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  駐車位置表示ハザード
     無線でDTMFを飛ばすというリモコン制御により、数キロ先からでもハザードを点滅させる
1.アウトライン
  無線で複数桁のDTMF信号を送り、設定のDTMFと同一であると判断される場合には車両の制御を許可する
  この場合、非常点滅表示灯の使途は”非常灯”となるが、巨大な駐車場で夜間、遠方から無線(リモコン)操作にてハザードを点灯させることにより自分の車を容易に探し出せるようにすることも可能である
  「DTMF」とは、”Dual (or Dial) Tone Multi Frequency”の略で、電話のプッシュ音「ピッポッパ」である

2.送信側無線機
  DTMFを送信できるフルキーボードのC460(430MHz FM)
  単三電池5本でも2W近くは出力可能で、2Wも出せば目の届かない数キロ先へは楽に飛ぶ(アンテナとロケーションによってはもっと先まで…)

  なお、アマチュア無線の運用には免許が必要(移動局として最大の出力50Wの免許を受けています)

3.受信側無線機
  受信側は目的の電波を復調できるものであれば何でも良い
  とりあえず手軽なところでIC-3S(430MHz FM)を利用、ハンディは両者とも10数年選手だが現在でも何の不具合も無く現役健在だ
  復調した音声信号は、外部スピーカー端子から取り出す
  (フルチューンのIC3Sは3台所有)


4.回路図
  左側のLC7385(SANYO製)はDTMFレシーバーのCMOS LSIチップで、16種類のDTMFを4ビットのバイナリで出力してくれる(Q1〜4の出力は、次に有効なトーンを受けるまで保持される)
  これをマイコンPIC16F84A(またはPIC16F819)で受け、設定桁数の数値と全てマッチした場合にはハザードを約12秒間点滅させるようにする
  (仮にキーワードを4桁とすると、16の4乗=65,536通りとなる)
  LC7385のStDは、DTMFトーンの継続時間が外付けCRで設定した時間をオーバーした時”H”になり、ソース上でDTMF抽出タイミングキーとして利用するとともに、RB6に接続したLEDへモニタ出力させている
  オシレーターは3.579545MHzと細かく指定され、許容範囲も3.6KHz以下とシビア(3.58MHzのセラロックは使用できるか…? may be...)

  (回路図中、電源部及びパスコンの記述を省略)


5.ユニット
  将来の拡張性を考慮し、基板上に余地を確保
  暗電流を測定したところ5.3mA(13V時)であった
  (乾電池(006P)駆動とする場合には少々食い過ぎか)
6.ドアアンロック信号
  最寄りのドアアンロック信号としては、助手席左足下キックボード内のターミナルブロック中段に位置するMJ1#8も1候補ではあるが、他も含め実際のピックアップ元は次のとおり

  @ ドアアンロック信号系(from イB) 
  A 常時バッテリープラス(from P10)
  B ハザード系(from J17)

(引用先:トヨタ「電子技術マニュアル」)
 
7.仮接続にて作動確認
  ハザードの作動時間は、約12秒間とすることにより点滅回数を15回にセットした
  ハンディをこの位置に置いた状態でテストしたところ、送信側の出力はLow(約350mW)であっても、見通せない約2km先から良好に作動させることができた


8.出力端子を追加
  今後の拡張用出力ドライバ類は別基板に備えることとし、ユニット上にPICの残ポート等をターミナル化した

9.出力端子のアサイン
  残ポートの他、リレードライブ用等に使用する電源(+B)及びグランドラインを供給する

  
10.受信専用機を調達
  ジャンク屋でピッタシのものを安価で発見!
  C460で、液晶は逝ってしまっているが受信性能は生きているとのことで、約¥3kで購入
  早速、チェックしてみると、今回の「受信専用」という要求性能上は全く問題無し
  待機受信時の消費電流はセーブモードで約15mA(13.5V時)


11.ユニットはココに貼り付け
  ユニットはインパネ内左壁面に貼付

12.無線機はグローブボックス内へ…
  常設としてグローブボックス内の隅に格納しておいた
  アンテナは同軸ケーブル先に…

13.専用アンテナ購入
  5/8λのフレキシブルホイップ(GAIN 3.8dB)
  撮影用に丸めてみたが、直線状に伸ばした全長は43cmある(¥0.8k)


14.コネクタ部
  エレメント径は約φ2、コネクタは金メッキが施されたBNC
15.取り付け
  左のAピラートリム内に忍ばせることとした
  ジョイント部はAピラーが二股に分かれるところの上側に位置する
  樹脂に切り欠きを作り填め込んでいる

16.エレメント段差部
  こちらは樹脂に切り欠きスリットを作り、エレメントを挟み込んでいる

17.中間部
  Aピラー中間付近のクリップ内部を通過させている

18.先端部
  こちらも樹脂に切り欠きスリットを作り、エレメントを挟み込んでいる

19.Aピラーを戻して配線処理
  同軸は1.5D−FB
  Aピラー前部下端から左側を通して、左のエア吹き出し部裏からグローブボックスへと続く


20.インプレッション等

  作業時間は約2時間(ソース開発除く)、パーツ代は約¥1k

  送信側のキーワードは、最初に”#”、続けて”○△○□…”(任意設定)とプッシュし、DTMFは複数桁を送信中にスタンバイしても、その続きからまた送信すればOKで、”#”はヘッダコマンドとしても機能させるようにしており、途中で間違えた場合には”#”を押すと、最初からやり直すことができるようにしています。(DTMFにおいて”#”は、10進数で言うとD'12'、2進数では'1100'に該当する。)
  また、このハザード点滅中にドアロックを解除すると、直ちにハザードの作動を停止させるようにもしています。

  DTMFの入力信号はトランシーバーの外部スピーカー(イヤホン)端子から直接、接続することができ、LC7385は高音/低音トーンのバンドパスフィルタを内蔵していることから、他の電波によるスケルチをオープンさせた状態でのスノーノイズ等による誤作動もありません。
  ただし、受信機のボリュームを絞り過ぎると作動しませんでした(中立位置以上で良好でした)。
  このユニットは設定により、リモスタ等各種長距離リモコンとしても機能させることが可能です。本来ならエンジンスタート機能を付加したいところですが、車両にはイモビライザーを装備していることから今回は見送りました。

  PICの出力端子は、残り5ポートも余っていることから、今後、さまざまなリモコン受信部として機能拡張させることが可能なようにしてあります。


  【ソース上での注意点】
  DTMFのキーポジションと16進数とは似ているが、LC7385の出力にあっては、次のとおり数字の「1」から「9」以外は異なるので注意!(特に、キー[0]は16進数の'A' (D'10')であること)
    
DTMFキー [1]〜[9] [0] [*] [#] [A] [B] [C] [D]
対応した16進数 1〜9 A B C D E F 0



22.出力マトリックス

キー 16進数 Q4 Q3 Q2 Q1
[ 1 ] 1 0 0 0 1
[ 2 ] 2 0 0 1 0
[ 3 ] 3 0 0 1 1
[ 4 ] 4 0 1 0 0
[ 5 ] 5 0 1 0 1
[ 6 ] 6 0 1 1 0
[ 7 ] 7 0 1 1 1
[ 8 ] 8 1 0 0 0
[ 9 ] 9 1 0 0 1
[ 0 ] a 1 0 1 0
[ * ] b 1 0 1 1
[ # ] c 1 1 0 0
[ A ] d 1 1 0 1
[ B ] e 1 1 1 0
[ C ] f 1 1 1 1
[ D ] 0 0 0 0 0

21.おまけ
  LC7385の入手は容易ではなくなったが、同じ機能をもつDTMFレシーバチップ『CM8870』がそっくりそのまま使用できる










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