農 工 大 日 中 友 好 会

平成15年7月12日


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ーーーーーーーー東京農工大学中国同窓会と友好を深める会に参加して

 12時30分過ぎに家を出て三鷹駅のホームでで駒林さんを待った。国分寺駅からバスに乗り明星学園前で降り、校門を撮影し、学生に導かれて多目的講義室に行った。集まっているのは前年より少し少ない人数のようであった。
  事務局長の野田さんから「本年度の事業として、1月の総会で第10回中国同窓会に参加することを提案し意見を集め検討しました。4月から新型肺炎(SARS)が発生したため中国側とも折衝しましたが訪中の見通しが付かなくなりました。そこで、事務局としては、やむなく計画の一部を変更しまして、中国問題の研究会を開催することにいたしました。」と挨拶があり、「中国農業問題の研究会」が始まった。


ーーーーーーーーーーーーー中 国 農 業 問 題 研 究 会


(1)テーマ 「中国の畜産・酪農の現状と将来」

   講師  千葉県農業共済連 岩瀬慎司(千葉県夷隅地区家畜診療所長、獣医学科47年卒)

       2000年3月から酪農技術交流訪中団に参加し、8回にわたる河北省・北京市
       との交流を続けてきた経験と業績を報告し、今後の中国の展望を語る。

 1. 天津市
  1)中国天津酪農業発展計画について
    8回の訪問の取りまとめ報告。
  2)天津市の酪農業事情
    国営・JAICA、集団営・縮小、個人営・拡大。
  3)天津市の国営牧場の紹介
  
 2. 鹿泉市
  1)鹿泉三鹿乳業有限会社と鹿泉市酪農の歩み
    1980年 クリーム製造開始。
    1986年 粉ミルク製造開始。
    1996年 トウモロコシ価格低下により酪農農家への参入が増大。
          生乳は無く、全粉乳にしている。水に溶かすと牛乳になる。
  2)各訪問地の紹介
    共進会、品評会の開催。
    アルファルファ、ルーサン、ワラ、デントコーン。
  3)今後の課題
    今後の増頭計画の4万頭は大変である。
    トウモロコシが不足。
    糞尿処理の問題。
    繁殖障害を含め診断治療技術の立ち後れ。
    乳量、乳成分、乳質の改善。


(2)テーマ 「WTO 加盟後の中国東北部の畑作と畜産ー黒竜江省の畜産戦略(報告)」


   講師  学術振興会外国人特別研究委員  周 暁明(中国東北農業大学客員教授)

       主要な食糧穀物であるトウモロコシ過剰が予測される中で、牛乳乳製品の需要の伸
       びに対応した乳牛の急激な飼養頭数拡大が図られている。そのホットな情報を紹介
       する。

 1. 研究の背景
    黒竜江省は、トウモロコシを家畜飼料に転換し、畜産を発展させることにより、農家の所
    得の向上を目指している。
 2. 研究の目的
    東北穀倉地帯に位置する黒竜江省における、WTO 加盟後の対策として展開されている畜
    産に注目し、特に、畜産の展開経緯と経営メカニズムなどを明らかにする。
 3. 1 はじめに
    東北地区トウモロコシの過剰状況
    ・2000年、東北地区のトウモロコシ在庫量は約4, 000万トン、これは同地区の年
     間生産量に匹敵する。
    ・2003年の2月まで、黒竜江省のトウモロコシ在庫量は1,204万トン、2002
     年同省のトウモロコシ総生産量1, 100万トンより104万トン多い。
    トウモロコシと配合飼料
    ・東北のトウモロコシのコストは0,72元/1kg で、アメリカの0,35元/1kg に比べ
     2倍である。
   2 黒竜江省の自然条件と畜産業概況
    ・黒竜江省は中国の東北の北部に位置する。
    ・全省の一人当り年間食糧保有量は855kgで、全国平均水準の2, 1倍
    ・農家一人当り経営耕地面積は0, 56haで、全国平均水準の4倍。
    ・同省の黒土区は地質が肥沃で、主な農産物はトウモロコシ、大豆、米。
    ・1990年代の後半、同省政府はWTO加盟に向けて、地域の商品化食糧が多い特徴を
     生かして畜産を発展させ、即ち”糧倉”から、”肉山乳海”に転換させる方針を提出した。
    全省1人当り年間牛乳生産量は全国平均水準の5, 8倍
    ・同省の乳牛の頭数と牛乳の生産量はそれぞれ全国の13, 7%と18, 4%。
    ・2001年、同省の畜産生産額は224,7億元で、同省頭年度の農林蓄漁業総生産額
     の31, 6%。
    ・2001年、資料に転換された食糧は900万トン、全省食糧総生産量2, 651万トン
     の3分の1。
    ・同省の牛乳の生産コストは1kg当り全国平均水準の64,3%、アメリカの47,8%、
     国内・国際的に競争力を持つ。
    ・同省はこれからも畜産業、特に競争力を持つ酪農を拡大。
   3 黒竜江省の畜産基地双城市
    双城市の概況
    近年、双城市畜産の発展が顕著である。
    同市は畜産を発展させるために、三つの措置を導入している。
   4 畜産の経営実態
    1 「双城ネスレ有限公司」
      「公司」の経営・管理システム
    2 A村ー乳牛の飼養基地ー
    3 新勝家禽専門市場
    4 B村ー採卵鶏の飼養基地ー
   5 むすび
    第1に、黒竜江省政府は、競争力のないトウモロコシを家畜飼料に転換し、畜産を発展
     させることによって、同地域経済の発展と農家の所得の向上を目指す。
    第2に、同省は畜産を発展させるために、竜頭企業(専門市場)を育成する。この”竜
     頭企業+農家”の連携システム導入は、小規模・零細的な農家の生産物を竜頭企業に
     集中させ、流通の合理化で競争力を高める効果を持つ。
    第3に、今後の竜頭企業と経営農家の関係性の維持・向上を図る。
    
    WTO加盟後、中国の零細的な農業経営者は国内市場・国際市場において、アメリカや 
   カナダなど先進国の大農場と直接競争することになる。このことは中国の農民にとって、
   非常に不利な状況におかれることを意味する。
    以上のように、”畜産戦略”の展開、”竜頭企業+農家”の連携により、同省の家族経営と地
   域農業の発展が可能になった。このことは、今後中国の家族経営の発展に重要な示唆を
    与えているといえる。

講演は以上で終了しました。

ーーーーーーー第10回中国同窓会への参加と交流の旅の変更について

 平成15年中国農業大学(北京)で行われる中国同窓会に参加する予定で、中国農業大学張鉄中教授と下田会長が日程の調整をしていましたが、中国・北京の状況が予測出来ないので、対応出来ないとのことです。
 今年の旅は取り止めにすることとなりました。


ーーーーーーーー ーーーーーー 懇  親  会

 16時30分から18時30分まで別棟の会場で開かれました。
   会場には中国留学生が多数参加されました。
   陳 一鳴さん、呂 暁嵐さん、他、とお話をしました。



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