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その2
ドワーフ遺跡の果てしない階段、二つ首の巨人族との遭遇、極彩の宮殿に込められた魔法技術、
そして、アイウーズ帝国軍の死者冒涜と、副官ビホルダーの無念極まる粉砕について
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というわけで、アルカディアプレーンとこの世界とを繋ぐポータルのある、煌霧山脈にあるドワーフ王宮遺跡に行くことになった英雄達。
そこはグレイホークよりはるか西の果ての山脈だが、モルデンカイネンがテレポートで一瞬にして飛ばしてくれる。
モルデンカイネンの知識によると、そこはかつて“極彩の宮殿”と称されたほど、ドワーフ技術の粋を凝らした建造物であったそうだ。
それともう一つ、たぶん待ち受けているビホルダー副官は、彼の推測によると、まだ下級種族のガウスであると思われる。
本来ビホルダーは人間を信じず、ただ単独で悪を為す生物。フレイヤとつるんでいるのは、まだ能力が未発達だからだろう。
だがアイウーズで悪のエキスを吸収して、着実にビホルダーの能力が開花しつつある。油断は大敵だ・・・。
いろいろと旅の準備をしている中、アレクは自分と同じく爆破テロ騒ぎに巻き込まれて精神的ショックを受けていたアネットをお見舞いに行った。
大きなウェインライト邸の一室で彼女を迎えたアネットは、初めての親友であるパラディンが、命を賭けて悪との戦いに挑んでいることを知る。
「絶対、絶対、帰ってらしてね!」と、いつもの勝気な表情もない。顔面蒼白である。嫌な予感がしたのだ。もう二度と会えなくなるのではないか、という・・・
「ええ、帰ってきます、約束します。必ず帰ってきますので・・・その証拠として、これをいったん預けておきましょう。」
アレクは、友情の印として、自分が頭につけていた髪留めをアネットに渡すのだった。
「嘘をついたら、パラディン失格なんですわよ!」ひしとアレクに抱きつき、肩を震わせるアネットであった。
英雄達は豊穣祭の7日にテレポートの呪文を受け、煌霧山脈に旅立った。
一瞬にして着いた先は、標高2000mはあろうかという、風が強く吹きすさぶ山の中腹である。
英雄達は山道の途中にいる。眼下には荒廃した無人の巨大な石造建造物が山裾に広がっている。これこそ煌霧山脈のドワーフ王宮遺跡なのだろう。
そして英雄達の目の前には、大きな扉がどーんと立ち塞がっている。精巧な彫刻の施された鉄の門で、
ドワーフ文字で「栄光ある天空へと続く階段」と刻まれていた。周囲を注意深くティリオンが捜索すると、足跡がある。
骨の足と、そして巨人サイズであろう足跡。ここで双方の戦いが行われたらしく、きれいに拭い去られているが、血のあともある。
扉に仕掛けられていた稚拙なクロスボウの罠もあった。アイウーズ軍の別働隊が来ていることは確実のようだ・・・
ゆっくりと、英雄達は扉を開け、中に入る。そこにあったのは、山をくり抜いて作られた、はるか頂上へと伸びる階段の洞窟だった。

延々と暗闇の中に続く階段・・・「うげっ!コレを上るのぉー!」と体力勝負に対して弱音を吐くファーザラード、即座にカースに噛まれる。
「行かなければならん!」と、闘志満々のドネルガ。ダークスレイヤーを鍛え、さらにはリーンを救うメスを作るために!
ランタンの明かりをぽつんと灯し、英雄達はひたすら階段を上る。
急いでいるけど無理は禁物。体力の無駄な消耗を防ぐため、じっくり、じっくり着実に前進する。
ここではティリオンの特技≪持久力≫が役に立った。彼がペースメーカーとなったのだ。
この階段は大理石と黒曜石できっちり白黒に区切られており、一段の高さは50インチ、広さは10フィート。その長さに寸分の狂いもない。
改めて、ここに住んでいたドワーフ族の技術力の高さがしのばれる。
上り始めて半日も過ぎたであろうか、さすがに全員に疲れが見え始め、小休止をとろうとしたとき・・・
階段の上の方からごろんごろん・・・と何だか嫌な音がする。注意深く脇に身体をよけると、
階段中央をゴロゴロゴロ!と巨大な丸石が通過していった。丸石だけではない、続いて木の根っこや彫像など、
どうやら上にいる何者かが、自分達を撃退しようと、目に付くものは何でも下に投げ捨てているようだ。
「ドワーフ族の遺跡を壊すとは許さんぞい!」と、ドネルガが怒りの形相で駆け上がろうとする。
ティリオンが冷静に「まあ待て」と<聞き耳>判定。巨人サイズの話し声が8人分。うーっむ強敵かも・・・
「ドワーフなら、巨人相手はお手の物じゃい!」とドネルガ、やっぱり駆け上がる。
するとそこは階段の中央地点の踊り場で、たむろしていたのは、巨人族のクリーチャーが4体だけ。奇怪なことに、身体には頭部が2つあり、それぞれ話ができる。
これはエティンというクリーチャーだ!(だから4×2=8人分の話し声がしていたのだ)
「お前ら、何のようだ!」とエティン、敵対的である。お前らは敵ではない、上に行った奴らを撃退しようとしているのだ、と英雄達は交渉を持ちかける。
ここに元から住んでいたエティンも(いや、さらにもっと前にいたのはドワーフなのだが、今はもういない。廃墟になってから棲み付いた)、
ビホルダー副官率いるアイウーズ軍に叩きのめされ、上の一等地のねぐらを奪われていた。よってしかたなく、ここまで階段を下りてきていたのだ。
「ようし、じゃ、じゃあ、とおってよし!」と、エティンたち、左右によけて英雄達の通る道を作る。
素直に通っていいの?とアレク。しかしティリオン<真意看破>判定の達成値は、相手の<はったり>以上。ウソだ、ウソだ、大ウソだ。(笑)
奴らは我々をだまし討ちして、頭から喰うつもり満々である(しょせん混沌にして悪のクリーチャーですから・・・)
というわけで、戦闘開始!
イニシアチブで一気に先手を取ったのは英雄達。ドワーフのドネルガは巨人族に対する強みを見せ、ガンガンガン!とエティンのhpを削り取る。
そしてアレク、ティリオンもそれに続く。エティンはモーニングスターの≪特級二刀流≫(頭が2つなのでペナルティなしで両手攻撃)なんて
ワケわかんない特技も持っているが、それでも為すすべなく、前回グレイホークで装備を整え、グレードアップした英雄達の前に、1体。また1体と倒れていく。
今回英雄達の旅に同行したベルナルドも、グレートソードを振るい、熟練した戦の技を見せる。かつては相当の古強者だったようだ。
そしてファーザラードはファイアーボールを・・・「下賎なる者め、我が高貴なるエルフ族に燃やされるがよい!」
えっ、何そのセリフ? (カース「いかん、ファーザラード!」) えっ、何その使い魔のリアクション?
右手一閃、燃えつくされるエティン。えっ、キャラが変わったのファーザラード・・・あっ、目が、何か鋭い・・・人格が、変わっちゃったよ!
しかしすぐにファーザラード「は、僕はいったい何を!」と、いつもの弱気な少年エルフに戻った。
まあ、そんなこんなで階段踊り場の遭遇戦は、英雄達の圧勝に終わったのでした。(あービックリした。ドキドキ・・・)
エティンはとても体が臭く、この踊り場を調べていると鼻がどうにかなりそうだ。よって英雄達はさらにここから離れて階段を上っていく。
アルカディアへのポータルへと続く、永遠に続くかと思われる、白黒の階段・・・もう、足がパンパンである。
山中の隧道なので真っ暗だが、体内時計によれば、もうすぐ今日も日が暮れるはず。よって、ここで一夜を過ごすことにした。
見張りの中でアレクとベルナルドが同じ組になったのだが、ここでアレクはベルナルドの秘密を知った。
何と彼は、先の大戦で消滅したアーンスト伯国の遊撃部隊、「豪勇」兵団の唯一の生き残りであったのだ。
なのでいろいろと、「聖戦」騎士団の団長であった、アレクの父、グレイ=クロフォードのことも知っていた。
(しかしまだ、この時点ではあまり打ち解けることはなかったので、父さんの情報は聞きそびれてしまった・・・)
「いつか時が来れば話してやろう」とコード神のクレリック、ベルナルドはどこか遠い目をして、さびしそうな笑みを浮かべるのだった。
またここで、ティリオンはアレクにベアトリーチェの一件のことを話した。アイウーズの陰謀で殺された妻、そしてテロで殺された人々の無念を晴らそうと、誓うのだった。
明けて翌日・・・と、思う・・・真っ暗なのでよくわからないが・・・英雄達は再び階段を上りはじめる。
それはまるで神に捧げる修行僧の苦行のようだ。行けども行けども白と黒の繰り返しで、だんだん頭が朦朧としてくる。
歩幅の数から数えると、もう、標高にして1000mは上ったであろうか。だんだん空気が薄くなってくるのがわかる。
そして・・・とうとう・・・階段が終わる。ここからはまっすぐな石畳の道が、平坦に延びている。
ついに英雄達は、極彩の宮殿の最上部にして心臓部、アルカディアプレーンとを繋ぐポータル装置に辿り着いた!
そこは文字通り極彩の迷宮である。(今回のメインバトルMAP。別ウィンドウで開けること推奨)
ドワーフ芸術の精髄が、存分に表現された大広間。
床が5フィート四方のタイルで区切られ、それぞれが赤、黄、青、緑の4色で明滅している。幻想的な空間であった。
明滅する床はひし形になっており、中心には台座がある。さらにその上にはきらきらと揺らめく光の輪がある。
おそらくこの光の輪が、アルカディアプレーンとをつなぐポータルなのだろう。
そして台座の上には・・・大きくあくびをしている・・・
「ふあああ、やっと来たビホね〜。まあったく、目がちかちかしていたところビホ。ちょうどいい暇つぶしビホね〜」
フレイヤの副官として付き従っていたレッサービホルダー(ガウス)が、英雄達を舌なめずりして迎えるのだった。
アイウーズ軍はやはり先回りして、ここに住んでいたエティンたちを下に追いやり、英雄達を待ち構えていた。
しかしポータルは、秩序にして善の者でしか作動または破壊することができず、やむなくビホルダーは、ここで待機していたのである。
「なに、ポータルを壊さずとも、お前達さえアルカディアに行かなければ、ダークスレイヤーは鍛えられることはない。そのことに気づいた私は、まったく天才だビホ!」
副官ビホルダーは台座のスイッチを押した。見るとそれは床の色と同じく赤、黄、青、緑の4色あり、それぞれの色を押すと、該当する床が光る。
「むふふふ、昔のドワーフ職人が作った、このからくりが、わかるビホね? オイラはお前達を待っている間に、解き明かしてしまったビホ!」
得意げにくるくる回る副官ビホルダー。ところがここでファーザラードが、また余計な一言・・・
「くっ、ビホルダーもどきの癖に知恵が回るやつだ!」 ムキーっ!と怒るガウス。「いま、何と言ったビホ!」
「いや、レッサービホルダーなんて一言も・・・」「やややかましいい!お前達を倒して、アイウーズの皇帝陛下に、ビホルダーとして認めてもらうんだビホ!」
なるほど、悪行を積めば、現在はレッサービホルダーである副官は、立派なビホルダーになれるそうだ。
(今は強大化ガウスの状態。目の光線は6本だが、ビホルダー能力呪文も入れています。そしてHDもかなり高めに設定しています)
だけど、ここでお前の成長も終わりだ! と、英雄達、明滅する床に近づく。
「おおっと、怖い怖い。ここまでオイラが一人でやってきたと、思うビホか〜♪」
にいっと笑う副官ビホルダー。床に散らばっていた人骨が、カタカタと自動的に組み立てられ、8体の骸骨戦士になった。
彼らは単なるスケルトンではない、ボーン・クリーチャー(「邪悪なる暗黒の書」中のルール)という特別なアンデッドだ。
それから黒い影のようなマントをまとった、中身のない幽霊も3体・・・「これは、レイスだ!」ベルナルドがうめく。
「旧友との再会ビホ。もうちょっと、よろこんだら、どうビホ?」 旧友だって? そう、彼らは生前、よく歌っていた言葉を発した。
ただしアンデッドに音階は表現できない。単一で抑揚のない、背筋も凍るような声しか出せない。
いざ歌え踊れよ 戦士を讃え いざ誉れ讃えよ われらの盾を・・・
ベルナルド「その歌はアーンストの!」 アレク「まさか、そんな・・・」 ティリオン「彼らは・・・そこまでやるのか・・・」
高らかに響く 出陣の喇叭(トランペット)・・・
ドネルガ「な、なんちゅうこっちゃ!」 ファーザラード「ひ、ひいいい!ブルブルブル・・・」
われらが英雄 むかえよ 栄光 戦士団を・・・
なんと、彼らはラディガスト攻囲戦でリーンの父ロベルト=スターファインに最期まで従い、
そして玉砕した戦士団「栄光」の骸、その成れの果てであった(リプレイ4話参照)。
「使えそうな兵士を高温焼却して、邪魔な肉や血は削ぎ落としたビホ。おかげでここまで輸送も簡単だったビホ!」
あの歌だ。冒険の最初、ジェドブリッジにある行きつけの酒場「太ったビヤ樽亭」で、お互いに楽しく歌いあった、凱旋歌が・・・
「もうちょっと強力そうな隊長クラスは、魂だけ抽出して悪に添め上げ、レイスに再開発だビホ。
我らがアイウーズ帝国のアンデッド作成術は、世・界・最・高・ビホー!」
楽しげにアイウーズのおぞましき所業をけたたましく喧伝する副官ビホルダー。
おお・・・邪悪だ・・・悪だ・・・許せない!
英雄達は黙って武器を引き抜き、怒りの歩調で、アンデッド軍団とその中心にいるビホルダーに近づいていった。
ところが、猛る怒りの感情とは裏腹に、床に入った瞬間なにか透明な壁のようなもので、英雄達の移動は遮られた。
???・・・ファーザラードが<呪文学>判定に成功。この壁はウォール・オブ・フォースで作られるものだ。
「ご名答! さあ、ドワーフ技術の秘密をとくと味わうがいいビホ!」
ビホルダーが台座の4色のスイッチを押すたびに、力場壁が発生するらしい。しかもその出現形状もランダムらしく、何とも厄介だ。
なるほど、この透明の壁によって作られる迷宮によって、昔のドワーフ達は侵入者からポータルを守っていたのだろう。
もちろん直進移動の突撃などできず、その場で移動がぶつ切りに寸断される英雄達。
副官ビホルダーの呪文を恐れて散開移動したものの、再び集結するのも容易ではない。
そして1人1人が離れ離れで孤立しているところに、ボーン・クリーチャーとレイスが攻撃を加えていく・・・
ティリオンはあらかじめファーザラードの呪文グレーター・インビジビリティによって透明化していたが、アンデッドには無関係である。
レイスの接触攻撃を受け【耐久力】が1桁まで低下。ウルフのローンも孤立したところをボーン・クリーチャーによる攻撃を受ける。
あっいかん、シューティングスターの二の舞か! 英雄達ひやりとするが、ここでレイスは出目1を出し、攻撃失敗! 安堵のため息が漏れた。
それでも何とか、ベルナルドがターンアンデッドを繰り出し、レイス1体とボーン・クリーチャー数体を破壊。僧侶としての本分を発揮する。
アレクもヘイスト効果によって、増加した攻撃回数と≪薙ぎ払い≫の効果でボーン・クリーチャーを1体ずつ仕留めていく。
ドネルガは力場壁に悩まされながらも、徐々に中央まで近づく。副官ビホルダーまでもう少しだ!
しかし副官ビホルダーは動ぜず「じゃあ、ここでもうちょっと手ごたえのある奴を出そうビホね〜」と口笛を吹く。
するとそれを合図に、台座の影から、ぬうっと大きな人影が・・・あたかもフランケンシュタインのように身体を継ぎ合わされたフレッシュゴーレムが援軍として登場し、
ドネルガの前に立ちはだかる。しかしその身体の8割程度を占めているのは・・・生気のない瞳が埋め込まれているその顔は・・・
フレッシュゴーレム「きシになりタかっタよぉ・・・りっパなパらでぃンにヨおおおお・・・」
ドネルガ「ジョン!お前なのかっ!」
そう、彼は「太ったビヤ樽亭」で男の殴り合いをして友情を培った、「聖戦」戦士団の男気溢れる戦士、ジョンの成れの果てだ!
副官ビホルダー「いやー、こいつの肉体はバラバラで、縫合に苦労したビホ♪ さあ、こいつらを倒したら、ブラックガードになれるビホよ!」
フレッシュゴーレム「おレ、きシに・・・おれ、パラでぃんニ、なりタアああいいい・・・」のそ、のそ、と拳を握り締め、英雄達に向かってくるジョンの残骸。
ドネルガ「う、うお、うおおおおおおっ!」やり場のない雄たけびと共に、元の朋友に突撃するドネルガ。
その大打撃は、一瞬にしてゴーレムの肉体を3割がた吹っ飛ばした。しかし痛みなどもちろん感じず、ゴーレムも両手で攻撃を加えてくる。
その殴り合いにアレクも加わる。上手く挟撃のポジションを取り、ジョンは肉の塊と化した。安らかに眠れ・・・
そしてこの頃、ローンとシルバーソードのアニマル部隊の調査(力場壁へのぶつかり方)によって、徐々にドワーフ技術の秘密もわかってきた。
スイッチを押すと光る同色の床によって、そこに出現する力場壁のパターンが読めてきたぞ!

ならば・・・こうしてこう動いて・・・どパターンを逆手に取り、知らぬ知らぬうちにビホルダーの側面に回りこむティリオン。
「ええい、死ぬビホ!死ぬビホ!」とスコーチング・レイや朦朧化の凝視、さらには一部開花したビホルダー能力でディスインテグレイトなどを発して
正面のアレクとドネルガに雨あられと目の光線を浴びせる副官ビホルダー。
「おりゃあ!」しかしドネルガの渾身の一撃により、副官ビホルダーはついに台座から転がり落ちる。そしてその場所は・・・!
(よし! ウォ−ル・オブ・フォースで遮られている辺はない!) 透明化していたティリオンが、誓いの弓で急所攻撃を放った!
「なに! お前、どこにいたビホー!」思いも寄らぬ方向から矢を受け、狼狽する副官ビホルダー。30hp超の大ダメージを喰らう。
そして「とーどーめーだー!」とドネルガがドワーブンウォーアクスで、まるでスイカを叩き割るように、真っ二つに仕留めたのだった。
「ビーホー!」と極彩の迷宮に轟く副官ビホルダーの断末魔の悲鳴。
これでほぼ戦闘は終了。残るアンデッドの残存部隊はベルナルドがターンアンデッドで確実に滅却する。
死闘の怪我を治癒呪文やアレクの≪癒しの手≫で治して、ジョンの亡骸を丁寧に埋葬したのち、
台座に隠されていたドワーフ王宮の宝物を手に入れた英雄達(とはいえほとんどエティンによって持ち去られ、残っている物はささやかであったが)。
それから、ベルナルドのスピーク・ウィズ・デッドで先ほど仕留めた副官ビホルダーから、恨めしい言葉と共に情報を得る。
やはりこのポータルは善の心を持つドワーフにしか作動させることはできず、ビホルダーはここで英雄達が来るのを待つしか選択肢はなかった。
アレクの姉であるブラックガード・フレイヤは、秩序にして悪を鎮める礎石の地点を捜し求め、シールドランドを捜索している。(そここそは、アレクの父グレイが悪を鎮守している地点だ)
そしてアイウーズ帝国の狙いは、やはり、太古スエルの礎石を破壊して2対1の優勢にすること。そしてリフト峡谷奥にあるポータルを解放すること。
リフト峡谷に隠されたポータルは、口に出すもはばかられる悪のプレーンへと繋がっている。おそらくここから魔物が噴出すれば、善の国家群は1年と保たないだろう。
・・・そんな情報を得たのだった。
そして、いよいよ今回の旅の目的を果たす局面がやってきた(現在、セッションのリアル時間で午後4時。リーンは助かりそうだ!)。
ドネルガが、台座にあるドワーフ語の説明文を解読し、4色のスイッチを同時に押す。すると不思議なことに頭上の光輪がゆっくりと降りてくる。
光の輪はゆっくりと回転しながら床に下りた。次の瞬間、輪の中にいた英雄達とベルナルドの周囲が光り輝く。
それはあまりにも明るく白い光のため、とても目を開けてはいられない。
そして、まぶたを開けた次の瞬間、彼らは別の世界にいたのだった・・・