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東武鉄道

◆50000系列

2004年より導入を開始した東上線用の50000系は日立のA-trainで、東武の通勤型では初のアルミ車となりました。黒とオレンジ色の前面が特徴的で、西武20000系に似た顔です。また、東上線用としては初のワンハンドルマスコンが導入されました。第2編成では前面に貫通扉が設けられ、顔つきも若干違うものになりました。現在は2編成のみですが、あと2編成が増備される見込みだそうです。(左写真は50050系=後述)

2005年からは第2編成をベースに半蔵門線・田園都市線直通規格に合わせてマイナーチェンジした車両、50050系を導入。10両固定編成で、6+4編成の30000系の弱点である輸送能力が克服されています。2007年には東上線の副都心線直通による運用増に対応すべく投入された地下鉄直通仕様の車両、50070系が投入され、9000系と共通運用となっています。

2008年からは東上線に座席指定制のTJライナー(TOUJOU LINER)の設定に伴って投入された専用車両が50090系です。TJライナーの折り返しは快速急行に当てられ、指定席券なしで乗ることができます。前面から側面にいたるまで紫色の帯を纏っているのが特徴です。座席は高速バスなどを思わせる形状で、車端部以外は転換クロスシートです。

50050系
50050系 50070系 50090系
50090系
mp3 320kbps CBR (4.9MB / 02' 08)
50050系(1) メトロ10000系に酷似した、かすれた非同期モードですが、最初の同期モードは日立らしく急上昇していきます。
mp3 320kbps CBR (3.3MB / 01' 26)
50050系(2)
mp3 320kbps CBR (4.3MB / 01' 53)
50050系(3)
mp3 320kbps CBR (9.3MB / 04' 04)
50050系(4) 急行のあざみ野→青葉台間です。
mp3 320kbps CBR (10.8MB / 04' 42)
50090系 TJライナーで活躍する50090系ですが、池袋へ折り返すときは快速急行になり、乗車券のみで乗ることができます。空調が効いているので何とも言えませんが、音は同じで音量は小さめかな、といったところでしょうか。
mp3 (1.7MB / 01' 48)
走行音-ノイズ 東武50000系列は特定の台車からスイッチング音のようなノイズを拾います。50050系では奇数号車の久喜寄りの台車と偶数号車の中央林間寄りの台車でこの音が聞けます。空いていれば座っていてもわかるほどです。ノイズの途中でガコッと鳴っていることからも分かると思いますが、動き出す前からノイズが入ってきます。ノッチオフと制動するときにもノイズが入りますね。
mp3 320kbps CBR (2.5MB / 01' 05)
走行音-ノイズ

◆30000系

半蔵門線・田園都市線直通用に設計された車両ですが、直通するかなり前から運用されています。東武としては初となるワンハンドル車でもあります。編成は6両か4両、半蔵門線・田園都市線直通では6+4の10両で組まれていて、東急線を走る数少ない併結車両です。運転台が余分にある分輸送能力には欠けますが、3社合同のイベント列車で南栗橋や久喜(館林)以遠まで走る場合は10両に対応できないため30000系の出番となります。現在は50050系に置き換えが進み、直通運用はかなり減っています。

制御機器は日立製3レベルIGBT VVVFで、現在は全車が全電気ブレーキ対応です。

DSCF3411.JPG
mp3 (3.8MB / 01' 40)
走行音(1) 半蔵門線と田園都市線の直通用第1号。結構忙しない感じの変調音で、IGBTの中では好きな音です。ほぼ同じものは京王1000系日立製3レベルIGBT車、E351系量産車くらいでマイナーなタイプです。
mp3 (3.8MB / 01' 40)
走行音(2) ブレーキ緩解音がものすごく特徴的です。

◆20000系列
日比谷線直通用車両である2000系の後継です。顔は2080系に似たタイプで、地下鉄直通であることから貫通扉が用意されています。

20000系もマイナーチェンジを施した20050系(VVVF化、前後2両ずつを5ドア化)と20070系(20050の5ドア廃止、シングルアームパンタ化)が存在します。インバータは東洋GTO後期型(ATR-H8150-RG642A)で、9000系列のインバータとは微妙に異なるようです。オリジナル車は複巻電動機を用いるAFE電機子チョッパ制御です。

20070系 20050系 20000系
mp3 CBR (5MB / 2' 15)
22873号車 9050系とは違って非同期モードの直後に音程が維持される部分が短いようです。起動加速度も歯数比も同じでインバータの型番が異なるので、個体差が浮き彫りになります。

◆10000系列

8000系の後継で、9000系をベースに設計された車両です。デザインは20000系で多少の変更があったものの、後の30000系にも踏襲されています(ただしコルゲートからビードプレスとなった10030系の色が濃い)。

 10000系のほかマイナーチェンジを施した10030系(ビードプレス化)と10080系も存在します。10080系は東武初のVVVF車で、日立製GTO素子を採用していました(現在は50000系と同じIGBT素子)。オリジナルはバーニア界磁チョッパです。10080系は試作車的な位置づけで、4連1編成のみが存在します。

10030系とは風貌が異なる 10030系 同じく10030系

◆9000系列

東上線と有楽町線の直通車としてデビューした、8000系以来18年ぶりの新型車両です。全編成が東上線だけに在籍し、現在は副都心線との直通も行っています。その後有楽町線(新線)の新線池袋が開業したため、輸送力増強として10030系や20050系をベースにマイナーチェンジを施した9050系を10連2本増備しました。

車体は最終増備車と9050系がビード加工のステンレス、9000系は当時多く用いられたコルゲート加工のステンレスとしてマルーンの帯を巻き、顔は中央で縦に折られたデザインで、周囲をFRPで囲んだ額縁顔としています。

制御方式については、9000系は複巻電動機を用いたAFE(Auto Field Excite: 自動界磁励磁)式電機子チョッパ、9050は三相交流誘導電動機と東洋電機製造製GTO素子を用いた1C8MのVVVF(ATR-H8150-RG642B)となっています。起動加速度は地下鉄直通のため両者とも3.3km/h/s、電動機出力も共通で150kW、歯数比はチョッパ車が5.44、インバータ車が6.21です。

mp3 CBR (5MB / 2' 15)
9951号車 京王1000系の東洋GTO車に似た軽い雰囲気の音ですが、音程は比較的低いでしょうか。非同期モードの途中で一定になる部分があります。
mp3 CBR (5MB / 2' 15)
9951号車 上の続きです。

◆6050系

6000系の更新車(一部新造)で、現在はすべてこの車両に統一されています。2ドアで車端部のみロングシート、トイレ付の長距離列車で、一部は野岩鉄道、会津鉄道に譲渡されています。100系のカラーリングのベースになり、またマルーン部分は30000系まで引き継がれています。

制御方式はバーニア抵抗制御で、山岳部での使用を考慮して発電ブレーキと抑速ブレーキを持っています。

正面寄り 東武らしいカラーリング 鬼怒川温泉にて 録音はこの車両
mp3 (4.7MB / 3' 25)
6167号車 低速域から高速域に至るまで続く低い唸りが特徴で、恐らく日立製でしょう。

◆8000系
 私鉄最大の712両が製造されたことで有名で、しかも廃車は44年間で10両だけと、普通鋼ながら長らく使われ続けている車両です。小田急9000形にも似たドクロ風な前面形状ですが、もともとは以前の東武車両と同じで、修繕を受けていない車両は引き続き昔の顔のままとなっています。一方でこのドクロ顔は、色こそ違えど後の6000系や10000系、30000系にも採用されます。9000系も片側が細いだけでほぼ同じといってもよいでしょう。

 制御方式はバーニヤ抵抗制御です。電気ブレーキを持たず、回生ブレーキもありません。

館林にて この顔が一番多い

特急車

◆100系

東武の有料特急「きぬ」と「けごん」、JR新宿発の直通列車「スペーシアきぬがわ」用の車両で、スペーシアという愛称がついています。また、JR485系の「日光」の代走として「スペーシア日光」に使用されることもあります。主制御器は、日本の有料特急としては初めてのVVVFを導入しています。グッドデザイン商品(当時)として選定され、ブルーリボン賞も受賞しています。

インバータは日立製GTO VVVFで、初期型の音を奏でる貴重な特急車です(他はJR785系のみで、同じく日立製GTO、現在はIGBT化)。1C8MのオールMで構成され、100km/hまでの定加速域を誇る高性能ぶりです。ちなみにVVVFの冷却ユニットの形状は音とは裏腹に後期型の1C8Mとほぼ同じ形です。片方から2つしか見えなかったので反対側に1相分だけのが見えると思います。

鬼怒川温泉にて 後ろから 下寄り
新宿にて インバータユニット
mp3 (1.3MB / 00' 57)
発車時 発車していく様子をホームから録音してみました。迫力満点です。

◆200系列
 急行「りょうもう」で使用されていた1800系の置き換えと急行から特急への格上げのために製造された特急車です。

足回りはスペーシアに置き換えられて運用終了となった1700系や1720系を流用していますが、最終増備車は3M3T編成で日立製IGBT VVVF制御とボルスタレス台車を備えるなど変更があり、250系と呼ばれます。200系の制御装置はバーニヤ式界磁添加励磁制御で、オールM編成です。

特急車らしいデザイン 通過中 顔をアップ
去っていく200系
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