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  AV バックアッパー
     原動機を再始動する際、オーディオの電源系(ACC/BAT)をバックアップし保持させるようにした
1.回路図
  目的は、赤信号停止時等にエンジンを停止させた後、再始動にセルモーターを作動させると瞬間的にACC/BAT系の電圧がドロップし、DVDやTV等が再起動されてしまうのを防止する
  この場合、イグニッション(IG)オンの後、直ちにスターターを作動させることから数秒間バックアップさせれば良いことになる
  エンジン再始動のセル作動時間は2〜3秒間として、バックアップの時間はそれを上回る概ね5秒間以上、C2の放電によりリレーを保持させるようにセットした

  この回路の作動については、IGがオンになるとC1コンデンサーが充電される間のみTr1がオンになり、この間、Tr2のコレクタへ吐き出された電圧でC2を充電させるとともにリレーをムーブさせる
  C1が充電を完了するとTr2はオフとなるが、その後、C2の放電により数秒間、Tr3のオン状態が持続されリレーをキープさせることとなる

2.ユニット
  この設定では、リレーがムーブしている時間はIGオン後約15秒間となった

  リレーはOMRON G6C-1117C(12V 10A、コイルの抵抗720Ω)、ACCへの出力向けダイオードは6A、ヒューズは5Aをチョイス
 
  バックアップバッテリーへの充電系は、とりあえずIGから接続できるよう準備しておくこととする

3.バックアップの割り込み場所
  マルチAVステーション(ラジオレシーバーユニット)へは、その電源系であるJ32コネクタの#3(ACC)及び#4(BAT)へバックアップ電流の逆流を防止するためのダイオードを配置する
  TVオン時、#4(+B)へ流れ込む電流は約3.5A(実測値)であった(ACCには他の負荷を含め0.7A程度流れた)

引用:トヨタ電子技術マニュアル
4.ダイオード
  1個6Aのものを空中配線した

  赤いラインはACC系からの入力で#3(ACC)へ、センターの黄色いラインは+Bへの出力で#4(+B)へ接続する

5.コネクタJ32
  







引用:トヨタ電子技術マニュアル

6.マルチAVステーション裏側
  マルチAVステーション裏側で運転席に最も近い位置(グレーのコネクタの下)にある10Pのコネクタが電源系ラインを含むJ32である

  サウンドシャキットを装着しているため、現在、このコネクタはサウンドシャキットからの分岐であることから、接続されているラインの色は純正とは異なっている

7.コネクタを外してみる
  サウンドシャキットからの分岐コネクタであることから、#3(ACC)=「赤色」/#4(BAT)=「黄色」のライン色となっている
8.ダイオード取付
  キッチリ絶縁して装着する

  この後、ACC(赤色ライン)への入力(バックアップ)は、ユニットからここへ割り込ませることとした

9.リヤ付近へ延びているIG系のピックアップ
  バックアップバッテリーはラッゲージボックス内に配置することとしたことから、車両後方に延びるIG系を探す
  リヤ右側ドア下のスカッフプレートを外すとケーブルの束があり、その中の「青に橙」ラインがIGである
  このラインについては、前方は10Aの「ヒータ」ヒューズから延長され、この先、後方へはリヤクーラーリレー(RR CLR リレー)のQ19#1へ接続されている

10.分岐を作成
  IGの分岐を作成し車両後方へ延長する

  ギボシ端子の上に平行している赤色ラインがバックアップラインである(この後方にて赤→黄にライン色を変更して接続)
11.参考〔Q19:RR CLR リレー〕
  サードシート右側にあるカップホルダーを外した下に位置しているのがRR CLR リレーである

  上のアルミパイプはリヤクーラー用冷媒配管

12.ラッゲージボックス内へ配線取り回し
  IG(赤)、バックアップACC(黄)及びアース(黒)の3ラインをラッゲージボックス内へ配線する

  右横の黒いラインは無線アンテナの同軸ケーブル

13.バックアップバッテリー
  12V 7Ahで、サイズは150x65x95mm
  車両は4WDのため、ここに丁度良いステージがあり、このバッテリーの全高(95mm)はジャストサイズだ

  ターミナルは両極ともファストン端子である

14.配線を接続して完了
  ユニットはバックアップバッテリー側面にタイラップにて固定した(この後ヒューズをかまして終了)

  作動は構想どおりでGood!(11/04)


15.サウンドシャキット系のバックアップ
  専用リレーを別途追加し、サウンドシャキットの電源に対してもバックアップさせるようにした
  同時に、バックアップの約15秒間からスタータ作動時間を差し引いた残り約10秒間、バックアップバッテリーを補充電させるようにした

16.ダイオード
  サウンドシャキットのヒューズが10Aであることに対応し、約12A(6A×2個)の順電流である
  このパラレル配置のダイオードにおける電圧降下は、約0.3Vとなっている

  絶縁のため熱収縮チューブを被せておく

17.リレー
  同一のリレーに配線を施す
  黒はアース、黄ラインはAV(ACC)に接続し、赤の2ラインはリレー接点から延長したもの


18.回路図2(PIC版案)

  PICチップを利用するとしたらこんな感じ

  L端子は、エンジンが始動しオルタネータが発電を再開した場合、即刻、バックアップを停止させるための信号取りであって、アナログ回路と同様、一律時間のみで作動させるとすれば不要である





19.インプレッション等

  作業時間は合計約4時間、パーツ代は約¥0.7k+バックアップバッテリー¥1k(バルク品:12V 7Ah)

  燃料節約及び排気ガス低減のため、長時間の信号停止時等には原動機を停止させることから、再始動にセルを作動させた時、ACC系に接続しているTVやDVDの電源電圧が一時的にダウンする弊害を解消することを目的として作成しました。

  バックアップ継続時間の設定については、あり合わせの手持ちパーツから約15秒間となりました。このバックアップ作動中に原動機が始動しメインの電源電圧が復帰した場合、メインバッテリー系とバックアップバッテリーとの電位差が小さくなってバックアップバッテリーからの電流は流れ難くなり、その後オルタネータが発電を開始することからメイン系電圧のほうが高くなってバックアップバッテリーからは流れなくなります。
  このようにバックアップ時間が長い分には特に問題は無いのですが、若干無駄な感じはあることからC2を半分程度の100μFとしても良いかもしれません。
  
  バックアップバッテリーはラッゲージボックス内に配置することとしたため、水素ガスを排出せず、もし転倒しても液漏れしない完全密封型のシールタイプをチョイスしました。

  これでTV等を鑑賞中にエンジンを再始動した場合であっても、AV系は再起動されることなく作動を維持することができるようになったので、煩わしさは解消され同乗者が名場面等を見逃すことはなくなりました。 (^_^)v


  なお、今回はサウンドシャキットの電源バックアップを実施していないことから、音声をサウンドシャキット経由でスピーカーへ接続した場合、映像は途切れませんが音声は従来と同様に途切れます。(今後さらにバックアップを追加するか検討予定)

  → このバックアップバッテリーは約1年9ヶ月の間、取り外して充電することなく使用することができていましたが、バックアップしなくなったので初めて取り外して完全充電しました。(08/06)


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