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  ヘッドライトHIDバルブ交換
     PHILIPS社製高性能HIDバルブ「アルティノン」6000Kに交換した
1.交換バルブパッケージ
  選択したのは6000Kの「アルティノン フラッシュホワイト」D2R
  このHIDバルブは、ノーマルとは異なり安定後であっても高い色温度特性を高次元で維持し続けるという性能を持っている

2.裏からベース部を覗く
  水銀を使用している旨の「Hg」表示
  ECEの認証は取得されておらず、Eマークは見当たらない
  また、「NOT FOR USE IN EURO/US」の表示あり
3.バッテリー端子を外す
  交換作業に先立ち、お約束のバッテリーマイナス端子を外しておく
  外したあとは作業中にショートさせないよう安全のため保護しておく


4.ヘッドランプソケットカバー取り外し
  まずは左側、すれ違い用前照灯裏のソケットカバー(バックカバー)を時計の逆方向へ回す
  着色部がエーミング調整スクリューで、青色が上下方向、黄色が左右方向


出典:電子技術マニュアル
5.ロック位置
  この位置からソケットカバーを左方向へ回す(フィンを上方向に引き上げるイメージ)
  写真中右は、ロービームの左右方向用エーミング調整スクリュー(歯車様のギザギザ部にプラスドライバを突っ込んで回すことも可能)
6.リリース位置
  この辺りまで、約30度(?)回転させると手前に引ける(車両後方へ外せる)
  防水用のOリング(ラバーパッキン)が効いており固着している場合は要注意

7.バルブソケット取り外し
  作業する手にはバラスト内コンデンサーの放電からなる感電防止の安全対策としてゴム手袋を装着する
  これも左方向へゆっくり回転させる

出典:電子技術マニュアル
8.ロック位置
9.バルブソケット取り外し2
  次にセットスプリング(2本)のロックを外す
  

10.セットスプリング解除
  車両前方へ押しながら外側方向へ広げる






出典:電子技術マニュアル
11.バルブ取り外し
  セットスプリングが外れるとバルブは完全にフリーとなるので注意
  バルブをリフレクター等に接触させないよう慎重に後方へ…
12.ノーマルと比較(左:ノーマル)
  なっなんと、出てきたノーマルバルブもPHILIPS製(4100K)ではありませんかっ!(・。・*)
  ヘッドライトASSYは小糸製ですがバルブは供給ものだったのですねぇ…
  ノーマルバルブはEマークを取得しており、「E1」(”1”は国番号で、もちろん「ドイツ」を示す)の表示あり


13.ヘッドランプソケットカバー
  回転方向が記されている
  回転量もこんな程度

14.スペシャルバルブ登場
  ヘッドライトへはこのようにセラミックチューブが下になる状態で挿入する

  ゴム手袋は100円ショップで購入(Lサイズ)
  バルブをリフレクター等に接触させないよう慎重に…

15.交換完了(左側ヘッドライト)
  バルブを挿入する際、その姿勢が正しいか外側から確認しつつ慎重に作業を進める
  外側から見るとブルーのセラミックチューブが確認できる
  逆行程にて復元する
  

16.点灯確認
  ぶわっと眩しい!(安定させた状態でコレ)
  光に黄色い成分は認められないし、変に青くもないダイヤモンドの輝き的なイイ感じ (b^ー゚)
  (HIDにおいては色調が完全に安定するのに10分位のウォーミングアップが必要だと言われています)

17.一方、ノーマル側は…
  これから交換しようとするノーマルの右側は、比較してしまうとご覧のとおり明らかに黄色系の成分が感じられます(明るいハロゲンなの…?っていう雰囲気かっ)
18.右側ヘッドランプソケットカバー
  ロックした状態でこの位置
  外すには下方向へ押し下げるイメージで回転させる
  作業時、ABSアクチュエーターに接続されているブレーキのサプライホースに注意

19.右側ヘッドランプソケットカバー2
  この辺りまで回転させるとロックが解除され外れる

  この先は左側と同様に作業を進める

20.左側点灯直後
  綺麗なカットオフライン/エルボー点が映し出されている
  点灯直後は白紫系の色を発する

21.安定後
  色は純白、白いボディに反射した夏の太陽のイメージ
  照度を測定してみたところ、ノーマルよりアルティノンの方が約20%暗いという数値が得られた…



測 定 灯 火 X座標 Y座標 記号
アルティノンHID 0.3525 0.3449
ノーマルハイビーム 0.4290 0.4019
4100Kフロントフォグ 0.3991 0.3855

22.色度測定
  電圧は13.7V、測定器はTOPCON分光放射計SR−2
  アルティノンHIDを初め、何れの灯火もECEで規定されている”白色”の範囲(枠内)に収まっている(日本の規定も同一)
  色度図における白色エリアを取り巻く色の配置は下図のイメージで、ノーマルハイビームは比較的黄色に近い白、アルティノンHIDは青系に近い白、4100Kフロントフォグはその中間であることが分かる


色配置イメージ図


測 定 灯 火 X座標 Y座標 記号
アルティノンHID A点 0.3525 0.3408
アルティノンHID B点 0.3430 0.3317
アルティノンHID C点 0.3369 0.3219
ノーマルハイビーム 0.4887 0.4148

        HIDの測定点については、
         A点:HV点下200mmで13.7V時と同一
         B点:A点の右へ500mmの位置
         C点:A点の左へ500mmの位置
23.色度測定その2
  電圧を9Vに落としてみたところ、HIDはバラストのコントロール(昇圧85V)により色度の変化はほとんどなかった
  一方、ノーマルハイビームにあっては、極端に暗くなったことにより色調が黄色側に傾いた(ギリギリ白色の範囲内ではある)
  このとき目視でもハイビームは「黄色いなっ!」と感じたところである
  
  また、上記の電圧13.7Vにおいては、3個の灯火のうちノーマルハイビームの最高照度が最も高いにもかかわらず、目視ではアルティノンHIDの方が「明るい」と感じた
  
  これらのことから、仮に同一の照度であっても、「黄色系に近い白」と「青色系に近い白」とを比較すると、人間の目には後者の方が明るいと感じてしまうものであることが言える


24.インプレッション等

  作業時間は左右で30分未満、パーツ代は約¥40k(2個セット)

  今回選択したPHILIPS社は、1個約¥200k!もする高精度な試験校正用標準電球を作成することができる数少ない、世界レベルにおいて高い技術力を有する電球のトップメーカーであり、以前からHIDバルブを交換するならアルティノンの6000Kと決めていました。
  
  そのきっかけとなったのは、黄色っぽいのにいいかげん飽きが来ていたノーマルHIDバルブをそろそろ交換しようと模索していたところ、カーショップにて有名ドコロのHIDバルブ5品+ノーマルタイプ(4300K)を照射して比較するというデモ販売に出くわしました。
  その中でこのアルティノンにあっては、色は変に青くなく、まさに稲妻(スパーク)系で、6000Kをずっと維持している!と思わせるようなインパクトを受け、強く心に残りました。
  出たトコ勝負で高価なバルブを選択するより、実際に点灯状態を見て比較し「これだっ!」と最も好みに合うバルブが選択できたと思っています。
  
  さて、240に装着してみたところ、目視では黄色系の光は全く認められません。これまでノーマルのHIDバルブとは色調がピッタリだった電球交換済み(4100K)のフロントフォグランプでしたが、アルティノンHIDビームとこのフォグランプとを同時に点灯させるとフォグの色がどうしても黄色く見えてしまいます。しかしながらこの白さでは、降雪時には乱反射で著しく見辛くなることが予想されますので、フォグはこの程度の色調の方が良いでしょう。

  バルブ交換以外の諸条件を全く変えることなく純正ノーマルバルブとアルティノンとの照度を測定し比較したところ、ノーマル1540ルックス/アルティノン1220ルックスという数値が得られ、アルティノンの方が約20%低い値を示しました。
  (測定条件:外部より定電圧(13.7V)を供給、測定距離は5m、測定点はHVポイント下200mm、機器はデジタル照度計TOPCON-IM)
  この結果にはとても驚きで、見た目にはどうしてもアルティノンの方が明るく見えてしまうのです。出てきたノーマルバルブもフィリップス社製であり、ノーマルバルブの出来が相当良いのかとも思われますが、アルティノンの方が数値は低く出たものの目視ではその白さ故色の効果か、こちらのほうが明るいと感じてしまうのです。

  このような測定結果が得られた訳ですが、ノーマルバルブに戻すかと言えば答えは「NO!」です。この素晴らしい白さには代えられません。
  
  なお、PHILIPS社については、かつてドイツはケルンからアルスドルフ(Alsdorf)にあるGIF(ギフ)という小さな自動車のテストサイトへ行ったとき、そこからアーヘン(Aachen)にあるPHILIPS社の工場前を通ったことがあり、現地でも自動車メーカーから高く評価されていました。
  
  「アルティノン」の詳細については、メーカーサイドのHP(日本フィリップス株式会社)をご参照下さい。
 

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