死神の首飾り

 

 

 

 

 

キャラクターコンバート&タイタンの歴史(2) --Talisman of Death--

 

 というわけでFFリプレイブログLivre dont vous etes le heros(君が英雄になれる本)は、今日から新しい冒険です。ファンタジー世界に戻りまして『死神の首飾り』に突入です!!

 

 この本の作者はジェイミー・トムスン&マーク・スミス。FFシリーズも巻を重ね、開祖であるI・リビングストンやS・ジャクソンではなく、彼らの創造物に影響を受け始めた作家がGamebookを執筆する世代になりました。

 ちなみに、今回の冒険の舞台はタイタン世界ではなく「オーブ」(Orbという世界です。神様の名前や世界観がビミョーに違ってきますが、まあ、タイタンもオーブも、どっちもファンタジー世界ですから、いつものノリで冒険していこう。

 本来「死神の首飾り」の主人公は、オーブの神々の召還によって地球から強制次元転移させられた“君”なんだけど、当ブログのリプレイではタイタンの冒険者ブリッツくんが、「雪の魔女の洞窟」の最終局面、火吹山の山頂で見た夢時間ということにしております。その方がキャンペーンぽいし、新しいキャラ作るの面倒だすぃー・・・(ノ´∀`*)

 

 そそ、それではキャラクターコンバート!!

 能力値を原点までリセット。そして達成点を1点獲得。しかしこれは5点溜めて原技術点を上昇させたいから、とっておくのだ。というわけで能力値は前回と変わらず。【技術点11/体力点20/運点13でスタートします。

 ルールの確認。うむうむ、オーソドックスなFFスタイル。あ、ハウスルールにより食料5個制ですからあしからず。原点回復薬は、やっぱり体力点MAX「力の薬」1ビンにしときましょう。

 おや?ルール説明によると、最初っから「たいまつ5本」「火打ち石」も持っているってさ。これらも初期装備品に加えておきましょう。

 それからハウスルールの所持金持ち越しなんだけど、これは今回、なーし。だってブリッツ君の夢オチのお話だから、前回の獲得品を換金するのはちょっと変だ。なので今回だけ特別に金貨0からスタートゥ!

 

* * * * * * * * * * * * * * *

 

 ではここで(今回はオーブ世界の冒険にもかかわらず)毎回恒例、タイタン世界の紹介コーナーだ。

 前回は、アトランティスの暴虐が神々の怒りを買い、最初の大陸「イリタリア」が3つに引き裂かれたところまで話しましたな。この地殻変動で人類は少なくとも500年は文明が後退し、神罰で廃墟にならなかったのはドワーフが山ン中に作った町くらいだった。

 それでも各大陸に散らばった人間たちは、ゆっくりゆっくりと、再び文明を構築していく。アトランティスの海没後350450年くらいに、各大陸の沿岸部で定住が進み、村が町となり、町は都市となり、やがて小国家が産声を上げる。

 今回は、大陸分割されたあとのそれぞれの大陸、アランシア旧世界の行く末について、それぞれ覗いてみよう。暗黒大陸クールについては、次のお楽しみということで・・・。

 

=== アランシア ===

 

 再出発した小国家の中で、西アランシアの初期の覇権を握ることに成功したのは、その名も文字通りアランシア国だ。首都はカーセポリス(現在のポート・ブラックサンド!)で、旧暦1601年にコロス帯剣王によって創始されたこの王朝は剣王朝と称されていたから、北方の非人間種族相手に武断統治を行っていたんだろう。他にも大陸中央のフラットランドではゴールドラン国が東西の交易を保護していた。そして、はるか南方のアランティスの首都ケインレッシュ・マでは、やはり南海交易から爛熟した文化を誇りつつ、魔法使いを多く輩出するようになっていた!

 そもそも魔法はエルフの領分だったのだが、人間の5人の学者が、アランティスの奥地で数人の学者がとても古い(それこそ世界が始まったくらいに建てられたような)寺院遺跡「アラナス」を発見した。アラナスは古代の3人の魔術師の霊によって守られていて、それらの霊は、訪れた学者たちに自らの知識を伝授した。で、彼らはすぐさまこの高等魔法の断片に飛びつき、ゆっくりとではあるが自分たちのものにしていった。

 こうした運動は1690年代に始まり、1712年には魔術師エリダンシスがサラモニスに招かれ、ヨーレの森の柳谷魔法学校を設立する。当時、魔法使いは最先端のカッコイイ職業で、どこの王国でも歓迎された。さっきのケインレッシュ・マやサラモニスだけではなく、カーセポリスや、ガル・ゴールドラン(ゴールドラン国の首都)にも魔法学校はあったらしい。

 この時代に戦乱はあった。しかしたいていは、王宮のお抱え魔術師が争いの当事者を無人の荒地に送り込んで決闘させることにして、敗者に適当なペナルティを課して手打ちにした。よってこの時代、膨大な流血は起こっていない。とにかく重要なのは、魔法がオークやゴブリンの脅威を減少させていたことだ。彼らは魔法使いを怖れて夜にうろつくこともはばかるようになっていた。

 こうした強力な魔法のパワーに守られて、比較的アランシアは平和な時代を謳歌していたといえよう。

 

=== 旧世界 ===

 

 旧世界はアランシアやクールよりも孤立した位置にできた大陸のため、かなり独特な文化が形成された。この大陸の中央には人跡未踏のモーリステシア山地があるため、人々は沿岸部の平野に居を構えることになる。

 その中で順調に発展したのは、統一者レギュラスによって1498年に発足した八都市の連合体、ガランタリア国だ。首都は今もなお栄えているロイヤル・レンドル。この国は勢力を伸ばしていく過程で、ごつ岩山地において、大陸分割より数世紀も前から神秘魔法を研究してきた冥府魔術師団と遭遇する。王権による“文明化”と魔法による“自主自尊”の勢力争いは熾烈を極めたが、どうやら痛み分けに終わったらしい(双方とも勝利を主張しているが)。

 ガランタリア以外にも、大陸の各沿岸地域で国家形成が進んでいる。ブライス、ラドルストーン、フェンフリィ、アナランドなどだ。このうち特にブライスは好戦的で、ガランタリアと覇権を争ったり、小国ラドルストーンに侵攻したりなど、様々なトラブルを引き起こしている。だが、衝突が起これば文化の交流も起こるのも確かで、ガランタリアを筆頭として交易路は次第に拡張し、やがて大陸全体を覆うようになっていく。

 南方のアナランド国はそんな交易の旨みを享受した国のひとつで、さっきの北方の国々の騒乱から一歩離れて着実に国力を蓄えてきた。しかし豊かな地盤は、逆に隣接する無法地帯のカーカバードレンドルランドに潜む怪物や盗賊連中の注目をひきつけてしまう。そして突然、アナランドは四方八方から、ならず者の略奪者たちの襲撃を受けてしまうのだ。この大混乱状態を脱するまでに40年の長きく苦しい時期を味合わなければならなかった。

 やっとこさ略奪者の勢力を鎮圧したアナランドの王アークル14世は、もうこんなことがないようにと、国土全体を防壁で囲ってしまう計画を立てた。これが有名な「アナランドの大塁壁」で、工事は1845年に始まり、盗賊や怪物の来襲を撃退しながら続けられ--巨額な予算で国が破産の危機に瀕したため--130年目で中止された(アナランドの歴史では「完成した」と公に記している)。でもまあ、実効性はさることながら、この巨大建造物が文明世界の威光を示したのは確かだ。アナランドは秩序を取り戻し、再び交易経済による富の蓄積に集中できるようになった。

 こうして旧世界でも、全ての物事は通常通りうまくいっていたと言えるだろう。

 

 ・・・ふう。ここまでかなり長くなってしまったので、残る1つの大陸、クールについては、次回にまわすことにしましょう。お楽しみに!!

 それでは『死神の首飾り』のスタートです!(^v^)ノ

 

 (タイタン世界のいろいろな地図を見たい方はこちらのサイトがオススメだよ!)

 

 

 

トレード要員にリストアップされちゃった --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点13/13

 

 ブリッツ・・・ブリッツ・・・。起きろ、運命の戦士よ!

 

 ・・・ ・・・ ・・・ ブリッツは火吹山の山頂でぐっすり眠っていた。彼が目覚めることは決してない。君の冒険は終わった・・・って、おい!

 

 うるせえなあ!誰だ俺を起こすのは!!(>Д<)

 あら?どこだ、ここ???

 

 俺様はブリッツ。タイタン世界じゃあ名うての剣士で知られていて、チアンマイに城も持ってる。今回、氷指山脈にある雪の魔女の洞窟に忍び込んで、魔女を倒してお宝ゲットして突破したはいいが、魔女のデススペルの呪いにかかっちゃったんだよ。で、それを解くために<癒し手>の試練を受けている最中だったんだ(詳しくは『雪の魔女の洞窟』を読んでクレ)。

 そんで呪いを解く最終試練、火吹山の山頂で日の出を待っていたら、眠り草にやられちゃってぐっすり熟睡中・・・だったはずだ。

 

 ああそうか、だから今は夢の中なわけね。でもイヤにリアルな夢だな・・・

 

 ここは雲間にそびえる白い城のやぐらの上だ。緑のビロードの長椅子に俺は横たわっている。周りはまるで大海原のような青空。

 俺を起こしたのは、胸壁に止まっていた、つややかな金色の羽を持っている小鳥だった。小鳥は首をしゃんと立てて、転がすような澄んだ声で(人間の言葉で!)話しかけてくる。

 

小鳥「ようこそ、運命の戦士よ。おやおや、狼狽めさるな。あなたはまだ危険な目にあっているわけではないのですから」

ブリッツ「ええっと・・・ここは?俺は火吹山にいたんじゃ???」

小鳥「残念ながら、ここはあなたの住んでいるタイタン世界から、はるか遠く離れたところ。ここはオーブ(Orb)の世界。そしてあなたは今、神々の園にいるのです」

 

 (*´д`*)( *´д )(  *´)(  )(゚   )(Д゚  )( ゚Д゚ )ハァ?

 

 そうかついに雪の魔女の呪いは、俺の脳にまで回っちまったか・・・ガク(><)。

 だがそんなショボーンとしている俺をそのままにして、金色の小鳥はパタパタと螺旋階段の方に飛んでいってしまう。俺も慌ててその後を追いかけたら、そこは大きな部屋だった。「よくぞいらした」と俺を出迎えたのは2人の人物だ。

 1人は、様々な色が明滅するローブを身にまとった女性。だが、その顔はのっぺらぼうで、目がない!彼女は近寄ってくる。うえっ薄気味悪い。でも目を背けられない・・・あら?彼女の顔を覗き込むと、そこには俺が映っていた。大寺院の中で戦っている俺、壁に囲まれた街を脱出する俺、密林の中で悪魔に囲まれている俺・・・。首筋がゾクッとする。これは、来るべき冒険の予知イメージなのだと、本能で悟った。

 もう1人の人物は、老人から子供まで、様々な年齢に変身し続けてひとときも留まらない男だ。彼の声はソフトで年齢を感じさせない。

 

変転の神「我々があなたをこのオーブの世界に呼んだのは、この世界のバランスを転覆させようとする試みを、あなたに防いでもらいたいと考えたからじゃ。遠いところでこの世界のバランスが崩されようとしておる。あなたがそのバランスを回復する役目を担うのです」

 

 そ ん な こ と い き な り 言 わ れ て も 。 (´・ω・`)

 

変転の神「それはこの神々の園に住む我々ではできないこと。我々はオーブに混乱を招く敵と戦うことができないのじゃ」

 

 神 様 に で き な い な ら 、 俺 だ っ て ム リ っ ス 。 ((((;゚Д゚)))

 

変転の神「だから、人間を我々の道具として使うことにした。もちろんあなたがその使命に成功するかどうかはわからないのだが・・・」

 

 ね ぇ ち ょ っ と 、 聞 い て る ? (><)

 

 どうやら俺のあずかり知らぬところで事態は動いているらしい。

 俺の立っている床は、いつの間にやらオーブという世界の、精密な地図になっていた。いや、地図というより、よくできたミニチュアだ。畑を耕す農夫や、街道を歩いている行商人が見えるほどだ。尖塔を持った城、馬上にまたがる騎士に付き従う兵隊、殺し屋や盗賊が隠れる塔がいっぱい建っている奇妙な街・・・。

 のっぺらぼうの無眼の女神が、俺に近づく。そのローブの色は深海の群青色だ。そして俺の唇にそっと触れて、こう告げる。

 

無眼の女神「さあ、あなたをオーブ世界の地上に下ろすことにしよう。もしもあなたが死神の手に落ちてしまったら、我々としては助ける術はない。どうか、我々をがっかりさせないように」

ブリッツ「誰の手に落ちる、だって?」

変転の神「任務に失敗したら、タイタン世界には戻れない。つまり二度と目覚めることはない」

ブリッツ「ちょっと待て、これは俺の夢の中の話だろ??」

 

 キョトンとする神様2人。

 

無眼の女神「誰がそんなことを言った?」

変転の神「我々はこのたび、タイタンの神々と、英雄の無償交換トレードを結んだんだ」

ブリッツ「━━━━(TДT)━━━━!!

無眼の女神「そしてロガーンの推薦で、君はここに派遣された。我々は代わりにタイガー暗殺拳の使い手を送ってやった」

変転の神「多分やつの冒険は永遠に表に出ないだろうがな。なにしろ絶版本だからな」

 

 やめてくださいこれ以上はコアな方々しかついてこれないです。

 

変転の神&無眼の女神「とにかく、君はこのオーブの世界で、冒険するのだ!!」

ブリッツ「あーーーーれーーーーーー!!!!」

 

 次の瞬間、俺は地図の上に黒く口を開けた魔窟に、情け容赦なく突き落とされる。

 ちえっ、なんだよもー!ヽ(`Д´)ノ 自分の運命が弄ばれたことに怒りも覚える。しかし、まずはどんなことをしても、このオーブ世界で生き残らなければ!

 オーブの世界がどんどん近づいてきて、否応なく俺は巻き込まれて・・・

 

 意識を失った。(マジかよ!)

 

 

 

追い詰められた冒険者パーティ --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点13/13

 

 ( ゚Д゚)ハッ!ここはどこだ?

 

 ・・・どうやらさっきのは、イカレタ夢ってわけじゃあ、なさそうだ。

 目覚めた俺は、丸天井を持つ部屋の中にいた。この部屋には窓がひとつもない。だがこの冷んやりとした雰囲気は、俺も知っている。これだけはどこの世界でも変わらない。ここは地下室だ。それも地中のかなり奥にある、ダンジョンのまん真ん中だ・・・。

 はるか上の天井にたいまつが点いていて、鈍い光を照らしている。前方に大きな入口、後ろの方にはアーチ門が2つある。

 

 ピカッ!ぐわおおおお!ドンドコドンドコ・・・

 

 突然前方で閃光が走り、恐ろしい吠え声と戦太鼓の音が聞こえてきた!

 俺はビクッとするが、ベルトに剣を刺しているのを確認してホッとする。いざとなったらこれで戦うとして、これからどうしようか・・・弱っちゃったなあ。いきなりオーブの世界の危機とか言われてもよお、俺にどんなことができんだよお・・・(;´Д`)

 

 タタタタタタタッ・・・

 

 お?この近づいてくる足音は何だ?誰かが駆けてこっちに向かってくる。暗闇だからどんな奴かわからない。どうしよう?後ろのアーチ門から逃げようか?

 いや、逃げちゃダメだ!(うわなつかしのフレーズ)

 まずはここがどんな世界で、どんな危険があるか、誰かに教えてもらわなきゃ。一人ぼっちはイヤいやーん(>△<) というわけで用心のため剣は抜いておくが、俺はこの部屋で誰が来るのか待ちかまえることにする。

 ドキドキ・・・ドキドキ・・・ズズン!え、何、今の音???『見回すとアーチ門が2つとも、大きな石の扉で閉じられてしまっている。君はワナに嵌められたのだ』・・・って、ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!! 

 いきなり冒険の出だしから袋のネズミになった俺様。そんな途方に暮れたところに、前方の入口を通って、この部屋へやってきたのは・・・

 

 うーむ、なんかぞろぞろとやってきたぞ。

 鎖帷子をつけ、クロスボウを構えて部屋を鋭く見回す女戦士。

 ピカピカの銀の鎧に身を包み、光り輝く剣を握り締めた背の高い騎士。

 金色のローブを着込み、黄金の仮面をつけた魔法使い。

 鎧の上に赤い十字架をつけたコートを着込み、メイスをぶら下げた骨太の僧侶。

 こりゃああれだ。典型的な冒険者パーティのお出ましってやつだ。いいなあ仲間がいてよお。俺はこの世界に一人ぼっちでクスン(つд・)

 てなわけで俺も仲間に入れてもらおうと、先頭の女戦士に近寄る。やあ、俺はブリッツ。けっこう役に立つ剣士だぜ。だからアンタタチといっしょに冒険してあげても、よ、よろしくってよ!(←何そのツンデレ口調)

 そのとき、さっき聞いた咆哮が前方の入口から響いてくる!4人はビクッとして後ろを振り返った。うーんそうか、彼らは怪物どもの軍団に追っかけられて、ここまで逃げてきたっぽいぞ。

 

僧侶「くそ、ここで行き止まりか!」

騎士「もうすぐあいつらに追いつかれてしまうぞ!」

魔法使い(俺に気づいて)「ん、誰だ、お前は!」

ブリッツ「よ、よお、なんだかタイヘンみたいね・・・」( ;´・ω・`)

女戦士「お前は何者だ?この邪悪なものたちでいっぱいの魔窟で、いったい何をしている?」

 

 そ れ は 俺 が 聞 き た い 。 (苦笑)

 

 ええっとですね。俺はブリッツといって、異世界からやってきた剣士なんです。タイタン世界とオーブ世界の間で神様同志が英雄の交換トレードを結んでですね、それで俺は強制ワープしてここに来ちゃったのですが、って、こんなこと言っても信じる奴がいたら、俺はそいつを尊敬しちゃうよ。は、ははは・・・

 女戦士は俺の話を聞いてポカーンとしている。4人全員が信じられない表情をしていた。そりゃそうだ。だが、ここで僧侶は何やらむにゃむにゃと神聖呪文を呟く。どうやら俺が嘘を言ってるかどうか、見破ろうとしているのだ・・・そして彼の結論は・・・

 

僧侶「これは真実の話じゃよ。心の底から本当のことを話しておる!」

魔法使い「ならば我々はどうすればいい?出口はふさがれてしまったし、今の私の力では、念力で外に連れ出せるのはたった一人だけだ」

騎士「おそらく、この戦士は、我々の使命を全うさせるために神々が遣わした者なのでは?」

女戦士「そんな都合のいい話があるもんか!これは敵のワナ・・・!?」

 

 ここでまた唸り声と太鼓の音。どんどん近くなってくる!

 この冒険者は善のパーティらしい。何か手助けした方がいいのかな・・・。4人は早口で何やかやと、俺の処遇について議論している。あのさあ、どっちにせよ、早く何かした方がいいよ。見たとおり、この部屋って寸詰まりの袋小路だしい(A )

 

女戦士「・・・反対!!」

僧侶「わしは自分の呪文の効果を信じる。賛成」

魔法使い「どうせこのままでは、我々の任務は失敗だ。最後の賭けに出よう。賛成。」

騎士「私もオーブの神を信じる。賛成。・・・13だ」

女戦士「オーライ、わかった、わかったわよ!」

 

 女戦士は両手を上げてあきらめる。どうやら結論は出たらしい。

 僧侶が俺に近づいてくる。そして物語を語り始めた。かすかな希望、そして最後の望みであるこの俺様に、ゆっくりと、諭すように。

 

 「昔々のことだ。“ルーンの都”で死神の使徒たちが、ひとつの首飾りを作った・・・」

 

 

 

死神の首飾りを託される --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点13/13

 

 こうして、僧侶は恐るべきアーティファクト「死神の首飾り」(Talisman of Deathの物語を話し始める。俺はただ、その声音に耳を傾けるだけだった・・・ゴクリ・・・( ゚д゚)

 

◎“ルーンの都”で死神の使徒が作った「死神の首飾り」、それはいつの日か死神をこのオーブに招き寄せる道具である。そして、そのときが近づいている。

死神が来臨したら、あらゆる生命が死に絶える。ただ死神の使徒だけが、アンデッドとなって存在を許される。

◎オーブの世界は全てが死者の灰色の影に呑み込まれ、自然界のバランスも永遠に崩されたものになってしまうだろう。

◎だがここで、神聖なる一団のシラカブの賢者たちが、この事態を防ごうと努力した。死神の首飾りを使徒たちから奪取すべく「十字軍」を編成したのだ。

◎使徒たちの首領“姿なき王”は、この魔窟の奥深くに死神の首飾りを隠していたのだが、そこに我々は入り込み、奪い取ることに成功した。

◎しかしその十字軍も今や、我々4人が生き残っているのみ・・・

 

 僧侶はここまで一気に話すと、コートの下から首飾りを取り出す。ルビーに髑髏を彫りこんだ黒曜石の飾りがつけられている。そう、これが死神の首飾りだ。僧侶は俺にそれを手渡した。

 

僧侶「君にこれを渡そう。オーブの民、みなに代わってお願いする。この首飾りを持って君の使命を果たしてくれたまえ。これを壊すことは不可能だ。しかし、君が自分の世界にこれを持ち帰れば、もはや死神の威力がこのオーブの世界に届くことはなくなるだろう」

 

 なるほど、そういうことか!

 よーくわかったよ。つまり俺が元のタイタン世界に戻るときに、こいつも持ってっちゃえばいいんだ。そうすればオーブの世界は安泰になる。だって死神はオーブ世界の神様だから、呼び出す道具をオーブから違うところへ持ってっちゃえば、どーやったって、ちょっかい出せない!

 そのために俺が異世界から呼ばれたんだ!!

 あったまいいーなあ。オーブの神様ってのは。あ、だから神様なのか。

 よーし!お安いご用さ。このブリッツ、立派に死神の一味から逃げ切って、この首飾りをタイタンに持って帰っちゃおうじゃないのっ!!(^v^)

 俺は覚悟を決め、首飾りを受け取る。首にかけるとそれは冷たく、そして重く感じられた。

 あ、でも・・・

 

ブリッツ「俺たちここから出られないじゃん(´・ω・`)ショボーン」

魔法使い「それは大丈夫。私が今、君に魔法をかけてやろう。地上に出るためのテレポートの呪文だ」

僧侶「地上に出たら、西に向かい、学問の都“荒れ野のグレイギルド”まで行きなさい。その都で、君は自分の世界に戻る道を見つけることができるはずだ」

ブリッツ「そりゃありがたい!じゃあ、あんたらもいっしょに・・・」

 

 魔法使いは悲しそうに首を振った。もうこの魔法は、あと1回、1人分しか運べない。え、ということは、あんたらはどうなるのさ。ま、まさかそんな!

 

ブリッツ「俺だけ助かって、あんたらはここで玉砕かよ!」

騎士「それも、また、よし!」

ブリッツ「おいおいおい、なんとかできねえのか。そうだ、俺も戦って血路を開くとか・・・!」

女戦士「無理よ!簡単に言わないで!ここまで何人死んだと思ってるの!!」

ブリッツ「くっ・・・やってみなきゃあ、わからねえじゃんよぉ!」ヽ(`Д´)

 

 ぐうぇあーーーー、ぐおおおお!ドンドコドンドコ!!いよいよ間近に迫ってきた闇の軍勢。涎の滴る音までハッキリ聞こえそうだ。少なくとも敵は100・・・いや、200はいる。対してこっちは4人。俺を入れても5人。

 あ、こりゃあマジで死ぬわ。(TT)

 でもでも、だけどだけど、俺だけ生き残るってのも・・・。

 なおも躊躇している俺に向かって「我々を決して失望させないでくれたまえ。さあ、この金貨もとっておけ。きっと役に立つことだろう」と、晴れやかな表情で僧侶が告げた。

 そして、俺は彼から金貨10枚の入った袋を受け取る。所在なげにうろうろと4人を見渡すが「頼んだぞブリッツ!」とみんな笑っていた。あの無愛想な女戦士までも微笑んでいる。オーブの世界の平穏を守る礎になることに、満足して死ぬ覚悟だ。

 こうして彼らは俺に最後の希望を託した。そして俺のやることはひとつ。

 生き残ること。そして死神の首飾りとともに元の世界へ戻ること。

 そう、俺はここで死ぬわけにはいかない。わかったよ!へっ、世界を救うなんてでっかい仕事に比べたら、金貨10枚なんて安い依頼金だなあ。だけどやってやるさ!!

 

 魔法使いがテレポートの呪文を唱え始める。

 だがそのとき・・・とうとう・・・ついに・・・

 恐ろしい怪物たちの一団が、この部屋に押し寄せてきた。ダークエルフとケーブトロールどもだ!!

 

女戦士「来たぞ!」

騎士「うりゃああああああ!」

僧侶「神の栄光あれ!!」

 

 冒険者たちは圧倒的な闇の軍勢へ果敢に立ち向かう。しかし俺は何もできず見守るだけ。魔法使いがテレポートの呪文を唱え終わるのを待っているだけだ。くそっ!

 それでもさすがは歴戦の十字軍。チームワークはなかなかなもんだ。騎士が光り輝く剣を振り回し、ケーブトロールを2体まとめてぶった切る。女戦士もクロスボウを連射してダークエルフを次々と仕留めていく。僧侶が献身的に治癒呪文で彼らの怪我をリカバリーする。おお、なかなかやるじゃん!これならなんとかなりそうかも。がんばれみんな!!( ´∀`)

 しかし・・・

 ひしめくダークエルフとケーブトロールのいちばん奥に・・・

 巨大な黒い影がある。それはボーッと大きく広がっている。そして、その影は巨大な悪魔の形となって高らかに吠え猛った!言葉にできないほどの一喝で空気がビリビリと震え、恐怖で俺らは凍りつく!!!

 僧侶が、ぽとりと、メイスを落とし、ただひとこと呟いた。

 

僧侶「すがた・・・なき・・・おう・・・」

 

 次の瞬間、ダークエルフの魔法の稲妻が女戦士の胸を刺し貫いた。

 56体群がったケーブトロールが騎士を鎧ごと引き裂いた。

 巨大な悪魔の影の両拳が僧侶の頭をつかまえて、ぐしゃっと粉砕した。

 魔法使いが呪文を唱え終わった。彼は体力を使い果たして昏倒した。

 

 そして俺は、地上にテレポートされた。

 

 

 

オーク&ダークエルフ軍団に取り囲まれる --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点13/13

 

 うわ、まぶしいっ!(>Д<)

 次の瞬間。俺は目もくらむような陽射しの中にいた。俺が立っているところは、巨大な大地の割れ目の口のところだ。これが十字軍の戦士たちが言っていた魔窟の入口なんだろう。ここまでテレポートで飛ばしてくれたのだ。自らの命と引き換えに・・・。

 俺は首にかけた死神の首飾りを手でなぞる。世界を破壊する凶悪なアーティファクト。これを守るために彼らは・・・・゚・(つД`)・゚・ ウワァァァン

 お前たちの犠牲、決して忘れないからな!!

 

 さあ心を切り替えろ。急いでここを離れよう。うだうだしていると敵の邪悪な軍勢がやって来ちまうぞ。ええっと、僧侶の話だと、地上に出たら西に向かって学問の都グレイギルドに行けばいいんだよな。

 俺は太陽の位置を確かめて、西の方角を向く。そっちはところどころに樹木が生え、密林のある緑の丘が広がっている。ルートは2つだ。あの森の中に入るか、それとも森を迂回して、開けた平野をまっすぐ進むか・・・うーん・・・

 森の中は厄い魔物が出てきそうだなあ。それに比べて見通しのよい平野なら、敵が接近してきてもすぐわかりそうだ。よっしゃ、平野を進もう。もちろん用心しながらね。

 

 というわけで俺は岩肌が露出した荒野を横切ることにする。しばらくすると・・・あう!(゚Д゚ )

 邪悪の軍勢が俺の方に向かってくるのがわかった。

 しかも2方向から包囲されている!

 南から来るのは、唸り声を上げて飛び跳ねているオーク軍団。全部で20人。みんな三日月刀を振り回して、鎖帷子には紫色の爪が紋章として描かれている。

 北から来るのはダークエルフ軍。オークより数は少ないものの、身のこなしはしなやかで、鋲で飾られた鎧を着込み、鈍く輝く黒い長剣を持っている。どっちもまだ遠くにいるが、ものすごいスピードで俺に迫ってくる!!

 しくった!森のほうに行けばよかった!あっちなら余裕で身を隠せたんだ。まあ今から後悔してもしゃあない。どっちと戦うか、俺は急いでシミュレーションする・・・かちかち・・・ちーん!

 

◇オークに立ち向かう→120じゃかなわない→八つ裂き→DEAD END 

◇ダークエルフに立ち向かう→魔法の稲妻でバキューン→なんじゃこりゃあ!→DEAD END

 

 どっちもだめじゃん(泣)。

 いや、ひとつ手はある!ここは死神の首飾りを守り抜くのが第一だ。十字軍の冒険者たちの犠牲を無駄にするわけにはいかない!この俺様の最終必殺技だ!!

 にーげーーろおーーーー!!!!≡≡(;´Д`)

 

 ぜえぜえ、はあはあ・・・

 丘の頂に着いた。見下ろすと、両方の一団は南北からほぼ同じくらいの距離で俺に接近してくる。ああっ、挟み討ちだああーーー(TДT)

 南側の斜面にオーク(うひゃっほうひゃっほう!)、北側の斜面からダークエルフ(しゅたたたたた!)。さあどうするんだブリッツ。丘の頂上で隠れるところなんかねえぞ!

 うー・・・うー・・・(><)

 

 こ う な り ゃ や け だ 。 突撃ィー!!ヽ(`Д´)

 

 俺は剣を振りかざして南の斜面を駆け下りる。まだダークエルフより、オークのほうが戦いやすいと思ったからだ。奴らオツムのデキは悪いからな。

 うりゃああーー十字軍に栄光あれエエエーーーー!

 まさか獲物がぶち切れてバンザイ突撃するなんて思ってなかったんだろう。俺の予想外の抵抗にオークどもはわたわたしている。スキあり!俺は手近にいた3体のオークから片付けることにする。1体ずつ順番に戦え!

 

【オーク1 技術点5 体力点6

【オーク2 技術点5 体力点4

【オーク3 技術点7 体力点7

1R (オーク1/7)(ブリッツ/17) オーク1/体力点-2

2R (オーク1/12)(ブリッツ/18) オーク1/体力点-2

3R (オーク1/11)(ブリッツ/15) オーク1/体力点-2 ←Kill!!

4R (オーク2/11)(ブリッツ/16) オーク2/体力点-2

5R (オーク2/12)(ブリッツ/18) オーク2/体力点-2 ←Kill!!

6R (オーク3/15)(ブリッツ/18) オーク3/体力点-2

7R (オーク3/13)(ブリッツ/16) オーク3/体力点-2

8R (オーク3/16)(ブリッツ/16) Draw

 む?3人目は意外と手強いな。ひょっとして?

9R (オーク3/11)(ブリッツ/16) オーク3/体力点-2

 やっぱりそうか!こいつ、オーク軍団のボスだ。

10R (オーク3/17)(ブリッツ/14) ブリッツ/体力点-2

 いってえ!もう怒ったぞーーーーゥ!!

11R (オーク3/10)(ブリッツ/22) オーク3/体力点-2 ←OverKill!!

 どりゃああああ!!(゚Д゚#)

 

 どうやらオーク3は軍団を指揮する首領格だったらしい。ずんばらりっと俺がそいつを斬り伏せると、残りは烏合の衆で士気崩壊だ。「うきょー、うきょー!!」と、尻尾を巻いて逃げ出した!

 よし、このすきに!

 俺は駆け下りた南側の斜面から、丘の麓をぐるっとまわる。するとシダの密生する谷間が広がっていた。

 うん、ここにとりあえず身を隠して、ダークエルフの奴らをマクことにしよう。

 

 かさこそかさこそ・・・

 

 

 

ダークエルフ包囲網を突破セヨ --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点18/20 運点13/13

 

 やがて谷底に辿り着いた俺は、湧き水がぶくぶくと泡立っている池を見つけた。

 ふう、ここまで駆け通しだったから、喉がカラカラだ。周りに敵がいないのを確認してから、俺はそろそろと池に寄って水を飲むことにする。

 よいしょっと。ちょっとだけ腰を落ち着けるとするか。

 ここは、こぶのついた柳の枝が水面にしだれ落ちている場所で・・・ふああ・・・(_ _).ZZZ・・・ってちょっと待て、何でこんなトコでイキナリ眠くなってんだ???

 ここで運試し。まあ、運点13だから自動的に吉だわな。見上げると、柳の幹から大きな緑色の目玉2つ、俺をじっと見つめていた!

 この柳の木、実はとんでもねえ怪物だった!俺を襲った奇妙な眠気は、こいつが発していた睡眠ガスだったのだ。俺が恐怖からじりじりと後ずさると、この不吉なお化け柳は、自分の枝を伸ばして打ち据えてくる!!

 うわお。さすがにデカイ樹木だ。技術点はたいしたことないが体力点高いなあ・・・めんどくせえ戦闘になりそうだ・・・┐(´д`)

 

【お化け柳 技術点8 体力点20

1R (お化け柳/16)(ブリッツ/20) お化け柳/体力点-2

2R (お化け柳/17)(ブリッツ/20) お化け柳/体力点-2

3R (お化け柳/12)(ブリッツ/18) お化け柳/体力点-2

4R (お化け柳/17)(ブリッツ/16) ブリッツ/体力点-2

5R (お化け柳/19)(ブリッツ/20) お化け柳/体力点-2

 

 奴の枝を4本ほどバッサバッサと叩き折ったところで戦闘は終了。お化け柳はヴォ~と低いうめき声を上げ、攻撃をやめて枝を引っ込めた。

 この隙に俺はさっさと引き上げようとするが、やっぱ喉は渇いたままだったし、最後に池の水を一口だけ・・・あら?あらら?なんかさっきより美味しくなってない???∑(・∀・)

 そう、俺が伐採した枝が池に落ちて、水に樹液がブレンドされていたんだ。そしてお化け柳の樹液には傷を治す力があったのだ。おおー!

 そうとわかればやることはひとつだ。俺は急いで切り倒した枝から奴の樹液を集め、即席の体力回復薬を作る。これを使うと、1回に限り体力点+4できるのだ。タダじゃ転ばぬのが一流の冒険者ってもんさ!!(^v^)

 さてさて、樹液は十分集まったな。それではお化け柳の谷を去ろう。俺は谷間をぬって流れている小川に沿って西に向かう。もうダークエルフどもはいなくなったかな・・・?

 

 まだうじゃうじゃいたりしてヽ(´Д`)ノアゥア

 

 黒い鎧に身を固め、おっそろしい形相のダークエルフどもは、さっそく俺の臭いを嗅ぎ分けた。そして俺のいる方向を捕捉したら、まるで飢狼のように無駄のない身の動きでこっちにシュタタタタ!と向かってくる。

 あー、しつこい!!(>△<)

 俺は川沿いを急いで走って逃げ出すが、奴らは野外追跡に長けた天性のレンジャーだ。やがては追いつかれてしまうだろう。さあ、どうする、どうするよ・・・?

 

 (1)川の土手に沿って走る。

 (2)川に飛び込み、数メートル水の中を走り、対岸の土手に上がる。

 (3)やぶの茂みに隠れる。

 

 まったく、ダークエルフのあのしつこさ、うちんとこの居候の野生娘アンセリカを思い出すなぁ。ブリッツ・キャッスルで「つれてけー!」と騒ぐあいつから逃げて、村の酒場に出かけるときは、いつもどうしてたっけ?ええっと、彼女に臭いを嗅がれないように行方をくらますときは・・・そうだ!こうしてたぞ!!( ´∀`)

 俺は(2)を選び川の中にざぶーん!と飛び込んだ。そしてじゃばじゃばと川の流れに沿って100mほど進み、もういいだろうってところで対岸に上がる。そう、水の中に入ることで臭いを断ち切ったのだ。案の定ダークエルフどもは、もうこれ以上俺を追跡できない。うろうろと後ろの荒野で右往左往しているようだ。

 へへへ、ザマあみろ!俺の逃走能力は極限まで鍛え抜かれてるのさっ!!(←あんまりイバることではない)

 

 ・・・ ・・・ ・・・ふう。

 走った走った。もう足がクタクタだ。

 だけど、これでどうやらダークエルフ包囲網は突破できたかな?さあ早いとこグレイギルドっていう街に入らなきゃ。

 俺は荒れた草原を突っ切って、再び西に向かっていくのだった。

 

 

 

女騎馬武者隊に捕らえられる --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点16/20 運点12/13

 

 荒野を西に進む俺は・・・ため息をついた。はう。ついてないな。

 別のダークエルフの一団が急いで俺に向かってくる。完全戦闘モードだ。このだだっ広い野外では、身を隠すものなど何もない。重い足を引きずりつつ迎え撃とうと剣を抜くが・・・あふう。疲れがひどい。体力点-2だ。

 絶体絶命の俺様。このルートは全くどーにもならねえな。うーむ、いちばん最初に森を抜けるルートなら良かったのか。でも今さらアフターフェスティバルだぁぁぁぁ(*`Д´)

 ところが・・・俺の後ろのほうから・・・

 

 ドドドッ  ドドドッ  ドドドッ  

 

 何だこの音?あっわかった。馬の蹄の音が風に乗って轟いているんだ。

 振り返ると、そこには20騎ほどの騎馬武者がいた!それも全員女だ!!おおっ!ワルキューレみたい。カッコイーぜ!!(゚∀゚ )三 三( ゚∀゚)

 女武者たちが凛々しく荒野を疾駆してくるのを見て、ダークエルフたちは撤退した。かなり彼女たちを怖れているみたいだ。あるいは無駄な戦闘をしたくなかったのかな?

 まあとにかく、助かっター(つ´∀`)

 

 俺は騎馬武者が近づいてくるのを待ち受ける。

 彼女たちは飾り鋲付きの皮鎧で武装しており、俺の周りに円陣を作るように馬を寄せてきた。

 あらっ包囲されちった。みんなの表情は陰気であまり友好的じゃない様子。な、なんか、ヤバめかな。「やあ、助けてくれてありがたう( ゚д゚)ノ」と、とりあえずあいさつ。

 だが彼女たちはノーリアクション・・・あうう、沈黙が痛い・・・いや、隊長らしい女兵士が馬を下りて、スタスタとこっちにやってくると、厳しい口調で詰問してきた。「この荒野の片隅で、たった一人で何をしている!?」だってさ。

 さてどう答えようか???

 彼女たちの厳しい目つきを見ていると、真っ正直に冒険の使命を話しても信じてもらえなさそうだ。俺は別の世界からやって来た正義の味方ブリッツ様だい!なんてのもなおさら。

 うーん、ここは、オーブ世界の人間の振りをしといたほうがいいかもな。死神の首飾りのことは、今はまだ隠しておこう。というわけで俺は背筋を曲げ、卑屈な目つきで臆病な商人に成りすます。お得意の口八丁で切り抜けろっ!

 

ブリッツ「わわわ、私は隊商のオーワ・レテルンダーでございますですハイ・・・」

女隊長「ほう?レテルンダー商会とな?」

ブリッツ「ハイさようで。私どもの隊商はダークエルフどもに襲われて全滅してしまいました!あっしは最後の生き残りだったんでゲス。アーくやしい!でもあなた方が来てくれたおかげで助かったぁフハア(*´д`*)

女隊長「おべんちゃらはいい!(ぴしっ!)」

ブリッツ「はう!しゅいませーん」

女隊長「して、お前の隊商はどこから来たのだ?」

 

 いいっ!(。A 。 )

 そ、そんな質問、予想外っスよ。オーブに来てからまだ数時間の俺様が、どれほどの地名を知っているというのか!いや知らない!(←反語表現)

 あーうー、しどろもどろになる俺様。ずいっと女隊長が近寄ってくる。残りの騎馬武者は槍の穂先をまっすぐ俺に向けて警戒を解かない。やっべーな、こりゃ・・・

 

女隊長「どうしたレテルンダー?何で黙っている???」

ブリッツ「ええっと、待ってくださいねー、通行手形によると・・・どこから来たかというと・・・」

女隊長「もういい!言わんでもわかっている。たぶんお主は“予知の塔の町”から来たケチな行商人だ。いやはや、助けるだけ無駄足だったわ!」

ブリッツ「そ、そうです。おいらがやって来たのは“予知の塔の町”からです!イヤー立派だったな予知の塔は。あははは!!」

女隊長「 そ ん な こ と あ る は ず が な い だ ろ う 」

 

 女隊長は目をキラーンと光らせ、ニヤリと薄笑いを浮かべる。

 しまった!ハメラレタ━━━(;´Д`);´Д`);´Д`);´Д`);´Д`)━━━━!!!

 

女隊長「予知の塔の町はグレイギルドの西にある。方角からすると、お前はそこから来たのではなく、そこへ向かっているのだ」

ブリッツ「 ・・・ ・・・ ・・・ (;´Д`)

女隊長「怪しい奴め、お前を逮捕する!」

 

 相手が騎馬武者20人では分が悪すぎる。抵抗してもムダか。というわけで俺は逮捕されてしまいました(´・ω・`)ショボーン

 俺は女騎馬武者たちに取り囲まれて武装解除された。ここで剣を奪われてしまい技術点-2だ。あーう!命より大切な、ぎ、ぎじゅつてんがぁ~~~(大号泣)

 そしてロープで後ろ手に縛られ「そこにいるエルビラの後ろに乗れ」と、否応もなく若い娘の騎馬武者の後ろに座らされる。エルビラとかいう娘は、俺を自分の馬に乗せるのが見るからに迷惑そうだ。

 

エルビラ「ば、ばか、そんなくっつかないでよ!(赤面)」

ブリッツ「しょうがねーだろ!身動きとれねえんだから!・・・しょっと」(彼女の尻を触っちまった)

エルビラ「きゃあっ!この、スケベ!!(ばち~ん!)」

ブリッツ「いってええ!座り直しただけだろぉ!!」

エルビラ「殺されたいの?乗せてあげるだけで感謝なさい!フーンだ!」

 

 なんて萌えツンデレ系ラブコメちっくなシチュエーションが起こるはずもなく(笑)、俺を捕らえた騎馬武者の一団は黙りこくったまま、寂しい荒野をひたすら西に進む。これが現実。ううう、お尻痛いよう。腹減ったよう。

 日が暮れるまで馬に乗り続ると、やがて街を囲む大きな壁が見えてきた。そして警戒厳重な巨大なアーチに近づくと。そこで俺は馬から下ろされるのだった。

 

ブリッツ「なあ、ここはいったいどこの街ですかい?」

女隊長(阿呆を見るような冷たい目で)「学問の都グレイギルドも知らんのか?」

ブリッツ「え!マジ?」∑(・∀・)

女隊長「我々はお前をホーカナ様のところへ連れて行く。ホーカナ様はお前にいくつか質問をなさるだろう・・・」

 

 俺は労せずして、いつの間にか目的地に着いちゃったわけだ。

 虜囚の身の上だがな・・・イイ(・∀・д・)クナイ! 

 

 

 

死神の首飾りを奪われた! --Talisman of Death--

 

【技術点9/11 体力点14/20 運点12/13

 

 「きりきりと歩けい!」ってなカンジで、俺は後ろ手に縛られたままグレイギルドの街に入る。ここはムーアゲートという大通りで、建物は大きく、明るい灰色の石造りで荘厳だ。書物や巻物を抱え、空色のトーガを着た賢者や教師たちが、俺を珍しそうにジロジロと眺めてやがる。

 さんざん引きずりまわされた後に、今度はストアストリートという区画を歩かされる。ここは市場みたいだな・・・それからガードストリートに入り、右に折れ、灰色のずんぐりした建物のところで一行は停止した。

 どうやら女騎馬武者たちの監視所らしい。俺は背中をドスンと押され、中に入らされた。

 

 そこにいたのは、背が高い黒髪の女だ。黒の外套を着ているが、その裾の間から長剣の柄が覗いている。彼女が身につけている装身具はどれも高価そうなもので、どうやらたいへんな権力を持っているようだ・・・。

 彼女はつかつかと俺に近寄り、自己紹介する。

 

ホーカナ「わらわがホーカナじゃ。フェル=キリンラ寺院の最高位の巫女。そしてこの者ら偵察隊の長官であるぞ。お前はとても奇妙な芝居をしていたようだな?」

ブリッツ「は、はあ・・・」

 

 くそっ。やっぱりオーワ・レテルンダーという偽名はバレバレだったか。(><)

 このホーカナとかいう高飛車な中年女が、まだ自分の味方なのか敵なのかわからない。だが冒険者のカンが俺に告げる。直感した。

 この女、なんか、ヤバイ(A ) 

 俺は無意識のまま、胸にかけてあった死神の首飾りをぎゅうっと握りしめた。だがその微妙な仕草を、ホーカナは見逃さなかった!

 彼女はコクリとうなずく。するとそれを合図に、周りにいた女兵士たちが俺の手足をいきなり押えつけた。あ、ばか!やめろお!!Σ(´Д`lll)

 

 ぶちぶちっ☆ 死神の首飾りが引きちぎられる!

 

 そして死神の首飾りは、女兵士からうやうやしく彼女の元へ捧げられた。それを手にしたホーカナは、はじめはハッとする。それから・・・黒曜石に彫り込まれた髑髏をゆっくりと指でなでつつ・・・「ほ、ほほっ、おーっほほほほほほほ!!!」甲高い笑い声を上げた!

 

ブリッツ「返せ!それは俺のものだ!!」

ホーカナ「ほほう、ならばこれがどういうものか、ご存知か?」

ブリッツ「う!ぐっ・・・(言葉に詰まる)」

ホーカナ「言わなくともよい。わらわは知っておる。完全に!」

 

 俺は背筋に冷や汗が走った。

 ホーカナは、死神の首飾りが何を意味するのか、どんな役割を果たすのか、完全にわかっている!

 破滅の予感で口の中がカラカラになる。俺はかすれた声で、ゆっくりと彼女に尋ねた。

 

ブリッツ「だったら“それ”を、どうするつもりだ?」

ホーカナ「お前に答える筋合いはなかろう・・・くふふ・・・」

 

 女兵士たちに押えつけられながらも、ぐっと彼女をにらむ俺様。その視線を巫女のホーカナは蛇のように詰めたい目でにらみ返す。中心点に火花が散り、ヒリヒリするような緊迫した空気が監視所の中を支配する・・・

 だが、先に緊張を解いたのはホーカナの方だった。「こんな小物は相手してられぬ」といった風情で、くるっと背中を向ける。

 

ホーカナ「さて、わらわはこれから寺院に行くことにする。この愚か者は外に放り出してしまえ」

女兵士たち「かしこまりました。偉大なるホーカナ様!」

ブリッツ「愚か者じゃねえ、俺様の名はブリッツだ!タイタン世界からやってきた剣士だぞお!覚えときやがれ(゚Д゚#)ゴルァ」

女兵士たち「ホーカナ様の御言葉は絶対なり!」(ぐわし!と押えつける)

ブリッツ「あ・・・ばか・・・クソっ、放せ、放せよおお!!」(ずるずると引きずられる)

ホーカナ「ほーっほほほほほ!愚かなブリッツとやら、礼を言うぞ!この死神の首飾りをよくぞ持ってきてくれた。わらわの元に!!」

 

 ホーカナの嘲笑を浴びつつ、俺は女兵士どもに担がれて彼女の前から退けられる。じたばたするが剣も無くしているのでどうしようもない。えーいチクショウ!

 ・・・こうして俺は彼女たちに引きずられるまま、監視所から叩き出された。べちゃっ。俺の身体は地べたに転がされ、監視所の扉がバターンと閉められる。

 

 俺は死神の首飾りをなくしてしまった!

 

 どうすりゃいい?

 

 この異世界の街で、俺は味方もなく、武器もなく、一人ぼっちであまりにも無力だ。

 

 どうすりゃいいんだよ・・・。

 

 次に何をすればいいかわからず、途方に暮れたまま、俺はグレイギルドの街路をフラフラと歩き出すのだった。やっべえ。最悪の事態かも・・・(゚д゚lll

 

 

 

邪悪軍団にマークされたブリッツ --Talisman of Death--

 

【技術点9/11 体力点14/20 運点12/13

 

 とりあえず落ち着こう。

 俺は空地に腰掛けて、ザックから食料を取り出して1つ食べる。ぱく。もぐもぐもぐ・・・体力点+4だ・・・。

 ふう。俺は一息ついて、考えをめぐらす。

 死神の首飾りを奪い取った巫女頭ホーカナが仕えている神は、フェル=キリンラとか言ってたな。俺はオーブ世界に全く詳しくないので、フェル=キリンラがどんな神様かわからない。願わくば死神に連なるイービルの神様じゃありませんように。そうすれば世界の破滅も免れるのだが。

 ・・・まずは武器だな。うん、そうだ。

 首飾りをホーカナから取り返すにせよ何にせよ、技術点9じゃあ、何にもデキねえ。というわけで俺は、それらしい名前のスミスストリート(鍛冶屋通り)に出てみることにした。

 

 キョロキョロ・・・あったー!(゜∀゜)

 ブリキ屋の隣に武器屋がある。そこでは筋骨たくましい男が汗だくで剣を鍛えていた。ここでの剣の値段は金貨7枚。よし、手が届く値段だ!!

 俺は手にとって振り回してみて、いちばんバランスのよい剣を選び、武器屋に代金を支払った。これで俺の技術点は+2だ。原点まで戻ったぞ!(^v^)

 ちょっと心強くなった俺。少しだけ気が軽くなり、口笛を吹きつつスミスストリートを歩き出す。せっかく異世界につれてこられたんだ。観光気分で歩くとするかな。グレイギルドの名物は・・・っと。

 

 ふと気づくと、スミスストリートの店並が途切れた寂しいところに来ていた。街路の片隅には頭巾を被った乞食がうずくまっている。

 俺はそいつと目を合わさないように通り過ぎようとする・・・だが、その乞食は、俺が通ったときにグワッと立ち上がった! 

 俺は反射的に飛びずさって剣を構える。奴の頭巾の中の顔は、どんなのかというと・・・いや、顔がない!真っ黒な中に、石炭が燃えているような光る目が2つあるだけだ!

 なんだこいつ・・・((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 そいつは俺に対して、しゅうしゅうと空気の漏れるような声でこう言ってきた。

 

亡霊「お前さんは死神から逃れられると思っているのかい?」

ブリッツ「あんた、死神の・・・?」

亡霊(こくんとうなずく)「さあ、首飾りをよこしなさい」

ブリッツ(肩をすくめる)「首飾りはねえよ。奪われたんだ。ホーカナとかいうおっかねえババアにな!」

亡霊「嘘をつけ!」

 

 亡霊は突然に爪で攻撃してきた。あう!手の甲を傷つけられた。不思議なことに冷たい痺れが広がっていく・・・ええっと文章によると『技術点1と体力点2を失う』だとお!くそ、エナジードレインかっ!せっかくさっき回復した技術点がぁ~(><)

 さあ、生き残るために、俺は死神の使徒と戦わなくちゃならねえ。こいつの能力値はそれほどでもないが、ダメージを体力点-2ではなく-3で与えてくる。油断するな!

 

【死神の使徒 技術点7 体力点7

1R (死神の使徒/16)(ブリッツ/20) 死神の使徒/体力点-2

2R (死神の使徒/18)(ブリッツ/21) 死神の使徒/体力点-2

3R (死神の使徒/13)(ブリッツ/13) Draw

 がきん!俺の熱い剣と奴の冷たい爪が交錯する。ぎりぎりっとつばぜり合いだ。

 ブリッツ「だから俺は持ってねえって言ってんだろう!」

 死神の使徒「そんなことは関係ない。お前が召喚されたことが問題なのだ!」

 ブリッツ「・・・っ!!」

4R (死神の使徒/10)(ブリッツ/20) 死神の使徒/体力点-2

5R (死神の使徒/12)(ブリッツ/15) 死神の使徒/体力点-2

 

 俺は何とか手傷を負わされないまま、こいつにとどめの一撃を浴びせる。だが・・・手ごたえがない・・・ひゅうううう・・・ふぁさっ。

 突然起きた強い風のほかは、灰色の外套が地面にくずれ落ちたのみだ。それ以外は物音ひとつせず、ただの街路に俺は突っ立っている。

 ふー(A )

 薄気味悪い遭遇に俺はため息をひとつつく。気持ち悪いなあ。どうやら俺は死神にマークされているらしいぞΣ(´ⅴ`lll) 死神をオーブ世界に呼び出す「死神の首飾り」はすでに俺の手元にはないってのに、これからもけっこう厄介なことになるらしいな。

 俺は奴の同類が他にいないか注意深く辺りを見回す。そして安全なのを確認してから、用心しつつ今度はシルバーストリートを歩いてみることにした。

 結局、市内観光なんてノンキなこと言ってられないらしいな。やれやれだ・・・ ┐(´д`)

 

 

 

宝石屋ツヨーイ(・∀・) --Talisman of Death--

 

【技術点10/11 体力点16/20 運点12/13

 

 ここは何も知らねえオーブ世界にあるグレイギルドの街だが、道歩く人を見ると治安はよっぽどいいな。ポート・ブラックサンド(『盗賊都市』参照)よりはよっぽどマシだ。

 なーんて思いながらシルバーストリートを歩いていく俺。だが、そこで・・・

 俺の冒険者として鍛えられた耳は、男たちのささやき合う声を捉えた。風のいたずらか、壊れた下水管を通って、あのボロ家から伝わってくるぞ。おれは聞き耳をそばだてる。

 

盗賊1「じゃあ、決行は今夜か?」

盗賊2「ああ!根こそぎ奪うぜ。あの宝石屋の売りもんを!!」

盗賊3「店主が抵抗したら殺してもかまわねえよな、な?」

盗賊ども「ぐーふーふーふーふー♪」

 

 たはは、やっぱり治安は良くなかったみたい。こういう奴らはどこにでもいるよな。 ┐(´ー`)

 チンケな盗賊の3人組が、この通りの曲がり角にある宝石店に押し込み強盗しようと相談中なのを、俺は聞いちゃったんだ。

 さて、どうしよっか?タダでさえ死神の使徒に俺は狙われているし、これ以上面倒ごとに関わるのもカンベンなんだが・・・でも、ここで犯罪を聞かなかった振りして宝石店を見殺しにするのも、ちょっと寝覚めが悪いよなあ。

 よし、知らせておくとするか(`・ω・´)シャキーン

 

 俺は先回りして宝石店に入る。

 そこでは、見るからに中年太りで片眼鏡をかけた宝石店の店主が、カウンターの後ろにある大金庫にカギをかけているところだった。俺を見ると愛想よく話しかけてくる。これからの修羅場など思いもよらずに・・・

 

店主「残念ですがねお客さん、あいにく今日は閉店ですわ!」

ブリッツ「いやあ、そうじゃなくて」

店主「じゃあ何です?逆に手持ちの宝石を買い取ってほしい、とか?」

ブリッツ「そうでもなくて・・・あんた、狙われてるぜ」

 

 一瞬にして店主の表情が険しくなる。そして、俺がそう言った瞬間だった。

 

盗賊ども「おとなしくしろお!金目の物、出しやがれええ!!」

 

 剣を振りかざしたさっきの盗賊3人組が、店に押し入ってきた!

 へっ、お早いお着きで!俺は舌打ちすると、カウンターを飛び越え、店主を守るポジションに立ちはだかる。だが、奴らの行動は連携がとれていた。イタチ顔をした盗賊の1が、俺の脇をすり抜けて店主に襲い掛かる!

 しまったっ!!(゚Д゚;)

 あれじゃあ間に合わない。店主が生き延びられるかどうかどうか気になるところだが、俺はまず、自分の正面にいるならず者2人と戦わなきゃならない。順番に相手しろっ!

 

【盗賊1 技術点6 体力点7

【盗賊2 技術点5 体力点6

1R (盗賊1/11)(ブリッツ/19) 盗賊1/体力点-2

 がきん、どかん!

2R (盗賊1/8)(ブリッツ/16) 盗賊1/体力点-2

 俺の背後で戦っている店主と、3人目の盗賊が気になる・・・

3R (盗賊1/12)(ブリッツ/13) 盗賊1/体力点-2

 店主、やられちゃうだろうなあ・・・

4R (盗賊1/14)(ブリッツ/1ゾロ) ブリッツ/体力点-3

 あて!そんなこと考えてたらファンブった!集中しなきゃ!!(・へ・)

5R (盗賊1/15)(ブリッツ/19) 盗賊1/体力点-2 ←OverKill!!

 ずばっ!残りは一人だ。店主はまだ生きてるか!?

 

 俺はチラッと背後を見ると・・・そこには血まみれの死体が・・・倒れているのは・・・イタチ顔の盗賊だ。って、えええええっ!(◎皿◎)

 

店主「宝石屋をナメルなミ゚Д゚,,彡 タプンタプンだぞゴルァ!!」

 

 な、なんと、店主が盗賊を返り討ちにしていた!彼はメタボリックな腹をたぷたぷ揺らしながら、短剣を片手に、勝利の雄叫びを上げている!!

 あっけにとられる俺様と、残りの盗賊1人。こいつは俺と宝石屋のドリームタッグに絶対かなわないと思ったのか「うわわわ、ひいい~!!」と、トンズラこいて逃走しちまった。

 は、はは・・・。この世界の宝石屋、ツヨーイ(。・x・)

 

 こうして盗賊は撃退され、宝石店は無事だった。

 店主は助太刀してくれた俺に向かって、丁寧に礼を言う。そして上機嫌の彼は、お礼として俺に金貨10枚入りの小袋と、ビロード張りの箱を手渡した。箱の中には・・・素晴らしいルビーが入っていた!

 えっ、ホントにこんないい品、もらっちゃっていいの!(゜∀゜)

 

店主「この宝石屋オリオール様を、ケチな男と誰にも呼ばせはしないのだよ!」

 

 だってさ。おおー、太っ腹だぁねぇオリオールさん。あはは・・・ヽ( ^^)

 この幸運に運点+1だ。戦闘はファンブルしちゃってタイヘンだったけど、十分元は取れたかな。やっぱりいい事すると、いい事あるねえ♪

 俺は快くオリオールの宝石店を出て、シルバーストリートを通り抜けるのだった。

 

 

 

マンマルクの大図書館にて --Talisman of Death--

 

【技術点10/11 体力点13/20 運点13/13

 

 シルバーストリートを通り抜け、左に曲がると、そこはブッカーの散歩道という名の並木道だった。

 道の両側に灰色の石で作られた大きな建物がある。いろんな人がここに入っていく。建物にはためいているのは書物と巻物を描いた旗だ。

 うーん、どうやらここは図書館らしいな。“学問の街”グレイギルドの中枢部分ってわけだ。あいにく、俺はこの世界について何も知らない。だからここで基礎的な知識を学んでおくのもいいかもしれないぞ。

 そう思って、俺は図書館に入ってみることにした。

 

 ちぃ~っす(  ̄ー ̄)

 図書館のホールは机がいっぱい並んでいて、巻物を必死に写している学生や、空色のトーガを羽織ってゆったりと座っている学者とかがいた。そして場違いな革鎧を着込んでいる俺は、みんなからジロっとにらまれる!

 あはは、やっぱり、お呼びじゃないかな(*´Д`) だがここで、俺に対して学問的興味を持った老人の学者が、おずおずと話しかけくるのだった。

 

学者「ようこそマンマルクの大図書館へ。知りたいことがあれば、どんな本でもどんな巻物でもお選びなされ。わしが手助けして差し上げよう。あなたは何を知りたいのかな?」

 

 うーん、死神の首飾りのことをいきなり話すのもなあ。あ、そうだ!搦め手から攻めよう!

 俺は(あのヒステリックババアの巫女頭ホーカナが仕えている)「フェル=キリンラっていう神様のことを知りたい」と彼に伝えた。これがどんな神様かで、俺から死神の首飾りを奪い取ったホーカナがどんな腹づもりなのか、わかりそうな気がしたからだ。

 すると学者は「神々の書」という、金箔押しで革製の大きな本を指し示す。

 おう、ありがとよ。

 

 俺は椅子に座って読みふけることにした。不思議なことに、俺はこのオーブ世界の文字がわかっちゃうみたいだ。おお、神々の相関図のページがあるぞ。ふむふむ・・・

 

 『女神フェル=キリンラは、パラディンの神、善を司るロシュバルと敵対関係にある』

 

 ・・・だってさ。

 ばっちり悪じゃん。フェル=キリンラ。 ウワァァァァァァヽ(`Д´)ノァァァァァァン! 

 

 さらにEvil Godのフェル=キリンラについての説明文を読む。うわーお。俺はとんでもない神様を崇めている奴に、死神の首飾りを渡しちまったらしい。やべえぞこりゃ。どうやって取り戻しゃあいいんだよ・・・ (lll´Д`)

 背筋に冷や汗をかいて顔面蒼白になりながら、俺はさらにページをめくる。そしてこのオーブの神様連中について、それなりの知識を得ることができた。

 

◎死神の首飾りがあれば、半死半生の死神の使徒どもに命令を発することができる。

母なる神とは、自然そのものであり、生きるもの全てを守る神だ。

◎秩序を乱し、あらゆる物を破壊する神はアナキールだ。(うわ、おっそろしい挿絵だ!)

◎光の神はアヴァタール・ワンといい・・・

 

 キーン コーン カーン コーン 

 

 あっ。ここまで読んだところで、チャイムが鳴った。

 窓の外では夕闇が迫っていた。どうやら閉館の時刻らしい。俺は学者に礼を言うと、マンマルクの大図書館を後にした。

 ふう、これからどうしようかな。とにもかくにも、ホーカナから死神の首飾りを取り戻す算段を早いとこ立てなきゃいけない。

 だけどまずは、安全に眠れる場所を探す方が先だ。少しは休んでおかないと、これから先、何もできないしな。さてさて、宿屋は街のどこらへんにあるのかな?

 なーんて考えつつ、ブッカーの散歩道を歩いていると・・・バチィン!!

 

 いってええええ!!(>ω<)

 

 

 

無抵抗なまま路上でいたぶられる --Talisman of Death--

 

【技術点10/11 体力点13/20 運点13/13

 

 俺はいきなり、地面に隠されていた鋼鉄のワナに足を挟まれた!

 

 な、なんでこんな街中に、ウサギ捕りのワナが仕掛けてあるんだよお。あまりに理不尽だぜ!いたぁい、ものすごく痛いよう!体力点-2だってさ(つд・)ウエーン

 そして、そんな理不尽なワナを仕掛けた奴らがやってきた・・・。

 月光に照らされてぼーっと近寄ってきたのは、黒のローブを身にまとい、青白い陰気な顔をした男どもだ。また死神軍団のお出ましってわけかチキショー!ヽ(`Д´)

 

死神の使徒「我々は死神の僧兵。我々のものである死神の首飾りを返してもらいにきた」

ブリッツ「だから俺の手元にねえってば!そいつはホーカナに持ってかれたんだよっ!!」

 

 俺様がそう言うも、聞きやしねえ。奴らは俺の両腕をふんじばり、身体を押えつけて念入りに調べる。そこまでして、やっと俺が死神の首飾りを持ってないことを確認したらしい・・・

 いきなり俺の顔をグーで殴りつけやがった!(ええーっ!)

 

死神の使徒「この虫けらめ!どこへ隠したんだ!!」(もう1回パーンチ!)

ブリッツ「だーかーらーっ!!」

 

 もー、いーかげんにしてくれよおおお!だがここで・・・

 

 ドドドッ ドドドッ ドドドッ

 

 ひづめの音がした。それを聞き取ると、現れたときと同じくらい唐突に、死神の僧兵どもはすうっと暗闇に溶け込んで姿を消すのだった。ふう、助かったぁ。だけどちょっと待て、あれは・・・

 この場所にやってきたのは、たいまつを掲げた女騎馬武者の一団だ。そう、荒野で俺を捕縛したホーカナの手下。あのフェル=キリンラの偵察隊だよ。

 一難去って、また一難ってやつだ。はあ・・・(((;-д- =3

 女隊長が馬上から、足をワナに挟まれて地べたに転がっている俺を見る。あからさまに軽蔑した表情だ。

 

女隊長「おやおや、お前さん、ずいぶんかわいらしいワナにはまっていること」

ブリッツ「なあ、ちょっと・・・」

女隊長「まあ、とりたてて騒ぐようなことじゃないわ。ねえみんな!」

ブリッツ「コレ外してよ。痛いよ・・・」

女騎馬武者たち「アハハハハハハッ!!」

ブリッツ「 。゚(゚´Д`゚)゚。 」

 

 そして彼女たちは俺をあざ笑いつつ、ここから去ってったよ!俺をワナにさらしたまんまでよー!何て奴らだチッキショーーーーー!!(><)

 いや待て、Uターンして誰か1人戻ってきたぞ。あっあれは、偵察隊の中で最年少のツンデレ娘、俺を街まで乗せてくれたエルビラちゃんだ!

 

エルビラ「ほら、助けてあげるわよ!」(がちゃん!とワナを外す)

ブリッツ「ああー助かったアア。ありがとーエルビラァァァァ!」

エルビラ「シィー!静かになさい!隊長にバレたらまずいんだから!」

ブリッツ「それなら、なんで助けてくれたんだよ?」

エルビラ(赤面して)「まあ、あんたは確かにホーカナ様の敵だけど、なんかホットケナイゴニョゴニョ・・・」

ブリッツ「ふえ?」

エルビラ「な、なんでもないわよ!いいこと、死神の首飾りのことなんか、もう忘れなさい!」(ぱからっぱからっ、と去って行く)

ブリッツ「おいちょっと待てよエルビラ!!」

 

 なんてラブコメテイストのライトノベルみたいなイベントが起こるはずもなく(笑)、片足がワナに挟まれた無力な俺は、このまま薄ら寒い街路に放置プレイされるがままだ。足がジクジク痛みながらウワアアアン。しかもそこに親子連れが通りかかる。

 

子供「ママー?何であの人、お外で寝ているのぉー?」

ママ「しいっ!見るんじゃありません。目を合わせちゃダメヨ!!」

 

 あまりにヒドイ仕打ちじゃないですか。イジメカッコワルイぞ!つД`)・゚・。・゚゚・*:....:*・゚

 俺が横たわってシクシク泣いていると、やがてまた、1人の人物がやってきた。肩越しに見ると、何の変哲もない男だ。足取りも軽くニコニコと微笑んでいる。

 なんだよう、アンタも俺をイジメるのかよう・・・ところが・・・

 

「さて、君を助けてあげようじゃないか」

 

 男は、俺の手が届かなかった錠前のところに来て、ワナをパチンと外してくれた。はうー!自由になったぜー!!(*´д`*)

 あ、だけど・・・イテテテテ・・・。足を引きずって歩き出す俺。男はそんな俺に連れ添って歩き、心配そうにして、こんな言葉を投げかけてきた。

 

男「どこか泊まる場所はあるのかね?」

ブリッツ「いや、別に・・・」

男「もしよかったら、私の粗末な家に来ないかね?」

ブリッツ「 ・・・ ・・・ ・・・ 」

 

 あのですね、ちょっといいですか?

 

 今 度 は ゲ イ の お 誘 い で す か ?

 

 

 

歴史学者アポテカスの協力を得る --Talisman of Death--

 

【技術点10/11 体力点11/20 運点13/13

 

 なになに・・・文章によると・・・『男の家は小さな石造りの小屋だ。彼は君を寝室へと導き、カーテンの後ろから藁をつめたマットレスを出して君に勧める』だってさ。寝る場所を勧めてきたヨ。カモーンってカンジで。これ、ヤバイ、まじヤバイヨΣ(O_O;)

 だけど、俺はもう、疲れきってるんだ!

 『休めることを彼に感謝し、君は彼に何の質問もせず眠ってしまう』・・・ああ、そーするしかないさ。俺の貞操なんか、もうどーなってもいーさぁー・・・(意識が遠のく)

 

 ・・・ ・・・ ・・・ ハッ!(;゚⊿゚)

 ガバッと起きる俺。いつの間にか朝になっていた。とにもかくにも下半身をチェーック!どうやら大丈夫らしい。ほーっ。

 この親切なおじさんはノーマルだった。ぐっすり休んだ俺は体力点+4だ。マットから起き出した俺はあらためて彼に礼を言う。

 

ブリッツ「いやあ、助かりました。ご親切にありがとうございます」

男「十分な休息が取れたのなら、よいのだが。ずいぶん寝言を言っていたね。ツンデレ娘のエルビラがどうとか?」

ブリッツ「ういっ!は、ははは・・・」(ハズカシー!)

男「君には手助けがいるようだ。何者かが、君から“何か”を奪ったのだね」

 

 (*゚◇゚*)ギクーン!

 このオジサン、けっこう鋭いぞ。好意に甘えたのは失敗だったかな・・・。

 

「あんな夜遅く、たった1人で街にいて、ワナにはまっていたのはどうしてなのかな?」

 

 この人は、果たして、敵か味方か???

 俺はグルングルンと頭をフル回転させる。そして彼が何者なのかヒントを探ろうと、小屋の中をキョロキョロと見回す。棚に収められた数々の書物と空色のトーガ。どうやら彼は学者らしいな。

 もし邪悪陣営の人間だったら、道端でグロッキー状態の俺をいつでも殺せたはずだし、寝ているときだって、いくらでもチャンスはあった。でもそうしなかったということは・・・彼は味方だ!

 そう信じて、俺は死神の首飾りに関する奇怪な出来事を、全て打ち明けることにした。

 

 かくかくしかじか・・・

 

 彼は歴史学者のアポテカスという人で、俺の話に驚き、身を乗り出して耳を傾ける。うん、どうやら本当にいい人らしい。協力者になってくれそうだぞ!(・∀・ )

 

アポテカス「私も死神の首飾りのことは聞いたことがある。君はどんなことをしても首飾りを取り戻さないといけない」

ブリッツ「ええ、もちろんそのつもりッス。だけど、どうすればいいですかね?」

アポテカス「うーむ、よりによって、フェル=キリンラか・・・」

 

 ホーカナ率いるフェル=キリンラ軍団ってのは、けっこう強大な勢力らしい。そういえば死神の僧兵どもも彼女たちが近づくと逃げてたなあ。それだけこの街でブイブイ言わせているってことか・・・厄介だぜ・・・。

 うーん。頭を抱える俺とアポテカス。

 だが、ここでパッと、アポテカスがひらめいた。「そうか、盗賊組合だ!」

 正面きって戦うのが無理なら、忍び込んで奪い返すんだ。もちろんそれだって俺1人ではムリ。だけど泥棒のスペシャリスト集団、盗賊組合(Thieve's Guildの協力を得れば可能かもしれない!・・・って、およそ学者さんの出す結論じゃねえな。( ̄∀ ̄|||

 だけど、確かに、他の手はなさそうだ。

 

 俺らは朝食をとりながら今後の算段を練る。

 アポテカスの情報によると、盗賊組合とコンタクトをとるためには、セブンスィンストリートにある酒場レッドドラゴンに行かなければならない。危険なところに間違いないが、そうするしか盗賊どもと接触できる方法はないそうだ。

 さらにアポテカスは協力の証として金貨5指輪をくれる。指輪をはめると俺の剣の腕前が上がる!これは魔法の指輪で技術点+1なのだ。

 別え際に「夕食時に戻ってきて、首尾を聞かせてくれたまえ」と、アポテカスは俺に握手する。そして陶製のバラを渡すのだった。今晩、アポテカスの小屋に戻ってきたら、こいつを見せればいい。そうすれば俺がドッペルゲンガーとかの変身怪獣でないと、証明できるらしい。

 こうして様々な助力を受けた俺は、アポテカスの小屋を後にする。捨てる神あれば拾う神ありだ。俺はこの世界で始めて得難い協力者を見つけて、すっかり上機嫌であーる!

 心地よい朝の風のようにな!

 ようっし、コレなら何とかなりそうだぜ!!(^^)

 

 さあ、これから酒場レッドドラゴンを目指すわけだが・・・

 そのまえに、ちょこっとフェル=キリンラ寺院を先行偵察してこよう。忍び込む予定の建物を知っといたほうが、盗賊どもと話もしやすいだろう。そんなわけで俺は、この邪悪な女神を信仰する女兵士の一団を目ざとく見つけて、こっそりと尾行することにする。

 そして着いた。ターゲットであるフェル=キリンラ寺院。それは黒灰色の縞が入った石造りの建物だ。

 そ し て め っ ち ゃ 厳 重 な 警 備 だ 。 (苦笑)

 こりゃあ確かに俺単独じゃあ歯が立たねえや。プロに頼もうぜー≡≡≡≡≡≡ヘ(* ・_・)

 俺はこそこそっと寺院の前から退散して、おとなしくセブンスィンストリートへ向かうのだった。

 

 

 

酒場レッドドラゴン(1 --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点15/20 運点13/13

 

 午前中はフェル=キリンラ寺院の前まで寄り道していたから、俺が目的地に着いたのは昼過ぎだった。

 セブンスィンストリート(七つの大罪通り)とはスゲェ物騒な名前の区画だが、その名の通り、ここをうろついている連中はひと癖ある悪党面ばっかりだ。

 そんな中で、酒場レッドドラゴンはすぐに見つかった。階段を下りると、そこはテーブルや丸椅子が並んだ、天井の低くて細長い部屋だ。タバコの煙でもうもうとしている!

 この部屋の中にあるただ一つの光源はカウンターにあり、そのカウンターには、太った酒場の主人が立っている。

 俺はビールを頼み、金貨1枚を支払う。そしてカウンターから酒場全体をもう一度見回した。ふう、久しぶりに見たな。ここまでいかがわしい酒場を!

 OKOK、俺好みの展開になってきたジャーンp(`~´メ)q

 

 「あんたはここの常連じゃなさそうだな」主人がヒソヒソと囁く。身の上話に付き合うと、酒場がこんな悪党の巣窟になったのは、つい最近らしい。それまでは(ある程度)健全な酒場だったのだ。だがあるとき、テュチェフという流れのならず者がやってきた。そいつは気の良い力持ちで店の上客だったハイムドルという男を、腕相撲勝負でコテンパンに負かしたのだそうだ。

 

 「ふうん、それで?」俺は気のない返事をする。なぜなら、奥のテーブルに座っている6人組の男どもが気になる。明らかに俺をマークしている・・・。

 

 酒場の主人は話を続ける。人生で初めて敗北したハイムドルは、テュチェフを恨んで仕返ししてやる、と喧嘩を売った。しかし、返り討ちにあったのはハイムドルの方だったのだ。哀れなハイムドルを--自分なりのやり方で--じっくりいたぶって殺したテュチェフは、彼の額に自分の信奉する神の頭文字を彫りこんだ。それは狂気と混乱の神アナーキルの印だった・・・

 

主人「それ以来、ここに盗賊どもが集うようになった。だが、みんな殺し屋なのにも関わらず、誰もテュチェフに喧嘩を売ろうとはしない。奴に逆らったら・・・」

 

 主人はそこまで話して肩をすくめる。結論は言わずもがな、ってわけだ。

 そんなおっかねえボスが来る前に、さっさと話をつけたほうがいいな。俺は情報をくれた主人に礼を言うと、奥のテーブルに座る6人組の方に近づく。そして自己紹介。

 だが、返事はない・・・。

 ふっ、そんなことで物怖じするブリッツ様じゃないぜ!(*・ー・) 俺は問答無用で、あごから耳にかけて傷跡のある男の隣に座った。こいつはスカーフェイスという名の盗賊だ(どう見てもそれ以外に職業が考えられない面がまえだ)。

 

ブリッツ「ちょっと話があるんだがな」

スカーフェイス「お前さん気をつけな。目にもとまらない早業で殺すことだってできるんだぜ」

ブリッツ「そんなあんたらの腕を買いたい」

スカーフェイス「・・・なにぃ?」

ブリッツ「盗賊組合に行きたいんだ」

スカーフェイス「いったい何を言ってるんだ?俺たちが盗賊だと言いたいのか!?」

 

 スカーフェイスが唾を床に吐く。他の奴らも短剣に手をかけている。まさに一触即発!

 ビリビリするような緊張が店内を包む。さあ、ここでの俺の返事は・・・

 

ブリッツ「だってそうなんだろ?」(ニカッと笑う)

 

 俺の笑顔に息をずらされたスカーフェイス。奴は目を丸くして、そして、くくくっと笑った。

 

スカーフェイス「そうさ、俺たちは盗賊さ。このレッドドラゴンが盗賊どものたまり場じゃなかったら、いったい何のためにあるっていうのかね?」

ブリッツ「ちげえねえ。こいつは俺のおごりだ。乾杯!」

スカーフェイス「愛すべきご同輩に!!」

 

 (*^-^)ノ■☆■ヾ(^-^*)かちゃん、と俺らはグラスを交わして乾杯する。ふう、生まれ故郷のファングのスラムで培った度胸が役に立ったな。こんな異世界でも、盗賊は盗賊だ。行動原理は変わりゃしねえってとこか。

 スカーフェイスに気に入られた俺は、盗賊組合とのコンタクト方法を教えられる。その入口は、トレーダーズ・ロウの近くにある下水道につながる排水溝だそうだ。俺は彼らと、今日の真夜中にそこで会う約束を交わす。よし、これでここに来た目的は果たしたぜ!(^v^)

 そのあとは仲間付き合いというか接待というか、取りとめのない自慢話をお互いにくっちゃべっていると・・・

 

 酒場レッドドラゴンに新しい客が2人やってきた。

 1人はのっぽで針金のように痩せ、黒の外套を着た男。もう1人は美しい女で、鉄板を張り合わせた奇妙な鎧を着ている。酒場の主人は息を呑んでから、無理やり笑みを取り繕った。「これはこれはテュチェフ様、カサンドラ様、ようこそいらっしゃいました」

 やべ!ボスがキタ━━━━(゚ー゚;)━━━━ !!!!!

 いつの間にやら、さっきまで話し込んでいたスカーフェイスたちは、そそくさと俺から離れて別のテーブルに行っちまった。

 その空いた席、俺の真向かいに、今度はカサンドラとかいう女盗賊が腰を下ろす。それからカウンターでジョッキを受け取ったテュチェフもやってきた。俺のいるテーブルに腰を下ろし、ぐいっとビールをあおる。ふうっ。テュチェフはため息をつくと、ぎろっと対面の俺を睨んだ。

 

 さっきとはまた別の、不穏な空気が張り詰めていく・・・。

 面倒事は起こすなよブリッツ。俺には死神の首飾りを取り戻すという使命があるんだ。

 無駄な争いはしないに限る、ここはひとつ、冷静にな・・・。

 

 

 

酒場レッドドラゴン(2 --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点15/20 運点13/13

 

 そうだブリッツ。余計ないざこざは起こすんじゃないぞ。ここはおとなしく・・・

 だが、俺を舐めきっている背のひょろ長いテュチェフは、同じテーブルの俺の方に、ツマミに出された鳥の骨をぷっと吐き出す。そしてニヤニヤ笑いながらこう言うのだ。

 

テュチェフ「お前のツラは気にくわないな」

カサンドラ「・・・」(こくん、と同意のうなずき)

 

 カッチーン!(-"-)

 ・・・いや、だめだ、こらえろ!「いやあスイマセン。生まれつきなものですから」と、俺は辛うじて自制心を働かせ、卑屈な笑みを浮かべながら席を立ち、酒場の出口に向かうのだった。だがその背後から、テュチェフはあからさまに大きな声で、酒場の主人にほざいてやがる。

 

テュチェフ「あの臆病者は誰なんだ?」

 

 これを聞いた俺様。どうにもたまらなくなり、振り返った!

 そして薄笑いを浮かべつつ、中指を上に向けて、こう言ってやった。

 

ブリッツ「あんたが絶対勝てない相手さ。覚えときな、このトウモロコシ頭」

 

 はは、まだ青いね、俺も・・・

 こうなったらもう、双方ともにやることはひとつだ。テュチェフとカサンドラは威勢よく立ち上がり、剣を振りかざして俺に襲いかかる。しょうがねえな、やるか!俺は酒場レッドドラゴンの入口、狭い階段の上で、駆け上ってくる奴らを一人ずつ迎え撃つことにした。ファングのチンピラ時代から、酒場のケンカはお手のものよ!

 おっと、まずは女盗賊のカサンドラからかい。彼女の冷たく輝く剣は、ダメージを与えるたびに体力点-3だ。だからどうだってんでい、さあこいやщ(゚Д゚щ) カモーン

 

【カサンドラ 技術点9 体力点10

1R (カサンドラ/16)(ブリッツ/18) カサンドラ/体力点-2

 カキン、キン!甘いな!!

2R (カサンドラ/16)(ブリッツ/23) カサンドラ/体力点-2

 お前の太刀筋は、あまりにもワンパターンだ!

3R (カサンドラ/13)(ブリッツ/17) カサンドラ/体力点-2

 ほら、ほら、脇がお留守だぞ、へへっ♪

 

 どうやらカサンドラ、最近は弱い者いじめしかやってないらしい。俺の瞬速の剣さばきに、全くといっていいほどついてこれないのだ。体力点が残り4点になったところで彼女は堪らず撤退する。ザマアミロ!

 そして今度は怒りの表情でテュチェフが向かってきた。おーこわ、彼女を傷物にされたからって、そんなに意気込むなよ!

 ほほう、彼女よりは手ごわい能力値じゃねえか。俺は剣の柄にぺっと唾を吐き、滑らないよう握り締める。さあ来いよ、カカシ野郎、俺を楽しませてくれ!!

 

【テュチェフ 技術点10 体力点12

1R (テュチェフ/19)(ブリッツ/15) ブリッツ/体力点-2

 ほう、やるじゃないか。だけどそんな踏み込みじゃあ、すぐ見切られるぜ・・・。

2R (テュチェフ/16)(ブリッツ/17) 運試し吉 テュチェフ/体力点-4

 シュウッ・・・風の唸る音が聞こえる。奴の剣の切っ先を交わしてカウンターだ!どすう!!

3R (テュチェフ/12)(ブリッツ/21) 運試し吉 テュチェフ/体力点-4

 速攻で決めるぞ、もう一発、喰らいなあ!

 

 テュチェフもまた、タイタン世界で数々の武勲を立てた俺の剣技を捉えきれない。奴の体から次々と血が吹き出てくる。あっはははは、さっきの威勢はどうしたい?(*゜∇゜)σ

 さあ、もう一発の「運試しスマッシュ」でとどめ・・・と思った瞬間だ。屈辱にまみれた表情のテュチェフは後ろに飛びのいた。そして、叫ぶ。

 

テュチェフ「秩序を破壊する神、アナーキルよ、我を助けたまえ!」

 

 俺はケジメをつけようと、ゆっくり彼に近づく。ははん、神頼みか。今さら遅い(どど)ってん(どどどど)だよ!(どどどどどどど!)・・・あれ?何この、どどどどっていう音?

 

 どどどどががががごがぐらっしゃああああああ!!

 

 次の瞬間、酒場中が揺れ始めた!

 うわあーお!地震キタ━━━━(°Д°)━━━━!!!!

 次々と砕け散る酒瓶やグラス。床がひび割れ、壁がくずれ落ちる轟音。酒場中が土ぼこりでいっぱいになる。酒場の主人が「わしの店が!わ・し・の・み・せ・がーーーーー!!!」と絶叫している(いやあ、さすがに同情するわ、俺)。もちろん店内は大混乱。俺は他の客と同じように、テーブルの下に隠れて頭を抑え、小さくうずくまるのが精一杯だ。

 そして・・・始まったのと同じように、唐突に揺れがぴたっと収まった。酒場レッドドラゴンに残っていた俺らは、ゆらーっと瓦礫の下から這いずり出る。

 この隙にテュチェフとカサンドラは、体よくこの場を逃げ出していた!

 ちいっ、逃したかあ!!( ̄ヘ ̄*) 

 俺は昼下がりの陽光に目をパチクリさせながら、酒場レッドドラゴン(だったところ)から外に出た。まあとにもかくにも、生きてあのならず者の巣窟を脱出できたんだ。この幸運に運点+1だ。ふうううう・・・。

 

 さて、盗賊組合とコンタクトもとれたし、もうこれ以上セブンスィンストリートにいる必要もないな。これからどうしようか?

 そうだな、まだちょっと早いかもしれないけど、歴史学者アポテカスのところに戻って夕食をとるか。うん、そうしよう。ついでにこの埃っぽい服も洗えるといいな。

 というわけで俺は彼の小屋に戻るため、この区画を後にする。盗賊どもの好奇心に満ちた視線を浴びながら・・・

 あんだけ大騒ぎをしでかしたんだから、そりゃまあ当然だわな。あはは~♪( ̄∇ ̄)

 

 

 

寄り道アルバイトして巻物をもらう --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点13/20 運点12/13

 

 というわけで一日もあっという間、もう夕方だ。

 俺は今晩、歴史学者アポテカスとの夕食に誘われているんだ。どんな食事だろうなあ、ゴチソウだといいなあ・・・にひひ・・・( ´∀`)

 などとニヤケながら街路を歩いていると「お兄さん、剣士さんでしょう?」と、小さな少年がとことこっと、俺に近寄ってくる。そして「お師匠を助けてくれればお金になるよ、時間はかからないから!」と、俺の袖を引っ張ってきた。

 んー、まあ、アポテカスの小屋に何時に行くっていう約束はしてないから、別に寄り道してもいいけど・・・いったい何の頼み事なんだ?

 

 少年は俺を学問の園の一角にある、大きな温室へとつれてきた。

 そこでは学者を表す空色のローブを着た男が2人、俺を待ちかまえていた。ひょろ長くはげ頭の方はモロー、太っていて鼻眼鏡をかけている方はボローニアスだと自己紹介する。

 太っちょのボローニアスが言うには20分間の仕事で金貨20枚分を稼ぎ出したいなら、ついてきなされ」だってさ。え、ちょっとちょっと!!

 ボ・ロ・ス・ギ!!(゜∀゜)

 別に断る理由もないや。俺はうなづいて2人といっしょに温室に入る。だけども・・・

 

モロー「わしらは学者でな、生体解剖が研究課題じゃ。外科手術と魔法の両方を使って、新しい生き物を作っておる。さて、わしらが作った物を見てもらおうかね」

 

 あ、なんかイヤな予感が(汗)

 こういう予感って、俺、外したことないんだよな。温室の中央の穴倉にいたのは・・・Σ(゚д゚lll

 恐ろしく醜いクリーチャーだった!ええっと、何というか、その・・・頭が2つ。上がワニ、下がオーガー。それから6本の毛むくじゃらの手足を持ち、胴体がゴキブリという・・・正気度チェック失敗してSAN2d6削り取られそうな合成怪獣だ!!

 

モロー(うっとりと)「美しい怪物だろう・・・」

ブリッツ「 イヤッ(≧ ≦*)(*≧ ≦)イヤッ 」

 

 彼らはどうやら、この怪獣の戦闘能力をテストしたいらしい。そのために俺を雇ったというわけだ。もし俺が危ないことになったとしても、モローが睡眠の呪文で怪物を寝かせてくれるから、安心だってさ。

 気持ち悪い仕事だなあ。でも金貨20枚は大金だし、いっちょ戦ってみるか!俺は梯子を下って穴倉に下りる。上で観察する学者2人によって引き上げられる梯子。それと同時に、怪獣は「新鮮なエサだエサだゲヒヒヒヒ」と言わんばかりに飛び掛ってきた!

 

【合成怪獣 技術点8 体力点12

1R (合成怪獣/11)(ブリッツ/17) 合成怪獣/体力点-2

2R (合成怪獣/19)(ブリッツ/20) 合成怪獣/体力点-2

3R (合成怪獣/18)(ブリッツ/1ゾロ) ブリッツ/体力点-3

 

 アイター!(ToT) ファンブッちまったよ。もうこんなところでいいか。

 俺は「合成怪獣を魔法で眠らせてくれ!」と、モローに頼む。だが、上でガサゴソやっていたモローの返事は・・・「おや、なにかおかしいぞ」だってさ。

 (゚▽゚*)はあ?

 要するに、呪文が発動しないらしい。俺はこいつと死ぬまで戦わなきゃならんのだ!おいおい、ちょっと待てよお!!

 

4R (合成怪獣/14)(ブリッツ/18) 合成怪獣/体力点-2

5R (合成怪獣/14)(ブリッツ/18) 合成怪獣/体力点-2

6R (合成怪獣/18)(ブリッツ/20) 合成怪獣/体力点-2

7R (合成怪獣/14)(ブリッツ/18) 合成怪獣/体力点-2 ←Kill!!

 

 うっひゃー。そのあとは何とか順当に勝てたけど、ひどい目にあった。服がびちゃびちゃだぁ。

 この不愉快な化け物は、大量の血と緑色の膿を撒き散らしながら地面に倒れてピクピクしている。2人は安全を確認して梯子を下ろしてきた。それで俺はやっとこさ穴倉から脱出する。

 

モロー「申し訳ない。呪文が利かなかったようだ。君があれを殺さなければならなかったのは本当に残念だ」

ブリッツ「あたたたた。怪我までしたんだぜ。ちゃんと金貨払ってくれよ、きっちり20枚だぞ!」

ボローニアス「うん、ここに・・・あれ?」

ブリッツ「あれ?って、なんだよ、おい!」

 

 ボローニアスはローブのポケットの中をいろいろ探るのだが、だんだん戸惑った表情になってくる。そして俺にむかって、バツの悪そうな笑いを浮かべる。

 

ボローニアス「実は、そのう・・・財布を家に忘れて・・・」

ブリッツ「 い・い・か・げ・ん・に・し・ろ テメ (◎皿◎) 」

モロー「わかったわかった!そんなに怒るなよ、君!!」

ボローニアス「ああ、そうだ、代わりにこれを進呈しよう。ほら。だから怒らないで~!」

 

 俺の怒りの形相に怯えつつ、ボローニアスは巻物を俺に差し出した。

 彼が言うには、この巻物には1回だけ運命を変えられるまじないが記されているという。ふむふむ。つまりパルプンテの呪文なわけだな。で、この巻物の題名は、いったい何と書いてあるかというと・・・

 

 「困ったときの書」

 

 ・・・ ・・・ ・・・なにその、おざなりなネーミング(-_-

 結局、この胡散臭い巻物だけが、今回の戦闘の報酬だった。俺はガッカリしながらインチキ学者どものもとを去り、アポテカスの小屋へと帰ることにする。

 あーあ、とんだ寄り道だったぜ!ヽ(`Д´)

 

 

 

タイタンに還る道筋 --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点10/20 運点12/13

 

 俺は歴史学者アポテカスの小屋まで戻ってきた。

 扉をノックして、出てきた召使いに仲間であるしるしの陶製のバラを見せる。すると召使いは俺を案内して3人がけの食卓まで連れて行ってくれる。

 そこで出迎えてくれたのは、歓迎の言葉を述べるアポテカス。それと彼の友人である、もう1人の学者さんだ。この人はディオドラスという名で、このオーブ世界の地理についての専門家だってさ。

 俺が酒場レッドドラゴンで四苦八苦して盗賊組合とコンタクトをとっているとき、アポテカスもまたいろいろ動いて、今回の事件について調べてくれていたのだ。うれしいねえ。(^v^)

 

 さっきのインチキ学者のモローとボローニアスと比べたら、ディオドラスはまじめな研究者だ。彼の説によれば、オーブと他の世界との間の旅を可能にする“門”(Portalが、この世界にあるらしい。俺はどうやらそれを通って、タイタンからオーブに来たんじゃないかって話だ。

 

ディオドラス「死神の首飾りを取り戻したら、グレイギルドから出て南東へ歩き、グレートプラトーまで行きなさい。その台地にあるいちばん高い山、スターリーチ山の頂上に異界への玄関の一つがあるはずだ。もし、君がタイタンに帰りたいのなら、それを通り抜けねばならない。」

 

 ディオドラスに引き続いて、アポテカスがしゃべる。

 

アポテカス「そうだ。当面の問題だが、君は墓地にある裏木戸からこの街を出るといい。それと、これから先、本当に危険な目にあったら、母なる神の助けを呼びなさい。そのときはこう叫ぶのだ・・・」

 

 『自然そのものである母なる神よ、我を助けたまえ』

 

 俺はこの文句を胸に刻み込む。母なる神は死神に対抗するあらゆる生命の源であり、たった1回、本当に必要としているときだけ加護を授けてくれるのだ。元の世界に帰るため、これ以上ない情報を手に入れたぜ!

 

ブリッツ「ありがとうアポテカス、そしてディオドラスさん!」

ディオドラス「いやいやブリッツ殿、あなたがこの世界を救ったのならば、それを手助けした私達も、また意義ある人生だったことになる」

アポテカス「そうだよ。真の学問とはこういうときに使うべきものだ」

ブリッツ「人の情けが身に染みるぜ。あんたらええお人や、ホントええお人やあ・・・(≧◇≦)」

アポテカス「さあさあ、泣くのは後だ。まずは食事にしよう!」

 

 アポテカスが指をぱちりと鳴らすと、召使いが料理をテーブルに置き始める。うわ、すごいゴチソウだよ!(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)

 ラー酒漬けのクジャクといった異国料理を楽しみ、俺の体力点は+4される。ふう、満腹満腹!ばっちり栄養補給したぜ!!

 

 さて、それでは・・・

 俺は来るべき冒険の準備を整える。武器のチェック、よし!食料のチェック、よし!火打石とたいまつのチェック、よーし!

 こうしてモチベーションを高めつつある俺に、アポテカスが話しかけてきた。

 

アポテカス「行くのだね?」

ブリッツ「・・・ああ」(こくりとうなづく)

ディオドラス「首飾りを手に入れたら、もうここには戻らない方がいい。まっすぐ街を出るんだ」

ブリッツ「もとからそのつもりさ。あんたらに迷惑かけたらマズイしな」

アポテカス「君の使命が成功するにせよ失敗するにせよ、もう君と二度と会うことはない・・・だが、楽しい時間だったよ」

ブリッツ「約束しよう。俺は必ず使命を果たし、あんたらを失望させないことをな」

アポテカス&ディオドラス「おお!」

ブリッツ「俺はタイタンの英雄代表、ブリッツ様だぜ!ま~かせとけっての!!」(≧∇≦)b

 

 こうして俺は、アポテカスとディオドラスに、パン、パン、パァン、と冒険者特有のハイタッチを交わす(この世界にはそんな風習がない2人は戸惑いながらも、付き合ってくれた!)。

 そして2人の協力者と別の挨拶を交わし、俺は真夜中のグレイギルドの街に出る。さあ、死神の首飾りを取り戻しにフェル=キリンラ寺院へ潜入だ。

 でもその前に、まずはいっしょに忍び込んでくれる、盗賊組合のところに行かなきゃな!

 

 

 

盗賊どもに信義なし! --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点14/20 運点12/13

 

 真夜中とはいえ、グレイギルドは文明の進んだ街らしく、けっこう賑やかだ。

 灰色のマントをたなびかせて、花束を出し入れして見物人を驚かせている奇術師みたいなのにも出会うが、ここは無視無視~。余計なトラブルに巻き込まれてもつまらないからな。

 俺は最短経路で盗賊組合に行く道を探し当てる。たしかスカーフェイスの言葉によると、トレーダーズ・ロウの近くにある下水道につながる排水溝に・・・あった!(・∀・)

 

 ひっそりと地下に下りる排水溝がある。ちょっと汚いが・・・ま、入るしかないわな。べちゃ!うわっぷ、膝までネバネバした泥に浸かっちまった!

 大きな土管の中をずるずる進んでいくと、左側の壁に小さな丸い扉があった。よーしここだな。開けてみよう・・・っと、その前に、なになにここで運試しか・・・まあ、今の運点は12だから自動的に吉ではあるが・・・俺は泥に足をとられてずるっと転んでしまった!

 次の瞬間だ。鋭い銛が俺の背後から飛んできて、ビイィィィン!俺の腹部をかすめて扉に突き刺さる!ここには隠されたワナが仕掛けてあったんだ!!

 あたた、これで体力点-2だ。だけど転んで身体が脇にずれていたから、これだけですんだ。もしあのまま突っ立っていたらモロに腹部を貫通して・・・ぞぉー・・・((( ;゚Д゚)))

 

 ん、待てよ?ということはこの場所を教えてくれたスカーフェイスは、俺を・・・

 という疑念を感じながらドアを開ける。そこは素晴らしい調度品をそろえた部屋だ。ふかふかしたソファに酒場レッドドラゴンで会った面々がくつろいでいた。彼らは俺を見ると驚いて立ち上がり、剣に手をかける!!

 ここで俺はぐっと踏み込み、手の平を前に出して奴らを押しとどめた。戦うのは下の下だ。まずは盗賊組合流のご挨拶を交わし、とにかく俺は招待客だぜ、ということを奴らに穏やかに伝えてみよう。

 ところが、酒場レッドドラゴンで見かけた、あごから耳まで傷のあるスカーフェイスは舌打ちしてこう言うのだ。

 

スカーフェイス「俺たちが本当にお前さんが来るのを望んだのなら、もっと安全な道を教えたことだろうよ!」

 

 ガ━━━━━━∑(゚д゚lll)━━━━━━ン

 くそっ、やっぱりそうか・・・まったく盗賊って野郎は・・・!!(><)

 奴らは俺を取り囲むようなフォーメーションをとる。そしてスカーフェイスは、得意げにせせら笑いつつ「これがお前みたいな奴を歓迎するやり方さ!」と手下とともに襲いかかってくる!

 やっべえなチクショウ。まさに袋のネズミだ!!

 俺は、もう、ヤケになるしかない。ドカッとその場に座り込んだ。そして怒鳴りつける。あーもう、殺すなら殺しやがれ!だけど儲け話も手に入らないぞ!

 

???「よさねえかっ!!!」

 

 俺の命は風前の灯という状況の中、ここで野太い怒号が響いた!

 ビクッとして動きを止める盗賊ども。新たに部屋へ現れたのは、白テンの毛皮を着て、口ひげを生やしたハンサムな中年男だ・・・。

 この男は、スカーフェイスに向かってあごをしゃくる。するとそのサインを受けて、さっきとはうって変わってオドオドと落ち着かない様子で、スカーフェイスが彼を紹介してくれた。

 

スカーフェイス「このお方が、盗賊組合の親分、バグランド様だ」

ブリッツ「おう、よろしく。俺はブリッツ」(n`∀´)ノ

 

 臆さずになれなれしく握手を求めてきた風来坊の俺に、ちょっと驚いた様子を見せるバグランド親分。だが、にやりと笑い返して握手を交わす。さあここからの交渉は気を抜けないぞ。ある意味これは言葉による戦闘だ。ふむ!

 

バグランド(口ひげをひねりながら)「何の用があるってんだ?まずは聞いてやろうじゃねえか」

ブリッツ「“あるもの”を盗み出す手助けが必要だ」

バグランド「ほう、そのために俺たちを・・・。盗み出すのは財宝か?」

ブリッツ「いや違う、お宝じゃない」

バグランド「なら、俺たちの儲けにならねえ。フン、とんだ時間の無駄・・・」

ブリッツ「儲けはないが、もっと大きなものが手に入る!」

 

 バグランドはじいっと俺をにらむ。俺はその目を正面から見返す。そして一語一語、区切りながら言う。そう、お前らが手に入れるのは・・・評判だ。

 もっとも困難な仕事を果たした盗賊として、お前さんたちはオーブ世界の全盗賊の間で一目置かれる存在になるぜ。この仕事を果たしたらな。

 辛うじて耳を傾け続けるバグランド親分。相変わらず口ひげをひねっているが、表情は読めない。見事なポーカーフェイスだ・・・。

 

バグランド「で、“あるもの”ってのは、いったい、なんなんだ?」

ブリッツ「フェル=キリンラ寺院にあるものさ」

バグランド(ここではじめて表情を変える)「おい、まさか!」

ブリッツ「死神の首飾り」

盗賊ども「!!!」

 

 俺の言葉で部屋の中がシーンと静まり返った。緊迫した沈黙が支配する空間。

 ・・・

 ・・・

 ・・・ここで、最初に口を開いたのは、バグランドだった。

 

バグランド「その首飾りなら、値段もつけられない貴重なものだ」

ブリッツ「え、じゃあ・・・!」

バグランド「首飾りがどこかに移されないうちに寺院を襲うとしよう。今日は市場の立つ日、願ってもないチャンスだ。スカーフェイス、ネズミのジェミー、ブラッドハート、ミン殿下、お前たちがこいつといっしょに行け」

 

 やったぜ、説得成功だ!!(゜∀゜)

 こうなると話は早い。バグランドの大親分はテキパキと仕事の指示を下し始めた。

 こうして俺たちは何時間かを潜入準備に費やしてから、フェル=キリンラ寺院に向かって出発する。あ、その前に、ちょっと待てよ。暗闇で仲間ってわかるかな?合言葉とか決めてった方がいくない?

 そう俺が提案すると、スカーフェイスは面倒くさそうに「じゃあこいつにしようぜ」と、壁になぐり書きされた文字を合言葉に決めるのだった。さて、その言葉とは・・・

 

 『盗賊どもに信義なし』

 

 Σ(゚д゚lll)ガーン

 

 

 

今宵われら首飾りを奪う --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点12/20 運点11/13

 

 迷路のような裏道を歩き回る。月が綺麗だ・・・。

 道案内をかって出たのはスカーフェイス。そして「ここなら安全だ」と廃屋を指差す。俺たちはその屋根に上り、今度は屋根伝いにさっさっと移動する。

 こうして短縮時間と最短経路で、黒灰色の縞が入った石造りのフェル=キリンラ寺院、その屋上近くにある別の建物に着いた。口数の少ない大男のブラッドハートがロープを放り投げ、端と端が縄の線で結ばれる。そして今度は張ったロープに沿ってそろそろと動く。手に手をとっての綱渡りだ。

 俺らは寺院のひさしで再集合する。

 

スカーフェイス「合言葉は?」

他の盗賊&ブリッツ「盗賊どもに信義なし!」

スカーフェイス「OK、全員揃ってるな。それじゃあジェミー、貴様の出番だ」

 

 屋根には天窓があった。蜘蛛のようにひょろ長い指先を持つネズミのジェミーが、器用に錠前を開け、さらには毒矢が仕掛けられたワナすらも外してしまう。その間、屋根の上で俺は何をしているかというと・・・モグモグ。体力点+4のんきに食料くってました(笑)

 食料摂りながらちらちらと奴らを見る。一連の流れで、俺は確信し、そして、戦慄した。

 こいつら、とんでもねえ手錬れの盗賊だ!Σ(゚Д゚)

 なるほど、バグランド親分は一騎当千のエリート・シーフ・ユニットを遣わしたわけだ。つまりはそれだけ危険のあるミッションってわけだな。

 

 さて、ロープが寺院の中まで垂らされる。水のように流れる動きで、俺らはそれを伝い、階段のいちばん下に降り立つ。いよいよ敵の総本山の、しかも中枢に潜入開始だ!

 最後尾は俺。そしてその目の前には、俺に背後を見せて扉の方へ動いていく老いた下男がいる!もちろん音もなく着地した俺らに下男は気づいていない。そして、スカーフェイスはじめ他の盗賊連中も、あの下男には気づいていない。唯一アドバンテージを取れるポジションにいるのは俺だけってわけ。さあ、ここでの選択肢は2つ!

 

1)下男に目撃されているといけないので、彼を黙らせる。

2)下男に見られていないことを願って、彼を見逃す。

 

 この局面で希望的観測に頼るなら、そいつはシーフ失格だろう?って、俺はシーフじゃないんだけど。まあいいか( ´∀`)

 もちろん俺の選択は(1)。廊下を歩いている老人の背後に忍び寄り・・・ガツンッ☆剣の柄で後頭部を叩き、悲鳴一つ上げさせずに失神させた。ふうう(((;-д- =3

 「上出来だ。さて、仕上げは俺がやろう」ここで割って入るのは、小さくて敏捷な若者のミン殿下だ(なぜ“殿下”なんだ?)。暗殺術が得意技らしい彼は、情け容赦なく短剣を老人の喉に当てる。おい、ちょっと待った!

 

 バシ! カランカランカラン・・・

 

 無益な殺生はするなよな。俺はこの若い盗賊の手をはたく!

 だが、手をはたく音、そして、短剣が床に転がる音・・・「甘い奴だなお前は!」ミン殿下が不満げにささやいた。「衛兵たちが聞きつけたことだろう、急げ、あまり時間がないぞ!」とスカーフェイス。だが、即座に!

 

 ゴーン ゴーン ゴーン!   警報だ!!!(;☆_◎)

 

 寺院中に大きな鐘の音が鳴り響いた。俺は凍りつく。そして振り返ると・・・驚くことに、そこにいたはずの他の盗賊どもは影も形もない。誰もいない暗がりだけだ。奴らはあっという間に姿をくらまし、ノロマな俺は一人取り残されてしまったんだ!ヤバイ!どうする???

 

1)盗賊たちを見つけようと戻る。

2)目の前にある階段を駆け下りる。

 

 俺みたいなアマチュアが、プロのあいつらを見つけられるわけ、ねえってのよ!

 というわけで(2)だ。俺は一度に4段ずつ階段を飛び降り、踊り場に着く。下から足跡がバタバタバタと響いてきた。どこか、どこかに、隠れるところ!o(_=_)o

 あった!

 俺はアラス織りの壁掛け(タペストリ)の後ろに身を隠す。ここで運試しは成功だ。衛兵の一団が鎧をガシャガシャ言わせて通り過ぎていく・・・ホーッ(*´д`*)

 俺はそっとタペストリを出ると、さらに階段を降り続け、二重扉のところまで来た。

 そこには当直の衛兵なのであろう、あの騎馬武者だった女兵士の斥候隊が1人立ちはだかっていた。彼女のその顔は・・・うはあっ!ΣΣ(゚Д゚;)

 

ブリッツ&エルビラ「 お ま え か ! 」

 

 二人同時に驚きの声を出す。そう、相対するのは、俺をグレイギルドまで嫌々ながら馬に乗っけてくれたツンデレ(だと俺が勝手に妄想していた)娘、エルビラ、だった!

 残念ながらここでラブコメ展開を考えているヒマなどない。彼女は叫び声を上げると、攻撃しようと駆け寄ってくる。そう、これが現実ってわけね(泣)

 おっと、ここでの戦闘は長引かせるな、5ラウンド以内で倒せ!

 

【寺院の衛兵 技術点7 体力点8

1R (寺院の衛兵/15)(ブリッツ/19) 寺院の衛兵/体力点-2

 ホーカナ様に栄光あれええ!と歯をむいて向かってくる彼女。

2R (寺院の衛兵/16)(ブリッツ/16) Draw

 ガキーン、彼女の刃を受け止める俺。

3R (寺院の衛兵/14)(ブリッツ/21) 寺院の衛兵/体力点-2

 そう、これが現実な。

4R (寺院の衛兵/15)(ブリッツ/20) 寺院の衛兵/体力点-2

 現実・・・

5R (寺院の衛兵/13)(ブリッツ/18) 寺院の衛兵/体力点-2 ←Kill!!

 ゲ、ン、ジ、ツ・・・ ・・・ ・・・  ┐(´д`)

 

 時間制限ギリギリで彼女を排除した俺は、その先の二重扉を開けるーっ!!

 

 

 

vs巫女頭ホーカナ戦 --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点16/20 運点10/13

 

 俺は衛兵の死体を踏み越え、二重扉を抜けて、聖堂に入った。

 あった!そこでは、背が高いカラスのような巫女頭ホーカナが祭壇に向かって祈りを捧げていた。祭壇の上には死神の首飾りが置かれており、その向こう側には、美しくも傲慢な表情をしている邪悪な女神フェル=キリンラの像がある。

 ホーカナが立ち上がり振り返った。黒い鎖かたびらのドレスを身につけた彼女は、女神とそっくりの格好だ。彼女は怒りを込めながらも静かに言う。

 

ホーカナ「この寺院を怪我すとはなにごとぞ。女神に話しかけているわらわを邪魔するとは、何という不届き者じゃ」

ブリッツ「うるせえ、死神の首飾りは返してもらうぞ。更年期ババアめ!」

ホーカナ(激昂して)「取れるものなら取ってみろ!お前を女神の生贄にしてやる!」

 

 彼女は拳を宙に突き出し、振り下ろす。すると・・・おわっ!

 ゴオオオオッ!炎の柱が丸天井から垂直落下してきた!!

 よ、よけろーーーーーっ!( ( (((。⊿。)ゴロゴロ

 俺は地面を転がって、この火柱を回避しようとする。なになに、ここで1d6を振るのか。出目は2だ。そうすると・・・『君は飛びのくが、炎が身体をかすめる。体力点3を失う』・・・か。けっこう痛かったが、一瞬にして消し炭になるよりはマシだったな。こんなスゴイ魔力を持ってるとは、ホーカナ恐るべし!ただのヒスババアじゃないぞ、気をつけろ!

 この戦闘はどうやら中盤の山場だな。よーし、ブリッツ君、ここでアイテム使っちゃうぞ~。使える選択肢は4つ・・・って、エエエエエエー!(ノ ゚Д゚)

 

 (1)素早さの薬

 (2)一角獣の角で作られたお守り

 (3)困ったときの書

 (4)何も持っていない

 

 やっぱり今までの選択ルートが悪かったのかなあ。この重要な局面で、俺が持っていたのは、あのいかがわしい巻物「困ったときの書」だけなんて・・・なんてこった・・・。

 オタオタしていると、ホーカナが「キイイイッ!」と残忍なうめき声を出しながら、俺に迫ってくる。また何かスゴイ呪文を撃ってきそうな気配だ。

 えーい、こうなりゃダメ元だ!ヽ(`Д´)ノ 俺はザックから巻物「困ったときの書」を取り出し、封を開いて、運命を変えるまじないを唱えた!

 

ブリッツ「幾千万の星の子たち (中略) エトワール!!」

 

 バチバチバチィッ・・・!青いオーラがホーカナを包み込む!!感電したかのように、彼女は頭をのけぞらせて苦悶に喘ぐ。相当ひどいダメージをカウンターで受けてしまったのだ。

 うそ!こんなアホな巻物が役に立っちゃったよ!!∑(・∀・)

 そのラッキーさに一瞬呆然としてしまうが、すぐさま剣を握り直し、アドバンテージを最大限に生かすべく突進する。だが巫女頭ホーカナもさすがは教団の女ボスだ。体力点を相当削られてよろめきつつも気力を取り戻し、鎖かたびらに隠してあった剣で応戦してくる。サシで勝負だぜっ!

 

【ホーカナ 技術点12 体力点6

1R (ホーカナ/16)(ブリッツ/21) ホーカナ/体力点-2

 先手は俺だ。幸い、彼女には体力がない、一気に決めるぞ!

2R (ホーカナ/21)(ブリッツ/22) ホーカナ/体力点-2

 どうする、運試しスマッシュを使うか?いや、ここは力で押す!!

3R (ホーカナ/24)(ブリッツ/16) ブリッツ/体力点-2

 だが、彼女の剣の切っ先は徐々にスピードを上げ・・・

4R (ホーカナ/22)(ブリッツ/19) ブリッツ/体力点-2

 俺を切り刻んでくる!さすが技術点12だ!!

5R (ホーカナ/21)(ブリッツ/20) ブリッツ/体力点-2

 止まらない、止まらない!「オホホホホッ♪」と勝ち誇るホーカナ!!

6R (ホーカナ/19)(ブリッツ/20) ホーカナ/体力点-2

 そのどてっぱらに・・・どす!

 

 蛇のように執拗な相手の剣さばきを潜り抜け、俺は彼女にとどめの一撃を食らわした。うめき声を上げて血をごぼごぼと吐きつつ、床にどさっと倒れる巫女頭ホーカナ。

 油断したな、バカメが。だが俺もけっこうやられた。残り体力点7になっちまった。くっそ、さっさと運試しスマッシュを使って決めときゃあよかったぜ(><)。

 しかし、まあ、これで・・・俺は祭壇に歩み寄って・・・。

 死神の首飾りを取り戻した!(運点+1

 そしてこの聖堂を脱出しようと後ろを振り返ると・・・なにいいっ!

 

 ホーカナが血だまりの中から起き上がろうとしている!

 

 Σ(゚д゚lll

 そんなバカな、確かに即死の手ごたえがあったはずだ。彼女はアンデッドだったのか?いや待て、彼女の様子を観察すると、しゅうしゅうと全身湯気を立てて傷が治りかけている。ということは、彼女は何か魔法の癒し系アイテムを持っているんだ。

 ゼェゼェと息をしながら、よろ~っと立ち上がろうとする彼女。よーっく見ろ、どこかにからくりがあるはずなんだ。どこかに・・・。<(-=)ジィー

 あっ、あれだ!ホーカナの右手の人差し指にはまっている、緑色に光る指輪!

 俺はまだフラフラしているホーカナにダッシュで近づき、有無を言わさず、ぶちい!彼女の右手の人差し指を切断した。こいつが怪我を治す復活の指輪だったんだ。

 最終防衛線である復活の指輪すらも奪い取られたホーカナは、まるで糸が外れた操り人形のようにガクガクッと地面にくず折れた。大丈夫だよね・・・うん、もう息をしていない・・・。今度こそやっつけた!v(^v^)v

 そしてこの指輪をはめてみた俺は体力点+6のボーナスを得るのだった。

 

 さあ、死神の首飾りを取り返した俺は、これからどうしようか。

 二重扉を通って早いトコ聖堂から出てもいいし、もうちょっとこの中を探ってもいい。足を止めて考える俺。きっとこの中にはフェル=キリンラ寺院のお宝が・・・うーむ・・・いや、でも、その財宝をオーブ世界からタイタン世界に持って帰れるかわからんしな。ここで余計な欲をかかない方がいいか ┐(´ー`)

 というわけで俺は、さっさと聖堂を出ていくことにした。再び俺の物となった死神の首飾りを、今度はなくさないようにしっかりと首に留める。

 そいつはとても冷たく、そして重く感じられた・・・。

 

 

 

フェル=キリンラ寺院からの脱出 --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点13/20 運点11/13

 

 聖堂を出ると、そこにいたのは・・・

 俺といっしょに忍び込んだ4人の盗賊どもだ。カギ穴から俺の戦いぶりを覗いていたらしい。ちょっと待ちなよ、助太刀してくれたっていいじゃんかよおお(・へ・)

 スカーフェイスが言い訳するには「扉にカギがかかっていて、入れなかった」だってさ。嘘つけよな、まったく、よく言うぜ!

 ・・・まあいいや。気を取り直して、俺は彼らに天窓のある部屋にまで案内される。指にはめていた復活の指輪は、いつの間にか錆びて灰色の金属になってしまっていた。どうやら聖堂の中でしか、この指輪の効力は発揮しないようだな。

 

 ゴーン ゴーン ゴーン!! おっと、また警報だ!!!(;☆_◎)

 

 今度はホーカナが殺されたことを手下どもが気づいたに違いない。あっという間にわらわらと女兵士の斥候隊が、この部屋に押し寄せてくる足音が聞こえる。

 長居は無用だ。さっさとずらかろうぜ!

 スカーフェイスの指揮のもと、俺らは天窓から吊るされたロープをよじ登っていく。もちろん俺も・・・よいしょっと・・・うんしょっと・・・キラッ!

 何かが光った?

 それは、俺の足元にいた盗賊一味のブラッドハートが、短剣を引き抜いたのに、月明かりが反射したんだ。奴は細いロープの上にいる俺に向かって、突然襲い掛かってくる!

 なるほどね、「盗賊どもに信義なし」ってわけか。奴は裏切りやがった!

 

ブリッツ「よせ、やめろ、こんな身動きの取れない場所で・・・」

ブラッドハート「だから、ここまで、待った!」

ブリッツ「馬鹿野郎、追っ手が来るぞ!」

ブラッドハート「関係ねえっ!うがーっ!!」

 

 ぷらーんぷらーんと、ロープの上下でもみ合う俺とブラッドハート。

 そこに駆けつけたのはフェル=キリンラの斥候隊。逃げ遅れた俺らを見た女隊長が、すかさず「弓、構え!撃てェっ!!」と号令を下す!!

 

 ヒュン ヒュン ヒュンっ ・・・ グサアッ!

 運悪く、彼女達に背を向けていたのは裏切り者の方だった。あっという間にブラッドハートの身体に矢が何本も突き刺さり、ロープの上にいた俺を守ったような格好になる。身体を硬直させたまま落下するブラッドハート。あーあー、馬鹿な野郎だ・・・ヽ( ̄~ ̄)

 

女隊長「まだ1人残っているぞ、撃て、撃て、撃ちまくれ!!」

 

 ヒュン ヒュン ヒュンっ ・・・ うわわっ!

 さらに降り注ぐ矢をかわしつつ、俺はえっちらおっちらロープを上り、ついにフェル=キリンラ寺院の屋根の上に出た!

 見ると月明かりの中、ひょいひょいっとサルのように、盗賊どもは屋根から屋根へと素早く飛んで移動している。ああ、待ってよー。置いてかないでくれえええ(汗)

 ここで技術点チェック2d6が現在の技術点以下なら成功)だってさ。まあ、これは大丈夫。俺は盗賊どもの後を追うことができ、安全な建物まで飛び回って、しっかり着地できた。

 スカーフェイス、ネズミのジェミー、ミン殿下は、生き残ってここまでついてきた俺を見て、ビックリしていた。そして「ブラッドハートはどうした?」と尋ねてくる。

 あっそうか。この瞬間、俺は全部理解する。こいつら、本当に、正真正銘の盗賊どもだ!

 

ブリッツ「死んだよ。この冷酷な野郎どもめ」

 

 俺は奴らをひと睨みしてから、剣に手をかけて、こう言ってやったのさ。まだやる気か?相手になるぜ!(`-´)という、明確な意思表示だ。

 だが、正面きって無駄な戦いをしないのも、また一流のシーフである証拠だ。

 ネズミのジェミーはいつの間にやら尻尾を巻いて退散していた。スカーフェイスとミン殿下もお互いに顔を見合わせて「ホーカナを殺した奴とは戦いたくないね」と首をすくめる。このときスカーフェイスが口元を吊り上げたのは、笑ったのか、それとも顔の古傷が引きつったからか・・・

 

 とにかく、フェル=キリンラ寺院潜入を手伝ってくれた盗賊どもは、屋根のひさしに蜘蛛のように巧みにぶら下がりつつ、あっという間に消えてしまった。

 俺の方はというと、こんなのはとても真似できないことなので、おとなしく屋根を降りて、路地に戻る。そして夜風を吸い込み、深呼吸するのだった。

 ふうーーー。何とか成功したな!!(・∇・)=3

 いやあハードだったな。慣れてねえのに盗賊の真似事なんてするもんじゃないや。ちょっと休憩でもとるか。ここで食料1個を消費して体力点+4する。これで食料は残り2個か。何とか最後までもちそうかな?

 さあって、と・・・俺様は死神の首飾りも取り戻したし、さっさとこの街グレイギルドを脱出して、今度はスターリーチ山の頂上に向かわなきゃならん。そして、そこにある“門”からタイタン世界に帰るんだ。

 本当はいろいろと協力してくれたアポテカスさんとディオドラスさんのとこに寄って、成功を報告したいところだけどな。残念ながら時間がないや。邪悪軍団に捕まったら元の黙阿弥だしな。まあ彼らも朝になって、ホーカナが死んだことを知るだろう。そしたら俺が任務を達成したとわかってくれるは・ず・さ♪

 というわけで安全に脱出できるルート、以前教えてもらった墓場の裏木戸から街を離れようと、こそこそと街路を歩き始める俺様。

 

 だが・・・

 前方になにやら人影が・・・

 まだまだ、ひと波乱ありそうだぜぇぇぇぇ???

 

 

 

困ったときに神頼みする --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点17/20 運点11/13

 

 あーあ、面倒くさいことになるなあ。( - _ - )

 俺は舌打ちした。向こうからやってきたのは、酒場レッドドラゴンで出会ったならず者の男女、テュチェフカサンドラだ。あと、なんだいありゃ?イカのような形をした気味の悪い生き物が、やつらの頭上でフヨフヨ飛び回っている。

 「いよう、また会ったな」ニヤニヤしながらテュチェフが近寄ってきた。奴らが信じているのは秩序を破壊する神アナーキル。死神の首飾りを奪われたら厄介なことになるぞ・・・。

 

テュチェフ「ミン殿下から聞いたぜ、お前さん、成功したそうじゃないか」

ブリッツ「悪いな、こちとら忙しいんだ。そこを通してくれねえか。でないとまた、あんたを傷つけないといけねえ。今度は泣かしちゃうぞ~♪」(と、軽口をたたく)

テュチェフ(少しムッとしつつ)「そうかい。だけどお前さんが危険な目に遭うのもおしまいさ。死神の首飾りは俺たちがいただくことにするからな!!」

 

 もとより交渉なんかお互い考えてない。やるか、やられるかだ。さあ第2ラウンド開始!とばかりに俺は剣をすらりと引き抜いた。

 だが相手の一番手は、テュチェフでもカサンドラでもなかった。落ち着き払っている盗賊カップルは、後ろに控えている怪物を紹介する。

 

テュチェフ「それじゃ、ソームとお手合わせしてもらおうか」

 

 すると、ソームという名前を呼ばれたイカのような怪物・・・いや、その形は崩れ、金の耳飾りをつけて灰色のマントを翻した男に変身する。

 こいつは、俺が以前、盗賊組合に行く道端でチラッと見かけた奇術師じゃないか!しかもただの手品を扱うだけじゃないぞ、自分の体をあんな変な怪物に変身させていたとしたら、相当な腕の幻術使いを助っ人に呼びやがった!

 ハッ!Σ(゚д゚lll) 視界の隅に新たな人影を認める。さらにまたまた敵の加勢が出現したじゃないの。近くの倉庫の中から、大きなハンマーを持ったトロールが出てきた!

 「そしてこいつがハーグ」と、キヒヒヒと笑いながらソームは言う。トロールのハーグは、問答無用とばかりに大きなハンマーを俺に振り下ろしてきた!

 へっ。修羅場をくぐってきた俺に、そんな鈍いスイングが通じるかあ!さっとかわし、ハーグにカウンターを叩き込む。だが、傷が傷口にならない・・・???

 あっそうか、こいつは!

 と思ったとき、どこからか俺は刃物で傷つけられた(体力点-2。おそらくテュチェフかカサンドラかソームのうち、誰かだ。ああそうだ。このトロールは幻だったんだ。それに気をとられて無防備な背中からやられた。チッキショー!!(><)

 キヒヒヒと笑いながら、ソームは指先から極彩色の火の玉を俺に向けて飛ばす。ははーん、こいつもどうやら幻術ってわけ・・・

 

 あ、あつ、あついー!!Σ(|li゜Д゜ノ)

 ぼがーん!

 

 かろうじて伏せた俺の背後でファイアボールが爆発して、背中を焦がす。今度の火の玉は本物だった!(体力点-3)。

 ああもう、何がなんだか・・・アワワ ヽ(´Д`;;´Д`)丿 アワワ 何が実物で何が幻か、パニックになっている俺に、テュチェフが容赦なく斬りつけてきた。奴の黒い外套は、闇夜に紛れるとホント見にくいな。くそっ。俺は必死に抵抗する!

 

【テュチェフ 技術点10 体力点12

1R (テュチェフ/14)(ブリッツ/20) テュチェフ/体力点-2

 

 だが、こいつの戦いのクセは、さっき手合わせしたときにわかってる!左へ踏み込むときに若干身体がブレるんだ。その瞬間を丁寧に見計らって、俺はダメージを叩き込んだ。だが以前と違うのは、後ろに控えている幻術師のソームだ・・・

 奴はムニャムニャと何ごとかを唱える。するとテュチェフの身体はすうっと消えちまった。あうう。透明化の呪文か!(゚Д゚;) 驚いている俺に、今度はカサンドラが襲い掛かってくる。おうっとアブねえ!かろうじて剣の切っ先をかわす俺。今度はテュチェフ。いつの間にか俺の背後に立っていて、剣を振りかざす。ひょう!これも何とか地面をスライディングしてかわす。だが離れた距離ではソームが何か攻撃魔法の呪文を・・・!

 

 やべえ、やべえ、やべえ、ちょっと待てよ!!

 

 俺を切り刻むをことを目前にして、凄惨な笑みを浮かべる3人組。くそう、こいつらの連携技から逃れるすべはないのか?このままじゃ一方的にやられるだけ、絶体絶命だ!

 落ち着け、落ち着け・・・

 そうだ。待てよ。あるぞひとつだけ。

 ここで俺は、歴史学者のアポテカスさんと夕食を摂ったとき、彼に言われた忠告を思い出すのだった。

 

(・・・これから先、本当に危険な目にあったら、母なる神の助けを呼びなさい。そのときはこう叫ぶのだ。『自然そのものである母なる神よ、我を助けたまえ』・・・)

 

 困ったときの神頼みだ!

 俺は彼に教わったとおりの言葉を天に向かって叫ぶ。助けて大地母神様ぁぁぁぁぁぁ!!

 す・る・と・・・

 

 わぁお!俺は空中に舞い上がった!!+.(*`・Д・)*.オオォォ☆゚・:*

 

  いや正確には、上空に連れ去られた、か。なんと巨大な白ワシが突然出現して、いきなり俺を爪に挟んで空中退避してくれた。

 「ありえなーい!」とばかりに、呆気にとられるテュチェフとカサンドラとソーム。だがそんな彼らも地上に置き去りにされ、俺の眼下に芥子粒ほどの大きさになってしまう。

 へっへーん、アバヨー!!(* ̄▽ ̄)ノシ

 

 さて・・・

 バッサバッサと翼をはためかせ、白ワシは俺を運んでくれる。なんと俺に話しかけてもくる。

 

白ワシ「南東の方角に見えるのがスターリーチ山、あなたの目的地です。あの頂上に、あなたの世界に戻る異界への玄関があるのですよ」

ブリッツ「おう!じゃあ、一気につれてっておくんなせえ!!」

白ワシ「それは無理です」

ブリッツ「へ?」

白ワシ「あなたの持っている死神の首飾りは、あまりにも・・・重すぎ・・・る・・・」

 

 あふーん!( ´Д⊂ 残念ながら快適な空の旅は一瞬で終わった。首飾りが鉛の玉のように重くなり、白ワシは飛行がどうしようもままならなくなる。そして俺を人気のないストアストリートの一角に降ろすしか方法がなくなった。結局グレイギルドの街は出られずじまい、か。

 

白ワシ「申し訳ありません。もう少し助けてあげたいところですが・・・」

ブリッツ「いや、まあ、いいってことさ。助かったよ。あんたの神様によろしくな!」(≧∇≦)b

 

 短い別れの挨拶を交わすと、白ワシは町の上空はるかかなたに、さっさと飛んでいってしまう。

 俺もグズグズしてられないぞ。あのしつこいテュチェフたちやフェル=キリンラとかの邪悪軍団が追ってくる前に、早いとこ街を脱出しなきゃ!

 

 

 

カマキリ拳法に付き合わされ、墓地から街を出る --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点12/20 運点11/13

 

 さて、俺はこの学問の街グレイギルドから脱出するために、アポテカスさんに教えられた墓場の裏木戸にある抜け道を通らなくちゃならない。というわけで、通りすがりの学生を呼び止めると、墓地への行き方を教えてくれた。

 墓場へはボールベアラーズ・ロウという街路を進まなくちゃ行けないようだ。俺がその道をテクテク歩いていくと、牛車が道をふさぐように横転していた・・・。

 

 俺はそこと墓地の塀の隙間を通ろうとする。しかしなぜか、頭を剃った男が立ちはだかっているんだ。そいつは膝下の長さまでしかない赤いズボンを履き、さらに赤いだぶだぶの上着をベルトで締めた、おかしな服装だ。さらにその顔には、真っ赤なカマキリの刺青が彫られている。

 なんだこいつ???(A )

 「邪魔だ、どけ!」そう脅してみるも、こいつは俺をじっと睨みつけて、どうやらここを通してくれそうにない。それどころか、素手を握り締め、くねくねした動きをとり始めたぞ???

 

男「拙者は、赤カマキリ教の僧侶なり」

ブリッツ「はあ?(´Д`)

男「そしてカマキリ拳法の使い手なり」(カマキリ拳法“一の構え”を披露)

ブリッツ「へえ・・・」

男「ば・か・ば・か・し・い・と、お・も・う・な・よ♪」(カマキリ拳法“二の構え”を披露)

ブリッツ「あのさあ・・・」

男「やっ・て・る・ほ・ん・に・ん、おーまじめ♪」(カマキリ拳法“三の構え”を披露)

ブリッツ「うざったいわああ!!」(*`Д´)

 

 何だよ赤カマキリ教って。カックラキン大放送かよ。知ってるかラビット関根の操るカマキリ拳法。しらねえだろな、まあ、どっちでもいいや。さあ、誰も知らないマイナーネタはスルーして、戦闘、戦闘!!v( ̄Д ̄)v

 

【赤カマキリ教の僧侶 技術点9 体力点8

1R (赤カマキリ教の僧侶/21)(ブリッツ/23) 赤カマキリ教の僧侶/体力点-2

 おわ、こいつ、ツエエ!!(゚Д゚ )

2R (赤カマキリ教の僧侶/17)(ブリッツ/18) 赤カマキリ教の僧侶/体力点-2

3R (赤カマキリ教の僧侶/12)(ブリッツ/20) 赤カマキリ教の僧侶/体力点-2

4R (赤カマキリ教の僧侶/11)(ブリッツ/20) 赤カマキリ教の僧侶/体力点-2 ←Kill!!

 ・・・と思ったら、最初だけか ┐(´∀`)

 

 俺の剣は胸を裂き、奴は道端に倒れる。俺は死体を踏み越えて牛車の脇を通り過ぎる。

 ところが振り返ると、あのカマキリ拳法の使い手はしゅたたたーっと逃げてくじゃないの!どうやら奴は死んだフリをしてたんだ。

 ええっと、なんだったんだいったい、この必然性のない遭遇は???

 

 さあ、気を取り直して、墓地に入ろう墓地に。

 どこの世界でも薄気味悪いなあ、こういうところは(´・ω・`) ゆっくり警戒しながら塀沿いに歩いて、裏木戸を探す俺様。墓場の中心部まで来たところで、ランタンをぶら下げた標柱があるぞ。あっあれが目印かな。俺はそこにトコトコと近づいていく・・・

 そのランタンの光は・・・いや、ランタンじゃねえ、あれは、鬼火だ!!Σ(゚д゚lll

 俺が誘い込まれたのは大きな墓石の前。そしていきなり、地面から干からびた手が飛び出して、くるぶしがつかまれる!ひいいー!!

 ぎしぎしと音を立て、墓から飛び出してきたのは屍鬼(Ghoulだ!なにい、この戦闘は5ラウンド以内で倒せだってえええ!もしできなかったら?そうなると、俺は亡者どもに取り囲まれて((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 

【屍鬼 技術点7 体力点8

1R (屍鬼/10)(ブリッツ/17) 屍鬼/体力点-2

2R (屍鬼/13)(ブリッツ/22) 屍鬼/体力点-2

 どうやら勝てそうだが、念には念を入れとくか。速攻だ!

3R (屍鬼/9)(ブリッツ/18) 運試し吉 屍鬼/体力点-4 ←Destroy!!

 どりゃあ!

 

 俺は必殺の運試しスマッシュを用いて、グールの青白いぶよぶよした首を刎ね飛ばした。奴はどさああっと地面に崩折れ、本当の意味で活動を停止する。あーもう、こんな薄気味悪いところはまっぴらだ!

 俺は急いで墓地の塀際まで戻り、そこを再び伝って歩くことにする。やがて・・・

 あった!裏木戸の門だ!!(゜∀゜)

 幸い、鍵はかかっていない。さっそく体をかがめてそこに入っていく俺。分厚い市壁に開けられた秘密のトンネルを潜り抜けると、よっしゃああーーー!!

 

 街の外に出られたぞオオォォヽ(゚`∀´゚)ノォォォ♪

 

 無事に死神邪悪軍団の魔手から逃れて、このカオスな街を出られたので運点+1だ。

 俺は、死神の首飾りをしっかり首にかけてあるのを確認すると、異界の門が頂上にあるというスターリーチ山の麓に向かうのだった。ええっと、確か南東の方角だったっけな・・・。

 

 

 

邪悪軍団との神経戦に打ち克つ --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点12/20 運点11/13

 

 よし、ここまで来れば大丈夫だろう。

 無事、グレイギルドを抜けて数km歩いたところで、ちょうどよさそうな干草を見つけた。そこで眠り体力点+2さらには食事も摂り、体力点+4だ。食料は残り1個になったが、まだ俺にはお化け柳の樹液(体力点+4も、原点回復薬の力の薬も残っている。まあ順調かな?(´・∀・`)b

 さてさて、ここから南東にあるグレートプラトーに行き、そこに聳え立つスターリーチ山に登らなきゃならん。ルートは以下の3つだ。

 

 (1)荒野をまっすぐ南東に向かう。

 (2)古くからある隊商の道沿いに南、それから東に曲がる。

 (3)ヒースの野を東に向かい、丘にぶつかったら南へ行く。

 

 まあ、たぶんイベントがあるんだろうし、どのルートもぶっちゃけ危険なんだろうな(苦笑)。だとしたら、最短距離でずんずん進んだほうがいいな。よし、(1)だ!!

 というわけで荒野を進む俺。最初は狭い街中から出られた開放感で鼻歌交じりだったけど・・・だんだん・・・気が滅入ってくる・・・どよーん・・・(_|||)

 なぜかっつーとだな、空が重くたれこめたようになり、やがて冷たい雨が。そしてそれに比例するかのように、首飾りがどんどん重くなる。

 ふう、こりゃ大変だぞ。

 

 とりあえず1日歩き通しで夜になったから、野宿しよう。

 俺は枯れたシダとワラビの茂みに穴を掘り、眠りについた。だが・・・ブヒヒーン!なんだなんだ?今の獣の鳴き声は???(*´Д)

 飛び起きた俺が見たのは、巨大な黒馬だ。さらにそれに乗っているのは、醜くねじまがった姿の死霊・・・まるでナズグルみたいな、邪悪軍団の手下がやってきた!!

 こいつは生者すべてに対して抱いている憎しみを撒き散らしつつ、こっちにやってくる。どうしよう、逃げようか?・・・いや、闇の中で俺がこいつ以上に夜目が利く自信はない。じきに捕捉されるだろう。

 だったら、立ち向かえー!ムキャー!! (`Д´*)

 俺は覚悟を決めて松明に火をつけ、奴に立ちはだかる。おおお、お前なんか怖くないじょ!!

 煌々と放たれる火の明るさに面くらい、死霊は馬を止めた。恐ろしいほどの霊気だ。そして、しわがれた声で語りかけてくる。

 

死霊「死神のものは死神に返してもらう。いいか、お前もいつかは我々の仲間になるのだ。必ず、我々は力を蓄えてもう一度姿を現す。我々は死を司る者だからな・・・」

 

 それだけ言うと、恐ろしい馬のきびすを返し、夜の闇の中に消えてしまった・・・

 ふいー!(((;-д- =3

 おっかなかったなあ。まだまだ気は抜けないってことか。日の出までの残り時間を過ごすが、あまり気が休めなかったので、回復したのは体力点+1だけだ。まあそれでも、ちょっとは疲れがとれたかな。

 さあ、気を取り直して、出発!

 

 だけどやっぱり・・・だんだん気持ちが落ち込んできた・・・ズ━━(-ω-ll)━━ン・・・

 理由ははっきりしている。この死神の首飾りのせいだ。こいつがどんどん重くなって、俺はもはや10トン重りを担いでいるかのように背中が曲がってくる。

 なんだこれ?やっぱりおかしいぞ???

 俺はへたり込み、死神の首飾りを首から外して、よく観察することにした。ふむふむ、今までじっくり見るヒマはなかったけど、こんな文言が刻まれているぞ・・・『我は死神の首飾りとして死を司る。我を作りし神、フェースレスワンによって、我は守護される』・・・だってさ。なんだかようわからんが(||゚Д゚)怖ァ...

 

 まあいいや、今日はもう、眠ろう!!

 恐怖を紛らわすように2日目の野宿をする。だが、寝付けず、ギンギン目が覚めている俺がいる。かなり疲れているはずなのに・・・何かが来る・・・馬のいななき・・・

 またアイツだ。黒馬に跨った死霊の乗り手!!

 今度は馬が6頭もやってきた。当然騎手である死霊も6体。しゅうしゅう放たれる霊気の靄の中、あっという間に俺は周りを取り囲まれた。そして死霊が一斉に叫ぶ!!

 

死霊6「我々は死を司る者。おまえを我々のご主人様に捧げ、首飾りを取り戻すためにやってきた!」

ブリッツ「 ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ  」

 

 情けないことだが「死」そのものに睨まれて、俺は完全に恐れおののいてパニック状態だ。小便ちびっちゃいそうだヨ。うわーん!!(>o<)

 だけど、そうだ、こいつが死霊を招きよせるアーティファクトならば、逆に死霊を支配することもできるかもしれない。勇気を振り絞って、俺は首飾りを高く掲げる!

 

ブリッツ「立ち去れ!我をこれ以上悩ますことなかれ!!」

 

 ビカビカビカァ・・・!!!

 俺が突き上げた首飾りは燦然と光り輝き、死霊たちはそれに魅せられたように動きが固まる。そして奴らは全員、うめき声の負け惜しみを吐きつつ、暗闇に飲み込まれるように姿をくらましたのだった・・・。

 やがて首飾りの輝きが鈍くなり、憑き物が落ちたかのように重さも軽くなる。

 それからやっと、久々に俺は安眠することができた。体力点+2だ。原点まで戻った。

 

 俺は死神の使徒たちを打ち破ったのだ!

 

 

 

ダモール神のダンジョンに潜り込む --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点11/13

 

 とうとう、グレートプラトーに続く険しい崖まで来た。

 グレートプラトー(Grate Plateauとは、要するにお盆を逆さまにしたような地形で、巨大な台地の中央にスターリーチ山がこんもり盛り上がっている。俺はその伏せられたお盆の縁にいて、まずはこの台地に上らなきゃならんのだな。

 うんしょ、こらしょ、どっこい・・・せっと。

 ふう、ちょっと一休みするか。都合のいいことにちょっとした岩棚があったので、そこに腰を下ろす。そばには滝があり、冷たい水しぶきが飛び散ってくる。

 あー、いい天気だぁね~♪(●⌒∇⌒●)

 死神の使徒たちを撃退したからか、首飾りも今はすっかり重たくない。そしてなかなか爽快な眺めだ。滝は台地の斜面に沿ってところどころ段をなして流れ落ち、陽に当たって小さな虹をいくつも作っている。

 

 ・・・ん?何だ?

 滝をよく覗き込むと、突き出た岩棚の下に乾いた地面があった。もっとよく見ると、ここに洞窟の入口があった!

 どうしようか?脇道にそれちゃうかもしれないが、この洞窟、調べる価値はありそうだ。と、冒険者としての勘が告げる。

 だから俺は松明を灯してここに入り込むと・・・扉に突き当たった。扉には石膏のプレートが埋め込まれ、そこにはレッドドラゴンと象牙の槍が浮き彫りにされている。ふむむむむ・・・(・へ・)

 注意深く扉を開ける。するとそこは、かび臭い空気でいっぱいの通路だった。真正面・左手・右手と、3つのトンネルがぽっかりと口を開けている。

 まあ、手がかりもないし、どこでも同じなら王道を行こうじゃないの。俺は真正面のトンネルを選んで進むことにした。

 なるほど、ここからはダンジョンパートってわけか・・・。

 

 じきに円形の部屋に出た。中央部にまん丸で小さな柱が立っていて、そこには碑文が刻まれている・・・『第一の扉のしるしのうしろに、汝が命をかけて求めしものあり』だってさ。ふむふむ、メモしておこう・・・どばどばどばどば・・・なんだ、妙に足元がつめた???・・・って、ああっ、水だ!Σ(゚д゚lll

 天井から水がすごい勢いで流れ落ちてきている!!

 この部屋には水牢のワナが仕掛けてあったんだ。しかも平たい岩が天井からスライドしてきて、前方の出口を塞ごうとしているぞ。ヤバイ、早く脱出しなきゃ溺れちまう!!

 q(・д・*qp*・д・)p

 ここで技術点チェックだ。なんと1ゾロで成功!とうっ!俺は隙間から転がり出て、次の部屋に入ることができた。

 

 水牢のワナから逃れ、次にたどり着いた長方形の部屋には、中央に3本の柱があった。

 また柱かあ。とりあえずワナがないことを確認してから、そのうちの1本を調べる。するとそこにも碑文が・・・『サルのいる場所へ行け。左側は危険。怠け者のふりをせよ』と刻まれている。これもメモしておこう。

 そして前の扉を開けると・・・

 

 今度は何だおい?( ´゚Д゚`)

 ここは左右が広々とした大ホールで、中央にはおっかない邪神像がある。大蛇の尻尾に、体から4本の尖った爪の腕が生え、蝙蝠のような羽を持ち、恐ろしい形相の獣の頭が2つついている。台座にはこう書いてあった。『ニル神の息子にして空虚の口、ダモール』だって。ダモール神か。つ、強そうだ・・・((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

 まあ、動かない彫像でよかったヨ。

 さて、この邪神像の奥の壁に、4つの扉がある。どの扉にも象形図形が記されており、いちばん左からヘビの扉、サルの扉、カブトムシの扉、そしていちばん右がドラゴンの扉だ。

 さあ、どれを選ぶ???

 

 落ち着けよ、慎重にな・・・

 俺はここで、さっき手に入れた2つのメモをもう一回見直す。

 

 『第一の扉のしるしのうしろに、汝が命をかけて求めしものあり』

 『サルのいる場所へ行け。左側は危険。怠け者のふりをせよ』

 

 どうやら「第一の扉」の向こうに、お宝があると見た!!(゚∀゚ )

 第一の扉というと、向かっていちばん左の端っこがヘビの扉、いちばん右の端っこがドラゴンの扉だ。このうちのどっちか。

 いや待てよ、ここで2つ目のメモだ。「サルのいる場所の左側は危険」だとさ。すると、サルの扉の左は・・・ヘビの扉!こっちは絶対入っちゃいけないっ!!

 ようし、ファイナルアンサー?オーケー、ファイナル・アンサー!!

 

 俺はゆっくりとドラゴンの扉を開ける・・・。 

 

 

 

ドラゴン殺しの槍 --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点11/13

 

 ドラゴンの扉を開け、通路に出る。23歩歩いたところで・・・

 ガシィン!背後で鉄格子が閉まりやがった。なんだってええ!!(゚Д゚ )

 もう先に進むしかない。俺は覚悟を決めて、前方にある小さな部屋に入る。ここは納骨堂だ。片隅に灰色のカビで覆われた石棺がある。たぶん来るであろうアンデッド戦に備えて、俺は片手で剣を構えつつ石棺の蓋をずらした。

 ずずずず・・・うえっ、気持ち悪い!Σ(´Д`lll)

 中にいるのは、もろそうな骨の上に皮膚が薄く残った戦士の死体だ。両手はエメラルドをちりばめた剣を握りしめ、胸の上に象牙の穂先を持った黒檀の槍を抱えている。

 さてどうしよう、どっちを取ろうか。剣か?槍か?

 うーん、こんなに大事そうに両手で握りしめた剣を持ってったら、たぶんこの人、怒っちゃうだろうなあ。幸い、グレイギルドで買った今の剣は使い勝手がいいし、副武器を持った方がいいな。よし、槍を取ろう!

 俺は石棺からずるずると槍を抜き取る。それは重たいながらもバランスがよい。そして柄に彫ってある文字は・・・おおっ!(・∀・)

 

 『ドラゴン殺しの槍』

 『これは確かに魔法の槍で、それを用いるときに限り、技術点に1を加えよ(攻撃力+1の魔法の武器扱い)』

 

 ドラゴンランス、キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!

 だが、思いもかけないお宝に浮かれる暇もなく、武器を取られた戦士の死体が突然ガターンと起き上がった!こいつはやっぱりアンデッドモンスターでミイラだったのだ!

 さっそく俺はこの槍を実戦テストすることになった。さあ、頼むぜ!!

 

【ミイラ 技術点8 体力点10

1R (ミイラ/15)(ブリッツ/18) ミイラ/体力点-2

 そりゃ!

2R (ミイラ/13)(ブリッツ/19) ミイラ/体力点-2

 そりゃ、そりゃ!

3R (ミイラ/18)(ブリッツ/21) ミイラ/体力点-2

 せいやー!

4R (ミイラ/15)(ブリッツ/17) ミイラ/体力点-2

 はい、はい、はい!!

5R (ミイラ/16)(ブリッツ/20) ミイラ/体力点-2 ←Destroy!!

 もらったー!!!!

 

 まるで数年間使い古した武器のように、ドラゴン殺しの槍は俺の手にしっかりと馴染む。あっという間に俺はミイラを一蹴した。

 この槍はたいしたもんだ!。゚+.(*`・∀・´*)b))+.

 さて、石棺の底には穴が開いており、掘り起こしてみるとトンネルが出てきた。退路は塞がれているのでここに入るしかない俺は、思い切って飛び込んでみる。

 ずるずるずるっ。曲がりくねった下り穴を滑り降りると、ぱあっと陽光が降り注ぐ外に出た。俺はまた階段のある滝のところに戻ったのだ。

 

 さあ、もう一度ここを登るかね。よっこいしょっと・・・。

 階段を登るにつれて、だんだん気温が上がってくる。ふう、はあ。あとどれくらいかな、と思って登り階段を見上げたら・・・ふおお!Σ(゚д゚lll

 上からゴロンゴロンと巨石が転がってきた!!

 飛び避けようにも、階段を踏み外したら断崖絶壁真っ逆さまだ。だけどこのまま突っ立っていたらペッチャンコ。どうするどうする???

 ここで技術点チェックは・・・成功!ひらりっ。俺はタイミングよく崖に身を寄せ、巨石を通り過ぎさせるのだった。加速度のついた巨石はごろごろごろと階段を転がっていき、はるか下でガツーンと砕け散った・・・。

 あっぶねーなー!誰だこんな石を落としたのはー!!ヽ(`Д´)

 また次の石を落とされる前に、俺は2段抜かしでこの階段をズンズン駆け上っていく。

 

 せいっ、とうっ、はああっ! ・・・着いた!!

 

 俺はとうとう台地の上に到着した。ふうう、ちょっと無理したから足がガクガクだ。

 グレートプラトーには熱帯雨林のように草木が生い茂っている。そしてその茂みがガサガサッと動いた。おう!奇妙なヒューマノイドクリーチャーが数人出現してきたぞ(A )

 こいつらはまるで、人間の体を持つが、頭は牙の生えたイノシシだ。ブヒブヒと鼻を鳴らし、槍を構えて俺を遠巻きに囲んでいる。

 イノシシの頭に人間の体。というと、なんとなくオークっぽいな。うん、オークだ。だったら・・・

 

 ヤッチマイナー!!(◎皿◎)

 

 俺は「さっき石を落としたのはお前らだろ(゚Д゚#)ゴルァ!!と怒鳴りつつ、ドラゴン殺しの槍を構えてこいつらに突進するっ!

 

 

 

レッドドラゴンのうろこを手に入れろ! --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点11/13

 

 つあああああっ!《゚Д゚》

 ・・・と、頭を低くして突進し、周りにいるイノシシ頭のうち2人は傷つけて怯ませた。しかしそこで別のイノシシ頭の牙に捕らえられる。どしーん!

 すごい衝撃だ!!思わず息が止まりよろよろとノックバック状態の俺様。体力点-2だ。さらにそこをすかさずイノシシ頭たちが殺到してきて、俺はあっという間に縄で縛り上げられてしまった・・・

 ぶひーぶひひーぶっひひひひ♪

 浮かれるイノシシ頭ども。天秤棒に手足を通され、担がれちゃったよ。まるで俺の方が生け捕りのイノシシみたいだトホホ(*´Д`)

 

 そんなわけで俺は、グレートプラトー上にある奴らの集落に連れて行かれる。こいつらはオークのような頭の悪い種族じゃなく、ホッグメンというらしい。集落の住居は細い枝を編んで粘土を上に塗っており、少なくとも人間と同じくらいの頭脳レベルであることがわかる。

 やがて、奴らの酋長がやってきた。ホッグメンの長、ホッグロードだ。

 彼は石の玉座に座り、着ているのは赤いローブ。首元を琥珀の首飾りで止め、目には理知的な輝きがある。そして人間の言葉で語りかけてきた!

 

ホッグロード「人間がこの台地に何用だ?」

 

 こりゃどうもイノシシ頭だからって馬鹿にはできなさそうだ。不幸な行き違いから仲間を傷つけちゃったことを、俺は素直に詫びる。

 そうすると「お前の謝罪を受け入れよう」とホッグロードは受諾の姿勢を見せ、縄で縛っている手足を解いてくれた。いやー、なかなかの大人物らしいぞ(´▽`)

 

ブリッツ「こいつはどうも、ホッグロードさん。俺がここまで来た理由はただ1つです。あそこにそびえるスターリーチ山の頂上に上りたいのです」

ホッグロード「それは、なぜに?」

ブリッツ「異界への玄関があるからっす。俺は・・・ま、まあ、信じてくれるかどうかビミョーっすけど・・・タイタンという異世界から来た剣士なんですよう」

ホッグロード「なるほど、確かにスターリーチ山には異界への門がある。で、お前は、“たいたん”とやらにスグ帰りたいわけか」

ブリッツ「そうです。そうするとこの世界は、安全になるはずなんです」

ホッグロード「何を根拠にそんなことを???」

ブリッツ「俺が、この死神の首飾りを持って、異界に消えるからです」

 

 じゃらっ・・・と、俺は首にかけてあった首飾りを見せる。オーブ世界を破滅させる引き金となるアーティファクト、死神の首飾りだ。

 ホッグロードは目を見開き、ブヒッと鼻を鳴らした。

 奴らに奪われちゃうリスクもあるかな?でもホッグメンたちは見たところevil種族じゃなさそうだ。どうか俺の話にノッテきてくれよ、頼むぜ!!

 理知的な酋長、ホッグロードはしばらく沈思黙考している・・・

 そして、くわっと目を開き、玉座から立ち上がって俺に告げるのだった。

 

ホッグロード「よし、お前を助けてやろう」

ブリッツ「マジっすか!(゜∀゜)

ホッグロード「というのも、もしかしたらお前が我々を救ってくれるかもしれないからだ。古代から生きているレッドドラゴンの住処が、スターリーチ山にある」

ブリッツ「ういっ!!?? (゚Д゚ )

 

 ホッグロードが言うには、もーとんでもないくらい、つええレッドドラゴンが頂上にいて、そいつは異界への門を守る玄関番らしい。だが奴はとても邪悪で、誰もスターリーチ山に登ってこないときは、退屈紛れにホッグマンの集落を襲って焼き尽くすのだ。奴のドラゴンブレスには、どんなホッグメンの勇者も熱々の炙りチャーシューにされちまうんだって・・・(ちょっと美味しそう、と思ったけど、俺はもちろんそんなこと口に出さない)。

 

ホッグロード「そのドラゴンブレスに耐える方法はただひとつ、ドラゴンそのものから剥がれたうろこで身を守ることだ。お前は住処へ忍び込み、うろこを3枚盗み出して、それで盾を作らなければならない」

 

 そう言うとホッグロードは、俺に琥珀色の松ヤニを詰めたひょうたんをくれた。こいつが接着剤になるらしい。そしてマンゴ、ナッツ、グアバなど、様々な木の実の食事を与えてくれる(体力点+2)。

 それから俺は、半ば強制的にレッドドラゴンの洞窟に送り出されたのだった!

 「がんばれよお~ブヒヒ~」と気楽に見送ってくれるなあ、ホッグメンの奴ら。だけどさあ、そこまで具体的にドラゴンブレスを防ぐ方法がわかっているのに、誰もうろこを盗み出せなかったんだろ。ということは・・・やばいかも・・・

 俺も炙りチャーシューに・・・(*´д`*)

 だ、だけど俺には、ドラゴン殺しの槍があるんだいっ!(`・ω・´)シャキーン

 

 スターリーチ山の中腹に硫黄の匂いが流れるところがある。

 俺はたいまつに火をつけて、真っ暗な洞窟に入り込んでいった。ここでの選択肢は2つだ。岩肌の広い本道を歩くか、それとも狭い支道を探索するか?

 そりゃあお前、真正面の本道から向かってったら、ぶーっとドラゴンブレスで一吹きじゃんかよぉ。

 だから俺は曲がりくねった支道を歩く。すると大きな洞窟に出た。俺の目の前にあるのは、背中を丸めてうずくまっている巨大なレッドドラゴン!!!

 

 ・・・の、尻だ。

 

 ぎゃふんε≡Ξ⊂ ´⌒つ´∀`)

 どうやらぐるっと回って、ドラゴンの背後に忍び寄ることができたらしい。長い尻尾は巻かれ、たくさんの宝物が床に散らばっている。それから古びたうろこも・・・。

 

 (1)『槍を持っていれば、それでうろこだらけの背中を刺す』

 (2)『うろこを手に入れようとする』

 (3)『ドラゴンの宝を手に入れようとする』

 (4)『この洞窟から立ち去る』

 

 ぱっと見、選択肢はたくさんあるようだけど・・・(2)しかねえだろ、(2)しか。

 俺はそーっと地面を忍び歩き、後ろまで目が回らないドラゴンの脇を通って、よっしゃ!床に落ちてたうろこを3枚ゲットした!うっわーでけえや。どれも人間の腕くらいの大きさだ。

 

 さあー、長居は無用だ。逃げろーい!! スタタタタタッ(((((((((((_´Д`) アイーン

 あ、なんかドラゴンが片目を開けたような気がするっ!?

 

 

 

ラスボス登場! --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点11/13

 

 ドラゴンのうろこを首尾よく手に入れた。

 俺はスターリーチ山のてっぺん目指してまっすぐ登っていく。

 おっとその前に、ホッグロードからもらった松脂のひょうたんで、うろこを貼り合わせなきゃ。でっきるかな、でっきるかな、はてさて、ふふ~♪

 できた!ドラゴンのうろこの盾だ!!

 俺はこいつを左手に持つ。そして、もう一方の手には攻撃力+1ドラゴン殺しの槍だ。

 もうこれで対ドラゴン戦はいつでも準備OKってなところだが、あの恐ろしいレッドドラゴンはまだ洞窟にいたんだろ?この隙に俺はまんまと異界への門をくぐっちゃえるんじゃねーの?

 もう俺を遮る奴はいないぜ、ヘイヘイヘイ!(゜∀゜)

 

 薄い空気にあえぎながら、とうとう俺はスターリーチ山の頂上に着いた。

 うわー、すごい景色だ。(@v@)

 大平原がまるで丸テーブルのように、眼下に広がっている。熱帯雨林、山々、きらきら輝く大きな湖。何やかやと苦難に見舞われたオーブ世界だったが、ここでお別れとなると、ちょっと寂しい気もするなあ。ちょっと感傷に浸ってしまった。

 俺の目前、30mほど先に、銀色に輝く長方形の扉が見える。これが“異界への門”だな。あそこから、俺が元いた世界、タイタンに出られるんだ。

 さあ、行こうじゃないか。あばよオーブ世界!(* ̄▽ ̄)ノシ 

 

 びゅうっーーーーーーー!

 

 うわあ、なんだ、いきなり突風がぁー!すごい砂埃がおき、思わず顔を手で覆う。そして地響きとともに、風は突然やんだ。再び俺が顔から手を離すと・・・ふげえっ! ∑∑(  Д ) ゚ ゚

 

 レッドドラゴン様が目の前にいらっしゃいました。 

 

 くそう、飛行能力で先回りしやがったか。それにしても・・・で、でけえ・・・。

 その迫力に圧倒される。まるで体全体から熱気と力が放射されているかのようだ。俺は以前に一度、火吹山でドラゴンと対峙したことがある。だがそのときは、運よくファリーゴ・ディ・マジオ直伝の「龍火の呪文」で退散させたんだ。

 こんな感じで、ガチに戦闘でドラゴンと対決するのは初めてだ。こ、こいつと戦わなきゃ、タイタンに戻れないのか!!!

 ぼう、ぼうっ!奴の鼻腔から硫黄交じりの火が吹き出ている。これだけでガラス細工が作れそうなくらいのとんでもない温度だ。思わず盾を身構え、俺は防御の姿勢をとる。

 ところがレッドドラゴンは、まず俺に語りかけてきた・・・

 

レッドドラゴン「わしはこの玄関を守るよう、神々から言いつけられている」

 

 恐ろしい異形とは釣り合わない優しい声だ。

 あ、ひょっとして、悪い奴じゃないのかも。交渉しだいでは通してくれそうかな・・・?(・∀・)

 

ブリッツ「俺はブリッツ。死神の首飾りを持って、異界に抜けたいんだ。そうすればこの世界は救われるんだよ。だから通して、オ、ネ、ガ、イ♪」

レッドドラゴン「わしは死神のことなど何も知らない。死神にだってわしに触れることはできない。わしはこの玄関を守るよう神々から命じられており、ただひたすら玄関番として生きておる」

ブリッツ「だけどさあ、このままじゃあ、この首飾りが死神を召還しちゃうんだよ」

レッドドラゴン「だが死神はわしを傷つけられん」

ブリッツ「ほんとにい?」(_´゚∀゚`)

レッドドラゴン「む・・・!」

ブリッツ「試したことあるのお?」(_´゚∀゚`)

レッドドラゴン「むむむ・・・」

ブリッツ「そう思い込んでるだけじゃないのお?」(_´゚∀゚`)

 

 俺様の口車に乗り、しばし考え込むレッドドラゴン。

 

ブリッツ「ちょっと片目をつぶって、見逃してくれるだけでいい。そうすりゃあ、万事何事もない。あんたはまたホッグメンどもをいじめて、炙りチャーシューを味わう毎日さ」

レッドドラゴン「わしはこの玄関を通り抜けられない。体が大きすぎるからな。でも、お前ならできる」

ブリッツ「そーそー。だからこの首飾りを持って異界に抜けるのは、俺の役目」

レッドドラゴン「ふーむ!」(また考え込む)

 

 もう一押しだ!

 

ブリッツ「死神も現れない。あんたも死なない。オーブ世界も滅びない。オール・ハッピーだよ!」

レッドドラゴン「・・・通るがよい」

 

 やったー!(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)

 

レッドドラゴン「ただし、身に着けている金属はすべて置いていかねばならない。神々は異界から武器が来るのを嫌って、この玄関に強い魔法をかけているのだ。お前を通らせてやろう。ただし、お願いだから、わしの言うとおりにしてくれ」

 

 (1)武器と金貨を置いて玄関を通り抜けようと思う

 (2)「私を馬鹿にするのか」とドラゴンに言う

 

 ・・・(2)だ。

 伊達にここまで生き残ってるんじゃないんでね。

 俺は、奴の奸計を見破り、槍と盾を握りしめる。

 

レッドドラゴン「わしの言うことを信じることだ。さもないと、玄関を通ったところでお前は死んでしまうぞ。それに、わしは首飾りを持って通り抜けることはできないしな」

 

 甘い声だ。俺を虜にする甘い声・・・。

 ここで運試し、出目は9、成功。だまされないぞ!

 待てよブリッツ。なぜこんなに、ドラゴンは必死に俺をだまそうとしているのか?その気になれば一吹きで俺を黒焦げにできるはずなのに、何でこんなに回りくどい策を弄してくる?なぜ騙まし討ちをかまそうとしている???

 

 ・・・ ・・・ ・・・そうか。

 

 奴も、俺と同じくらい恐れているんだ。

 俺の武装は「ドラゴン殺しの槍」そして「ドラゴンのうろこの盾」。それを見て、奴はガチの戦闘を回避しようとしている。負けるかも、と、この巨大なレッドドラゴンは思っている。だから俺を騙して、効率よく抹殺しようとしている。

 

 だとしたら、戦えば、勝機は、あるっ! 

 そう信じて、俺はレッドドラゴンに突っ込んでいった!!!

 

 

 

最終決戦でドラゴンスレイヤーとなる --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点20/20 運点10/13

 

 どうりゃあーーーーーーーー! 

 俺は槍を構えてダダダっと駆け、レッドドラゴンの脇腹めがけて突っ込む!

 だがレッドドラゴンは、俺の方に鎌首をもたげ、ぐわあっと巨大な口を開けた。喉の奥に赤滅する明かりが見える!いかんっ!アンセリカっ!!

 

 (えっ?なんであいつのことが脳裏に浮かぶ?)

 

 それはともかく、カ、カウンターだ・・・!

 お互いの距離は3mと離れていない。至近距離まで待ち構えられての、必殺のドラゴンブレスによる炎の奔流が俺を襲ってきたっ!

 

 ボ オ オ オ オ オ オ オオオオオッ!!

 

 俺はとっさにドラゴンのうろこの盾を前面に押し出し、体を引っ込めた。

 すさまじい熱量エネルギーにじりじりと後ずさるものの、俺の左右にすうううーーーーっと炎の流れが分かれる。俺は無事だ。黒焦げにならない!!

 「こしゃくな!」と、レッドドラゴンは怒り狂って巨大な爪で、この盾を俺から剥ぎ取ろうとする。だが技術点チェックは・・・成功!俺は絶妙な脚さばきでその一撃をかわした。さあ、今度はこっちの番だぜ!

 

ブリッツ「ドラゴン殺しの槍をくらえいいいい!!」

レッドドラゴン「八つ裂きにしてくれるわああああっ!!」

 

 赤龍は吼え、爪を振り回す。巨大な顎が俺を噛み砕こうと動く。俺は奴の隙を見計らって、柔らかい腹部に必殺の凶器を突き刺す!

 そう、この槍でドラゴンと戦えば、与えられるダメージは体力点-2ではなく、体力点-5なのだ!

 いよいよ最終決戦だ。なるぞ、今こそドラゴンスレイヤーに!!

 

【レッドドラゴン 技術点12 体力点20

1R (レッドドラゴン/20)(ブリッツ/24) レッドドラゴン/体力点-5

 「ぐぎゃああああああ!」俺の渾身の一撃に苦しむレッドドラゴン。

2R (レッドドラゴン/20)(ブリッツ/17) ブリッツ/体力点-2

 そして復讐とばかりに俺に蹴りをかます。どっすーんと弾き飛ばされる俺。

3R (レッドドラゴン/23)(ブリッツ/17) ブリッツ/体力点-2

 さらに前の右手で押しつぶす。いてええ!

4R (レッドドラゴン/17)(ブリッツ/19) レッドドラゴン/体力点-5

 次に奴は左手を繰り出し・・・おっと!

 その手の平にカウンターで槍を突き刺す!だが・・・

5R (レッドドラゴン/21)(ブリッツ/18) ブリッツ/体力点-2

 「チビの人間めが!」

 がぶうっ!俺は胴体を噛まれて、持ち上げられた!!

6R (レッドドラゴン/22)(ブリッツ/16) ブリッツ/体力点-2

 ギリギリギリ、情け容赦なく牙が腹に食い込んでくる。

7R (レッドドラゴン/21)(ブリッツ/20) ブリッツ/体力点-2

 いかん・・・痛みで気が遠くなる・・・

8R (レッドドラゴン/18)(ブリッツ/18) Draw

 奴は俺を加えたまま、息を大きく吸い込んだ。口の中に硫黄の匂いが充満する。

 まずいっ!ブレス来るぞ!!その前にっ!!!

9R (レッドドラゴン/14)(ブリッツ/20) レッドドラゴン/体力点-5

 俺は身をよじらせ、喉の奥深くに必殺の槍を突き込んだ。ぐっさあああ!!

 

 ごぼおお!炎ではなく大量の血をレッドドラゴンは吐き出し、俺は口から噴き出される。ドラゴン殺しの槍は手放してしまったものの、それは奴の口に思いっきり突き刺さっていた。

 必死に抜こうとするレッドドラゴンだが、抜けない!苦痛でじたばたとのたうっている。「ぐはあ!だめじゃあ!だめじゃあああ!」悲鳴を上げるレッドドラゴン。

 奴の体力点はもはや残り5点!さあ、止めを刺そうじゃねえか!!

 俺は腰に下げている剣を引き抜いて、ゆっくりとこの巨大なモンスターに近づいていく。

 と こ ろ が ・・・  あれ?

 

レッドドラゴン「どうか、お願いだから命だけはお助けを!!」

 

 俺の剣の一撃は空を切る。

 レッドドラゴンは、いきなり白いローブを着た老人に変身したのだ。

 

老人「とうとう、私にかけられていた呪いが振り払われたのです。あなた様のような強いお方だからできたこと」

ブリッツ「 ・・・ ・・・ ・・・ 」

老人「もう何百年も前のことですが、私はこの玄関に連れてこられ、誰かに打ち負かされるまでドラゴンの姿をして、ここにとどまっていなければならない運命を負わされました」

ブリッツ「 ・・・ ・・・ ・・・ 」

老人「さて戦いに負けた今、やっと私は元の世界に戻ることができます。私と一緒に玄関をくぐろうではありませんか!」

ブリッツ「やだよ」

 

 ひゅんっ!

 俺は電光石火の一撃を奴に食らわす。老人は首から血をほとばしらせ、どさっと地面に倒れた。

 そして・・・元のレッドドラゴンの姿に戻る・・・

 

ブリッツ(剣を鞘に収めながら)「見え見えなんだ、バーカ」

 

 こうして玄関番のレッドドラゴンは死んだ。

 タイタンの世界に戻る最後の障害もなくなった。

 俺は、銀色に輝く“異界への門”へと、歩いていく!!

 

 

 

400!そして次の冒険への幕間 --Talisman of Death--

 

【技術点11/11 体力点10/20 運点10/13

 

 門に足を踏み入れる前、俺は後ろを振り向き、もう一度この世界の景色を眺め渡す。

 スターリーチ山の頂上から眼下に見えるは、照り輝く湖、エメラルド色の森、美しくもはかないオーブの世界。

 死神の首飾りを肌身離さないようにして、俺は銀色の幕が張られた異界への門に入った。俺がそのとき思い出したのは、オーブ世界でいちばん最初に出会った、気高き十字軍の4人の戦士・・・やったぞ・・・みんな、喜んでくれ・・・。

 俺は、俺は、確かに、この世界を守り抜いたんだ!

 

 異界への門を通り抜けると、一瞬にして真っ暗になった。

 

 そして頭の中から声がする。俺をオーブに呼び寄せた2柱の神様の声だ。1柱は運命の均衡を司る無眼の女神、そしてもう1柱は、最も年老いた父であり、同時に最も年若き息子でもある、時間を司る変転の神だ。彼らは、自分たちが見守る世界を救ってくれたこの俺に、感謝の言葉を述べるのだった。

 

 「また、必要があれば、あなたを呼ぶことにしよう!」

 

 ・・・

     ・・・

         ・・・Σ(゚◇゚;) ハッ!!

 

 不死鳥のイメージとともに俺は目覚める。果たしてここは?

 火吹山の山頂だ。雪の魔女の呪いは俺の体から消え去り、清冽で朗らかな朝の空気が俺を祝福している。

 そう、こうして俺は帰ってきたのさ。タイタンの世界に、な!(^v^)

 

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ブリッツ「・・・ってなことがあったってわけよ!」

 

 火吹山からの帰路、俺は異教平原の上空をペガサスに騎乗して飛行中だ。後ろに乗せているのは、途中で合流した金髪碧眼の野生娘アンセリカと、飼い猿のアブー。

 ペガサスの空中旅行はとても安全で、何の心配も要らない。だから俺は、退屈紛れにここまでの冒険を全部話してやったのさ。もちろん今回の、死神の首飾りにまつわる冒険談も。

 だが異世界がどーのこーの理解するには、アンセリカの知性度はちょっと足りないようだ。むすーっと胡散臭げな顔をずっとしている・・・

 

アンセリカ「むー、ぶりつうそいうな!よくわからん!」

ブリッツ「いや、嘘じゃねえんだけど、まあ確かに信じてはもらえないか・・・」

アブー「うきっ?」(じゃらじゃら・・・)

ブリッツ「あ、ばか、アブーやめろ!!」

 

 好奇心旺盛でいたずら好きの猿のアブーは、俺が首から提げていたアクセサリーに目を留め、弄び始めた。それはタイタンに戻ってきたらすっかり軽くなった、黒い石が連なった首飾り。アブーの手を嫌がり首をそむける俺。だがその無理な動きに耐えきれず・・・

 

 ぶちっ!ばらばらばらっ!!

 

 止めていた糸は、まるでそのときが来たかのように千切れ飛び、首飾りを構成していた石たちは、きらきらとタイタン世界の地上へと落下していくのだった。

 

ブリッツ「あーあー、もう!」(ため息)

アンセリカ「なんだ?なんかおちた!ぶりつ!!」

アブー「うきゃー…」

ブリッツ「・・・まあ、いっかぁ!」 ヽ(´ー`)

 

 こうして、異世界オーブを震撼させた悪のアーティファクト「死神の首飾り」は、俺の手から離れたのだった。その後の行方はどうなったかわからない・・・。

 

 快適な空のフライトも終わり、俺らはドワーフの街ストーンブリッジに無事着陸した。

 ここにやってきたのは、俺の盟友スタブ--こいつがどんな奴かは『雪の魔女の洞窟』を参照してくれい!--が、ドワーフの宝「戦いのハンマー」を無事ダークウッドの森から取り戻せたか、確かめるためだ。

 それから、最近ちょっといろんなことがありすぎたから、俺の居城ブリッツ・キャッスルに戻る前に、ここで少し骨休みしたいなーってのもあった。

 

ブリッツ「おう!スタブ!!」

スタブ「ブリーーーーーーッツ!」(抱き合ってバンバン、と背中を叩く)

ブリッツ「はっはっはあ!元気か?首尾は?」

スタブ「重畳至極!見ろやコレを!!」

 

 スタブはぺかーっ!と光り輝く「戦いのハンマー」を俺に見せる。どうやら俺が書いてやったダークウッドの森の地図は役に立ったようだな。よかったよかった!(^v^)ノ

 

ブリッツ「じゃあ約束を守ろう。俺に1杯おごらせろ!今日は宴会だぜ!!」

スタブ「うむ、それがな・・・」

ブリッツ「・・・へ?(A )

 

 実は、ストーンブリッジで出迎えてくれたのは、気のいいドワーフだけじゃなかった。ローブを羽織って眼鏡をかけ、ぶつぶつ悪態をついている太っちょのおっさんもいる。

 そう、あの甘い物好きの大魔法使いヤズトロモだ。

 なんだあ?彼はなんだか浮かない顔をしているぞお???

 

 うーむ、また何やら、トラブルが起こってそうな予感が・・・

 

 

 

『恐怖の神殿』に続く】

【でもその前に、次回は久々にSF編。『宇宙の暗殺者』がスタートしますっ!】