キャラクター紹介

 

ティリオン・ネヘリ

 

人間のレンジャー/ローグ。ファルカンを信仰している。

18歳の男性であり、属性は混沌にして善。

ブロンド髪、濃く青い瞳をしている。肌はもともと白かったが、日焼けしており精悍な感じがする。

キーオランド王国サリンムアー子爵領出身(LGG47p.参照)。クロニン・セカンフォース子爵の三男であり、太古スエル人の血統を継ぐ末裔である。かなり学術に精通していた(INT18)ため、幼少の頃に故郷を離れ、グランドサルの学院で勉学に勤しんだ少年時代を過ごした。ティリオンが最も興味を持ったのは歴史であり、キーオランドの貴族が習う呪文学を習わずに、もっぱら図書館通いと遺跡のフィールドワークに明け暮れていた。わずか16歳の時に学業が修了してしまう。

しかしティリオンが16歳の時、父であるクロニンは隠居し、息子に家督を譲り渡す。長男はクロニンの名と爵位を、次男は家伝の宝剣と騎士の位を譲りうけたが、三男であり長らく故郷を離れていたティリオンには残っていなかった。唯一譲りうけたのは、祖先が残したとされる太古スエル語で書かれた古文書だった。

太古スエル語が分からない兄たちにとっては無価値であるが、ティリオンにとっては貴重な財産だった。ザ・クロニクル・オヴ・シークレット・タイムズの一部まで書かれているこの古文書には、崩壊したスエル帝国の地図や碑文が残されていた。

この古文書を手に入れたことを切っ掛けに、ティリオンはフラネス中を旅することになる。故郷と学院を後にして2年、少年は成長し、一人前の探検家となっていた。野外の専門家となり、盗賊に混じって遺跡探索の腕を磨いていた。旅の生活の為か、剣よりも狩りに活かせる弓を愛用し、弓の技術には一日の長がある。法や規則などに構わず、我が道をいく姿は誤解されがちだが、根は親切で善良な心根をしている。

常に命を危険に晒している探検家であるにもかかわらず、ティリオンは純潔を保っている。これは、太古スエル人の純潔な者にしか解けない封印を解くために必要な為らしく、魅力ある外見にも関らず女性とは距離を置こうとしてしまう。

現在は、オーハスターやスターザーなどの遺跡が点在するフラネスの中心まで旅をしてきた。古文書を頼りに、太古スエルの帝国の遺跡と滅亡の真実を探している。そして、封印された太古スエルの遺産(彼の信仰するファルカンのアーティファクト)を見つけ出すために、探求の旅を続けている。

 

 

リーン・スターファイン

 

人間のクレリック。ペイロアを信仰している。

16歳の女性であり、属性は中立にして善。

やや茶色がかった長髪を結い上げ、鳶色で大きな瞳をしている。肌はきめ細やかで白いが、化粧は好まない。

 リーン=スターファインはCY576年、アーンスト伯国ラディガスト市に生まれました。栄光戦士団長ロベルト=スターファインの長女であり、唯一の実子です。彼女の実母サリーナはシールド・ランドからの避難農民で、マリエンヌの地で危難に襲われたところを冒険者時代の若きロベルトに救出され、それが縁でラディガスト市にあるスターファイン家に嫁ぎました。やがて3年とせず玉のような女の子のリーンを授かり、ある程度の時期までは幸せな新婚生活を送ったようです。しかし父ロベルトは冒険者として名を成した後、アーンスト伯国の男爵位に叙されました。そして常備軍である栄光戦士団長を任ぜられた後は、職務で多忙を極めるようになります。先の大戦で聖戦騎士団も豪勇兵団も失ったアーンスト伯国にとって彼の兵は貴重であり、遠征に告ぐ遠征で年に10日以上家に戻ることは稀となります。愛する夫のいないまま社交界に列席し(夫は高位の役職なので、婦人として欠席するわけにはいきません)「成り上がりロベルトと百姓奥方」と貴族達に暗に蔑まれる日々、そして危険な戦地にいる夫の安否を恒常的に気遣い続ける日々は、彼女にとってとても辛いものでした。そんな中、彼女はやがて信仰に救いを求めるようになります。これがリーンにとっても信仰との初めての接点でした。幼少のリーンも、世間知らずの貴族とわけのわからん言葉遊びをするより、ペイロア寺院の中で他の侍僧と共に信仰について学ぶ方が性に合っていたようです。「鷹は鷹の子を産む」というグレイホークの古い諺にもあるように、父親譲りの素質と勤勉さを受け継ぎ、彼女は宗教学や歴史学、そして治療術や弁論術において優秀な成績を収めるようになりました。

 リーン13歳の頃、重大な転機が訪れます。母サリーナが原因不明の呪いにかかり(父の活躍を妬んだ敵対貴族の陰謀という噂あり)精神に変調をきたしたのです。いかなる解呪の呪文もブロックされて死期が迫ると、母サリーナは愛する夫との出会いの地、薄汚い市街よりも愛する田園の故郷に戻りたいと別居を求めました。ロベルトは別居を認め、リーンとサリーナはマリエンヌに引っ越しました。リーンとしても、通常生活に支障をきたす母を見捨てたまま神殿で勉学を続けるわけにはいきませんでした。その1年後、リーン14歳のとき、サリーナはひっそりと息を引き取ります。そのとき父ロベルトは、大北方十字軍の後方支援のため戦地途上にあり、葬儀に現れることができませんでした。そのことについて信心深いリーンの抱いた感情は、第二次性徴期によくある反抗と相まって、以後の親子間の断絶を決定的なものとさせてしまいます。その後彼女は父ロベルトの扶養金を頑迷に拒み続け、マリエンヌ孤児院の住み込み手伝いとして職を得ました。孤児院長であった老尼僧ホーライナの死去後は、彼女一人でこの孤児院を運営するようになります。しかしつい最近、リーン16歳のとき、孤児院は野盗集団黒手組の襲撃を受け、彼女は人質として拉致されてしまいました。そこで数奇な縁により他の英雄達に救出され、以後彼女は彼らの旅に同行するようになります。

 こうしたハードな生い立ちにあっても彼女の性格は屈託なく、笑顔を絶やさず、素直な性格で他人と友好的な関係を結ぶことが苦になりません。マリエンヌに住んでいた頃は村の人気者だったようです(ので、孤児院の存続を要望する際には、誰彼ともなく協力してくれました)。また、自分より不幸な人がいれば全力を以てその者を救おうとします。それは父親から受け継いだ冒険者としての本能と信心深い亡き母の訓えによるものです。ペイロアの僧侶ではありますが、善または中立であるならば他宗派にも寛容で、自分から教義を押し付けることは好みません。神殿修行時代に歴史学についてよく学んだ彼女は、行き過ぎた信仰が残忍な闘争を引き起こす諸刃の剣であることも十分に理解しています。先人を立て後輩の模範となろうとし、他人に主張する前にまず意見を聞くことを忘れません。そんな彼女にとっての欠点があるとすれば、父親との関係が未だギクシャクとしていることと、自分の聡明さゆえに“事の本質を見抜きすぎる”失言を無邪気に放ち、才能至らない者を落ち込ませてしまう(そしてそれを理解できない)部分でしょう。

 最後に一つ。【魅力】16の健全な女性でありながら、彼女にとってロマンスといえるほどの恋愛経験は未だなく、不細工な(失礼、純朴な)マリエンヌ村の男連中が村祭りでダンスに誘ったくらいです。ペイロアの司祭は特に婚姻を禁じられているわけでもないので、年頃の娘として全く興味がないわけでもなく、お洒落など女性らしい行いをすることにやぶさかではありません。ですが父ロベルト栄光戦士団長の“目に見えない”圧力はかなり強く、放蕩な男は近づけませんでした(そりゃそうだ)。旅に出た今、これまで積み上げてきた信仰の研鑽が全く及ばないこのロマンチックな分野について、思春期の人間女性の聡明なる探究心ゆえに密かに憧れている部分があることもまた事実です。

 

 

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