物語

 夢を見続ける眠りについた夢見桜と呼ばれる桜が村のどこかに存在する。


桜が眠り続けている間は村は平和で安泰だが、もし桜が目を覚ませば…。
村にはとんでもない災厄が降りかかるだろう…。
桜が夢を見るのをやめた時、夢は終わりを告げ、村は夢から醒める――
夢見し、桜の夢物語―――


桜吹雪が巻き起こるこの春――

村総出の春のお祭り、夢桜祭(むおうさい)。
夢見桜が眠りにつき、夢を見始めた時を祝うお祭り。
祭りの賑わいや人々が好きなさくらは親友のかえでと待ち合わせをし、楽しみにしていた。
村長の息子の村柾も誘い、三人で祭を回るはずだったのだが…

さくらの心の乱れが夢見桜の夢を醒まそうと揺さぶりをかけていく。
夢見桜が夢を見るのをやめた時、夢は終わってしまう…

切なき桜の物語……



シリアスあり、切なさありの純和風物語。