---------------------------------------------------------------------------------

その3

義賊エドモンドの偵察行、誓いの弓の完成、破壊と悪の司祭ゼルバリオの成敗、

そして、タングル森の防衛成功と、明らかになり始めた旅の目的について

---------------------------------------------------------------------------------

 

群羊月9日の夜更けに、英雄達はファーダ導師の塔に戻ってきた。

ファーダ導師は快くアレクを石から戻すことを承諾し、また英雄達が今まで貯めた2,000ノーブルでプロテクションリング+1も売ってくれた。

それらの行為と引き換えに、ある依頼をお願いしたいとのこと。

実は八者の円のメンバーの一人、オットー(太っちょで食いしん坊の魔法使い)が、テレポートの行き先を間違って古の森で迷子になっているらしい。

ああ見えても高レベルのウィザードだから心配はないが、無事かどうか、一応は確認してきてほしいそうだ。

すでに古の森の完全踏破が目標となっていた英雄達は、もちろんこの依頼を引き受けることにした。

塔の外では、英雄達が助けた人間のバード、ロビンがエルミアと感動の対面。

エルミア「ああ、ロビン! 無事だったのね、もう離さないわ! ずっといっしょよ!」

ロビン「いや、ハーフエルフの君が“離さない”と、僕はここに死ぬまでいることになるよ〜」

バードとして、事実上の終身刑を宣告されたロビン。それでも、まあ、幸せそうなお二人さんだから、いいことにしよう。

さて、次の1日を探索行の準備に費やす。タングル村の守備隊にはメドゥサで石にされた同胞達の場所を教えてあげる。

そして翌朝、群羊月11日に英雄達は古の森の第二次探索を開始した。

そういえばハーフエルフの義賊にも、悪のクレリックにも出会っていない。果たしてどんなカードで、どんなドラマが生まれるのか・・・

 

群羊月11600-900 「正義」

再スタート地点から右のサークルへ。引いたタロット札は「正義」。

鬱蒼とした林を歩いている英雄達の足元に、ぴしっと警告の矢が突き刺さる(何かこればっかだね)。

「とまれ! お前達は何者で、どこに行くところだ?」樹上から険しい誰何の声。

英雄達が正直に話し、ファーダ導師の名前を出すと、とたんに声は友好的になった。「ファーダ導師の知り合いなら、話は別だ、ちょっと待ってろ!」

そして木の上から次々とハーフエルフのローグたちが降りてくる。その数20数名。彼らはハローンやリフトクレイグの悪い奴らから

タングル森を守っているハーフエルフの義賊団なのだった。首領のエドモンドと名乗る男が挨拶。「以後よろしくな!」 気さくな風情で、快活な男のようだ。

「まあ、エドモントとはあなたでしたのね。しっかり葬らないから、裏切り者さんがミイラになっていましたよ!」とぷんぷん怒るクレリックのリーン。

「いや、まあ、ついカッとなってやった。今は反省している。」殊勝に反省するエドモンド(笑)。

彼らはこの森を騒がしているホブゴブリン軍の駐屯地を探しているらしい。場所を聞かれたが、まだ英雄達もそのイベントには出会っていない。

「じゃあ、もしホブゴブリンどもの居場所を見つけたら、俺達に教えてくれよ。報酬は・・・そうだな、マジックポーションを1本出そう」

「見つけるだけでいいのですか?」とアレク。ニヤリとエドモンドは笑う。

「撃滅してくれたら、俺様のお宝であるマジックアイテムをお前らにやるよ。じゃあな、約束だぜ!」

そう言って彼らはまた森の中に消えていったのだった。

 

群羊月11900-1200 「審判」

「正義」から右上に行き、弓師のところへ3回目の到着。彼はばっちり力の樹の樹液から採れたニスで弓を仕上げ、自らの最高傑作とさせていた。

まるでティリオンのために作られたかのような大きさ、そして弦の引き具合。何もかもが完璧な魔法のコンポジットロングボウである。

「試射してみい。そこの木にかけられた的を狙え。やや下目に照準を合わせるのを忘れるな。そして刻まれたこの言葉を口にしろ。」

ボウの湾曲部に何か文字が刻まれていた。エルフ語のようだ。

すみやかに敵をば打ちて取りつべし

そのとおりティリオンが唱えると、不思議なことに、ボウの本体から低い叫び声のような音声が聞こえる。

われに背く者に迅き死をば与えん

そしてアローはびしっと、木に掲げられた的に命中し、その大木は・・・ずずうん、と倒れた。「す、すごい!」とティリオン。

弓師が胸を張る。「これぞわしの最高傑作“誓いの弓”じゃ! お主なら扱えよう!」(誓いの弓の効果についてはDMG223p.を参照) 

強力な助力を得たティリオン、丁重に礼を述べる。「もしよろしければ、弓作りに高名なあなたの名をお伺いしたいのだが・・・」

弓師はかんらかんらと笑った。「わしはただの“弓師”だよ。それ以上でも、それ以下でもない。

英雄のために武器を渡せたなら、自分は無名でも十分。武器職人とはそういうものだろ、のう、ドワーフの刀鍛冶よ!」

ドネルガも笑みを浮かべてこくこくとうなづいた。

というわけで“弓師”から強力な武器“誓いの弓”を授かった英雄達は、さらに古の森の未踏査地点に踏み込んでいく。

 

群羊月111200-1500 「悪魔」

左上には、以前ドネルガ=リーンが迂回した不吉なカード「悪魔」の場所がある。

だが、もう全員フルスロットルでがんばれるだろうし、ここらでいっちょ踏み込むことにした。

ここは破壊されたポータル(プレーン同士を繋ぐ門のこと)だ。二本の円柱が崩れているが、

その上には羽を生やした小鬼のような石像が未だに乗っかっている。

そして二本の円柱の間には蜘蛛の巣がびっしりと張られており、その向こうには宝箱が見える。

まずは蜘蛛の巣の向こうにある宝箱を手に入れようと、英雄達は火矢を射掛けて蜘蛛の糸を燃やすことにする。

ぷす、ぼっ!めらめらめら・・・火がついて燃え始める蜘蛛の糸。すると「わしのマイホームに何すんじゃー!」

といわんばかりに、目を真っ赤にして怒った大型モンストラススパイダーが出現する。

こいつはウェブスピニング(糸巻きつけ攻撃)型で毒も持っていたのでなかなか苦戦。

そうこうしているうちに、想像通り上にいた2体の石像も動き出す。やっぱり奴らはガーゴイルだった!

上空を飛んで後衛の位置まで回りこみ、リーンに手ひどいダメージを与えたりもした。

しかし、ファーザラードがヘイストを唱えてからは状況一変。アレクの初めてのクリティカルヒットもあって、やがて英雄達の勝利に終わった。

撃退後、燃え尽きた蜘蛛の巣をかきわけ、わくわくして宝箱を開けてみると・・・

中に入っていたのは、形のよくない淡水産パール1個のみ(12ノーブル)。ガーゴイル達が悪企みでこらえた、罠でしかない宝箱だったようだ。

しょぼーんとする英雄達。とりあえず怪我をしたメンバーはリーンの治癒呪文で回復させてから、次の場所へと急ぐ。

 

群羊月111500-1800 「節制」

ここは特にエンカウントはない、が、泉がある。おおっと! アレクとリーンのサービスカットか?

いえ、この泉、浸かってもくるぶし位までしかありませんから。残念!(笑)

しかし綺麗な湧き水で、とても冷たくて美味しそうだ。勇気あるドネルガが飲んでみる。ごくん・・・うまい! 先ほどの激闘の疲れが癒えるようだ。

ゲーム的には、18ダメージが回復する魔法の泉である。

ちょうど時刻的に夕暮れとなってきたので、ここで野営をすることにした。またリーンの作ったリンゴの砂糖漬けを味わう英雄達。

リーン「大事に食べてくださいよー。残り少なくなってきましたから・・・」

 

群羊月12600-900 「教皇」

翌朝、運よくエンカウントもなく目が覚める英雄達。未だに踏査していないサークルを調査しに、左上に向かうことにした。

引いたタロット札は「教皇」。さあ、そろそろ激闘の予感がする!

予想通り、タングル森をうろつきまわっていたハローン軍の悪のクレリック部隊と遭遇した。

この者、名をゼルバリオ=ガムナッシュという。ハローンの領主オーンデュラッチ英伯爵(もちろん悪)の腹心だ。

来るべきタングル森侵攻に備え、斥候として潜入していたのだ。鎧にはヘクストア神の紋章が入っている。

手下にホブゴブリンを引き連れている彼は、ディテクト・グッドをすでに発動させており、目ざとく英雄達を発見する。

「これはこれは純正エルフではないか。かような地で珍しいことよ。」とファーザラードを視認すると、邪悪な笑みを浮かべた。

「わが主人オーンデュラッチ殿は、優秀な魔法使いをお望みだ。さあ、わが軍門にくだれい!破壊と悪の素晴らしさを洗脳させようぞ!」

恐怖からくる肩の痛みを抑えるファーザラード、勇気を振り絞る。「誰が仲間になるか!」というわけで戦闘開始!

用意周到なゼルバリオはディテクト・グッドのほかにも、ガイダンスブルズストレングスエントロピック・シールドなどを事前に唱えており、

なかなかの強敵だ。そして彼の周りには露払いでホブゴブリンどもがうようよ。

アレクとドネルガの前衛はゼルバリオに突っ込もうとするが、何の感傷もなく、ホブゴブリンを捨て駒にするゼルバリオ。

そしてティリオンに向けてホールド・パースン! 効いた! 3ラウンドの間、麻痺してしまうティリオン。

お返しとばかりにファーザラードが決死のギャグ、ターシャズ・ヒーディアス・ラフターをゼルバリオへ。

でも彼はプロテクション・フロム・グッドで意志ST+2がある・・・ファーザラード「いえ、私、真の中立ですから!」

なにー! でも何とかこのギャグに耐えた。耐えきった!(ふうー)

そうしているうちに、いよいよホブゴブリン壁を切り崩して突進してくるドネルガとアレク。もう少しで親玉に詰め寄れる!

ここでゼルバリオ、カウンター気味に防御的発動からアレクへインフリクト・クリティカル・ウーンズ

アレクは、鎧は硬いが、敏捷力修正は+1しかない。接触成功! 24hpダメージ!

「うぐっ!」レベルアップの際のhp決定ダイスが悪く、もともと35hpしかなかったアレク、たまらず一時後退。

これは待機行動をしていたリーンがすかさず駆け寄りキュア・シリアス・ウーンズをかけてあげることにした。

いよいよ戦闘は山場。ゼルバリオの前にはドネルガが対峙。しかし先手は悪の司祭ゼルバリオ。

破壊の領域からの恩恵、≪破壊の一撃≫(攻撃ロール+4、ダメージ+7)を放つ。しかしこれは攻撃ロールの出目が悪くドネルガよけきり、

「わが霜降りの槌をくらえ!」と返す刀(じゃない、ハンマー)で、悪の司祭を叩きのめす。ぐしゃ!

「なんだと・・・ぬかったわ・・・(ガク)」かくてハローン侵攻部隊の親玉、悪クレリックのゼルバリオは成敗されることとなった。

彼の持っていたスクロール2本と宝石のブラックパール、そして423キャッスルの戦利品を獲得し、ちょっと一息つく英雄達。

ティリオン「こいつは悪のクレリックだった・・・アレクよ、君は悪に味方する姉を、このように討つことができるか?」

アレク「(きっぱりと)私は悪を倒すことに誓いを立てた身です。どんなことがあろうと、それは変わりません」

さあ、残るもう一方の脅威、リフトクレイグからのホブゴブリン軍の駐屯地を探し出さねばならない。英雄達はさらにタングル森への奥へ踏み込む。

 

群羊月12900-1200 「魔術師」

残るタロット札も残り少なくなってきた。右上に上がったサークルで、引いた札は「魔術師」。これはひょっとして・・・

そう、ファーザラードが最初に出会った、太って陽気な魔法使いのオットーが、疲れ果てた風情でへたり込んでいる。(笑)

オットー「お、おなか、へったんだな。もう、う、うごけない、んだな・・・」しおしおとなっているオットー。

見かねてリーンがご自慢のリンゴの砂糖漬けを差し出すも、何かピンとこない様子。

おかしいな、ファーダ導師情報によれば、彼はお菓子大好きなはずなのに・・・

オットー、きらーんと光る目をアレクの背負い袋に向けた。「そ、そこに、もっと、おいしいもの、隠してる、んだな」

えー!これですかー! おどおどと差し出すアレク。

オットー「う、う、うまい、ぞー!(ぞー、ぞー、ぞー←注;エコー)!」

むさぼりくらうオットー。何となく恥ずかしいアレク。今まで築き上げたものが瓦解したショックで茫然自失のリーン。そして呆れ顔の他の英雄達3人。

オットー「ふう・・・お、おかげ、さまで、一息ついた、んだな。お礼に、情報教える、んだな。」

甘いものを食べ過ぎて味覚がちょっとおかしくなってるオットーだが、頭は正常だ。

とりあえず今までの旅の中で、英雄達が抱いてきた謎を、彼は一つ一つていねいに答えていった。

太古スエルの民は、悪を封じる3つの礎石を築いていった。これらにより悪が封印されていたからこそ、いまの今まで西フラネスの民は平穏に暮らしてきた。

英雄達がめぐったのは、混沌にして悪を封じるマリエンヌと、中立にして悪を封じるタングルの2つだ。残る1つ“秩序にして悪を封じる礎石”はグレイホークにある。

マリエンヌの「黒のオベリスク」は失陥した。タングルの「力の大樹」は防衛に成功した。今のところ11のイーブンだ。

だが、グレイホークに眠る“何か”が(たとえばフレイヤなどにより)破壊されたときは・・・

オットー「い、12に、なるんだな、バランスが、く、くずれる、んだな。悪の解放は、も、もう、とめられない、んだな」

そしてそのとき、これらの善と悪の闘争の鍵となるのがダークスレイヤーである。

闇を切り裂く剣ダークスレイヤーは、どこかに眠っている。だが、それは磨かれていない。巧みな技を持つ者が鍛え直さねばならない。

そして、心正しき者が振るえば、3つの礎石をめぐる戦いにおいて、最大の切り札となる。

オットー「そ、その剣の謎も、グレイホークにいけばわかる、んだな。も、モルデンカイネンと、大図書館で、し、調べる、んだな」

のんきな口調ながらも、目は真剣なオットーである。そしてアレクに目を向けた。少し考えて頭を掻いた後、こう断言する。

オット−「お主の姉、ふ、フレイヤは、完璧な悪に、な、なっていない、んだな。ほ、方法は、わからないけど、ま、まだ、救える余地がある、んだな。」

それは、数奇な運命に翻弄される少女を、ただなぐさめただけの言葉なのかどうか、今の段階ではわからない。

だが、彼はこの事を英雄達に伝えたいがために、ここで待っていたかのようにも感じられた。

ひょっとしたら、道に迷っていたのはただの演技なのかもしれない(腹が減っていたのは本当だろうが)。

こうして英雄達は旅の次なる目的を教えてもらい、オットーと別れたのだった。彼はテレポートでまたどこかへと去ってしまった・・・。

 

(マスターシーン)フレイヤ、悪の帝国の神殿にて******************************

黒い鎧に身を包む美しき亜麻色の髪を持つフレイヤ、長時間ピクリともせず黙祷を捧げ、神に祈っている。

彼女があがめている神像は、とても巨大で、足元しか見えない。上にあるべき姿は・・・黒ずんだ影に隠れてわからない。

副官のビホルダーが待ちくたびれて言う。「フレイヤ様、そろそろ出撃の時間ビホ・・・」

フレイヤ「うむ」と一言うなずくと、黒い兜を被り、剣の位置を確かめ、かつかつかつと足取り厳しく、苛烈な歩みで神殿を出て行くのだった。

****************************************************

 

群羊月121200-1500 「力」→No Event

群羊月121500-1800 「恋人」→No Event(ここで一泊)

今まで踏査した中で危険がなかったサークルを選び、安全優先で進路を選択する英雄達。

残りカードはいよいよ2枚、「力」の上下にあるサークルだけである・・・

 

群羊月13600-900 「戦車」

「恋人」のサークルから左上に行き、引いたタロット札は「戦車」

ここは開墾地・・・というか、森を無理やり焼き払って作り出した、黒ずんだ荒地だ。

そこにはリフトクレイグからのホブゴブリン兵20人と、巨大な狼のウォーグが5体、野卑な奇声を上げながらくつろいでいる。

次にまた森を焼き払う相談をしているようだ。これが義賊のエドモンド達が探している、ホブゴブリン軍の駐屯地に間違いあるまい。

これだけ多数だといったん引いて、エドモンドに知らせた方がよいのだろうか・・・だが、放っておくと彼らはまた悪さをするに違いない。

というわけで、不意を討つことにした。「密集しているなら、これだ!」とファーザラードが、慎重に効果範囲を測った上でウェブを唱える!

「うお!」「なんだ!」「ぐへえ!」「動けねえ!!」と、20人中14人が魔法の蜘蛛の糸に絡みつかれ、移動不能になった。

ファーザラード「うーん、結構残ったな・・・」英雄達はまだ知らないことだが、こちらのホブゴブリンは1Lvファイターを組み合わせてある。

元データのみのゼルバリオ配下のホブゴブリンに比べて、若干強力なのである。

「くそ、反撃だー!」と、残った6人のホブゴブリンと、ウォーグが英雄達に向かって突進してくる。

特にウォーグは通常移動で50フィート! 突進だと100フィート! 早い! あっという間に接敵された。

まさにウルフパック(狼群戦法)とばかりホブゴブリンと連携をとりつつ、前衛を回りこみ、側面から後衛に襲い掛かる。

しかも噛みつきに成功したらフリーアクションで足払い。リーンが引きずり倒された。「きゃあ!」

だが一瞬混乱したものの、今まで培ったチームワークで連携を取り合い、徐々に防衛ラインを引き、押し返していく英雄達。

一匹、また一匹と、ウォーグやホブゴブリンが倒れていく。よし、このままいけば・・・ファーザラード、ぎょっとした。

ウェブに絡まれて移動できないホブゴブリン14体が、一斉にジャベリンを投擲する準備をしている!

「うーわー!」ウォーグに引きずり倒されていないのに、自分から地面に伏せるファーザラード(笑)。

ざあっ、と14本の槍が英雄達を襲うも、距離が遠かったせいか攻撃ロールの出目が悪く、全て外れ。これで大勢は決したのだった。

英雄達が移動可能なホブゴブリンとウォーグどもを全滅させると同じくらいに、向こうの茂みから矢が。ぴしっ!と打ち込まれる。

「ぐえっ」「ぎゃー」「やめろおお!」ウェブに絡まれているホブゴブリンが1匹ずつ射られていく。

「よう、楽しそうなこと、やってんじゃねえか!」義賊エドモンドと仲間達の到来だ!

エドモンドは情け容赦なく命じた「火矢を打て、汚らわしい敵を燃やし尽くせ!」たまったもんじゃないホブゴブリン「ぐわあああああああ!」

ぼおおー、パチパチパチ・・・火の爆ぜる音と共に、リフトクレイグからのアイウーズ軍ホブゴブリン兵は一掃されたのだった。

エドモンド「やぁるじゃねえか!」ドネルガとハイタッチ! ドワーフは得意気に「おう、なんたってエルフ王族の末裔が呪文を飛ばしたからな!」

それを聞いてハーフエルフのエドモンドは、ハッとしてファーザラードを見た。「するとあなた様は・・・」

ファーザラード「ははは・・・自分でも知らなかったんだけど・・・」

エドモンドは格調高く、ファーザラードに向かって臣下の礼をとった。今までのやくざっぽい仕草をかなぐり捨て、昔の礼式に則り堂々と宣言する。

(彼らは単なるちんけな盗賊ではない、タングル森を守護するエリート遊撃兵だったのだ)

「われらタングル森の義賊団、あなた方に忠誠を誓います。いついかなるときでもお呼びくだされば、万難を排して主君の元へ駆けつけましょうぞ!」

意外なことでもごもごしているファーザラードを差し置いて、アレクが立派に答礼する。

「我が神マイアヘンの名において、貴君の宣誓を受けましょう。エドモンドとその戦士達よ。」

かくてアレクが再興を目指す新生騎士団は、ここに初めての配下を得た。CY592年、群羊月13日のことである。

 

群羊月13900-1200 「魔術師」→No Event

 

群羊月131200-1500 「世界」

残るタロット札もいよいよ最後の一つ。未踏査のサークルもあと一つ。最後のカードは「世界」でした。

(結局「死神」が最初の捨て札だということがわかり、ほっとするプレイヤーの皆さん)

ここは小高い丘。頂上に上るととてもいい景色で、眼下に古の森が一望できる。

ゲーム的には、次のタロット札を引いて、ここから隣接するサークルに事前に置いておくことができます。

・・・って、いちばん最後にそれが出ても(笑)。

でもなんか、今回の冒険の終了地点としては、最適な場所じゃない?

ドネルガ「見ろよファーザラード!これがお前の故郷だ!」と言い、どんと若いエルフ魔術師の背中を叩く。

もうすぐ夕暮れを迎える美しい森。ささやかな勝利ではあるが、達成感に満ちた英雄達を祝福するように小鳥がさえずり、初夏の心地よい風が吹く。

アレク「きれいなところですねえ」 ファーザラード「うん・・・」

先祖の森に住む善の生物達を悪の魔手から守り抜いたファーザラード、やや横顔が逞しくなった・・・か?

 

第二次探索行の結果

 

こうしてタングル森に忍び寄っていた脅威は排除され、英雄達は悪を封印する3つの礎石のうち1つである“力の樹”を、無事防衛できた。

だがゆっくり骨休めしている暇はない。“八者の円”の一員、オットーの言うとおりならば、英雄達はすぐに大都市グレイホークに向かわねばならない。

大きな軍勢の動きは悪の帝国アイウーズの注視を惹きつけてしまうことになる。

彼ら英雄達の動きだけであれば、誰にも怪しまれずに、事を秘密裏に動かすことができる。

カードに例えるならば、英雄達は善の側のジョーカーとなったのだ。彼らがそれを望む・望まないに関係なく。

しかし・・・ここタングル森から、グレイホークまでの旅程は遠く険しい。

果たしてこれから彼らの旅に、どのような出会いと別れが待っているのでありましょうか・・・

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

・・・というのが、私ロビン=ザ=バレルエスケープの祖父である大ロビンが、タングル森にて

メドゥサの魔の手から無事英雄達に救出された経緯であります。ドワーフ王よ、お気にめしたでございましょうか? 

え? この話の続きよりも、あの楽しげな歌の続きが聞きたい、と? あの「石にされた女騎士」の歌?

はあ、まあ、いいですけど・・・(はああ、芸術のわからないドワーフってのはこれだから・・・ブツブツ・・・)

 

〜 3つめのお話 おしまい 〜

 

トップに戻る