルフならば善の種族だ。ライバルとはいえ助けてやった方がいい。俺は躊躇せずに石段を上り、剣でこの巨大な舌に斬りかかった!

 ずばあっ!!舌を斬りつけるのは簡単だったが、切り口から紫色の血がドバドバ流れ出して、階段がひどく滑りやすくなる。

 うわっとと・・・ここで技術点チェック・・・成功だ。

 俺は何とか巨大な口の中でバランスを保ち、舌を攻撃し続ける。やがて舌は捕えていた獲物を離して口の中に引っ込んでいった。俺はこの舌を追うことよりも、床に投げ出されたエルフ王子を助けようと駆けつける。

 だけどああ、君はもうダメくさい(;´Д⊂)

 凄まじい力で締め上げられていたため、身体がぐちゃぐちゃだ。肋骨は全て折れて頸椎もねじ曲がり、要するに手の施しようがない。せめて水でも飲ませてやりたいが、水筒も持ってないんだよなぁ・・・

 息絶え絶えのかすれた声で、エルフ王子は遺言をしゃべり出す。

 

エルフ王子「私を助けようとしてくれてありがとう。そんな事をする必要はなかったのに。なぜなら、ここから生きて出られるのはたった1人ということを、君も私も知ってるのだから」

ブリッツ「あー、まあね・・・だけど・・・」

エルフ王子「だけど?」

ブリッツ「逆の立場でも、あんた、俺と同じことをしただろうぜ。違うかい?」

 

 微笑む俺。つられたエルフ王子もクスクスと微笑みを浮かべ、そのおかげで激痛が走って顔が歪む!おいおい、大丈夫か?

 

エルフ王子「もう私はだめだ。私の持ち物を取って、この口の中に入って行きたまえ」

ブリッツ「口の中へ?」

エルフ王子「私に不意打ちを喰らわせたあの恐ろしい怪物をやっつけるんだ・・・っつ!」

ブリッツ「わかったよ。痛いだろ、もうしゃべらない方がいい」

エルフ王子「それが君の進むべき道だ」

ブリッツ「安らかに眠れ。俺が生き残ったら、あんたの死に様、森の仲間に伝えてやるよ」

エルフ王子「あり・・・が・・・とう・・・」

 

 エルフ王子の両目は閉じ、息絶えた。

 俺はこいつの亡骸を部屋の片隅に安置してから彼の持ち物を調べる。なんだこりゃ、青い染料の小ビンだ。よくわからんが持っていくとするか。

 それに灰色のペースト状の軟膏もあるぞ。こっちは知ってる。エルフ族秘伝の傷薬だ。俺の満身創痍の身体に塗りたくってみると・・・ほーら、みるみるうちに怪我が治っていく。体力点+6でーぃ!ヽ(゚∀゚)

 ありがとうよエルフ王子、体力点がばっちり原点近くまで回復したぞ。俺は勇気百倍、石顔の口ん中に踏み込んでいく。するとさっそくお出ましだ。さっきのベロだ!!

 

【舌 技術点5 体力点6

1R (舌/9)(ブリッツ/24) 舌/体力点-2

 はいはい

2R (舌/12)(ブリッツ/26) 舌/体力点-2

 ずんばらりっと

3R (舌/7)(ブリッツ/23) 舌/体力点-2 ←KiLL!!

 楽勝だぜ!(#・∀・)

 

 あらかじめ襲いかかってくるのがわかってりゃあ、こんなワケわかんない怪物、目じゃねえや。

 ドクドク血を流す舌を乗り越えると、下り階段がはるか先まで続いていた。そこを用心深く下っていくと、やがて、娘の歌声がかすかに聞こえてくる・・・ 

 

 

 

セイレンが歌う地底湖を泳いで抜ける --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点22/23 運点9/14

 

 階段を下りきると、そこは広大な洞窟だった。そしてそこは、静かに泡立っている水面に覆われている。水面から蒸気が立ち上り、その向こう側にトンネルの出口が見える。

 要するにここは地底湖だ。湖の真ん中には岩があって、その上には色っぽい美女が座ってまんがな(*゚∀゚)=3フオオオオッ!!

 しかしこいつは、邪悪な歌姫の誘惑者、セイレンだ!!

 彼女は歌の魔力で俺をおびき寄せ、悪の神々への生贄に捧げようとしている。そして魅惑の音波をまともに食らった俺は・・・(ここで1d6を振る、出目は2だった)・・・あああ・・・耳をふさぐのが間に合わなかったあ・・・抵抗できないぃぃぃ・・・ヽ(´A`)

 セイレンの魔力に囚われて、じゃぶじゃぶ水の中に入っていく俺、さ、ま。ふへへえ、美女には弱いのさ。だって男の子なんだもん。

 なーんてスケベ面している場合じゃねえっての!(・A・)

 湖に入った俺の脚に、イカのような触手が絡みついてきやがった!襲いかかってきたのは、セイレンと共生している触手怪獣のテンタクルだ!

 こいつはセイレンに誘惑されて泳いでいる俺に狙いをつけ、水中に引きずり込む。ここで技術点チェックをしなけりゃならない。まあ今の技術点は14だから大丈夫だろう(コロコロ・・・)。

 あう!出目が6ゾロだ!!ハウスルールにより絶対失敗だよ!!!

 

 終 わ っ た な ┐(´ー`)

 

 俺はごぼがぼと水中に引きずり込まれて・・・

 

 ・・・ ・・・ ・・・ あり?死なないみたいだぞ??(・ω・)

 

 テンタクルの触手を断ち切ることができなかった俺は、お約束通り水面下に引きずりこまれる。そして溺れ死ぬしかないところだが・・・

 実は、それが逆に良い方へ作用したのだ。水中に潜らされた俺にはセイレンの歌が聞こえなくなる。つまりは正気に戻ったんだ!!

 そうなったらやることは1つだけ。触手怪獣テンタクル相手に、死に物狂いで戦え!この戦いは3ラウンド連続で俺が負けると、その時点で溺れ死ぬぞ。俺はシャンと気持ちを取り戻して、剣を抜く!!

 

【テンタクル 技術点8 体力点12

1R (テンタクル/13)(ブリッツ/22) テンタクル/体力点-2

2R (テンタクル/15)(ブリッツ/22) テンタクル/体力点-2

3R (テンタクル/14)(ブリッツ/19) テンタクル/体力点-2

4R (テンタクル/13)(ブリッツ/21) テンタクル/体力点-2

5R (テンタクル/17)(ブリッツ/1ゾロ) ブリッツ/体力点-4

6R (テンタクル/19)(ブリッツ/21) テンタクル/体力点-2

7R (テンタクル/19)(ブリッツ/21) テンタクル/体力点-2 ←KiLL!!

 

 1ゾロの痛いファンブルが1回あったものの、俺は絡みついてくるテンタクルを切り刻み、身体の自由を取り戻した!しかし油断するな。まだ水面に上がっちゃ危ない!!

 俺は我慢して地底湖を泳いで横断し、セイレンの声が聞こえない地点でやっと浮上する。そこは出口のトンネルのそばの岸だ。

 耳をふさいでダッシュ!c⌒っ゚Д゚)

 新しいトンネルに飛びこむ俺様。こうして恐ろしいセイレンの歌から逃れることができたのだった。しかしこのセイレンとの遭遇、実は技術点チェックに成功したらデッドエンドだったなんて、そんなのありかよ・・・《(;´Д`)》ブルブル

 

 トンネルは急な登り坂になり、間もなく石段となった。

 そしてこの階段は、半分ほど登ったあたりで、赤く塗られた段が3つ、ぽっかりと目立つように存在している。

 ここを踏みしめて上っていくか?それともまたいで上るか?

 ちょっと考える俺様。うーん怪しいところだが、この急な勾配ならワナは仕掛けられまい。勇気を持って踏みつけてやれ。えーい!

 お?おお??おーーーーっ!!!(・∀・)

 赤い段からは治癒魔法の波動を感じる。体力点+3だってさ!新たなエネルギーを得て、俺は残りの階段を元気よく登っていく!!(^v^)

 

 さてさて、階段を上がりきって石のアーチをくぐり、平坦なトンネルに入ったぞ。

 さらに30mほど歩くと、右側の壁に沿って同じ大きさと模様の甕(かめ)が5つ、一列に並んでいた。

 ちょっと気になって中を覗いてみる俺。1番目と2番目の甕は空っぽだが、3番目には紫色のコートが入っている。

 そういやあ太陽の光から離れて地下深く、さらには地底湖を泳いで横断したために、俺の身体は冷え切っている。こいつを羽織ってみることにしよう。

 紫色のコートはそんなに重くなかった。それに呪いもかかっておらず、俺の身体を温めてくれるぞ。そしてなにより、これは防火性の特殊な材質でできている!

 もうけもうけの運点+1さ!( ゚∀゚)アヒャ

 俺は調子に乗って他の甕も調べてみる。4番目は空っぽ。だが5番目の甕には、乾燥した草花が入っていた。床にぶちまけてみようか。もっとよく調べてみよう。

 ここで運試し・・・結果は吉。なんだなんだ、薬草でも見つかるの???(´・∀・`

 『この乾いた花や草には、1匹の赤い毒グモが巣くっている。だが、運良く、君はこのクモがケシの茎を這っているのに気づいて、踏み潰す』

 うおおおおーーーーあっぶねええーーーーーー!! Σ(゚д゚|||)

 またリビングストン的トンデモ大ピンチになるとこだった。まったく油断がならねえぜ!!

 安堵してから改めて調べてみるが、乾いた草花は特に何の変哲もない植物だ。何の足しにもなりゃしねえ。

 そしてこれ以上、ここでは何も見つけられない。俺は再びトンネルを歩きだす・・・

 

 

 

女人像、炎の壁、そしてロープカッター --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点21/23 運点9/14

 

 さて、20mほど歩くと、また別の扉があったぞ。真っ黒に塗られて取っ手代わりに大きな真鍮の輪がつけられている。

 そおっと開けてみると、部屋の中には、大理石の台座に載った青銅の女人像があるだけだ。この巨大な像は、うーん、なんつーか、アシュラマンのように手が6本あって、そのうち5つは剣を握り、1つは真鍮のランプを持っている。

 ランプか・・・これから先、やっぱり光源は必要だよな・・・(=゚ω゚=)

 俺様はランプを取ろうと近寄るが(シュキーン!)うおっとあぶねい!青銅の女人像が突然台座から動きだして、襲いかかってくる!!

 こいつは厄介だぞ。相手の戦う腕は5本、対して俺は普通の人間だから2本だ。手数では圧倒的不利。しかし、俺には、これがある!

 魔法の剣!!(・A・)

 地下迷宮の最初の方で拾ったこの剣は、まるで斬鉄剣かよってカンジで、女人像の固い青銅の身体をスッパリ斬り裂くことができる。さあ、かかってこいやあああ!!

 

【女人像 技術点9 体力点6

1R (女人像/15)(ブリッツ/23) 女人像/体力点-2

2R (女人像/14)(ブリッツ/20) 女人像/体力点-2

3R (女人像/15)(ブリッツ/22) 女人像/体力点-2 ←Destroy!!

 

 完勝!俺は青銅の女人像を斬り払って、パーツごとに分解してやった!!(^v^)

 うへへへへ。さあ、ランプを手にして・・・あれ?なんだかカラカラと音がするぞ?振ってみると、ランプの中からポロッと出てきたのは、また黄金の指輪だ。ええっと、これで9つ目!

 それ以外は何もない。ランプをゴシゴシこすったけど、もちろん親切な魔人なんかも出てこない。なので俺はこの部屋を出て先に進むしかないのだ。

 

 やがてトンネルは・・・ ま た T 字 路 か ('A`)

 いーかげんやんなっちゃうゼ。右はまばゆい輝きが見える。左はトンネルの行き止まりに扉が見える。

 『まばゆい輝き』ということは、右の方には宝物でもあるのかな?俺はフラフラとそっちに向かってみる。だがそっちにあったのは、財宝じゃなくて噴き出す火炎だった。

 アちゃちゃちゃちゃ!(*´・Д・)

 トンネルはアーチにつながっていた。そのアーチには天井から鉄製の竜の頭3つ飛び出して、口からずっとボオーッ!と火炎放射中。ここを通り抜けるには、炎の壁を抜けなきゃいけない。

 火傷しそうだ。やめとくか。さっきのT字路まで戻って・・・いやいや待て待て。これだけ大がかりな障壁を築いているとすれば、この先にきっと値打ち物があるに違いねえ!行くぞ、覚悟決めて、突っ込めー!!(`Д´)

 俺は頭を下げて、ダッシュでアーチの下を駆け抜ける。すると・・・

 おおっ、何ともないナーイ!!! 

 なぜかというと、俺はさっき防火性の紫色のコートを身に着ていたからだ。なのですごく熱かったけど、炎が直接俺の身体にダメージを与えることはないのだ。イェイ!(・∀・)

 よーっし、炎のアーチを通り抜けたぞ。その先にあるものは???

 

 普通のトンネルだった( ´・_・`)ガク

 だがその少し先にちょっとしたスペースがあって、何やら仕掛けがある。近づいてみると・・・

 1本のロープが、天井に掛ったフックを抜けて、木箱を手の届かない高さに吊り上げている。ロープのもう一端は床のフックをくぐって、木の台座に鉄の留め金で固定されている。

 要するにロープを切断しないと、木の箱は地面に落ちてこないんだ。

 ふむふむ。そしてこれ見よがしに1本の斧が木の台座に突き立ててある。その刃には『ロープカッター(Ropecutter)』という文字が刻まれているのだ。

 さあてどうしよう。この斧でロープを切れってことかな。なんたってロープカッターだもんな。俺はあまり考えずに台座から斧を引き抜いて・・・あ、あれ、あれええ?

 なんでひとりでに動くのおおおお!!!(lll゚Д゚)

 やっぱりこれもワナだった!斧には呪いがかかっていて、勝手に動きだして俺の身体を斬りつけようとする。手を離そうとしても、だめだ、離れない!!

 (ぶるぅん!)

 うひゃああ!大きな弧を描いて脚に斬りつけようとする斧。それを持った右手を、必死に押さえつける俺の左手。けっこうヤバイ状況よコレ。

 ここで運試し。結果は・・・おお!出目は9!ギリギリ吉だ!!

 凶暴な斧はわずかに俺の身体を逸れて、ガツ!元々あった木の台座に刺さった。すると強烈な力が失われてまた普通の斧に戻っていくのがわかる。俺はゆっくり、つかんでいた指を1本ずつ離すことができた。

 ふううう、びっくりしたなあもう(´д`)

 最初っから剣で切りゃあよかったんだマッタク!そんなことブツブツ言いながら、俺は一撃でロープを切断した。木の箱は床に落ちて壊れ、中身がぶちまけられる。

 だけどこの箱は単なるワナの誘いでしかないので、案の定、中に入っていたのはガラクタばかりだ。でもその中に真鍮の時計針が2本、見つかった。

 毎度のことながら、これも何かの役に立つかもしれないな。俺はそれを革袋に収め、トンネルを歩き続けるのだった。

 

 

 

何気なくデッドエンド? --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点21/23 運点8/14

 

???「こんちは!」

 

 ??(゚Д゚≡゚Д゚)??

 

???「ここだよ、ここ!」

 

 あーびっくりした。久しぶりに出会った遭遇者は、なんと頭上にいた小男だ。

 元は競技監督の下働きだったようだが、天井の格子には隙間があって、そこで恐ろしい上司から逃げ隠れて今まで潜んでいたらしい。

 そして俺が何か語りかけようとすると、グギュ~っと腹の虫が鳴る。

 「ハラペコなんだ」と、小男は苦笑いを浮かべた。

 

小男「何か食物をくれたら、あんたがきっと出会うはずの男について、ちょっとした事を教えてあげるよ」

 

 そう言うと彼は紐の先につけた袋を格子の間から落とした。

 そーだな、特に失っても惜しくはないし、ホラ、これやるよ。( ・ω・)⊃○

 俺はなんとなく憎めないこの小男に対して、 以前手に入れていたナッツを渡してやることにした。そして袋が格子の間にするすると入っていくのを見守る。

 小男はにっこり微笑んで「スツールの男はウソつきだよ」と一言しゃべった。そして姿を消す。迷宮は元の静寂が戻った・・・

 「スツールの男」ってのが何なのか今はわからんが、とにかく頭に留めておくことにしよう。

 さあ、前進、前進!(`・ω・´)

 

 なーんて勢いよく足を踏み出した、その瞬間。

 

 が っ し ゃ あ ! ・・・あれぇ?(・д・)

 

 『君は石を踏みつけ、目に見えないワナを作動させてしまう』

 うそ、ちょっとそんな、イキナリ・・・

 『天井の穴から細い鉄棒が落ちてきて、檻のように君の前後を囲んでしまう』

 えっ、えっと・・・

 『持ち上げようと力んでみたが、ビクともしないし、曲げるには太すぎる』

 

 エマージェンシー!エマージェンシー!脱出不能!!Σ( ̄□ ̄|||)

 

 出ました何気なくデッドエンド。淡々と退路を断ってくるから怖いよな、奴の文章は(´д⊂)

 天井には毒ガスの噴出孔なんかがあって、ここにずっと閉じ込められてたら、いつかは俺様アウシュビッツ状態だ。その前になんとかしなきゃ!!

 ええっと、ええっと、俺は慌てて革袋をガサゴソ探す。何か役に立つアイテムは・・・あった!

 鉄ヤスリ!!

 俺はこいつを取り出すと、鉄棒にあてて、必死に擦り出す!

 

 こり こり こり こり こり こり こり こり こり こり

 こり こり こり こり こり こり こり こり こり こり

 

 ・・・ (1時間経過) ・・・

 

 こり こり こり こり こり こり こり こり こり こり

 こり こり こり こり こり こり こり こり こり こり ・・・ガコン!

 

 外れた!!!!(・∀・)

 およそ英雄とは思えない地味な作業の結果、ようやく俺は囲んでいた鉄棒を切断して、檻から脱出する。いやあー危ねぇ危ねぇ(*´▽`*)=3

 あんとき貯蔵庫でパンを食べようとしなかったら、ヤスリを見つけられなくて、ここで一巻の終わりだったってわけだ。まったく油断できねえぜ!

 

 さて、思いがけない道草を食ったので、挽回すべく急ぎ足でトンネルを進んでいく。

 うわ!サカムビット公!!(@o@)・・・の、肖像画か。なーんだ ┐(´-)

 迷宮探険競技の発案者、このダンジョンのオーナーであるサカムビット公の絵がトンネルの壁に掛けられているところに来た。思わずご対面かと思ってドキンとしちまったぜ。まったくもう人騒がせだな。なんでこんなとこにいきなり、こんな絵があるんだ?

 俺は肖像画を壁から下してよく調べてみる。それはごく当たり前の絵で、額縁にも秘密の空所などない。

 じゃあ落書きなんぞしてやろーかい( ゚∀゚)アヒャ

 俺は気晴らしに、手にした小石でガリガリと、ヒゲやら鼻毛やらを書き加えていく。コノヤロー、ダンジョンフェチの根暗貴族め、お前のせいで俺はああぁぁあぁぁあああ!!(= ̄□ ̄=)

 あ、ちょっと、暗い情念が入ってしまった。反省反省。

 大人げない悪ふざけに顔を赤らめつつ、しっちゃかめっちゃかな顔になったサカムビット公の絵を、再び壁に戻そうとする俺様。

 しかしそのとき、絵の裏側にラベルが貼ってあったのに気づいた。そこには「第3組・176と書かれている。このタイプのヒントメッセージは、以前にもあったな・・・(_)

 

 ◎カオスの王者が持っていた袋の中に「第2組・358

 ◎岩で塞がれた戸口の裏側に貼ってあった「第1組・249

 ◎そして今回の「第3組・176

 

 第1組から第3組まで、全部の数字を足すと・・・783

 って、400パラグラフ超えんじゃねーかよ。なんだそれ、『ネバーランドのリンゴ』か?

 なんて誰にもわからないネタに、食いつかれることも、ツッコマレルこともなく・・・

 ひとり寂しく迷宮を歩いていく俺様 ヽ('A`)ノ アゥア

 

 

 

仇討ちに付き合わされて閉じ込められる --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点21/23 運点8/14

 

 前方でトンネルは左に折れ、そちらから唸り声と荒々しい息づかいが聞こえてくる・・・俺はそっと角に近づき、銃口の先に鏡とチューインガムをくっつけて・・・いやそれはウソ(プライベートライアン知ってる?)。

 ととと、とにかく何が近づいてくるのか偵察してみる!

 おうっ!でっかくて凶暴な丘トロール(Hill Trollじゃねえか!!(´・A`)

 奴はイラついて壁をガンガンぶっ叩きながらこっちに近づいてきている。戦うのもエネルギーの無駄だと判断した俺は、こっそりすり抜けられるかどうか、運だめーし!

 (コロコロ)・・・出目は11。 凶 で し た(´・ω・`)ショボーン

 丘トロールは視線の隅で俺を捕えると、くるりと向き直って、怒り狂って襲いかかる!!

 

【丘トロール 技術点9 体力点10

1R (丘トロール/20)(ブリッツ/24) 丘トロール/体力点-2

2R (丘トロール/14)(ブリッツ/18) 丘トロール/体力点-2 

3R (丘トロール/20)(ブリッツ/出目3) ブリッツ/体力点-2 

4R (丘トロール/17)(ブリッツ/出目3) ブリッツ/体力点-2 

5R (丘トロール/18)(ブリッツ/18) Draw

6R (丘トロール/20)(ブリッツ/21) 丘トロール/体力点-2 

7R (丘トロール/12)(ブリッツ/21) 丘トロール/体力点-2 

8R (丘トロール/14)(ブリッツ/22) 丘トロール/体力点-2 ←KiLL!!

 

 ぜえ、はあ、ぜえ、はあ・・・(`А´)3

 途中、丘トロールの馬鹿力に押され気味のところもあったけど、なんとか俺はこの怪物をぶった斬って地面に這いつくばらせる。

 うむ?こいつなんか持っているぞ。食料だ!・・・だけど・・・『それはひどく嫌な臭いで、まったく食欲をそそらない』だってさ・・・うわぁ・・・(;´∀`)

 やめとこやめとこ。腹壊したら元も子もないや。俺は丘トロールの食物を地面に投げ捨て、先を進む。

 

 だが、とうとう、トンネルは行き止まりとなった。 (がしゃ、がしゃ・・・)

 うーん、秘密の通路もなさそうだ。 (がしゃ、がしゃ・・・)

 しょうがねえな、引き返すか。 (がしゃ、がしゃ・・・)

 何ださっきから、ガシャガシャうるせえな?(・A・)

 振り返ると、行き止まりに到達した俺の後ろから、トンネルを歩いて接近してくる男がいる。挑戦者のうちの1人だ!そしてガシャガシャ音を立てていたのは、そいつのズタボロになった武者鎧だ・・・って、武者鎧?

 

東洋の武将「追いついたぞ振津弾正!ここで会ったが百年目!」

 うわあ、その名で呼ばれるとは思わんかった(ノ∀`)・゚・。

 奴は殺意をむき出しにして刀を高々と振り上げ、上段の構えをとっている。

 そう、最後まで残った俺の競争相手、こいつは八幡国出身の東洋の武将なのだ!

 

東洋の武将「拙者の名は生鳴述玄(いきなり・しゅつげん)。貞信公の一の家来!」

ブリッツ「ていしんこう・・・あーあの、デブの裏切り大名の・・・」

東洋の武将「主君の仇を討つべく、身をやつして大陸を渡り、お前を追っていたのだ!」

 

 いきなり出現したこいつは、闇将軍イキル成敗から正宗維新という、八幡国激動の時代--そのへん「サムライの剣」を参照してくれ--に取り残されたサムライだ。主君である貞信公の家がお取り潰しになった原因の俺を、逆恨みしていたってわけか。

 そして俺がブラッドアイランドの監獄から出所してきて、迷宮探険競技にエントリーさせられたのを聞きつけて、急きょ自分も挑戦者に応募した、と・・・

 東洋の武将はコクリとうなづく。「その通り!ここなら、誰にも邪魔されぬ!!」だってさ。なんとまあ執念深いこって。仇討禁止令も正宗将軍に出してもらえばよかったな。やれやれだぜ・・・ ┐(´ー`)

 俺は剣を抜き、眼光鋭く東洋の武将を睨み返す。

 

ブリッツ「拙者、元は将軍の剣術指南役を勤めた男。覚悟はできておるな?」(きらーん!)

東洋の武将「仇討は武士の本懐!主君の恨み、今ぞ果たさん!!」

 

 わかったわかった。相手してやろう!いざ勝負!!(`・ω・´)

 

【東洋の武将 技術点10 体力点9

1R (東洋の武将/18)(ブリッツ/20) 東洋の武将/体力点-2

2R (東洋の武将/19)(ブリッツ/23) 東洋の武将/体力点-2

3R (東洋の武将/19)(ブリッツ/20) 東洋の武将/体力点-2

4R (東洋の武将/19)(ブリッツ/18) ブリッツ/体力点-2

5R (東洋の武将/13)(ブリッツ/19) 東洋の武将/体力点-2

6R (東洋の武将/18)(ブリッツ/26) 東洋の武将/体力点-2 ←OverKiLL!!

 

 チェストオオオーーー!!

 気合一閃、俺は東洋の武将の胴を真っ二つに切り裂いた!

 

ブリッツ「・・・一太刀浴びせたのは見事」

東洋の武将「くっ・・・力、至らぬか・・・」

ブリッツ「だが、拙者も生き延びねばならぬのだ。悪く思うなよ」(ちゃきーん、と剣を収める)

東洋の武将「無念なり。しかぁし!」

 

 何たる精神力!こいつは未だ絶命せず、上半身だけでずるずると這い動いている。俺は呆気にとられて奴の弱々しい動きを止めることができなかった。

 生鳴は床の片隅にはめ込んであった小さな敷石をグイッと押す。そして満足な笑みを浮かべ・・・「お前も道連れだ」と、ひとこと呻いた後・・・死んだ。

 何をいったい・・・ガツン☆あ、あれ!?前に・・・

 

 進 め な い (;’A ’)

 

 あいつは己の人生の最期に、自分だけが知り得ていた迷宮のワナを発動させたのだ。

 目に見えないバリアーが通路に張られてしまった。つまりだな、もう一回自分のいる場所を確認するとだな、ここはトンネルの突き当たりで三方が壁に囲まれている。そして引き返そうとした目の前には・・・透明バリアー・・・完全に閉じ込められた(゜Д゜)

 バリアーを通して見える生鳴は微笑んだままもう動かない。最期に俺を窮地へ閉じ込めるとは、敵ながらあっぱれなサムライだ。

 なんて感心している場合じゃないぞ!どーする!?

 このバリアーは押しても引いてもビクともしない。解除する手段は、あいつが押した敷石を元に戻すことだけ。しかしそれは、バリアーの向こう側にあるから、手が出せない・・・(゚´Д`゚)

 

 あきらめるなブリッツ!必ずどこかに脱出する手段はあるはずだ!! 

 

 

 

9つの指輪と3組の番号 --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点15/23 運点7/14

 

 そうだ、こういうときは、落ち着いて役に立つアイテムを探そう。

 ガサゴソ・・・革袋をあさった俺の手は、赤い粉のビンをつかんだ。こいつは迷宮の始まりの方で、地獄スープを作っていた魔女のところで見つけたものだ。

 そう言えばあの魔女、この赤い粉を地面に撒いてから姿をくらましたんだよな。だとしたらこれは・・・そうか!(´・∀・`)

 俺は魔女がやったのと同じように、ビンの中身をぶちまけてみる。

 ボゥン!赤い煙が立ち上った!!そして俺の意識は暗黒の虚空の中でくるくる回っているような感じになる。俺の身体は幽霊みたいにエーテル化したのだ。やっぱりこれは魔法の脱出薬だった!

 ようしこれでバリアーを越えて・・・あら、なんだ?突き当たりの方に動いていくぞ?(=´Д`=)

 漂泊する身体の動かし方を知らないため、俺は突き当たりの壁の上の方にある通気口に吸い込まれてしまう。

 

 ひゅうっ、どさっ!

 ふうやれやれだ。幽体化した俺の身体が元に戻った(もちろん装備も含めて)のと、壁を突き抜けて向こう側の空間に出現したのと、ちょうど同じタイミングだった。

 で、ここはどこよ?

 尻餅をついた俺はケツをさすりながら周りを確認する。連れてこられたのは空っぽの小部屋だ。俺の目の前に鉄の扉がある以外、何もない。

 つまりは鉄の扉を開けなきゃどうしようもないのだが、カギがかかっているぞ。だとしたら・・・

 これか!俺は骸骨男の出したリドルを解いて手に入れた鉄のカギを差し込んでみる。錠前にぴったり合った。カチリと大きな音がして、扉が開く!ヽ(´▽`)

 

???「お入り。ここまでやってきた者があろうとは、正直驚きだ」

 

 俺は豪華な部屋の中に入った。テーブルの上に様々な実験用具があって、ゴボゴボ泡を立てた液体がガラス容器の中に入っている。そして俺を落ち着いた口調で出迎えたのは、緋色のローブをまとい、長い髭を生やした老人でインテリ学者風の魔法使いだ。こいつの肩には翼の生えた使い魔が止まっている。この使い魔はガーゴイルのミニチュア版といった感じの姿だ・・・

 

魔法使い「どうやらお前のような手合いには、この迷宮の死のワナも、まだまだ手ぬるいと見えるな」

ブリッツ「そいつはどうも、お誉めにあずかり光栄だな。俺ぁ挑戦者のブリッツ。あんたは?」

魔法使い「わしは大魔術師のレクサス。サカムビット公の要請で、今年の迷宮探険競技の競技監督を務めている」

 

 そうかここにも競技監督が!(・д・)

 だとしたらこいつもひねくれ根性の持ち主に違いねぇ(`Д´)

 「そう気張るな、若者よ」警戒を緩めない俺に対して、レクサスと名乗った老魔法使いは眉根を寄せながら厳かに告げた。だってさあ、ここまであんたらが仕掛けてきたことを考えたらさあ。ちょっとの油断が命取りになるわけだし・・・。

 

レクサス「今やお前は、試練の最終段階に入った。このわしが最後の関門というわけだ」

ブリッツ「最終試練???」(*´・Д・)

レクサス「すでにお前も知ってのとおり、この迷宮内には方々に黄金の指輪が隠されていた。そのうち何個集めたかが、お前の成功あるいは失敗を決める重大なポイントとなる」

 

 やっぱりそうか。黄金の指輪が今回のキーアイテムだったわけだな。積極的に集めてきて正解だったぜ!!(^o^)

 老いた魔術師はからかうような眼差しを向けて、俺に尋ねてくる。

 

レクサス「まず、お前が持っている指輪の数は、偶数か奇数か?」

ブリッツ「奇数だ!」

レクサス「ほほう、では何個持っている?1個か?3個か?」

ブリッツ「俺様をバカにしてんのか?」

レクサス「これは失礼。では5個?いや・・・7個かな?」

ブリッツ「違うな。俺はかつてこの迷宮をクリアしたチャンピオンだぜ」

レクサス「では、このベンチに、お前が集めた指輪をすべて載せてみよ!」

 

 俺はこの迷宮で集めた黄金の指輪を差し出す。その数は全部で9さ!!

 

レクサス「上出来だ。それでは次の段階に進むとしよう」

 

 どーやら最終試練の第1段階はクリアしたらしい。

 レクサスは俺を玉座の方に案内して座らせた。玉座の肘のせに1枚のパネルがある。パネルは縦横3マスずつの9マスに区切られていて、マス目には1から9の番号が振ってある。

 

レクサス「このうち3つのマス目を選んで、順番に1つずつ指輪を載せるのだ」

ブリッツ「そうしないとどーなるのさ?」

レクサス「お前さんはこの椅子で即身成仏を遂げる」

ブリッツ「( ´_ゝ`)フーン・・・って、ちょっと待ていっっっ!!!(@A@)」

 

 この椅子は、よくわかんないが、魔法の怪物だ!

 座った俺の手足にうねうねワキワキと白くて細い繊維が絡みついてきて、いきなり縛り上げられた。さらにこの白い繊維は身体全体を覆い、俺は繭玉の中に入ったみたいになる。

 もし言われたとおりに3つの番号を揃えないと、この繭玉の中で俺は餓死してミイラ死体になっちゃうわけだよ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 だから俺様は入手していた情報通りに、指輪を置いていくしかない!まずは第1組!!

 

ブリッツ「だ、だだ、第1組は249!」

レクサス「よくやった!さあ、それでは次の3つを、どうぞ!」

 

 クイズ番組の司会者か貴様は。

 

ブリッツ「第2組は358!」

レクサス「あんたはこの迷宮を徹底的に探索したようだな。誰一人そんなことはできないとサカムビット公は断言しておられたが。よろしい、では最後の3つの数字をどうぞ!」

 

 第3組の数字は・・・そう、サカムビットの肖像画に裏に貼ってあった、あの番号だ!!

 

ブリッツ176!」ヽ(`Д´)ノ

レクサス「信じられん!これはまさしく奇蹟じゃ!!」

 

 レクサスは驚きの叫びを上げる。そしてしゅみみみん・・・と、手足を縛り上げていた白い繊維が退いていく。形作っていた繭も溶け去り、俺は身体の自由を取り戻した。ふうう。どうだい!ピンチを脱して胸を張る俺様。しかしこの大魔術師は、そんな俺の虚勢を見事にスルーだ。

 

レクサス「よろしい、さあ立って、わしについてくるがいい」

 

 ええっ、最終試練は、まだまだ続くらしいぞぉー?(´Д`υ)

 

 

 

火炎魔人との死闘を制するも・・・ --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点15/23 運点7/14

 

 つーわけで俺と競技監督のレクサスは続いて別の部屋に入った。

 そこはむき出しの石壁に囲まれた部屋だった。壁の1つには長い箱時計が掛っている。しかし文字盤には短針も長芯もない--壊れた時計だ。それから時計と反対側の壁には、36912と数字を振られた4つのレバーが横一列に並んでいるのだ。

 (´-`.oO(またなんか、トンでもねえワナを仕組んでるんだろうな) ・・・そう考えて、あくまでも警戒を解かない俺。

 老魔術師は肩に乗っていた使い魔にボソボソとささやく。するとこの小怪獣はパッと飛び上がって、俺の頭上を旋回しはじめた。口から火を噴きながら襲いかかる気満々だ。この使い魔は火の小鬼(Fire Impだったのだ!

 「さあ、自力でこいつから身を守るがよい!」そう言ってレクサスはとっとと部屋を出た。あっちょっと待てよ、俺に丸投げかよ!!(´A`)

 ぶーぶー不平を垂れる俺にかまわず、そそくさと部屋を出たレクサスはガチャリと扉に鍵をかけた。これでもう逃げ場なしだ。

 しゃーない、戦うしかなかんべぇ。こいつはすばしこく飛行するから技術点は高いが、身体の大きさから見て体力点は少なさそうだ。チャッチャと片付けるぞ!!

 

【火の小鬼 技術点9 体力点4

1R (火の小鬼/18)(ブリッツ/20) 火の小鬼/体力点-2

 はいはい!

2R (火の小鬼/18)(ブリッツ/24) 火の小鬼/体力点-2 ←KiLL!!

 チャッチャと、チャッチャとー♪ (ノ゚∀゚)

 

 俺は手っとり早く剣で火の小鬼を叩き落とし、ケリをつけた。

 これが・・・名高い迷宮探険競技の・・・最終試練の・・・最後の魔物・・・

 

 ん な わ け ね え よ な あ ! (_´Д`)

 

 火の小鬼の死体はみるみる形を変え始める!

 どんどん大きくなる・・・どんどん・・・どんどん・・・うっ、ちょっと、大きくなりすぎだって!!(゚Д゚)

 そして俺の目の前に力強く蘇ったのは、大きな翼と角と鉤爪を持った、真っ赤な肌の巨大な悪魔だ。片手にムチを、もう一方に剣を持ち、鼻腔からは炎を噴き出している!

 鼻から火を噴くだって?

 そんなおバカな攻撃法で思い出したぞ。俺は以前遭遇したことあるな。確かダークウッドの森で・・・(「運命の森」参照)

 あっ!思い出した。こいつは火炎魔人(Fire Demonじゃねえか!

 

火炎魔人「シュゴー!シュゴー!」

ブリッツ「 う あ あ あ あ ・・・ 」 (´д`)

 

 あい変わらずレクサスが閉め切って開かない扉。やっぱり戦って活路を切り開くしかないのだが、火炎魔人は強敵だ・・・。

 炎の剣による通常攻撃に加えて、俺は各ラウンドで1d6を振らなければならない。出目が12なら鼻からの噴射炎にやられて体力点-2。出目が34ならムチに打たれて体力点-1をくらっちまう(出目が56なら何ともない)。

 俺の残り体力点は・・・15か・・・ギリギリのところだぜ!!

 

【火炎魔人 技術点10 体力点10

1R (火炎魔人/17)(ブリッツ/22) 火炎魔人/体力点-2

 1d65 なんともなし

 ンゴオオ!俺は魔人が噴き出した炎をスウェイして避けきる!

2R (火炎魔人/15)(ブリッツ/20) 火炎魔人/体力点-2

 1d66 なんともなし

 バシイイ!次に魔人はムチを振るうも、俺は宙返りして回避だ。虚しく地面を叩くだけ!

3R (火炎魔人/20)(ブリッツ/18) ブリッツ/体力点-2

 1d61 噴射炎命中 ブリッツ/体力点-2

 あぐうう!まともに食らったあ!!最強コンボで一気に体力点を4点も失う!!(XX

4R (火炎魔人/17)(ブリッツ/19) 火炎魔人/体力点-2

 1d61 噴射炎命中 ブリッツ/体力点-2

 接近して一撃を浴びせると噴射炎に巻かれちまう!どーすりゃいーんだよ!!(*´д`*)

5R (火炎魔人/17)(ブリッツ/19) 火炎魔人/体力点-2

 1d64 ムチ命中 ブリッツ/体力点-1

 奴の繰り出したムチが俺の胴に当たる。

 ピンチはチャンス!表裏一体!!その伸ばした腕をつかんで奴の身体の動きを止める。

 返す動きで、そうさ、瞬速の一撃で・・・

6R (火炎魔人/21)(ブリッツ/26) 火炎魔人/体力点-2 ←KiLL!!

 奴の首根っこをたたっ斬る!!!!

 「ぐはああああ!」火炎魔人は恐ろしい叫びを上げる!!!!!

 

 奴は力尽きて、己自身の炎に焼かれているのだ。そしてやがて・・・灰と化してしまった・・・

 また新しい怪物が蘇ってくるかと思ったが、どうやらこれで終わりらしい。

 ホッとする俺。ふいいい・・・(´ー`)

 

 だが、最終試練はまだ終わっていなかった!(なんだってぇー!)

 

 かち かち かち ・・・

   壁の時計がいきなり大きな音を立て始めた。ワナのトリガーが作動したのだ。

     ごり ごり ごり ・・・ 

       そして部屋の両端のむき出しの壁が、耳障りな軋み音とともに接近しはじめる。

 

 このままだと俺はプレスされてぺっちゃんこだ!!!(lll゚Д゚)

 

レクサス「サカムビット公は絶対に挑戦者を生きて通すなとおっしゃっている。だからそうさせてもらう。悪く思うなよ!!」

 

 扉の向こうからレクサスの焦った声が聞こえてきた。

 絶対に生きては通さないって・・・

 それってもう、競技監督じゃなくて死刑執行人と言わねえか??? ┐(´-)

 奴 も 必 死 だ な。 挑戦者をぬけぬけと通過させたら、ご主人様から責めを負うのは自分だからな。打ち首獄門クラスのむごたらしい罰が待っているのは確実だ。

 そんな余計なこと考えているうちに、ぐんぐん迫ってくる石壁。

 

 あ あ あ ああああ! むぎゅうううううう!

 

 

 

もうこれ以上、俺を止めるものは、なにもない! --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点8/23 運点7/14

 

 こんな大がかりな仕掛けを止めるのは、これしかねえだろうっ!!

 冒険者としての直感で、俺はレバーのところへ駆け寄る。レバーを引けば壁プレスも止まるはず・・・って、4本もあるよ。36912、どのレバーを引けばいいんだ?('A`)

 そっか、時計!そこにヒントが!!

 背後を振りむき、今度は箱時計のところにダダダッと走る。文字盤に針がない壊れた時計。俺は急いで革袋から真鍮の時計針を取り出す。ロープカッターのワナで手に入れたあれだ。

 文字盤にはめ込む!針はぴったり3時を指す!!

 また急いでレバーのところに戻る。ひひひ、必死だよ俺は。もう隙間が1mもない。あと10秒もすれば情け容赦なく潰されちまう。いそげーーーっ!!ヽ(`Д´)

 俺は3のレバーをガコンと引いた!

 箱時計のパネルがかぱっと開いて、秘密の脱出口が現れる!!

 俺は身体を縮めてまたまた部屋を横断し、ヘッド・スライディーーーーングッ!!!

 

 ⊂(゚Д゚,,⊂⌒`つ≡≡≡ウワァーン

 

 ど っ し ゃ あ あ あ あああああん!!!!

 

 ・・・ ・・・ ・・・ふう、はあ、ふう、はあ。

 どうやら、命は拾ったようだな。(*´A*)=3

 俺は壁が合わさって圧死する寸前に脱出できた。競技監督のレクサスに逆襲したいところだが、今やぴっちりと壁は隙間なく埋まり、あそこには戻れそうにない。

 しょうがねえ、先に進むか。秘密の通路は曲がりくねっていて、やがてメイン通路のトンネルに合わさった。

 命からがら最終試練を潜り抜け、もう他にライバルの競争相手もいない。あとは俺が出口までたどり着けばいいだけさ!!

 

 そして、トンネルはやがてT字路に出た。右か左か?

 うーむ、ダンジョンの出口はもうすぐだと思うが、何のヒントもない。当てずっぽうでだ!

 するとトンネルは緩やかにカーブし、また二手に分かれた石のアーチ道の入口に達した。

 だが、ここはいつものT字路と違う。分かれ道の角っこに案内人がいるぞ。

 そいつはボロをまとった男で、スツールに腰掛け、退屈そうに棒を削っている。俺を見てびっくりした様子で、馴れ馴れしく話しかけてきやがった。

 

案内人「ほほう、こんなところまでたどり着く奴がいたとはね。ここまでくりゃ、もう一息だよ」

ブリッツ「で、どっちの道が出口に続いているんだ?」

 

 案内人はニカっと笑い、棒で左のアーチを指す。

 

案内人「この左側のトンネルを行くんだ。そうすりゃ5分もしないうちに出口に着くよ!」

 

 ふーん。まあ、奴隷身分になる前の俺だったら、爽やかな笑顔で「さんきゅー!」とか言って、素直にその忠告に従うところだったな。だけど俺は以前、ナッツをやった小男から情報をしっかり手に入れているんだよ。

 「スツールの男はうそつきだ」ってな。

 だから俺は、この案内人の顔面にパンチをくらわせてやった!!

 

ブリッツ「大ウソぶっこいてんじゃねえぞ(#゚Д゚)ゴルァ!!」

 

 「ぶぎゃあ!」情けない声を出してスツールからひっくり返る案内人。

 情け容赦なく襟首をつかまえる俺。そして奴の身体をリフトアップして持ち上げ、左側の通路に投げ込んでやるう!そんなに安全なら、お前がそこから出ていきやがれ(#゚Д゚)ゴルァ!!

 力任せに投げ捨てた奴の身体は左の通路の暗がりに転がっていき・・・

 (どさどさどさ!)・・・天井の大石が崩落する音がする・・・

 (ぎゃああああ!)・・・俺を騙そうとした案内人の断末魔の悲鳴も・・・

 だが同情の余地はないね。俺は手をパンパンとはたく。どうだ!ファングの迷宮チャンピオンをなめた罰だ!!

 

 さて、改めて右のアーチ道を進むことにする。

 やがてトンネルが明るくなってきた。出口の光が漏れているのだ。間違いない。俺はこのダンジョンを脱け出しつつある。あと少しだ!( ・∀・)

 だが、ここでぴちょーん、と水の滴る音。まだ何かあるのか?

 天井から雫(しずく)がポタポタと垂れて床に水たまりを作っているじゃないか。俺は手を伸ばしてこの滴を受け止めてみるが・・・あーうちっ!(+_+)

 こいつは酸だ!それも腐食性の強酸だ!!

 出口に向かうには火傷を覚悟でここを突っ切るしかない。だが、俺の残り体力点は1ケタなんだよ。力尽きずに渡りきれる保証はない。

 どーしたもんかな。うーむ、うーむ、うーむ・・・そっか!( ゚∀゚)アヒャ

 頭にピッカリコンと電球が灯る。俺はを背負っているじゃん♪

 動き回る鎧の部屋で手に入れた盾、それが最後の最後で役に立った。俺はそれを傘のように頭上に掲げて、雫の下を無事に通り抜けることができた!

 

 もうこれ以上、俺を止めるものは、なにもない!

 だが油断せず、一歩ずつゆっくりと、床を踏みしめて歩く俺。

 トンネルの先にある光がどんどん強くなる。そして歓声も聞こえてくる。

 俺は・・・俺は・・・ついに・・・!!!

 

 迷宮探険競技から生還した!!!!!

 

 

 

クライマックス&ボーナスステージ --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点8/23 運点7/14

 

 ウ、ワーーーーーーーーーーッッッッッッッ!!!!!

 

 青天白日の下に抜けだした俺を迎えたのは、とてつもない大きさの歓声だ。観客全員がスタンディングオベーションで、安堵と気圧されの複合効果でよたよたと尻餅をつく俺。そんなとき、グイッと引っ張り上げて肩を貸してくれた男がいた。

 そいつはひげもじゃらのドワーフだった。感動のあまり、うっすらと目に涙を浮かべている。

 

スタブ「まったく、一度ならず二度まで突破しやがった!」

ブリッツ「よう・・・スタブ・・・へへっ」

 

 おおおー、こんなとこで会うとはなー!!(;^▽^)

 こいつは俺の旧友スタブだ。かつては一緒に雪の魔女の洞窟で戦った仲間で、俺様が--まあいろいろあって--チアンマイの領土を譲ってやった、気のいいドワーフなのさ(詳しくは「雪の魔女の洞窟」とか「恐怖の神殿」とか、そこらへんを参照)。

 スタブはドロップアウトした俺に代わりブリッツ・キャッスルに住み込んで、チアンマイの領土を統治していた。そしてここら辺はやっぱりファングのサカムビット公がいちばんの顔役なわけで、今回、お祭りの祝福のご挨拶かたがた、迷宮探険競技を観戦しに来ていたわけだな。

 んで、俺との再会をここで果たした、と。

 

スタブ「参加者名簿を見て、気にしてはいたんだが、まさか本人だとは!」

ブリッツ「へっへっへ、ブリッツ様を、なめんなよ」(親指を上げてサムアップ!)

スタブ「そーいうことなら、昔のよしみで、もそっと優しい造りにしておけばよかったのう!」

ブリッツ「ふぇ?」(・A・)

 

 今、なんつった、おまえ???

 なんとびっくり。スタブは今回のダンジョンリニューアル工事を担当していたのさ。そりゃあ先輩貴族の要請には逆らえんわなあ。オーナー施主のサカムビットが金に糸目はつけないのをいいことに、ドワーフ技術の粋を凝らして造営したんだって。

 

 道 理 で も の ご っ つ い ワ ナ の 連 続 だ っ た わ け だ  orz

 

ブリッツ「 お ま え な あ ・・・ 」(ぷるぷる拳を握り締める)

スタブ「まさか、お主がまた潜りにくるとは思ってなかったんだ!いやあ、すまん!!」

 

 ん・・・まあ、そりゃそうだ ┐(´-)

 お詫びのしるしにと、スタブは俺の傷に包帯を巻き、特殊な治療薬と、おいしい果物--おお、これはアンセリカの実じゃないか。ブリッツ・キャッスルの特産品!!(´∀`)--を、くれる。消耗した身体によく効くぜえ。むさぼり食って体力回復した俺は技術点+2と体力点+6だ(ただし技術点は原点なのでそのままです)。

 

ブリッツ「まあいいや、これでチャラにしてやるよ」

スタブ「さあ、貴賓席まで行くんだ、ブリッツ。失意のサカムビット公が金貨2万枚を用意しているぞ!」

 

 俺は苦虫を噛み潰した顔アーンドどことなく涙目のサカムビット公が座っている貴賓席まで、ゆっくりと階段を上っていく。左右から覆いかぶさる拍手喝采。へへへ、何回味わっても、これはいい気分だな(*´ー`*)ーЭ ・・・ところが!

 

???「しばし待ていっ!!」

 

 俺とサカムビット公の中間地点に乱入した貴族がいる。

 あの顔は忘れもしない、この冒険の発端で俺様がぶち込まれたブラッド・アイランドの悪の総元締め、カーナス卿だ!!

 ザワザワどよめく群衆。最初は驚いた表情をしたが憎たらしい兄に弱みを見せまいと、威厳を取り繕った冷ややかな声でサカムビット公は応待する。

 

サカムビット公「さてさて、我が名声を妬んで便りも寄越さぬ兄上よ。こうしてファングにやってきたのはどういうわけか?」

カーナス卿「この戦士はわしの奴隷で、我が領土の名代だ。だからその賞金はわしがもらう。異存はあるまいな!!」

 

 奴は口を歪めて高々とこうぬかしやがった。

 なんて野郎だ。腐ってやがる。 <`Д´>

 一瞬たじろいで天を仰ぐサカムビット公。陰謀が見事成立して悦に入るカーナス卿。

 しかし俺の生まれ故郷のファングの群衆で、このKYなクソ貴族に味方する者は誰もいない!

 奴の卑怯きわまる要求は、俺の隣にいるスタブを筆頭にして、物凄い野次と罵声で否定される。そして両耳に手を当てグルリと周囲を見回し、吹き荒れる群衆のブーイングを存分に聞き届けたサカムビット公は・・・俺に向かって、こう言った。

 

サカムビット公「今年は、優勝者にもう一つ賞を出すことにする」

カーナス卿「なんだって?」(12歩後ずさる)

サカムビット公「一つだけなんなりと望みを叶えてつかわそう」

ブリッツ「ふっ、そういうことかよ・・・」(ニヤーリと微笑む)

サカムビット公「ブリッツよ、お前の望みは何だ?」

 

 ブラッド・アイランドで非業の死を遂げた奴隷たちの復讐を果たすことだ!

 さあカーナス卿、決闘だ。剣を抜け!!

 

カーナス卿「じょ、じょ、冗談ではないぞ!」

 

 カーナス卿は甘かった。奴は計算違いをしたのだ。サカムビット公は--邪悪な兄貴が考えている以上に--酷薄だったのだ。

 最初の威勢はどこへやら、怖れおののいてこの場から退散しようとするカーナス卿。だが怒り狂った群衆は、この卑怯な貴族を許そうとはしない。退路を断たれる悪の元締め。ウロウロするが、どこも人並みのバリケードで通れない!

 そしてそのうち、スタブが床にあるレバーをガシャコンと引く。するとこの凝り性のドワーフが仕組んでいた最後のカラクリが現れた。

 もともとはサカムビット公を観衆の暴動から守る仕掛けだ。四角い金網が突然床からガチャーンとせり上がったのだ。だがそれは、俺とカーナスの野郎を囲む形での特設リングにもなっちゃうわけだ!

 「思う存分にやれ!」とサム・アップするスタブ。マジッスカ!!:*:( ̄∀ ̄ )。・:*:

 

 さあて、いよいよクライマックス、そしてボーナスステージだぜ。

 100%アウェイ状態のカーナス卿も、まさか自分が見世物の剣奴隷と同じ扱いを受けるとは思っていなかっただろう。熱狂する観衆をじろりと睨み「やむをえぬ!」と叫んで俺に向き直る。そして剣を抜いて襲いかかってきた!

 

【カーナス卿 技術点10 体力点10

1R (カーナス卿/18)(ブリッツ/24) カーナス卿/体力点-2

2R (カーナス卿/17)(ブリッツ/23) カーナス卿/体力点-2

3R (カーナス卿/20)(ブリッツ/21) カーナス卿/体力点-2

4R (カーナス卿/18)(ブリッツ/24) カーナス卿/体力点-2

5R (カーナス卿/18)(ブリッツ/19) カーナス卿/体力点-2

 

 だが、魂のこもった俺の剣が、奴に一合たりとも反撃を許すはずがない。

 

 ベルマよ、お前の最後の願いを、かなえたぞ!!

 

 

 

400!そして次の冒険への幕間 --Trial of Champions--

 

【技術点14/14 体力点14/23 運点7/14

 

 かくして俺は奴隷身分を脱け出し、カーナス卿をぶち殺して雪辱を果たし、ファングの迷宮チャンピオンの称号を(また)手に入れた。

 で、これからどうしようか?(´・ω・`)

 今、俺の目の前には、賞金の金貨2万枚が入った宝箱がある。もちろんこれは俺の物なんだが、ずるずる引きずって旅するわけにいかねえな。何か商売を始めようとも思ったが、俺のガラじゃないしなあ。

 こんな莫大な金、もらったらもらったで、けっこう物騒な奴も俺を狙いにくる。

 どうしたもんかね?┐(´ー`)

 

スタブ「ならばブリッツ、この金貨2万枚、わしに預けてみないか?」

 

 俺の旧友のドワーフ、スタブが途方もない話を持ちかけてきた。

 軍隊を雇うのはどうだろう?屈強な傭兵部隊で月岩山地を制圧し、その地に潜む邪悪な妖術使い、ラザックを成敗するのだ!!

 うっわー、そりゃあまた・・・(´ー`* ))))

 そういえばそんなこともあったなあ(遠い目)。

 スタブは以前、俺がヴァトスで対マルボルダス戦を仕掛けているとき、「龍飾りの破壊法を探る」という別動隊の使命を帯びて、月岩山地を冒険していた。そしてそのラザックとやらに散々に打ち負かされて撤退した苦い過去があったのだ(詳しくは「恐怖の神殿」参照)。

 そのときは金髪の野生娘アンセリカが、自らの命と引き換えにして、なんとか一時的にラザックを封印した。だがそれも束の間の平穏で、(またあの)ヤズトロモや(うるさい)ニコデマスなどの予言によると、奴の復活の時が迫りつつあるという・・・

 

スタブ「わしはどうしても、あの時の決着をつけたい!雪辱を晴らしたいのだ!!」

 

 まあたしかに・・・俺が持っていても使い道に困るだけだしな・・・

 よし、俺とスタブの仲だ。好きに使えよ!!( ´ ▽ ` )

 というわけで、俺は金貨2万枚でスタブの領地チアンマイを買い戻し、ブリッツ・キャッスルに再び住むことになった(もともとはこの土地、俺のものだったわけだが、まあいいや)。

 スタブは俺から手に入れた金貨をエネルギッシュに運用し、傭兵と武器をかき集め、ほどなくしてラザック討伐軍が組織される!!

 

スタブ「しょるだーーーーーーー・あーむず!」

 

 ザ!ザッザッ!! ←(一糸乱れぬ動きで長槍を肩に担ぐ傭兵たち)

 

ブリッツ「うひゃ~こりゃあすげえや」(口笛)

スタブ「恩にきるぞブリッツ。そしてお前も来ないか?アンセリカの仇を討とう・・・」

ブリッツ「いやあ、俺はいいや」

スタブ「・・・そうか」

ブリッツ「身体をゆっくり治さないと。ちょっと今回はハードだったからなあ」(肩をすくめる)

 

 いやまあ、健康は回復してるんだけど、本当はちょっと心に引っかかるものもあってな。

 スタブもそこらへんのところがわかってるのか、あまりしつこく誘わない。大人同士の関係ってやつさ。へへっ。

 ま、こうしてドワーフのスタブは、俺の賞金を元手に傭兵軍団を率いて月岩山地に進軍していくのだった。がんばれよぉ~(*^-^*)ノシ

 そしてブリッツ・キャッスルに残った俺はどうしたかというと・・・

 自堕落に暮らすことにしました(°▽°)アヒャ

 だってよお、「海賊船バンシー号」からこのかた、激動の人生を歩んできたんだぜ。もうあとは自分の城でゆっくりさせてくれよ・・・(´∀`)

 そんな感じで、残りの人生は薬草庭園の世話などしながら、ぷらぷらヒマぶっこいて過ごすことに決めた俺。スタブ軍団が出発してから2ヶ月くらいたったが、あいつからは何の連絡もない。まあうまくやってるんだろうな。便りがないのは無事のしるし、ってね!!

 

 * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

 そんなある日、一通の手紙が届く。

 ずいぶん遠くからだな。海を渡った大陸のクールからやってきたぞ。ええっと差出人は、港町アリオンの領主・・・ええっ!?ルカからじゃねえか!!!!(≡゚∀゚≡)

 こいつは驚きだ。かつては俺といっしょにバンシー号に乗り込んでいた少年海賊のルカ。計算が得意で目端が利いて賢かったんで、海賊なんぞにさせるのは惜しいと思って、俺はアリオンの顔役アイフォー・ティーニンに頼んだんだ。このクソガキを立派な商人に更生させてくれってな。

 ここらへんは「海賊船バンシー号」を参照してくれ。俺も昔はけっこうキワドいことしてたもんだぜ。てへへへ・・・。

 

 ま、それはともかく、ルカは見事期待に応えた。

 めきめきと才能をあらわしたこの少年は、投資に失敗して一時は倒産寸前に陥った商会を立て直して筆頭番頭になる。魔法も覚えられるほどの聡明さを主人アイフォー・ティーニンに認められ、ついには彼の養子となったのだ。

 そしてつい先月のことだ(つまりは、この手紙が出された直後)。

 先代のアイフォー・ティーニンが事故死したらしい。ルカのおかげでアリオン随一の財力を蓄えた彼だが、なぜか子孫はひとりも残していなかった。

 ルカは必然的に二代目アイフォー・ティーニンの名を引き継ぎ、長老会の承認を得て、港町アリオンの領主に就任したってわけだ。

 

 ヤッタゼ(・∀・)

 自分の眼力の正しさに、思わずニヤニヤする俺様!

 いや待て、この手紙、まだ続きがあるぞ。なになに?

 ふーむ・・・

 

 だけどやっぱりルカ--いや今はアイフォー・ティーニンか--は、まだ10代半ばの男の子でしかないのだ。

 他の貴族たちから「ガキのくせに!」とか「よそ者の孤児に何ができる!」なーんて見くびられることも多いんだってさ。彼の支持基盤はひどく脆弱なものらしい。強がってはいるが、苦労がにじみ出ている文章だな・・・(_)

 で、ファングの迷宮でV2を達成して、それなりに有名になった戦士の俺に申し込んできた。自分のことを俺様が売り払ったことはもう気にしていないようだ。たしかに賢いあいつのことだ、あの時の俺の真意はすでに汲み取っている。その上でのお願いだ。

 

 『ぜひ僕の後見人になって、港町アリオンの共同統治をしてください!』ヽ(・∀・)

 

 ・・・だってよ。そうかあ、あいつも苦労してんだなあ。

 現在の俺はヒマだし特にやることもない。ちょっと遠出するのも悪くはないな。バンシー号の昔話に花を咲かせるのも一興だし、何より昔の仲間の頼みは断れねえ。

 ルカ・・・じゃなかった、アイフォー・ティーニンが成人して、立派な領主になるのを、手伝ってやるとしようか!!

 

ブリッツ「わりいな領民のみんな、またちょっと、留守にするぜい!」(^v^)ノ

 

 俺は二代目アイフォー・ティーニンからの共同統治の申し出を受け、アリオンの領主になることを受諾した。そして西の海まで出て、イルカのキークィートを呼び出し、海を渡った大陸のクールまで高速移動するのだった。

 待ってろよルカ、元キャプテン・ブリッツが、貴様を助けてやろう!

 

 そう、次の俺様の活躍の舞台は、港町アリオンだ!!

 

 

 

【そして港町アリオンでブリッツ君が出会ったものは・・・「仮面の破壊者」に続く】

【だけど次はSF編です。サワムラ一族の異端児、リュートによる「ロボットコマンドゥ」がスタートです!お楽しみに!!】